ワタシは憂鬱になったり落ち込んだりすると、「早く気分を直さなっちゃ!」と焦ったりすることがあります。
私たちの社会、とくにアメリカは「幸せでなければならない」という思い込みにとらわれていると言われています。
「幸せではない気分」というものをなんとかしなければならない!!
とばかりに、その場しのぎの問題解決法や、苦痛のない人生のための自己啓発本が空前の売れ行きで、人々は感情的な苦痛を覚えるとすぐに精神科の薬を求めに走るそうです。
↑この顔は「ぜ~ったい薬なんか、飲まないもんね!」って言ってますね。
こうしたアメリカ人の思い込みは、「幸せでなければならない」というよりも、「楽しさがすべて」というものです。
社会に満ちたその場しのぎの解決法は、私たちの「意義」への欲求を無視しています。
本当に幸福になるためには、不快な感情やつらい体験が必要です。
人生は困難を克服することで幸福になれると著者は言います。
精神科医ヴィクトール・フランクルは次のように述べています。
「人間が本当に必要としているのは不安のない状態ではなく、価値ある目標のために努力することである。
人間に必要なのは何としても不安を取り除くことではなく、意義の達成に指名を感じることである」。
人は困難な時期があるからこそ、より大きな喜びを感じられるようになるということを忘れてはなりません。
困難こそが、人生におけるすべての喜びへの感謝の気持ちを作り、この感謝の気持ちこそが、真の生きがいや喜びの源になるのです。
あなたが大変だったり、辛かったりした経験を思い出してみてください。
そこからあなたは、何を学びましたか?
どのように成長したでしょうか?
アクション:過去の経験を書き出す
テキサス大学のジェームズ・ペネベカーは、つらかった経験を書き出すことによって、気持ちの整理がつきやすくなることを立証しました。
被験者に4日連続で毎日15分から20分間、怒りを感じたり、トラウマとなったりした経験を書いてもらうという実験をしたのです。
被験者には秘密を守ることを約束し、できるかぎり心の内をさらけ出してもらうようにしました。
4日間で合計1時間程度、この書くという作業に時間を使ったことにより、被験者の不安感は驚くほど減少し、幸福感が増し、健康状態も改善しました。
ワタシと一緒に、辛かったことを書き出してみませんか?
人生で最も怒りを感じたり、トラウマとなった経験を書き続けます。
文法や文字の違い、文章校正を気にしてはいけません。
その体験について心の奥底でどのように思い、感じているでしょうか?
あなたにとって大きな影響があったものなら、何を書いても構いません。
他の人にはあまり語っていないことが理想的ですが、何より大切なのは最も深いところにある感情や思いと向き合うことです。
何が起こり、どう感じたか、そして今どう思っているかを書いてください。
毎日異なる出来事について書いてもいいですし、ずっと同じ体験について書いても構いません。
どのようなトラウマ体験を書くかは、まったくあなたの自由です。
作家 マルセル・ブルースとは言っています。
「傷ついたことを完全に表現して初めて、私たちは癒される」。
過去の困難を書き出すワークは、書くとすっきりするんですけど、書き始めるまでに躊躇するんですよね~。
ワタシの一番きつかったトラウマは、仕事で失敗した挙句体調も崩し、仕事が大好きなのに休みを長くとったこと。
でも、おかげで自分に限界があることも理解できたし、視野が広くなりました。
その苦い経験なしには、今の自分にはたどりつけませんでした。
あなたは、今までの人生で何が一番きつかったですか?
今日もお疲れさまでした。
暑い日が続いていますので、夜も水分補給を大切にしてくださいね。
では、また。