今日は周りの人や仕事を大切にする話は置いておいて、あなた自身を大事にすることに注目してみませんか。
この「自分を大切にする方法」については、さまざまな本で読んだものを今まで取り上げてきました。
今回のやり方は、自分にストイックな人向きの方法です。
「毎朝自分にゆっくりとお茶を淹れよう」「睡眠をとろう」は今までたくさん読んで、こちらにも書いてきました。
それじゃないです。
心を大切にするために、
・直面している試練に「克服できる」と信じること。
・学んで成長すること。
など、荒波に立ち向かう強さを持つことが、自分を大切にすること、というスタンスで本著は紹介しています。
もし、あなたが今ぐったりと疲れ果てているならば、もっとゆるめ方についての記事を肩の力を抜いて読んだ方がいいと思います。
あなたが自分を大切にしているか、チェックしてみましょう
では、日ごろあなたは次のことを行っているか、自分に問いただしてみてください。
・欠点もすべてひっくるめて、自分を受け入れ、認め、愛している
・本当の自分や、自分の気持ち、自分が求めているものに正直である
・できないことについて自分を卑下するのではなく、できることについて自分をほめている
・愛する人全員が必ずしも1から10まで自分に賛成してくれるわけではなくても、それでもかまわないと認識している
自分への愛が足りないと、愛する人との関係に対して、「自分は十分によくやっている」と感じることができません。
自分が自分の最大の敵になるという罠に陥りやすいからこそ、私たちは、自分自身と親友になるということの重要性を今こそ学びましょう。
本著では、「自分の心を大切に扱う方法」「自分の身体を大切に扱う方法」「他の人に自分の心を大切に扱ってもらう方法」が紹介されています。
自分の心を大切に扱おう
私たちは自分自身の最も厳しい批評家になることがあります。
心に自己嫌悪が渦巻くと、ポジティブな感情自分を受け入れること、自分を愛するスペースを確保することがほとんどできなくなります。
自分の心を大切に扱う方法1 「朝の瞑想」と「日記」で自分に問いかける習慣を持つ
「朝の瞑想」はここでは15分を目安に紹介されています。
また、「日記」で自分に問いかけることは、くじけそうになったときや、自分に自信が持てないときには、とくに効果的だそうです。
まず、やっかいな考えが頭をよぎったら、それを書き留めます。
そして翌日か翌々日、落ち着いて冷静になったころに、自分を認める気持ちを大切にしながら、冷静かつ柔軟な態度で、より客観的にその考えを検証します。
実は私も最近これを読んで、「気になってしょうがないことを手帳の日記欄に書き出しておく」というのをしました。
ほんの3日後に読み返してびっくり。
「悩む必要なんかないよね~」があります。笑ってしまいます。
中には「これは、私の課題じゃないから、考えてもしょうがないな」というのも。
著者は、この日記を書いて読み返すことにより、ネガティブな考えがいつもの不安と一緒によみがえってきたときにも、「これは前にも考えたことがあるから大丈夫。
この考えが浮かんできても大丈夫」と自分に言い聞かせることができる、というメリットを挙げています。
確かに、ワタシ自身も同じ問題を数週間もぐるぐると考えていることがありました。
それを文字にして見直し、「自分の課題ではない」と割り切っておくと、ラクになりました。
自分の心を大切に扱う方法2 「今の自分でいい」と言い聞かせる
「自分は十分ではなく」と感じ始めたら、「今の自分でいい!」と自分に言い聞かせると良いそうです。
自分の欠点や間違いを認めること。
隠したり嘘をついてはいけないそうです。
真実があなたを罰することはありませんし、あなたが強くなる過程で犯す間違いがあなたを傷つけることはないのです。
しかし、それを否定したり隠したりすれば痛みが生じるのです。
また、拒絶されることは、長い目で見れば、人生において大した問題ではないということも著者は言っています。拒絶を受け入れたうえで、本当に大事なことに改めて注意を向けることです。
重要なのは、あなたがあなた自身をどう見ているかです。
