お題「#おうち時間」
あなたの行動は制約されても、あなたのココロは、誰にも縛れない。
のんびりとおうちカフェも、あなたをご機嫌にするひとつの方法ですね。
友達の中でも、とびきり美人でおしゃれな人生の先輩から、おすすめされた雑誌『フィガロ・ジャパン パリ特集』。
日本のファッション誌とはちょっと違った、たまらないセンスと雑誌を貫く信条に、しびれてしまった1冊です。
このころ、『パリジェンヌは10着しか服を持たない』など、ミニマリストの指針のひとつともなる著書もよく読まれていました。
何よりも魅了したのは、「わたしは、わたし」という自己を確立しているフランスの人たちの生き方。
すてきなものは大好きだけれど、流行を取り入れても左右されたりはしない、自信に満ちた態度は、とてもすてき。
フィガロ誌は、実はなかなか骨のある雑誌で、しっかりしたハードカバーの著書の紹介もたくさんあり、フランス人の考え方に触れられるような映画の紹介も。
実はこの雑誌を見て買ったDVD、ひとつは見事に日本語吹き替えなんて入っていなかったりしました。
せっかくのGW。
大人のパリを眺めて、自然に任せた伸びやかな生き方を考えてみるのもいいかな、と読み返しました。
こちらを書きながら、アコーディオン・ジャズのリラックスBGMをかけ、甘いラテをいただいております。
パリ!どの画像を探しても、ロマンチックがいっぱいです。
パウダーのラテが香り高く感じますw
今日は、パリの街をちょっと眺めて、ウ”ァカンスできる本と映画を少々。
ロマンティックに過ごすための街。
ラ・メゾン・ドゥロルキデは、1808年開業の歴史ある花市場。
多種多様な植物や園芸用品店が並び、1900年代に建てられた緑色のパウ”ィオリンが目印。
ポエティックな空間に身を置くだけで幸せな気分になれる。
そこにある老舗のビストロは、労働者向け大衆食堂として開業しながら、行列のできる店としてにぎわっているそうです。
気取らないラフな雰囲気を味わえるのだとか。
『パリジェンヌは服を…』では、おうち時間でもきちんとした服装で過ごす、パリのマダムが登場していました。
ほとんどを家で過ごすのに、朝からタイトスカートでした。
おうち時間にも、いつも美しさにプライドのあるたたずまい。
カフェの人たちをよく見ると、道端のカジュアルな場所であっても一人ひとりがきちんとカジュアルになりすぎない服で、ご年配の方ほど、とてもおしゃれ。
大人の街ですね。
こんなおうち時間に、ごきげんな部屋着を着たくなります。
それにしても、
カフェ・・・。
行きたいですよね。ラテを頼んで・・・・
本を読み漁りたい・・・!
後で、本も紹介します。
アスティエ・ド・ウ”ィラットと蚤の市巡り
本誌では、”蚤の市のプロ”のふたりが、蚤の市の楽しみ方を伝授しています。
時代を経た品の脆さ、不完全さに美を見出す、という楽しさがあるのだとか。
「買ったことを後悔するのは、しょっちゅう。
でも、1年くらい経って使い始めると、すごく満足するんだ」
「あ、これ高く買いすぎたな、と思うと買い物直後ちょっと嫌いになったり。
でも、あとで、これ、やっぱり好きだってなる」
そう言うふたりは、ブランドを創設しているデザイナーです。
よちよち歩きのころから蚤の市に通ってきたのだとか。
蚤の市の価格は少々高めに設定されているのがほとんどだそうです。
商人たちは客とのやりとりを楽しみたいから。
では、値切り方の秘訣ですが、
「目を付けた品を好きだ、という気持ちを承認にわからせること。
ケチをつけてはだめ。
売っているのは、彼らが気に入って入手した品々。
それを手ばなすのは悲しいのだ」
とのこと。
値切る際の”開けゴマ!”的なフレーズ、それは「Quel est votre meilleunrprix ?」。
買い物だけでなく、美しい品々との出会い、美術館並みに珍しい品との出会いも楽しい。
アンティーク、たまらないですね・・・。
上の画像の中央にあるスタンドライトが欲しくてしかたないです。
あなたなら、どんなものを手に取って眺めてみますか?
