わたしたちはいつも、新しい学びを得ようとするときに本を読んだり、ネットで調べたりしますよね。
著者のセミナーの受講者に対する調査によると、みんなおおよそインプットが7に対してアウトプットが3くらいです。
一方コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ教授の調査では、物事を覚えるのに「覚える時間」と「練習する時間」の比で、最も効果的なのはまるで逆。
インプット3でアウトプット7が黄金比なのだそうです。
たしかに、自分の発表を控えて読む本は、集中力がめちゃくちゃあがりますよね。
人様の前の発表でなくとも、アウトプットを前提にしたインプットは、密度が4倍くらい違うとジブン的には思います!
常にアウトプットを前提に勉強していけば、やっていて面白いし、効率も最高ですよね。
しかし、だからって「いつもプレゼンを買って出る」とか、講義の後で毎回教授に質問する、なんてのはなかなか難しい!
そこで、日常でふつうにできるアウトプットを4つ、本著から紹介です。
本著では膨大な数のアウトプットを紹介しています。
もし気に入ったら、本屋さんなどでお手に取って、あなたが「今、ちょっとやってみようかな?」と思えるモノが1つでも見つかったら嬉しいです。
スグできるアウトプット
1 質問する
質問するのは、最も簡単で効果的なアウトプットとして著者が紹介しています。
他人に質問するのも良いですが「自分自身に質問する」ことで、あなたの脳は圧倒的に活性化します。
受講者にアフリカの首都を記憶させる研究がありました。
彼らを2グループに分けて観察。
片方は、事前に5選択肢を与えたグループ。もうひとつが、従来の暗記方式で勉強したグループです。
翌日に再テストしたところ、事前テストをしたグループが10〜20も高得点を取ったそうです。
ここで私個人がやってみたい著者のオススメの小さなトライは、コレ。
何か学ぶ時に漫然と学ぶのではなく、「自分はここで何を学びたいのか?」を自身に問うことです。
それをすることで、あなたの脳は「選択的注意」が働きます。
必死に雑踏のような音の中からでも、あなたが問うていることの答えを、オートメーションで見つけ出そうとフル回転をし始めるのです。
2 手で書く
ブリンストン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校の共同研究では、大学生を対象に研究を行いました。
講義内容を「手書きノート」と「パソコンにタイピング」の2グループに分けました。
手書きグループの方が、記憶に残りやすいのはもちろんご想像の通りです。
さらにMRIで撮ってみると、手書きの人だけがフロー野と呼ばれる言語処理に関わる部位の活性化が見られたそうです。
3 書き出す
ニンゲンの脳は、一度にだいたい3つのことしか処理できないそうです。
覚えていられなくて、ご自身を卑下する必要は全くありません!
私たちは仕事をしている最中は、
「Aさんに電話しないと」
「15時から会議」
「今日が書類提出締め切り」
と色々な「考え」「ひらめき」が浮かびます。
それは全てメモなどに「書き出す」ことが大切です。
いうなれば、「脳のトレイに書類が入ってくること」がインプット。
「脳のトレイを空にする」のがアウトプット。
あなたの頭の中、というデスクにはトレイは3つだけ。
たくさん書類が入って空きトレイが無くなると、スペースが無くなって、作業効率が落ちますよね。
ですから、メモを書き出して、空きトレイをあなたの脳内に作ることが大切なのです。
4 気づきメモは30秒以内
すごくイイアイデアを思いついてもら数分後に忘れてしまった経験はありませんか?
人は何かに気づいた時、繋ぎ変わると言われています。
そのような瞬間が「アハ!体験」と呼ばれるものです。
「あ、そうか!」という思いを持つ、「自分が急成長した瞬間」です。
しかし、この新しい神経回路は、最初は「獣道」のようなもので、放っておくとすぐ消えてしまいます。
1分もすると朧げになり、10分もすると忘れてしまいます。
あなたの脳の新しい神経回路を舗装し拡大していくことが、あなたの「自己成長」そのものです。
その最初の一歩ば「気づき」です。
気づきを得たら、できれば30秒以内、難しければ1分以内でメモを取っていきましょう。
コロナなどで、なにかと余計な雑務が多くて、覚えることばかり。
上手くアウトプットして、目の前のことに集中して、スッキリ楽しく働きたいですね!
ではまた。