猫のメメとモエ

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自分が発達障害かもしれないと思ったら~『精神科医が教える ストレスフリー大全』樺沢紫苑

最近発達障害が取り上げられることがたくさんありますね。

ワタシ自身も気になることがあり、チェックリストを試してみたことがあります。

ワタシの場合は、注意欠損がひどいので仕事でのミスがものすごくたくさんあります、、、!

面倒な仕事は先送りしてしまうことも多々。そして、それが失敗に繋がります。

お蔭で、「きちんとして見えるのに、文書になると。。。」という評価なこともしばしば。

悔しくて仕方ない経験もありました。

発達障害の人たちが書いたブログには「ADHD(注意欠損多動性障害)のAは”あとまわし”のA!」とありましたが、まったくその通り。

 

落ち込みもひどいし、何とかしたいと思い、精神科医の樺沢紫苑さんのYouTube動画をよく見ています。

本著もよくまとめられているので、もしあなたも気になるところがあれば、一緒に読みませんか?

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1.発達障害は珍しくない

病気には前段階があります。この前段階の状態は「未病」「予備軍」「グレーゾーン」など。

糖尿病だと実際の患者さんが1000万人いますが、予備軍も1000万人いて、日本人の約20%が、糖尿病とその予備軍です。

認知症は、400万人で、そしてその認知症の予備軍の軽度認知機能障害が400万人。65歳以上の高齢者の25は認知症とその予備軍です。
・・・自分はたまに記憶がやたらと悪くなることがあり、「え~?もう認知症?」と微妙に心配になるのですが、65歳になれば25%も出てくるものだ、と思うともう「そういうものなんだなぁ」というあきらめが出てきました。

 

発達障害は人口の5%(最近の統計では10%という数字もある)と言われています。

発達障害グレーゾーンの統計はないのですが、多くの疾患の場合、患者と同数化それ以上の予備軍がいると考えると、最大でも10%+10%で20%ぐらいの人が該当してもおかしくないのです。

発達障害かもしれない」と思ったとしても、全人口の20%に達すると考えれば、そんなに悲観した利落ち込んだりする必要はないというのが、著者の考えです。

・・・それでも、仕事に支障が出るので、対策は大事です。

 

2.発達障害を自己診断することは不可能

ネットで「発達障害」について調べると、自己診断できるページがたくさんありますね。ワタシもやりました。

しかし、精神科医である著者に言わせると、ほとんどの場合間違った診断しかできないので、やめたほうがいいのだそうです。

 

発達障害の1型にADHD(注意欠損多動性障害)があります。
大人のADHDを診断する場合、診断基準の8つの症状のうち「5つ以上の症状」があてはまることが必要条件とされています。

しかし「自分は発達障害かも」と思う人が、その症状を読んで3項目が当てはあっていた場合、「自分は3つも当てはまっている」と不安になります。

しかし、3つしか当てはまっていないのであればADHDではないのです。

また、ADHDの8項目すべてが当てはまっていても、症状以外の「必須項目」があって、それを紹介・引用していないサイトが多いので困りものだそうです。

また、ADHDの診断基準の必須項目には「社会的、職業的、学業的に著しい支障をきたしている」と書かれています。

仕事に行けない、就職できない、仕事が続かない、すぐクビになる、という状態です。

普通に社会生活ができている人は、社会的、職業的に支障をきたしていないので「発達障害」ではないのです。

 

いくつかの項目に当てはまるだけで、社会生活をきちんと遅れている人を著者は「発達障害的な人」と呼んでいます。

著者の経験上、発達障害、グレーゾーンと「発達障害的な人」をすべて合わせると、日本人の30%ほどになるのではないかと推定しています。
つまり、あなたやワタシが「自分は発達障害だ」と思っても、実に当たり前のことなのです。

 

すべてのメンタル疾患でそうであるように、メンタル疾患は「ここからは〇〇病」と、明確な線引きをすることはできず、グラデーションのように、さまざまな症状、重症度の人が存在します。

診断基準の2~3割に当てはまることも、全く不思議ではないのです。

 

思いついたことをすぐ行動しておっちょこちょいな子供は、「多動性」と「不注意」があるので、ADHDの特徴に似ています。

サザエさんに出てくるカツオくんは、ADHDの一例として紹介している本もあるほどです。それでカツオくんは、病院に行ってADHDの治療をした方が良いのでしょうか?

当然行く必要はありません。

本人が毎日楽しく過ごせて、社会的、学業に支障をきたしていないのであれば、ADHDの症状に近くても病気とは言えないのです。

 

3.判断基準は医者が使うもの

「クイズです。首が長くて4足歩行の草食動物がいます。さて、何でしょう?」

「キリン」

「間違いです。答えはアルパカです」

このやり取りを見て、どう感じますか?

