天気が良い日は、ちょっと足をのばして、鉄道に乗りに行くこともあります。
観光地化されていない小湊鉄道は、”ちょっとしたお出かけ”にはぴったりです。
今日はたくさんの観光に来るお客さんを迎えて、トロッコ列車も出発です。
都内方面から千葉県の内房線に乗り、五井駅から小湊鉄道に乗ることができます。
終点の上総中野に行くと、”ムーミン列車”がおしまいになってしまった、という夷隅鉄道に繋がります。
今日は、その手前の養老渓谷を遊びます。
養老渓谷駅には、電車に乗ってきた人用の足湯があります。
この辺りは”黒湯”!
贅沢すぎる駅の足湯につかって、元気がいっぱいになったところで、飲み物をかばんに入れたら、大好きな散策路があるので、今日はそちらを。
駅前の人込みを抜け、りっぱなトイレの脇に、あまり人のいかない小道があります。
そこへ入ると、脇に水路があり、線路を右に見ながらこっそり進みます。
小さなおもちゃのような踏切。
渡ったら、右へ。線路伝いに、100mほど進みます。
右手に小湊鉄道を見ながら、しばらく進むと、この看板が見えますので、左へ。
ウシガエルの「グーグー」と鳴く声に誘われていけば、だいたい合っています。
(嘘です。そこらじゅう、ウシガエルの声でいっぱい!)
地域の神様にしっかりごあいさつをしましょう。
この畑が好きで見に来ている!と言っても過言ではないんです。
大丈夫!”見てはいけないモノ”がうつりこんでいるわけではありません。
鳥よけでしょうか。案山子がわりなのか、マネキンが立ってます。
前回の時よりも、草臥れた表情を浮かべるマネキンたちに、哀愁をこめて、手をふっておきましょう。
GW中の雨のせいでしょうか。
せっかく植えた稲の苗たちが、ちょっと”あっぷあっぷ”した感じになっています。
水一杯の水田には森が映り、ウシガエルといっしょに「ケロケロ、ケロケロ・・・・」とアマガエルたちの声が響きます。
以前よりも電気の柵が増えていますので、きっと夜には野生動物たちがおいしい作物を狙って動き回るのでしょうね。
出会ってみたい!
いや、イノシシだったらマズイ?
渓谷橋からの景色は、この散策路のごちそうのひとつです。
下には、養老川がいつもより豊かに水をたたえています。
そのまま道なりに下っていくと、”黒川沼”です。
途中の池でもウシガエルたちの声がいっぱい。
でも、ウシガエルはとても内気だそうです。
ちょっと近寄るとピタッとなきやみます。
「グエー、グエー」の声の合間に「グブッ」とまだ修行中?の声が。
「ウシガエルが咳き込んでる!」と大喜びしつつ、先へ。
水の中から、70センチほどの何かが顔を出したのですが、すぐにひっこんでしまいました。
魚だったようですが。
撮り損ねました・・・。
カッパだったら、どうしよう。
正しい日本のこいのぼり。
さきほどの渓谷橋から見えていた、小さな赤い橋に道なりで到着。
千葉の自然は、(予算の都合もあり)手つかずの場所が多いので、野生の藤の花が他の木々の間にちらちらと紫色の花を見せています。
ふかふかの土地に、ミミズやら動物の落とし物と、最高の陽ざしを浴びているから、街で見かける藤棚の花と同じだとは一瞬気がつかないのです。
薄緑や濃い緑の間にふわりと咲いている紫の藤の花。
5月の山に春の色を添えています。
見とれて藤の写真を撮りそこねました!
水の流れる音に誘われて、道の端を歩いていくと、通り沿いの壁にも、自然のツタと青白い地層。
青白い岩に一歩近づくだけで、肌に感じる水分を含んだ空気は、この岩の奥で山の水が養老川へと注ぎ込んでいることを教えてくれます。
タマネギを気持ちよさそうに軒先に吊るしてある家々を通っていくと、養老渓谷駅に戻ります。
20分ほどのお散歩道でした。
このお散歩コースは、以前は養老渓谷駅の案内所に手書きの地図として記録されていたものですが、もうその地図はおいていません。
だから、歩いていると、地元のおじいちゃんに「道を間違えたのか?温泉はあっちだぞ」と言われたりすることがありますので、要注意。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。