10代のころ、やたらと欲しくなってしまったアンティークの懐中時計!
当時ミステリー、早い話がコナン・ドイルにはまっていたので、物語に出てくるそのコロンとしたフォルムの、手のひらにすっぽりはまる懐中時計に憧れたのを思い出します。
今でも欲しい。
素敵な感動がいっぱい。ウ”ァカンスのための本
「悲しみよ こんにちは」
南フランスにウ”ァカンスに行くとしたら、みんな真っ先にサガンを思い浮かべるのでは。
少女漫画的な要素もあって、気楽に読めるし、ウ”ァカンスのドキドキ感を高めてくれるはず。
脳内を刺激して、ウ”ァカンスを盛り上げるアイテムとして持っていきたい。
あなたも、この本の名前を聞いたことがあったり、読んだことがあったりするのでは。
薄くて読みやすく、しかも実に考え方がフランス的。
絶対日本の女の子がしない発想が、さらっと入っていて、旅気分満載です。
サガンが19歳の時に書いたデビュー作ですが、その完成度がすばらしい。
主人公は、17歳の女の子セシル。
父親とその愛人と、南仏の海岸近くの別荘で過ごす夏の出来事。
10代のころに読んだときは、若いパリジェンヌの正直すぎるありように鮮烈な印象を覚えました。
最近読んだときには、若さゆえの無自覚な残酷さに、新鮮さを感じました。
時間がたって読むと、感情移入する登場人物が変わるので、感想がまるで変わりますね。
サガンは、読みやすいのでGWにぴったり。
個人的には「冷たい水の中の小さな太陽」「逃げ道」が大好きです。
もっと薄い本ですが。
『105歳の料理人ローズと愛と笑いと復讐』
現在私も注文して手に入れ、読みかけですが、なかなか読みごたえがあります。
南仏の港町マルセイユでレストランを営むローズおばあちゃん。
105歳で厨房にいまだに立つ彼女は、8歳の時にアルメニア人の大量虐殺で家族を皆殺しにされて以来、その美貌と料理の才能を武器に生き抜いてきた、というお話。
おばあちゃん曰く、
「流れに逆らうことをためらうな。流れに乗っていくのは死んだ魚だけだ」。
超かっこいいと思いませんか?
『世界の使い方』
1953年6月、24歳のブーウ”ィエは愛車のフィアットに乗って、ジュネーウ”を旅立ちます。
「半世紀にわたって、放浪のバイブルになった」と言われる本著は、本当に読んでいて「バックパッカーな旅に出たくて仕方なくなる」という罪深い本です。
しかし、読み進めていると、一緒に自由な旅を楽しんでいる気分でいっぱいにしてくれる1冊でした。
一気に読むともったいないので、少しずつどうぞ。
映画で旅する
『ぼくを探しに』
ハリウッド映画に食傷気味になるタイプの人にはたまらない、単館上映で見られるタイプの映画です。
しかも、当たり!
あれって、外れもありますからね。
フィガロでも、「フランス人の妄想癖から生まれた豊かな発想力がいい」と評論されています。
幼いころに両親を亡くした青年の成長物語です。
これ、吹替が日本語ではありませんが、それがまた堪らない。
ユーモアもいっぱいで、ビビットな色遣いがすてき。
『食べて 祈って 恋をして』
これは舞台のホームはニューヨーク。
自伝的小説を原作にしています。
ニューヨークで生き方に行き詰った主人公。
弱り切った中で、イタリアへ行って食への意欲を取り戻します。
インドでヨガで心の安定を求め、バリへと旅しながら、自分と人生の「調和」を見つけていく過程が、正直に描かれています。
苦手だったジュリア・ロバーツが、大好きになってしまいました。
フィガロのポルトガルの号、さらに人気で売り切れてしまい、入手できなかった1冊です。
あなたは、どんなおうち時間を楽しんでいますか?
どうせ普通でもGWは混雑でたいへんでしたもんね。
「出かける義務がなくなった」って、本を読んだりするチャンス。
贅沢な大人のおうち時間を。
では、また。