4月から始まった新しい環境にも慣れてきました。
そんな今だからこそ、新生活をバージョンアップするチャンスではないでしょうか?
もっとあなたの1年を良いものにしていくために、時間とモノの使い方を変えてみませんか?
すべての場所にメモとペンを持ち歩く
もっとあなたがクリエイティブな個性を発揮したいなら、すべての場所にメモとペンを持ち歩きましょう。
すべての場所、は本当にすべて。
自宅でも常にメモ手元に。
書き留めるのはやってきた仕事のメモ、スケジュールのメモ、アイデア、本や映画の感想、思い出したこと、心の中の風景、何でも構いません。
ほとんどの人はアウトプットが苦手です。
はじめは映画の感想も「楽しい」「つまらない」ほどの粗い表現でも、少しずつ感情を書き留められるようになります。
本著の著者は「モレスキン」を持ち歩くことを推奨しています。
ダイソーにも似たタイプがあり、代用可能だそうです。
写真なども貼って、わかりやすく楽しくすることを勧めています。
「頭を空にする」まですべて書き出すGTD(Getting Things Done)という仕事術があります。
これもモレスキン(もしくは、モレスキンっぽいノート)に書き込んでいきましょう。
本質においてはToDoリストを作ることと同じですが、さらに徹底します。
数枚の紙を用意して、頭の中の「あれをしなければ」と焦る気持ちをすべて書き出すのです。
やるべきこと
↓ (2分以内なら)
それはアクション可能? → 次のアクションは? → 実行する
→ ToDoリスト
→ プロジェクト
→ 「いつかやる」リスト
→ 資料
→ ゴミ
こうしたワークフローに書き出すと、頭は空っぽになり、とても安心できます。
頭が空っぽになることでストレスが無くなるのです。
「書類を書く」はアクションが取れますが、「イベントのチケットがとれるか心配だ」は、心配事なのでアクションが取れません。
アクションはToDoを管理する場所(手帳など)に書き込みましょう。
心配事は、手帳のウイークリーの端っこなどに書き込んでしまえば、おしまい。
小さな習慣で毎日を「小さな勝利」にする
大きな目標を「鍵習慣」と言います。
それは小さな「サポート習慣」の積み上げで実現します。
たとえば「健康的に生活する」という「鍵習慣」があるならば?
「サポート習慣」は、
・体重計に乗る
・食膳に水を意識的に飲む
・来週の献立を考える
・エレベーターではなく階段を使う
など。こういった5分以内でできる習慣を複数同時に取り組むわけです。
毎日すべて実践しなくても良いのがポイントです。
週に1回で十分な実践もあるのですから、目標に近づいているならオッケーです。
小さな習慣で人生を変えるときは、その過程も愉しみましょう。
幸せは、習慣を身につけ、何かを手に入れたり誰かに認められた結果として与えられるものではありません。
むしろ小さな習慣を実践すること自体が、「小さな勝利の感覚」となってそれを繰り返したくなるようにできれば、毎日を楽しむことができる上、その習慣が未来への扉を開いてくれるのです。
「時間の見積もり」は必ず失敗することを想定して2倍にする
資料作成にかかる時間まで想定してリストアップしたのに、締め切りを過ぎてしまった!なんてことがあります。
「リストにしたのに!」「時間を想定したのに!」と自分にがっかり。
でも、これは「プランニングの誤謬」として行動経済学者が報告している現象として、実は知られたもの。
たとえば学位論文を書くのにどれだけ時間がかかるか問われた学生は、平均して33.9日~48.6日と答えました。
しかし実際罹った時間は平均で55.5日。
私たち人間は未来に対する想定を楽観的に見積もる傾向があるのです。
大事なことは、これは仕事の仕方が下手だから起こることではなく、私たち人間の認知のクセであるという点です。
これに対抗するには、最初から時間の見積もりをしておく際に、単純にその値を2倍にしておくことが有効です。
自分の黄金時間にドラゴン(難関タスク)を倒す
すべての時間が平等ではありません。
時間当たりの効率の高い時間と低い時間があります。
多くの場合、十分な睡眠を取った後に目覚めて1~2時間経ったあたりが集中力が最も発揮される時間帯です。
人によっては、簡単なものをこなした後に、非常に高度な思考をラクにできるという人もいるでしょう。
それがあなたの成果の大半を生み出す「黄金時間」なのです。
あなたの黄金時間に一番難しいタスクを意識して準備しましょう。
ライフハッカーには、これをゲームになぞらえて、難しいタスクのことを「本日のドラゴン」と呼ぶ人がいます。
「今日倒さなければならないドラゴンはこれだ」と把握したうえで、自分が最も効率的にそれを倒せる時間を選んで、それを集中投下するのです。
残業はいつだって非効率
1日8時間の現場の作業量を、たとえば10時間に引き延ばすことによって、短い工期で、仕上がりは同程度になるのでしょうか?
実際にそんな研究が建築の分野で行われたことがあります。
結果は、週40時間の労働を25%増やして50時間にしても、時間当たりの硬貨が16~24%低下し、その疲労は翌日に繰り越されました。
これは知的労働の疲労とは直接比較できない可能性もありますが、残業中の時間当たりの能率が低いということは間違いありません。
悪魔が「これからn時間、残業時間という追加の時間を与えよう」と持ち掛けるのです。ただし、
・1時間ごとに効率は10%ずつ下がっていく
・そして明日の効率もさらに10%ずつ下がっていく
このような条件だったら、取引は損になるでしょうか?
答えは効率の悪い時間の前借なので、「最初から損」ということになります。
著者は「とび抜けた人生にしたいなら、時間の使い方を極端にする」と書いています。
あなたの周りの多くの人を思い描くとわかるように、のんびりした使い方なら、人生はのんびり・・・。
その人生はそれはそれで自分が良ければ、最高だと思います。
でも、もしも人生に対して「本当はやりたいこと」を持っているなら?
ワタシも言い訳しながら、やりたかったことを来年度に持ち越し・・・は、もうやめたいのです。
特に、今年は仕事が増えたので、漠然とした不安との戦い。
頭の中を空にするために、紙にいっぱい書き出しておきたい!
とりあえずダイソーの「モレスキンな」手帳を探してこようと思います。
今週もお疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。