猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

癒しのスポットは干潟にあり~谷津干潟よりたくさんの愛とほっこりをお届け!

冬の終わりには、カモたちの群れが次々と次の飛来地に向けて旅を始めていました。

そして近所の干潟を埋め尽くしていた、スズメくらいの大きさのシギだとか、おしりをフリフリと動くかわいらしいカモの大群たちが、すっかり姿を消しています。

 

街1つ分ほどの大きさを誇る谷津干潟は、騒がしいかった冬を終えて、ほっとした表情を見せていました。

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海散歩は、ラグジュアリーなリラックス

干潟は厳密には海とは言えませんが、たくさんの貝や蟹、海藻たちが、食欲旺盛な渡り鳥たちの大事な栄養源。

小さなシギたちは冬の間せわしなく海の中をつついていました。

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さまざまな種類のシギは、それぞれに群れを作り、ストローのような嘴と海を渡るにはあまりに繊細に見える細い足で、干潟の浅瀬をちょいちょいと走り抜けていました。

浅瀬一面のかわいいシギの群れたちは、冬の干潟の豊かな栄養を象徴していました。

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冬の谷津干潟のちょっぴり深いところでは、それこそ一面にカモたちの群れがひしめいてました。

ふっくらとした胸の羽に温かさを感じるコミカルな風体。

藻を食べる姿がことさらに愛嬌があって、不器用にお尻だけを水面から見せながら、水中でもぐもぐしている姿はたまりません。

 

今は、1年中見られるカルガモの一家が、葦の中を行ったり来たりしたり、春の陽だまりで、入念に羽の手入れに夢中です。

 

冬は干潟が一番賑やかな季節でした。

80センチ以上の長さのカメラが無数に干潟を囲む遊歩道に並びます。

誰しもが野鳥を一番すてきに撮ろうと夢中になっていますから、朝早くからベストスポットはいっぱいです。

 

しかし今は夏鳥と冬鳥の入れ替わりの時期なので、鳥たちがまばらな閑散とした季節。

水は大きな雲と向こう岸のマンションを映して、一息ついています。

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冬には水面でもうひとつの見ごたえとして存在感のあったボラの子たちも、春は小さな姿を見せていて、よくよく目を凝らさないと、姿を見つけることさえ難しいのでした。

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ニンゲンがすっかりまばらになった干潟の遊歩道。

たまにすれ違うジョギングランナーたちや、ほんの数組のニンゲンのつがいが歩くだけで、気持ちの良い風も鳥の歌声も独り占めです。

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たぶんヒヨドリの鳴き声らしきものが公園でもしきりと聞こえるのですが、こんもり茂った木々の間から、のんびり屋のニンゲンになんか姿を現すことはありません。

 

この干潟のカラスたちは、例にもれず非常に賢くて、公園のレバー式の水道の水を出している姿を見たことがあります。

ひとしきり水を飲んだら、きちんと閉めることなく「知らな~い♪」と飛び去ってしまうのが難点。

だれか教えてあげなければ。

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カルガモのつがいは、冬鳥と言う強烈なライバルがいなくなった干潟を、デート。

7羽ほどのカルガモのグループを追って、ニンゲンのつがいが、70センチほどのレンズをつけたカメラで追いかけていました。

気持ちよさそうに潜るカモたちを見ながら、「今の撮れた?」なんて話し合うニンゲンのつがいは非常にかわいらしく、カモたちとセットで眺めていると愛らしい限り。

 

遠くに見える白いサギの集団。

コサギダイサギ

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田んぼが残る地域では、よく見かけるのですが、私は街で育ったニンゲンなので、このファンタジックなルックスに夢中です。

里山でよく見る姿ですが、空を飛ぶ時の特有の羽音は、ふぁさっふぁさっとそれは神々しくて、夢を見ているようです。

 

一方で水の中の食べ物を獲るのは不器用で、シギの方がよっぽどすいすいと貝や蟹を捕まえているように見えます。

 

着地するときの美しさで言うならば、アオサギが随一。

羽を斜めにしながら、しなやかに水辺に着地する姿は、貴婦人のしぐさです。

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今日も見られました。

アオサギダイサギよりもずっと小柄なのをいいことに、さらに人の家のそばまで近寄ってきます。

よく晴れた日には近所の家の池の小さな金魚を狙っている姿を見かけました。

金魚なんて、たっぷりエサを食べているくせに動きが緩慢だから、彼らにとっては最高の朝ご飯なのでしょう。

 

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大好きなカワウたちが今日はいませんでした。

羽を広げたシルエットのかっこよさがたまらないので、次に出会ったらカメラに収めたい。

 

水が少し満ちていたので、蟹たちに出会えなかったのも残念!

温かくなったこの季節、干潮時にはたくさんの蟹たちが「こい、こい」と鋏をふって招いているのも楽しみのひとつ。

 

遊歩道のこんもりと茂る木々からは、ヒヨドリのような野鳥の鳴き声がしますが、姿は見えません。

営巣に忙しい季節なのでしょうか。

しきりと喧嘩しているようです。

 

足元には秋に落ちたどんぐり(しいの実)がこっそり小さな芽を出していました。

あたたかい風に、軽い干潟の香り。

忙しくキエキエと鳴く頭上の鳥たちの歌声がやかましいほど。

遊歩道は1周3キロほどのちょうどいいウオーキングコースなので、マイボトルのレモン水を1本空けながら歩くと、気持ちの良い汗を少しかいていました。

 

夏鳥が待ち遠しいです。

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今日もお疲れさまでした。

 

ゆっくり休んで素敵な夢を。

では、また。