人間は1日に6万個もの問題やことがらについて考えているといいます。
そのうちの大半は「重複」です。
つまり、何度も繰り返し同じことを考えているのです。
「今日は〇〇を買わなくちゃ」
「〇〇さんに連絡を取らなければ」
「あのミスはどうして起こったんだろう」
・・・そんな思考の重複が無くなったら、目の前の出来事に集中で着たり、新しい考え事に脳が使えると思いませんか?
手帳をうまく使えるようになれば、人生はあなたが考えているよりずっと生きていきやすくなる、と著者は言います。
手帳は「時間の入れ物」であり、「幸運を呼び込む魔法の文具」。
今日の読む内容はまずマンスリーページに書く内容です。
手帳を使いこなすルール
「手帳を使いこなす」ためには、具体的に最低限のルールがあります。
①手帳は一冊にまとめて、いつでもどこでも持ち歩きましょう。
②手帳には予定だけではなくて「想い(気持ち)」も書きましょう。
③イメージングを行いましょう。
手帳に書き込むときに、それを実行・実現できている自分をイメージします。
同様に、手帳を開いてその予定を確認するたびに、イメージングを行います。
5色ペンで色分けしてみよう
手帳を使いこなすには、決まった色で予定を書いて見やすくすることが大切です。
「手帳セラピー」では、以下のように色分けして記入を行います。
1色目(青)仕事
2色目(緑)プライベート
3色目(赤)重要なこと、体調に関すること
4色目(黒)日常生活のこと
5色目(好きな色)「夢」に関する行動
この5色なのは、それぞれの色が持つパワーを重視しているからです。
「夢」に関する行動のための色は、手帳セラピーでは「新しいことにチャレンジする勇気」を示すオレンジもお勧めだそうですよ。
大事なのは気分で色分けをせず、決まった色にしておくこと。
すると、「青が多い〇月は忙しかった」「赤が多い〇月は体調を崩しやすかった」など、自分の生活リズムや体調の変化を確認できるのです。
「今月のテーマ」を決めよう
マンスリーのページの上の方に、今月のテーマを書いてみましょう。
今月のテーマの決め方には、2つのやり方があります。
・「叶えたい夢」がある場合
夢をかなえるのに必要な工程を毎月のテーマに組み込みましょう。
例えば1年後に資格を取得したいなら、1月は「資料が順調に集まる」、2月は「1冊目のテキストをスムーズに読破」と、年初にあらかじめ各月へ割り振って書きます。
・具体的な夢が思い浮かばない場合
その月のキーワードをメモページに書き出します。
たとえば12月なら、「忘年会」「クリスマス」「大掃除」など。
そこから発想を得て、テーマを導き出すのです。
「忘年会」→「お酒をたくさん飲む」→「胃が痛くなる」
と連想したならば、「健康に過ごす」をテーマにするなど。
可能形、進行形、完了形など、肯定表現で書く
テーマや目標を決めても、たとえば「3キロ痩せる」と書いたとすると、その字を見るたびにストレスが溜まりやすくなります。
これを軽減するために、可能形、進行形、完了形にします。
可能形ならば、「3キロ痩せられる」
進行形ならば、「3キロ痩せつつある」
完了形ならば、「3キロ痩せた」。
可能形だと、「今までは無理だったけれど、アプローチを変えるとできそう」と思えます。
進行形だと、より具体的なイメージがわきます。
完了形だと、「目標達成後の自分」をより明確になります。
ただ、疑いの強い人は、完了形がマイナスに感じることもあるので、気を付けるとよいそうです。
「やりたいこと」と「やること」を振り分けてみよう
マンスリーのページの上の部分にテーマを書いたら、その隣に未来の予定を小さく見える化しておきましょう。
はっきりとした日時が決まっていない予定もあるもの。
ですが、書き込んでおかないと先延ばしになりがちです。
ですから、その「見送り」を減らすため、メモっておくのです。
書くことは2つ。
今月やること□免許更新 今月やりたいこと□美術館に行ける
□料金の払い込み □友人の誕生日を祝う
□不用品の整理 □花火大会に行ける
□のチェックボックスをつけ、実行後はレ点を入れます。
どちらも欲張りすぎはNG
「やりたいこと」も「やること」も1か月で達成できるのはそれぞれ3つ程度です。
自分のキャパシティが把握できるまでは、確実にこなせる数に抑えてください。
やりたいことがたくさん思いついたら、まずメモページに書き出し、優先順位をつけること。
「今月じゃなくてもいいこと」は優先度を低めに設定しましょう。
「人との約束事」と「自分との約束事」を書き分ける
手帳はスケジュール管理を知るために使いますが、自己実現のツールとしても最高。
それには、人との約束事と同時に自分との約束も手帳に書くことです。
自分との約束事には□をつけて書く
自分との約束事は、とくに時間の決まりが無いので、頭に□のチェックボックスをつけて書き込みましょう。
(例)□ゆっくり入浴
□テキストP50~55
□古着の整理
など。
「~をしたい」と、頭の中で考えているだけだと、いつまでたっても実行に結びつかなかったりします。
すると自己評価がどんどん下がってしまうのです。
予定として手帳に書き込めば、実行しようとする意識が働き、実現性が高まります。
レ点マークが入ったチェックボックスを増やし、「忙しくてやりたいことができない」と言い訳ばかりしている自分を卒業しましょう。
今日は少しは休めましたか?
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。