腹を割って話す・・・。
苦手です。昨日の「敬語を外す」と同じく、苦手。
だって、腹を割って話したって、相手が否定してきたらどーするの?
もう、立ち直れないじゃん。
馬鹿みたいに高い夢を語って、嫌な気持ちを感じる人だっているかも。
著者は30代のころ、友人と「本当にやってみたいこと」を話し合う場を設けようとしました。
「もう30歳だし、そろそろ遊びだけじゃなくて、いつも考えている将来への展望や仕事に関する野望など、いつもと違ったマジメな話をしてみないか?」
ふと、こんな言葉をかけてみました。
ただ、この提案はとても勇気がいる行動でした。
「おかしなヤツだと思われないかな?」
「何か怪しい活動でも始めたのかと思われないだろうか?」
「そんなの今更恥ずかしいだけだよ、と言われるかも・・・」
「将来やりたいことや夢を持たないヤツもいる。彼らが疎外感を感じないだろうか?」
そんな心配も伴いました。
しかし、これらもまた、著者自身が勝手に作った妄想にすぎませんでした。
実際に声をかけてみると、思いのほか多くの人が賛同してくれました。
そして、毎週木曜日の21時にみんなで集まり、実際に「やってみたいこと」をマジメに発表しあいました。
笑いと興奮に満ちた、実に愉快な時間でした。
このとき、昔からの友人がひそかに抱いていた夢を初めて耳にしました。
「畑を借りて、その横にバーベキュー場を作り、きゃんぷもできるようにしたい」
「実は小さなバーをやりたくて・・・」
「モバイルコンテンツビジネスで社内ベンチャーを考えているんだ」
これまでに遊びを通じて培った友情の上に、この時を境に「夢」で結ばれた絆が生まれました。
「否定厳禁」のルールのもと、「こうしたらもっとうまくいく」といった会話が交わされるので、発表者もすこぶる気持ちがいいのです。
最初は照れていた人も、次第に殻が破れていき、自分が本当にやってみたいことを次々と口に出し始めました。
それから十数年がたち、参加者のほとんどが「なりたい人生」を手に入れたそうです。
著者が脱サラをして今の仕事を得られたのも、勇気を出して「友人の前で夢を語った」からです。
そして「この会をやろう!」とみなに持ち掛けたからにほかなりません。
もし、あのとき、この会をやらなかったら、この本ももちろん出版されていない、と著者は言います。
現在この会は「潮凪洋介の自由人生塾」として、全国で毎月1回、第3日曜日に定期開催されているそうです。
参加者の多くが自分の殻を破り、夢を宣言して、「なりたい自分」「自分流の人生」を語り、作り上げようとしています。
あなたがやるべきは、夢を語ることは恥ずかしいという固定観念の破壊です。
ロマンを語り、有言実行で理想に近づきましょう。
お疲れさまでした!
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。