写真があればアルパカは一目瞭然ですが、「言葉による特徴の当てはめた」だけで、キリンかアルパカを区別できません。

 

これは精神科の診断も同じ。診断も同じだそうです。

しかも精神科医の診断基準の注意書きにも「熟練した臨床家」が臨床現場で使用すること、と明記されています。

 

「自分は発達障害かもしれない」

「自分はうつ病かもしれない」

「自分はパーソナリティ障害かもしれない」

 

ワタシたちは、何かとそうやって「診断名をつけて」安心の根拠を得ようとしながら、余計に不安になるじゃないですか。

 

著者に言わせれば、そうした自己判断で「当てはまっている」と勘違いし、不安になり、落ち込んでしまう必要はないのです。

 

一般向けの「自己チェックシート」は、あくまでもスクリーニング(ふりわけ用

のものだそうです。

最終的なメンタル疾患の診断は、経験を積んだ精神科医以外にできないので、勝手な当てはめで落ち込む必要はないのです。

 

4.発達障害は欠点ではない

発達障害かもしれません」と多くの人は心配しますが、それは「発達障害」であることが「マイナス」「デメリット」と思っているからです。

 

発達障害の症状は、著者に言わせれば単に「とがった性格」と言えます。

天才、偉人、社会的な成功者に発達障害の例は多いですね。

たとえばトーマス・エジソン坂本龍馬ジョン・F・ケネディビル・ゲイツスティーブ・ジョブズなどは、ADHDであると言われています。

また、楽天の創業者である三木谷浩史さんや、ビジネス書作家の勝間和代さんは、自らをADHDだと公言しています。

 

ADHDは病気と言うより、特徴です。

多動性や衝動性の場合、「じっとしていられない」ということが、学校の中では「座って授業を受けられない」という欠点になるかもしれませんが、坂本龍馬の場合は、「日本中を駆け巡るエネルギー」として幕末を大きく動かす原動力になりました。

不注意として現れる症状も、自分の本当に好きなことには集中して没頭したり、没入したりすることが可能だったりします。発明に没頭したエジソンiPhoneを開発したスティーブ・ジョブズがそれにあたります。

 

「多動」は「エネルギッシュ」。

「衝動性、気分の浮き沈みが強い」は「創造力がある」。

「集中できない」は「創造力豊か」。

「話を聞かない」は「独創性がある」。

「飽きっぽい」は「新規追求性がある」。

このように、「長所」としてとらえることができるのです。

 

To Do ① 症状を特徴・長所として活かす

メンタル疾患全般に言えることだそうですが、それは「病気」ではなく「特徴」「長所」なのです。

それを「特徴」「長所」として生かせるように、環境を整える。周りの人がサポートしてあげることが重要です。

ADHD(注意欠損多動性障害)

得意分野

・自主的に動きまwる営業職

・ひらめきや企画力、行動力が求められる企業開発、デザイナー、経営者、アーティスト

不得意分野

・緻密なデータや細かいスケジュールなどの管理

・長期的な計画を立て、じっくり進める仕事

・行動力より忍耐力を必要とされている作業

 

ASD自閉症スペクトラム

得意分野

・規則性、計画性、深い専門性が求められる設計士や研究者

・緻密で集中力を要するSEやプログラマー

・膨大なデータを扱う財務や経理、法務

不得意分野

・顧客ごとの個別対応や、計画が随時変更していく作業

・対話中心の仕事や上司からのあいまいな指示

 

 

それぞれに向き、不向きがあります。

ADHD的な人」は、デザイナーやアーティストになれば活躍できる可能性がありますが、時間の管理やスケジュールを厳守しないといけない会社員として勤務してしまうと、ものすごく苦しい思いをします。

わあ!先週ワタシが失敗してとっても落ち込んだのがこの系統のことでした、、、!

ASD的な人」は、コミュニケーションが著しく苦手ですから、接客やサービス業、人間関係が微妙な職場に努めると大変な思いをするでしょう。

しかし、「プログラマー」や「研究職」のように、人と合わずに1人で没入、集中する仕事には、普通の人以上に結果を出せる可能性があるのです。

 

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自分の特性として自分の性質を活かしていく。

それに尽きるのだと思いました、、、。

向かない作業は山ほどあります。

が、それを片付けるのに人一倍時間や労力がかかることも、当たり前。

はじめからそれを算段して

時間を費やしていくなり、

環境を変えるなり、

スキルで片づけちゃうなり、

周りに助けてもらうなり、

そうしていくことが大事なんだなぁとわかりました。

 

ただ、ワタシたちの仕事は「クリエイティブ一辺倒」にも「没入する仕事一辺倒」にもいきません。

最近は「自分が発達障害である」と明言する人の著書も増えていますね。

金玉さんの本も、そうした人へのスキル本として優秀でした。

 

 

先週は、事務作業に土日も費やされ、疲れ果てて書きたかったブログが書けませんでした。

そうやって無理して作った文書が、大きな会議の場で間違いがいっぱい見つかりかなり落ち込みました。

でも、仕方ないんだなぁ。

その前の週は、もっとクリエイティブな仕事を抱えていて、そのためにはいくらでもエネルギーが湧いてきて「躁病!?」とちょっと心配するくらいのテンションでした。

(そのあと、どっと疲れが出ました)

自分自身のトリセツを作って上手にやりくりして楽しく生きていきたいと思います!

金玉さんの本は、ワタシ自身のバイブルです。

本当にたくさん苦しみながらも、捻りだしたスキルたちなので、うなずけるし使えます。

ADHDASDの両診断名もしっかり持ったひとが、「食える人」になるための、まさにサバイバルガイドでした。

 

 

自分の傾向と寄り添って生きていきましょうね。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

 

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