ストレスを抱えている時期は、ワタシは体重が増えます。
「ストレスは敵ではない」と『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』でも読みましたが、週末や夜間まで持ち込んでいるとウイークデーのパフォーマンスに響きますしね。
そこで、「ゆるい休日を、ゆるゆると過ごす方法」をぜひご一緒に。
「ゆるい」と「サボる」は違います。
「ゆるい生き方」とは、ゆっくりとか会えながらも目的地に向かって確実に前進することです。
車の運転でも、どうしてもせいでしまう人がいますが、ストレスがたまるし事故率も上がります。
仮に制限速度を守って合流する車に道を譲りながら走っても、到着時刻は10分程度の差しかありません。
どんなに遠くても、急いだとしたって20~30分程度しか変わりません。
だったら、10分早く家を出てゆっくり運転すればいいのです。
極端な話、遊びに行くのに10分到着時間が違っても、まったく問題はないですよね。
ゆるさのポイントは「縛られないこと」
「仕事は効率的に」「プライベートはゆるく」と著者は言います。
しかし世間で言われるようなワークライフバランスとはちょっと違います。
あの発想ではどちらも中途半端になる可能性があるからです。
そうではなく、仕事はあくまでも徹底的に効率化し最短距離でゴールを目指す。
プライベートでは、仕事時の考え方に染まることなく、考え方のスイッチを変える。
大切なのは時間のバランスではなく、思考そのもののバランスです。
さて、著者が考えるゆるい生き方のポイントは、「縛られないこと」。
そういっても現代のなかで私たちは気づかないうちに多くの物事に縛られてしまいがちです。
しかし、私たちの生き方を変えるには頭であれこれ考えても仕方がありません。
まずは具体的な行動を変え、習慣を変えていきましょう。
そうすれば、勝手に心の方もついてきます。
そして、人の感情は伝染します。
まずは周囲の感情に流されないよう、小さな習慣であなたのリズムを作りましょう。
「ゆるく、楽しく、ストレスフリー」な生活を手に入れましょう。
楽しいか楽しくないかで判断する
私たちはたくさんの選択を繰り返して生きています。
朝食のメニューから、結婚のような一大決心も、すべて自分自身でしなければなりません。
こんなとき大切な基準ですが、著者の答えははっきりしています。
①仕事上の問題は、「正しいか/正しくないか」
②そしてプライベートの問題は、「楽しいか/楽しくないか」
この原則を守っていれば、たいがい物事はうまくいくと著者は言います。
仕事での判断は、客観的・合理的に行う必要があります。
たとえば営業職であるあなたが、自分の思い入れのある商品だけをプッシュしてもうまくいかないでしょう。
自分の主観と感情は切り離して置き、相手にとって何が必要なのかを客観的に考えられるようにならないと、結果もついてこないはずです。
一方プライベートは客観性や合理性はいりません。
ロジカルな正しさよりも、エモーショナルな楽しさが重要で、判断基準は「楽しいか/楽しくないか」を大切にすべきなのです。
仕事で正しさと合理性ばかりを求めていると、ついプライベートにも正しさを優先し、楽しむことを抑制しがちになります。
もっと気楽に、やっていて楽しくないような趣味ならやめてしまいましょう。
そして、最終的には仕事も「楽しいか/楽しくないか」で選べるよう、長期プランを立てていきましょう。
プライベートに論理を持ち込まない
ここ数年、日本のビジネスパーソンでも論理的思考(ロジカルシンキング)の重要性が認知されました。
効率化や時間・労力の有効活用がされ、かつての「勘・経験・根性」の営業が推奨されることが少なくなりました。
ビジネスシーンでは論理的・合理的であるべきです。
しかし、プライベートにこの考えを持ち込むことはよくありません。
むしろプライベートでは非合理的であるべきだと著者は考えます。
論理的であろうとすると、どうしても感情を無視します。
すると、たとえば人間関係も損得勘定のみで判断し、なかなかいい関係を築けません。
場合によっては結婚も「メリットがない」と考えるようになる可能性もあります。
さらに、論理性や合理性を考えすぎると、他者に寛容でいられなくなります。
他人のミスに腹が立ったり、矛盾した言動が許せなかったり、違う価値観を受け入れられず、余計なストレスを招きます。
しかし、そもそも人間なんてみんな矛盾だらけ。
どんなに立派な人もミスをするし、矛盾があるから面白いのです。
それをわざわざ「論理的におかしい」と非難するのは、あまりに見当違いでしょう。
そして何より、論理を振りかざしている人自身が、矛盾に満ちていたり、非論理的だったりしませんか?
プライベートはロジックで片付けられるものではありません。
もっとエモーショナルな、理屈を抜きにした「楽しい」「幸せ」という気持ちによって成り立っているものです。
あまり堅苦しく考えず、もっとあなたの感情に素直になっていくことで、結果としてあなたのライフスタイルが良い方向に築いていけるのだと著者は言います。
明日は日曜日。
あなたが素敵な休日を過ごせますように!
では、また。