他人にどう思われようと、あなたの価値観や信念に忠実でありつづけることを習慣にしましょう。
このポジティブな習慣を実践しやすくするために、あなたの人生を生きる上で重要なことを2つか3つリストアップすることから始めましょう。
たとえば、正直であること、自尊心、自制心、思いやり、親切などといった「自分の特性」が考えられます。
こうした短いリストを用意しておくと、周りの評価を得るためではなく、自分自身の強みや、自分が正しいと思う行動を、意識的に選び取るきっかけになります。
自分の心を大切に扱う方法3 直面している試練は克服できると信じる
人生の試練に対する向き合い方によって、成功と幸せの度合いが決まるそうです。
そこで、自分の失敗を笑い飛ばし、抱えている問題について冗談を言えるよう、強くなってください、と著者は言います。
直面している試練を楽しみながら乗り越えるのです。
大きな試練によって、人生は面白くなり、その試練を克服することによって、人生は有意義なものになります。
自分を愛することを知っている人は、これを理解し、その通りの生き方をしています。
もちろん、いつでも楽にそうできるかといえば、それは不可能ですが、そうする価値があるそうです。
あなた自身も経験があるかもしれません。
人生において精神的な苦痛を受けると、それぞれの波があなたの中の古い地層を洗い流します。
未熟さが消えて意識が芽生え、いら立ちが消えて立ち直る力が身につき、憎しみが消えて、思いやりが芽生えます。
そうしてあなたは今に至ったのだということを思い出し、試練が最終的にあなたをより強くすることを思い出しましょう。
自分の心を大切に扱う方法4 人を責めるより自分が責任を負うことを選ぶ
ネガティブなことが起きた時、自分を愛する人は、責める相手を探すより、自分で責任を負う方法を探します。
責任を押し付けたり、他人を非難したりしても、問題は解決せず、不安や無力感が増すだけだと理解しているからです。
責任を負うということは、過去に起きたことにこだわるのではなく、今この瞬間、自分で判断を下し、最善を尽くすことです。
自分の心を大切に扱う方法5 学び、成長し続ける
マハトマ・ガンジーはかつて、「明日死ぬかのように生きよ、永遠に生きるかのように学べ」と言いました。
人生は本のようなもので、自ら学ばない人はそのほんの数ページしか読んでいないようなものですよね。
こんな「この本は!」「あの本のここが!」などとアホかというくらい上昇志向なことばかりつぶやくブログを読むあなたですから、すでに学びの姿勢はできていると思います。
あなたが行っている日々の学びや成長し続ける姿勢は、あなたの心を大切に扱うための一助になっていることに気づいていただけたら十分です。
自分の心を大切に扱う方法6 情熱と才能を育む
人生に意味を持たせようとするなら、「自分自身の人生」を生きなければなりません。
他人にとって正しく見える道ではなく、自分にとって正しいと思える道を選ばなければなりません。
私たちはみな、何かの考えや活動に魅力を感じ、つい引き寄せられることがあります。
しかも、その引き寄せる力は、強い場合が多いものです。
でも、自分を愛する人は、自らの内なる願いを、とても大切なものだとして認め、尊重し、その願いを育てるための時間を使い、情熱を注ぎます。
内なる渇望を満たすことが、他人の目にどう映る加藤いう心配よりも、はるかに重要だと理解しているからです。
毎朝、あなたにとって大切なことは何か、あなた自身に問い、その答えに沿ってあなたの1日を組み立ててください。
自分の身体を大切に扱おう
私たちは自分の体や、その健康に気を配ることを忘れがちです。
自分の精神状態に気に取られているときは、とくにそうです。
しかし、いうまでもなく、体と心はもともと繋がっています。
自分の体を愛する方法1 エネルギーを管理する
あなたの周りは「エネルギー」に満ちています。
人生は、エネルギーのやりとりにつきると言っても言い過ぎではありません。
ですから、あなたの周りにポジティブなエネルギーを引き寄せるために、ポジティブなエネルギーを発信することから始めてみましょう。
また、特定の活動や人との関わりに、どの程度エネルギーが必要でしょうか?
