猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

もう忘れない!最強メモの作り方~『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』鈴木真理子

研修などで、書くものを持ってこない新人さんがいますね。

理由は「案内状に持ち物が書いていなかったから」だそうですが、社会人として差が出るところ。

 

著者に言わせると、手帳とノート、メモ帳はそれぞれベツモノ。

手帳にはスケジュールを書きますが、仕事を教わったり会議に出たりするときは、ノートに書くのがベスト。

書く分量が多い時、手帳やメモ帳では文字があふれてしまいますからね。

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メモ帳は自自を受けたり、とっさの忘備録

メモ帳は、うっかりタイプの人間には必需品!

手帳が「秘書」なら、メモ帳は「アシスタント」といったところ。

ワタシは若いころ、さんざんいろんなことを忘れては指導されましたが、メモ帳を「使いこなす」ことができるようになってからは、まわりの評価が180度変わりました。

でも、ここで難しいのは、書いたことの管理。見直すこと。

 

まず、著者が若手社員やアシスタントの人に勧めているメモ帳は、小さいサイズです。

指示を受けることが多いので、ポケットに入れておき、いつでもどこでも取り出して書くにはミニサイズがぴったり。

1冊に綴じたものやリングタイプのモノなら、前のページが残せるので、うっかり捨てたり、他のファイルに紛れる心配も減ります。

 

あまり付箋をメモに使うのは勧めていません。

付箋に書ききれなかったり、貼ったりはがしたりするうちになくしたりする心配もあります。

 

書類の裏側を再利用する人もいますが、情報漏洩を考えると、ちょっとリスクがあります。

景品やもらいもののメモ帳もありますが、しっくりこないことも。

仕事は道具を選ぶことも大事。

一流の料理人は包丁、美容師はハサミを選びに選び、投資を惜しまないそうです。

 

オフィスワーカーも使いやすい道具や環境を整えることで、ミスをなくし仕事がはかどりやすくなりますからね。

仕事をラクにする方法

社会人は、次から次へと新しい情報が入ってきて、学校で教科書1冊を覚えればよかったという分量よりも、かなり多角的で多くの情報を叩き込まなければなりません。

ですから、受験勉強とはまったく違った記憶への手段が必要になります。

 

では、実際に記憶は、時間とともにどれくらい忘れていくのでしょうか。

ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスは、意味をなさない3つのアルファベットを並べて試験車に覚えさせ、その記憶が呼び起せるかを時間の経過とともに調べました。

その結果をグラフにしたのが「エビングハウス忘却曲線」です。

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20分後には覚えたことの42%を忘れます。

1時間後には56%を忘れます。

1日後には74%も忘れていました。

 

人間は忘れる生き物なので、記憶に頼るというのは、リスクが高すぎます。

「このくらいなら、覚えられる」

「書く者がないから、後でメモすればいい」

このようなちょっとした油断や準備不足がミスを生むのです。

ミスをなくすには、覚えている割合が100%に限りなく近いタイミングでメモすることに尽きます。

「外メモ」と「内メモ」

ひと口にメモといっても、いろいろあります。

ミスをなくすために書くことを勧めているのは2つで、「外メモ」と「内メモ」です。

 

「外メモ」は、外から入ってくる情報を忘れないように書き留めるのが目的。

・上司の指示を聞きながらメモする

・電話を受けながらメモする

などです。

「〇〇しながらメモする」ということで、速記しなければなりません。

外メモはミスをなくすための基本中の基本ですね。

 

続いては「内メモ」。

これは、自分の考えやアイディアを書き出すメモです。

頭の中に浮かんだことをそのままにしておくのは、宝の持ち腐れ。

見えるかすれば、単なる思い付きから価値ある仕事へ変わります。

毎日書いてほしい「内メモ」はTODOリストです。

これは、伝言メモと違い、書くか書かないかは自由で、研修やセミナーで著者が聞いてみると、「書いていません」と言う人が半数。

TODOリストは、一見するとミスとは無関係ですが、過信は禁物。

今日やることのヌケやモレをなくし、段取りを整えるためにマストと心得ること。

あなたを応援してくれるメモなので、決して損はさせないそうです。

 

外メモと内メモは2つセットで相乗効果を発揮します。

指示を受けたらメモする。そこまではインプット。

でも、言われたことだけメモするのは、半人前。

自分で咀嚼してTODDリストで計画して書く(アウトプット)、段取りを整えていくことで、よりあなたの仕事の完成度が上がります。

ひとり引き継ぎメモ

カレンダーを新しい年に切り替えるとき、「寒くなると疲れやすい」「のどがいたみやすい時期」を前年に気づいて転記しておいたら、その冬がとても過ごしやすいものになりました。

自分の中でも「引き継ぎメモ」は重要ですね!大概のことは忘れますから。

 

PDCAマネジメントサイクルという言葉はおなじみですね。

計画、実行、振り返り、改善のこと。

ミスをなくすには、このサイクルを回し続けることが重要だそうです。

 

では、私たちはひとつの仕事を終えた時、どんな方法で振り返ったり

改善したりしているでしょうか?

忙しさにかまけて、振り返りを省いていることが多いかもしれません。

大きなプロジェクトなら、組織として反省事項の引継ぎがされますが、自分のために内省しませんか?

異動や退職者が後任のために行う「引き継ぎ」。

これを未来のあなたに向けて、「次回はこのミスに気を付けて」「もっとこうしたら上手くいくよ」と教えてあげるのです。

自分だけわかればいいので、体裁にこだわらず、メモとして残しておくと便利です。

とっくに3か月~1年に1回くらいの頻度で発生する仕事は、このメモが頼りになります。

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新人の頃は、本当にいつも怒られてばかりでした。

新しい環境で、何がどうしていいやら、わからなくて毎日がパニック。

そんな緊張感で、何を言われても余計に覚えていられなかったのです。

しかも、メモを取っても、どう管理していいのかさっぱりわかりません。

がんばってメモしたはいいけれど、見直し忘れることもしょっちゅう。

「あんなダメな新人、教えきれない」

と言う先輩の陰口を耳にしてしまったこともありました。

 

今思えば、うっかりしやすい自分の癖を認めてあげて、お金をかけてもいいからどんなツールを使えばよいのか、検討して発見していくことが必要でした。

ワタシの場合はポケットに付箋を入れ、書いたことを手帳に貼っていく方法が有効でした。

手帳は必ず1冊にまとめ、手帳にA5ノートを挟んで、研修的なものはそこに書いていきました。

きちんとメモする姿を相手に見せていくことで、「すぐ忘れたりミスする人」が「うっかりしやすいけれど努力している人」という評価に格上げされ、徐々に大きな仕事を任されるようになりました。

自分なりの対処方法を見つけさえすれば、落ち着きます。

すると頭の中のキャパシティーが広がり、全体を俯瞰して考えることもでき、優先順位も付けることが出来るようになりました。

ここから自信がついて、仕事が最高に楽しくて仕方ない時期に突入しました。

スタートが「劣等生の新人」だっただけに、評価されるのが嬉しくて楽しくて仕方なくなったのです。

 

明日は、実践的なメモの活用の仕方を勉強します。

仕事が楽しくなったり忙しくなったりすると、調子に乗って請け負いすぎることがありますが、それをTODOリストで調整する技術など。

 

今日も1日、お疲れさまでした。

ゆっくり休んで素敵な夢が見られますように。

では、また。

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