午後に最高のパフォーマンスを出すために、リラックスしていくことは重要です。
仕事での緊張感のある時間にも、失敗を防ぐには適度なリラックスが余裕を持った対処をあなたにもたらします。
昼間、仕事を気持ちよくこなしていくのはリズムです。
頭のすっきりしている午前中と、疲れがたまってきている夕方はリズムが違います。
このリズムをうまくコントロールすることが、リラックスにつながります。
例えば、午前中は複雑な思考を駆使するアウトプット中心。
午後は、それほど頭を使わないルーティンワーク。
作業に切り替えを行うなど、1日の中でもギアチェンジは必要です。
ランチで1日をデザインする
午後の作業の切り替えになるランチタイムは、1日のリズムを作るうえで重要です。
まず、食事内容。
午後にこなす業務が多い日は軽めのランチで。
そうすると、午前中のギアのまま、午後も質の高いアウトプットができます。
食べ物の消化には、身体は結構な量のエネルギーを使うので、頭に血が回らなくなるのです。
たとえばうどんやサンドイッチなどの軽食にすることで、午後のあなたの集中力は途切れません。
午後、人に合う予定がある場合は、少し気分をリラックスさせるようなランチにしてもいいでしょう。
愉しませてくれる空間で、仲間との会話を楽しむのもいいですね。
今日はいまひとつ仕事に集中できない、気持ちが乗らない時には、オフィスから少し離れた場所まで行って、今までは行ったことのないお店でランチしてみるのも。
質の高い仕事には、マンネリは大敵です。
ランチの場所で脳に刺激を与えることができます。
高層ビルでの食事も、気分転換になります。
視界が変わるだけで、気持ちはかなり晴れやかになるからです。
午後、柔軟なアイディアを出したいときには、物理的に視界を変えるのは効果的です。
何かを達成したときのご褒美ランチを決めておくというのも、おすすめです。
目標設定ごとにご褒美とセットにしておくのです。
パワーランチで人とのつながりを作る
著者小山龍介さんは、シリコンバレーでインターンをしていたころ、せっかくなので現地でたくさんの人に会っていました。
シリコンバレーでは気軽に社外の人ともランチします。
情報交換や人脈を広げるためだったりと、目的はさまざま。
シリコンバレーでは、転職の頻度が高いので、昨日までライバル会社の社員だった人が今日は机を並べて働いていることも起こります。
それが「シリコンバレーはひとつの会社ではないか」と言われるゆえんです。
それでも打ち合わせのようにかしこまって会うのでは、気軽な話ができません。
ディナーでは、重い。
あえて、ランチで軽く話をすること。
会社の中の人とばかり過ごしていると、つい鬱憤もたまりストレスがちになりますので、軽い打ち合わせを兼ねた「パワーランチ」は有効です。
テーマを決めて1枚ずつ写真を撮る
仕事だけに集中している人は、仕事がうまくいっているときはいいのですが、そうでない時に追い詰められてしまいます。
よく、定年後に趣味のない人は老けるといいます。
人生全体の幸せを考えた時、仕事人生は決して幸福な状態ではないでしょう。
ワーク・ライフバランスを考えることのメリットは、仕事と生活のどちらも充実させることで、精神的な安定が得られるということ。
プライベートの充実のひとつとして、1日1枚写真を撮ることを著者は勧めています。
2分でできることは、すぐ退治しよう!
ToDo管理もまた、リラックスの敵です。
あまりに多くのToDoが溜まってしまい処理しきれないと、それに比例してストレスもたまります。
こうすると、ToDo管理そのものをサボりがちになり、その結果「やり忘れていた!」が頻発するようになります。
多くの人に迷惑をかけ、ストレスが倍増する負のスパイラルに突入です。
そうならないよう、ToDoにおぼれずに管理するには、ToDoを減らすことと、「2分でできることであれば、すぐにやる!」。
2分で処理できるのに、リストにわざわざ書き込むなんて、手間の方がもったいないのです。
たとえば電話がかかってきて、「〇〇さんについて□□さんにメールしておいて」という指示がきたとします。
もう、速攻でメールする。
こうした2分の仕事でも積み重なると、ストレスになるのです。
もちろん、その2分間、とりかかっている仕事はストップします。
「緊急の仕事を後回しにするのか」という議論もあります。
そこで必要なのが、2分という区切りです。
2分なら、トイレに行ったり、ちょっと休憩しているくらいの長さです。
急ぎの業務に気持ちを奪われますが、そこをすばやく切り替えて2分のToDoを退治する。
この切り替えというのは、生産性向上のキーワードでもあるのです。
「2分で退治する!」は、切り替える力を鍛えることになります。
素早い切り替えを身につけると、複数の業務を同時にこなす状態にはいれるようになります。
ひとつずつ集中して対処し、終わった瞬間に別のことに素早く切り替えていくことができます。
ノートは1冊にまとめよう
プロジェクトごとにノートを分けたくなるのが人間ですが、それをあえて分けずに1冊にまとめることで、リラックスして働くことができます。
仕事の内容というものは多岐にわたるものです。
著者小山龍介さんは、会社の仕事も、そのほかのプロジェクトも、全部1冊のノートにまとめているそうです。
これで、このノートさえ持ち歩けば、「情報をなくしてしまった!」ということは無くなります。
ただ、ひとつの難点は、検索が難しいこと。
その解決策は「日付を記入すること」。
どこに何を書いたかを忘れたら、手帳に戻ってその打ち合わせの日を確かめます。
これで著者は5年前のノートの記述でも見つけ出すことができるのです。
そのためには、日付順にノートを使っていくことが大事です。
違う自分を演じてクレームのダメージを減らす
人間ですから、失敗もあり、クレームも当然あります。
そんなときは自分を責めてしまいがちです。
自責の念は、あなた自身を必要以上に追い詰めてしまいます。
でも、他人のせいにするのはよくないです。
ちゃんと自分の責任を認識すると、成長できます。
失敗のストレスを避け、かつ失敗を成長の機会として生かすためのハック。
失敗は時間を戻せないので、「コントロールできないもの」と考え、コントロールできることに集中します。
すなわち、これからやることにフォーカスするのです。
その時のあなたは「必殺仕事人」。
無理難題を華麗に解決するイメージを持って、その仕事に挑むのです。
失敗してしまった自分のセルフイメージを引きずるのではなく、それはいったんリセットして、まるで違う人間のようにふるまう。
そうした「演技」も、精神的に余裕をもって対処するためには、大切なことなのです。
今日もお疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。