その一方で、それ以外の活動や人から、どの程度エネルギーが得られるでしょうか。
成功の秘訣は、過去の修復や過去との戦いではありません。
新しいものを築き育てることに全エネルギーを傾けることです。
自分の体を愛する方法2 深呼吸をする時間をとる
忙しい時ほど、気持ちを落ち着けるために深呼吸が有効になります。
不安や恐れを感じるときには、心をラクにして、呼吸に呼吸に意識を集中させましょう。
特に、吐く息の長さを延ばしていくことに集中してください。
息を吸いながら6つ数え、息を吐きだしながら6つ数えます。
この簡単な呼吸エクササイズを1、2分繰り返します。
自分の体を愛する方法3 自分ひとりで抱えている重荷を分担する
完璧主義や何もかも自分で抱え込む癖を手放しましょう。
「きちんとやり遂げたいなら自分でやらなくては」という思考の罠に陥りやすいものです。
しかしあなたが疲れ果ててしまっているなら、あなた自身も、他の誰も得をしません。
抱えている重荷を下ろし、周りの人たちが「自分は必要とされている」と実感できるような行動をしましょう。
自分の体を愛する方法4 健康的なライフスタイルを維持する
運動の身体的効果は説明するまでもありませんね。
とにかく運動しましょう。
プレッシャーを感じているときには、食事を抜いたりしてはいけません。
特に朝食を摂ることは大切です。
大して手間がかからない「お気に入りの朝食メニュー」を選び、ルーティンに。
間食にはアーモンドやフルーツといったエネルギーを高めるものを。
カフェインなどの刺激物や砂糖の摂取はひかえましょう。
より多くのことをやろうとして、睡眠を削ってはいけません。
他人に、自分の心を大切に扱ってもらうためにできること
「どうすれば他人の自分への接し方をコントロールできるのだろう?」
そう思っても、あなたは現実的にそれが不可能であることを知っているかもしれません。
でも、あなたがあなた自身を優先し、まずあなた自身に気を配ることで、あなたは人生で出会う人たちにとってより魅力的になります。
そして、もっと主体的で、健全な人間関係が築けるようになります。
他人とのかかわりかた1 自分と関係を築くべき人かしっかり見極める
あなたがよかれと思ってしたことに、全員が感謝するわけではありません。
誰があなたの配慮に値するのか、誰があなたを利用しようとしているか、見極める必要があるのです。
あなたにふさわしくない人間関係に時間と労力を費やしていないか、確認しましょう。つかの間の友情、スリリングではあっても無意味なうわべだけの恋愛。
これらに時間を使っていると、いつも愛情を求めてしまったり。
自分を愛することを知っている人は、自尊心や自分が本当に充実した関係や時間を得られているかという視点から、人間関係にアプローチします。
みなに好かれることを期待せず、その必要もないと思っています。
人にな意を与えなけれあならないかも理解しています。
他人とのかかわり方2 自分を値下げしない
人が愛情と敬意をもって自分に接していないと感じたら、自分の値札を確認してください。
あなたはたぶん、無意識に自分を値下げしています。
自分を愛することを知っている人は、何に対して時間を割き注意を向けるつもりかを相手に示すことで、自分の値打ちを伝えています。
他人とのかかわり方3 自分を軽んじる人と距離を置く
自分にふさわしくない関係を結ぶくらいなら、まったく関係を結ばない方がましです。
あなたのことを気にかけていない人のことを気にしすぎるのはやめましょう。
人生の友は、あなたをやる気にさせ、励まし、尊重する人であるべきです。
あなたの人間関係は、円満で強力的なものであるべきです。
大事なのは「量」よりも「質」です。
他人とのかかわり方4 うわさ話の輪に加わらない
勝手な決めつけやうわさ話に夢中になるのはやめましょう。
周囲のネガティブな空気や感情的な反応に振り回されてはいけません。
うわさ話をしたり、実体のない事柄をあおったりしながら過ごすほど、人生は長くありません。
その代わりに、感謝することや必要以上に新設でいることに夢中になりましょう。
他人とのかかわり方5 社会的条件づけに惑わされず、自分らしく生きる
ありのままの自分を知ることと、自分を心から信じて自分らしく生きることはまったくの別物です。
社会に存在するあらゆる社会的条件づけによって、私たちは自分に忠実であることを、ときどき忘れてしまいます。
他の誰かのふりをしていると、自分の人生にふさわしい人たちを引き寄せることができません。
