猫のメメとモエ

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あなたの行動力を挙げる方法・序章「睡眠」~『すぐやる!「行動力」を高める”科学的な”方法』作業療法士 菅原洋平

「やるべきこと」をすぐにかたづけた方がよいのに、「取りかかれない」ことがありませんか?

そして、それが原因で睡眠時間が短くなったり、周囲の人に迷惑を掛けたら、あなたの評価が下がってしまいます。

 

しかし、その「すぐやらない」原因というのは、ただの「性格」や「やる気」ではないのです。

著者はリハビリテーションの専門職である作業療法士

人間の脳や体の力を最大限に発揮し、実現する方法を科学的に考えることで、もっとあなたのはフォーマンスは上がるのです。

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「すぐやらない人」が「すぐやる人」になる劇的体験をあなたも!

患者さんをリハビリしていると、それまで「すぐやらなかった人」が「すぐやる人」になることが、あるそうです。

たとえば、ある患者さんは、自分で食事をすることができませんでした。

脳に損傷はあるものの、手も動くし、食事する能力自体はありました。

でも、食事を出されても自分では食べません。

職員が解除するのですが、それでも長時間かかり、「手のかかる人」「症状が重い人」と認識されていました。

 

ところがあるとき、ほんの少し食事の方法を変えたら、その状況は一変しました。

自分から食事をし始めるようになったのです。

 

変えたことは、実は「一品ずつテーブルに置くようにした」だけです。

それまでは、定食のようにトレーにすべての料理を並べていたのを、コース料理のように1品ずつ出すようにしたら、自分で食べられるようになったのです。

それどころか、入浴や身なりを整えることにも積極的になり、その患者さんは数日で「手のかかる人」ではなくなりました。

 

性格や能力を変えたわけではありません。

変えたのは、「脳に入る情報だけ」です。

こんなことで、脳が見違えるように変わるのは、リハビリテーションの現場に限ったことではありません。

脳の「やる気スイッチ」をオンにするにはコツがある

あなたがもし、子どものころ夏休みの宿題をギリギリまでためるタイプだったとします。

でも、だからといってあなた自身に対して「切羽詰まらないとやらないタイプ」という認識があるなら、それを今すぐ捨ててください。

そんなタイプと言うのは、著者に言わせれば「存在しない」のです。

それは、あなたが脳に対して「すぐやらない」ための情報を与えているだけ、あなたがそう仕向けているだけです。

「すぐやる人」に共通するたった1つの習慣とは?

あなたの脳を「すぐやるモード」に変えるのに、ひとつ確認したいことがあります。

それは、「起床から4時間後に、頭がすっきりと冴えていますか?」ということです。

起床から4時間後は、「1日で最も頭がいい時間帯」です。

そこでぼーっとしたりあくびが出ているなら、睡眠時間が短かったり、睡眠の質が低い状態と言えます。

 

適切な睡眠の量は、生まれ持った遺伝子によって、また年齢によっても違ってきます。

また、その日の日照時間とも関係があり、夏至冬至に比べて2時間短くなるのが、自然な睡眠です。

このように、必要な睡眠時間は日々変化するため、「その日の自分」にちょうどようい睡眠量や脳の活性度を基準として、「起床4時間後の眠気の有無」を見るのが有効なのです。

たとえ10時間眠っても、起床から4時間後にぼーっとしていたら、質の悪い睡眠をだらだら続けた可能性があります。

反対に、3時間しか眠れなくても、起床4時間後にシャキッとしていたら、睡眠をうまくコントロールできていたと判断できるのです。

 

「すぐやる人」が持つ、この発想

企業研修をしていると著者が感じることは、「すぐやる人」は睡眠不足の人がいないということです。

自分の仕事や人生について、ごく当たり前に「睡眠」を管理できています。

日ごろから睡眠不足の人は、「問題が起こってから対処する」という発想を持っています。

起きられなかったら目覚まし時計を増やすとか。

眠気があるときは栄養ドリンクを飲む、などです。

このように、行うったことに対処するスタンスだと、体調管理も問題事項もその場しのぎです。

 

一方、ハードな勤務でもきっちり睡眠を確保してくる人は、「問題が起こらないようにする」という発想を持っています。

寝つきが悪くならないように、帰りの電車では寝ない。

夜にコーヒーや紅茶はひかえる、と言う感じです。

実際に問題が生じる瞬間ではなく、その前後の時間を使て問題を予防することに注力しているのです。

 

だから、「やる気」がなくてもすぐやれる

脳を「やる気モード」にするために必要なのは、「問題が起こらないようにする」発想です。

そこに”意思の力”は関係ありません。

あなた自身があなたの脳を動きやすいように仕向けるのです。

行動力に差がつく「睡眠方法」

つまり、睡眠を整えることで、「問題が起こらないようにする」という発想も鍛えることができます。

あなたが起床4時間後にすっきりした爽快感を得られていないなら、次の6つのうち、どれか1つを実行してみてください。

・ベッドの中では、読書、スマホ、音楽など、眠りに関係ないことをしない

→「ベッド=睡眠」という記憶を作ることで、ベッドに入ってから入眠までがスムーズになります。

・平日と休日の起床時間の差を1時間程度に抑える

→「脳と体のリズム」と「生活リズム」のズレを防ぎます。

・朝、目が覚めたら窓から1m以内に入り、脳に太陽の光を届ける

→脳は、光を感知してから16時間後に眠気を作るため、その夜のスムーズな睡眠に繋がります。

・起床からおよそ6時間後に、1~30分間目を閉じる

→眠くない時間に一度、脳に休憩を取らせてあげましょう。

 脳は視覚を遮断しないと休憩できない内臓なので、「目を閉じる」ことが不可欠。

・起床からおよそ11時間後の夕方には何としても眠らずに、できるだけ体を動かして体温を挙げる

→その後の急激な体温低下で、眠り始めの睡眠の質が向上します。

・翌朝の起きる時間を3回唱えてから眠る

→起床時間を言語化すると、起床時間を準備する「コルチゾール」というホルモンが起床3時間前から分泌され、すっきり起きることができます。

 

まずは、体の変化を通して、「すぐやる」思考にリセットです。

明日からは、さらに本題に入ります。

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今週もお疲れさまでした。

ゆっくり休んで素敵な夢を。

では、また。

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