猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

『医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』牧田善二

健康格差は毎日の「食べ方」で決まります。

食事パフォーマンスを上げる最強のスキルです。

糖尿病専門医として、38年間、延べ20万人の患者を診察してきた著者。

しかし、糖尿病の患者は働き盛りのビジネスパーソンに多いのだとか。

不調のメカニズムの9割には血糖値がかかわると断言する著者。

実は世間の俗説に沿って、自分なりの健康法をがんばっている人に限って、その習慣こそが老け込んでしまったり、病気を呼び込む原因となっていたり。

ワタシも毎朝果物と野菜でフレッシュジュースを作って飲むことでビタミンを補っているつもりでしたが、習慣を変えようと思いなおしました。

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著者の患者さんにも40代男性で、毎朝フレッシュなオレンジジュースを絞って飲んでから出かけている人がいました。

「自分は健康にいいことをやっている」と当人は胸を張って言っていました。

しかし実は「搾りたてだから健康にいいはず」は、信頼できるエビデンスとは言えないのです。

 

そのジュースの中に、どれだけの糖が入っているでしょうか。

一見「健康に良さそう」。

しかし、糖尿病をはじめとしたさまざまな病気に自ら近づいているのです。

ほかにもよくある習慣として、こんなものがあります。

 

・仕事の前にはエナジードリンクで気合を入れている

・栄養を考えて毎朝シリアルを食べている

・野菜不足を「1日分の野菜ジュース」で補っている

・カロリーを摂りすぎないように資質を常に控えている

・筋肉をつけるためにプロテインを摂取している

 

自称「健康に気を遣っているビジネスパーソン」から聞くこうした工夫。

これらは、まさに「病気になるための努力」と言っても差し支えないのです。

ダイエットのために必死でカロリーや脂質を制限していたりする人もいますが、肥満を生み出す原因は糖質で合って、カロリーや脂肪は関係がないと著者は本著の中でくりかえし断言しています。

知らずに体の不調を作っている、いかにも健康に良さそうなもの

「今日も1日、頑張ろう」

と毎朝缶コーヒーを飲むのが習慣のビジネスパーソンが多くいます。

しかし、健康を大事に考えるなら、缶コーヒーは悪魔の飲み物です。

ペットボトルも同様です。

これらはカフェでいれたてのコーヒーとはまったくの別物ですからね。

「ボス とろけるカフェオレ」(ワタシもおいしいから大好きです!)は100ミリリットルあたりの糖質では9グラムでも、500ミリリットルのペットボトルだと、角砂糖11個分になります(!!)。

コーラはもちろん糖分をたくさん含みますが、とくに注意が必要なのは「いかにも健康に良さそうな商品」。

ウィーダーinゼリー・エネルギーは角砂糖11個分、C.C.レモンに角砂糖12個分、デカビタCに角砂糖7個分といった具合です。

本来人間の血液中には、空腹時でも4グラムの必要分のブドウ糖が含まれているのですが、そこにバーッと大量の砂糖が入ってくるので、人間の身体がまったく想定していなかったばかげた事態が起こってしまうのです。

「血糖値」が健康管理最大のカギ

血糖値は糖尿病に限らず、あなたの健康状態のすべてを作ります。

太るのは、脂っこい食べ物をとることよりも、血糖値の上昇で作られます。

太っている人が「やせなさい」と医者から言われるのは、肥満があらゆる病気の引き金になることが疑いの余地がないからです。

脳疾患や心疾患、がん、認知症など、怖い病気はみんな肥満と関係しています。

一方で糖尿病患者も、こうした病気の罹患率が高いことが明らかになっています。

 

海外のサッカーチームで活躍する日本代表選手は、糖尿病のために開発された器機を使って血糖値をコントロールする人もいます。

「血糖値をコントロールする」ことは、かなり知的な体調管理方法なのです。

現代人の多くが実は「糖質中毒」

しかし、知的なはずのビジネスパーソンの多くが、飲む必要のない糖質たっぷりの飲料をとり、朝から血糖値を上げてしまっています。

血糖値がぐんと上がると、セロトニンドーパミンといった脳内物質が分泌されて、ハイな気分になれるからです。

だから、「仕事前に気合に入れるには缶コーヒーがぴったりだ」と誤解するのです。

このハイな気分になるところを「至福点」と言います。

 

しかし一方で、血糖値が急激に上がったことを察知した体は、それを下げるために慌てて膵臓から大量のインスリンというホルモンを放出します。

そして、血糖値が急激に下がります。

血糖値が大きく下がると、ハイな気分から一転、イライラしたり吐き気や眠気に襲われたりと不快な症状が出ます。

すると、「またあのハイな気分になりたい」とばかり、血糖値を上げる糖質が欲しくなり、同じことを繰り返してしまうのです。

 

これは、「糖質中毒」という脳がおかしくなってしまった非常に深刻な症状です。

しかし、中毒に陥っている本人には、その自覚がまったくありません。

実は清涼飲料水などのメーカーは、人の至福点について計算しつくし、商品を設計しています。

言ってみれば、糖質中毒患者を増やすことで利益を得ているのです。

知的なビジネスパーソンが、それにまんまとはまっていはいけません。

いつもの疲労感、眠たさ、イライラの原因

絶えず缶コーヒーなどの糖質をとり続けていると、インスリンの放出が遅れがちになります。

膵臓が弱り、いんすりんがなかなか出なくなるからです。

その間に血糖値がぐんぐん上がります。

その上昇ぶりに慌ててインスリンが遅れて大量に出て、今度は血糖値を下げすぎることが出てしまいます。

その指令を出すのが脳ですが、血糖値とインスリンのバランスが悪くなっているので、脳がおかしくなってしまっているのです。

この症状を「反応性低血糖」と呼びます。

これは清涼飲料水などを好む人に多く見られ、アメリカではよく知られた概念となっています。

反応性低血糖の症状は、疲れやすさ、眠気、不安、動機、やる気が起きない、めまい、吐き気、頭痛、イライラする、目がチカチカする・・・と多岐にわたります。

どれも、すぐに座り込んだり、いきなりキレたりする現代人と照らし合わせると納得いくものではないでしょうか。

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今週もお疲れさまでした。

せめて明日は少しはのんびりと。

では、また。

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