悩み事を抱えている人の多くは、過去に縛られて、未来を絶望し、苦しんでいます。
その罠にはまってしまうと、なかなか逃れられない。
では、どうすればいいかというと、過去と決別し、今に集中することです。
著者はかつて逮捕、有罪判決を受け、刑務所で服役してきました。
普通なら、そんな事態に巻き込まれれば、社会から抹殺されるでしょう。
うじうじしていれば当然、こうなってはいません。
逮捕され、有罪判決を受けても、テレビに出演できないということはなく、自分から言わなければ、事件のことを忘れている人も多いのです。
世の中、そんなものだと著者は言います。
こんな「世紀の大事件」の張本人の著者さえそんなものですから、たいていのことはたいしたことではないのかも。
そんな気持ちになれるかもしれません。
バランスがよくても 社会では得をしない。むしろ損する
最近「ワークライフバランス」という言葉がはやっています。
「仕事と生活の調和」、と訳され、基本的は長時間労働の是正への取り組みを意味しています。
官民挙げて、ワークライフバランスの開園が急務だとされています。
しかし、著者が起業して仕事に熱中しているときは、そんなものはまったく関係なく、毎日のように会社に泊まり込み、食事を摂るにしても時間がもったいなくてコンビニや宅配弁当で済ませることがほとんどでした。
受験勉強にハマッたときも同じで、半年間1日14時間を勉強に費やし、見事東大に合格しました。
だから、著者に言わせれば、バランスがいいことは決していいことではないのです。
この人と傾向がよく似ていますね。
バランスがいいということは、突出したものが何もないということではないか、と著者は思うのです。
「可もなく不可もなく」というやつです。
「ほどほどのもの」はできるかもしれません。
しかし、「ほどほどのもの」が市場で生き残れるほどビジネスの世界は甘くない。
突出したところがあれば、欠落したところもあるでしょう。
バランスがいいとは言えないけれど、壁を突破するには必要なことです。
ところが、日本の社会でhあ、そのような突出した人間をなかなか認めようとしないものです。
あなたも、何かにとても熱中したことがあるのではないでしょうか。
子どものころ、周囲が心配するほど熱中したことが、大人になって役立つことはたくさんあります。
著者の場合は、学校の成績が急降下するほどパソコンのプログラミングに熱中しました。
結論としては、所詮バランスなんて悪くてもいいのです。
夢中になってやってきたことって、本当にあとあとまで自分の人生に影響を与えていくことがありますね。
そう、とっても大事。
でも、こればっかりだと、何のための人生なのかわからなくなったり。
ときにはすっごくハマる自分を許してあげながら、ワクワク生きていきたいですね。
今日もお疲れ様でした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。