ですから、ありのままでいられるくらい、あなたは強く自分を愛してください。
他人とのかかわり方6 正直で誠実な言葉と行動を心がける
人生でも仕事でも、私たちの「評判」は受け取る給与よりも常に重要で、私たちの「誠実さ」は、どんなスリルを味わうよりも常に価値があります。
詐欺師にとっての罰は、不信と不安がつきまとう人生を生きることです。
詐欺師は、自分がだました人たちから今度はだまされるのではないかと、常におびえながら暮らしています。
そして、それは負のスパイラルの始まりにすぎません。
私たちの自己認識が「正直である」ということに根差したものでなければ、間違った理由で間違った人からの承認を求める、危険で孤独な場所で生きることになりかねません。
このような人生を送るのは、たいへんつらいことです。
他人とのかかわり方7 怒りに自分をコントロールさせない
あなたを怒らせている人は、あなたをコントロールしています。
私たちは時に、憎しみは嫌いな人を攻撃する武器だと思うことがありますが、憎しみはブーメランであり、相手に傷を負わせると同時に、自分も傷を負います。
あなたの憎しみを引き出すような真似を、誰にもさせてはいけないのです。
あなたは起こるよりも、和解を受けりれることを選ぶ力を持っているのです。
永遠の被害者でいる苦しみから解放する
ネガティブな人とつきあっていると、足を引っ張られます。
黙っている方がよい相手のために、言葉を無駄遣いしてはいけません。
何も言わず、放っておけるようになることが、心の安らぎを得る近道です。
そして、その人たちを許しましょう。
相手が許すに値するからではなく、あなたが安らぎに値するからです。
他人の行動はコントロールできませんが、自分の反応の仕方はコントロールできます。
わだかまりや恨み、怒りを手放すと、長い間感じてきた重苦しさから自分を解放できる、と著者は言います。
自分を真正面から愛すると誓う
このように自分の心や体、感情を大切にするために実践すべき方法はたくさんあります。
これらすべて結びついて、あなたの心身の健康を支えます。
それぞれの要素に注意を払えば、自分の真の強さは、心と魂にあると気づくはずです。
どのような逆境や判断においても、ありのままの自分を信頼すること、自分への信頼に基づいて行動する意欲を持つことがとても大切です。
そして、あなたが自分自身に示すべき愛情、敬意、配慮を、他人には2度と求めない、と今すぐ決めましょう。
少し恥ずかしいけれど、今日鏡に向かって
「あなたを愛している。それを今から証明してみせる!」
と言ってみましょう。
自分を愛するための行動を実践すると、幸せになるチャンスを自分に与えることになります。
あなたが幸せでいられるのならば、よりよい友人、恋人、家族、そして、よりよいあなたになれるのです。
仕上げのエクササイズ
紙を1枚用意して、真ん中に縦線を入れます。
左に「自分のよいところ」、右に「個人的な弱み」や「対応に苦慮している課題」を書きます。
エクササイズの最期に、強みと弱みを両方読み上げます。
次に自分にこう言います。
「私は強い。私は弱い。私は不完全だ。私は打ちひしがれている。
私は学んでいる。私は傷つきやすい。私は人間だ。
これら全部ひっくるめて自分を無条件に愛していい、という許可を自分に与えよう。
私は過去の過ちを成長の旅の糧にしながら、成長と進化をつづける存在だ。
ありのままの自分を受け入れ、最高の自分になろうと心に決めよう」
結構エネルギーが必要な「自分の愛し方」だと思います。
自分の信条をはっきりさせること
ありのままの自分を受け入れること
他の人に、自分が自分へ与えるべき愛情を求めないこと
ネガティブに傾かないためには、ポジティブなエネルギーが必要であり、それが身近な場所で得られないときも、それを受け入れること
どうあろうと、自分がしっかりと自分の味方であることを、強く意識すること。
最後のエクササイズで、しっかりとダメな自分もまるっと引き受けて、「糧にする」と誓うこと。
実は、職場でどうにもならない困った人間関係があり、それをしつこく愚痴ってしまいました。
愚痴ってしまった自分にがっかり。
でも、愚痴を言ってしまった自分を許すところから始めたところ、解決していこうというエネルギーが湧いてきました。
すべてはこれからですもんね。
今週もお疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。