パリの人たちは、ひとり(ソロ)活動が大好き。
そして、とても上手に楽しんでいます。
映画でもおなじみの、「ひとりでカフェですごすパリの人たち」の姿。
おなじドリンクを注文しても、実はテラス席、室内席、カウンター席の順でパリでは値段が下がっていくそうです。
パリの伝統的カフェ文化では、「過ごす場所」こそが重要だそうで、座席代を支払う感覚で、ドリンクはおまけのようなものだったりするそうです。
ひとりの客が最安価のエスプレッソ1杯で何時間いても、「どうぞどうぞ」という雰囲気なのだとか。
カフェの”S席”でおしゃれ磨き
なぜテラス席が最も高く、道にはみ出す最前列にいつも人がいる光景が見られるのか。
それはそこが劇場でいうところの”S席”で、道行く人々の個性豊かな着こなしを間近で見られるフロントロウだからだそうです。
しかも、日光浴しながら!
そのまま一番おしゃれに役立つ場所だからです。
ランチタイムは読書タイム
いつも職場の仲間と過ごすランチタイムですが、時には”群れ”から離れて、気ままな昼休みももいいですよね。
フランスの本や映画の中でよく見るスタイルです。
実際に著者もパリでよく見た光景でした。
みんなが出かけた後の静かなオフィスで、午前中のうちにテイクアウトしたヘルシーめのランチを食べ、残りの時間を読書にあてているパリジェンヌ。
たとえ10分でも、ほんの世界にエスケープすれば、気分転換になり、午後のモチベーションもアップします。
人目もないので、お得意の足上げポーズで超リラックスしていたり。
ただし、靴は履いたまま。
公共の場で靴を脱ぐのは、ヌードになるような恥ずかしさがあるらしく、そのラインはキープしているそうです。
ひとり旅でひとまわり成長
ひとり旅が印象的なフレンチシネマにセドリック・クラピッシュ監督の『猫が行方不明』(1996年)という作品があるそうです。
若きメイクアップアーティストがの主人公がひとりで海に旅をするのです。
せっかくのバカンス、一緒に行く相手(恋人)がいないからと言って、あきらめたりしない。
でも、留守中の飼い猫の預かり先を探すのにてんてこまい・・・というのが物語のはじまり。
そんな苦労をしてまで旅に出るのは、それだけ意味があるからです。
自宅を出て非日常の時間を過ごすのが、バカンスで心身を開放する極意。
旅では想定外のことが起こるけれど、自力で解決したり誰かの新設に助けられたりして、旅が終わるころには、成長していたりするんですよね。
マイペースにブックショップクルーズ
パリの街角のブックショップは、いわば本のセレクトショップだそうです。
お店ごとに得意分野が違い、オーナーの意向が色濃く反映された品ぞろえを見比べる楽しみがあります。
外のワゴンに引き寄せられ、そのまま入口のおすすめコーナーをチェック。
自分好みのジャンルの棚へと順路を進めるのがパリっ子のパターンだそうです。
デジタルでは得られない紙の感触やにおいも確かめます。
彼らは紙や本棚が醸し出す”書店のアロマ”の癒しを知っていて、フレグランスブランドの「バレード」の「ビブリオテーク(とちょかん)」という香りのキャンドルも人気だそうです。
ひとりの空き時間ができたら、本屋さんへ。
心行くまま本と接していると、セラピー効果があるのです。
今日もお疲れ様でした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。