人気のベストセラー『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』。
今回は表紙もリニューアルされ、図説という別冊まで出版されました。
ワタシも図説と本書を2冊、合計3冊買いましたが、悔いはありません!
(ウソ。表紙がちょっと違っていたので、間違って買っただけ!)
わかりやすい理由と、やりやすいToDoの入った本書は、実に読みやすい構成になっています。
本当は「すぐやる人」になりたいとワタシは常々思っています。
しかし、いつも取り組もうと思ってもエンジンがかからず、残業になってしまいがち。
しかも、期限を守れないことさえあります。
「すぐやれない」日々を脱却して、「すぐやる」ことで、プライベートの時間も充実させたい・・・。
そうした思いをもしあなたもちょっとでも持っているのならば、一緒にこの本を読んでいただけたらと思います。
今回の内容は
1.すぐやる人は朝を大切にし、やれない人は夜が遅い
2.すぐやる人は腹8分目まで食べ、やれない人は満腹になるまで食べる
3.すぐやる人は戦略的に睡眠を活用し、やれない人はなんとなく睡眠をとる
4.すぐやる人は次の日の準備をし、やれない人は流れで1日を終える
です。
このうちひとつでも、あなたが実践してみたいと思うことが見つかったら幸いです。
1.すぐやる人は朝を大切にし、やれない人は夜が遅い
夕方から大きな仕事にとりかかろうとしても、どういうわけか時間だけが経過して結局進まなかった、ということがありますか?
ワタシは毎日です。
夜は脳も身体も疲れているので、クリエイティブな仕事や新しいことにチャレンジするためのエネルギーが残っていないのです。
夜の時間帯は、単純な作業やタスクの見直しなどには向いているので、このようなものに時間を使えば効率的だと著者は言います。
その時間に無理をして自分を動かそうとしても、なかなかうまくいかないことは当然なのです。
しかし、私たちが「これから」を生み出していくことは、新しいチャレンジやクリエイティブなタスクですよね。
そのため、「すぐやる人」や成功している人たちは早起きを習慣化しています。
スターバックスのCEO、ハワード・ジョルツさんやアップルのCEO、ティム・クックさんは4時半に起き、ナイキのCEO、マーク・パッカーさんは5時に起床するそうです。
私たちの知っている世界のトップリーダーたちの共通点は、早起きです。
「すぐやる人」は、朝の大切さを理解しているものです。
著者は海外に行くときは決まって朝早くから散歩するようにしているのですが、驚かされるのは6時30分などの時間でもジムでたくさんの人が汗を流していることだそうです。
日本でも増えてきましたが、著者が住んでいたケンブリッジにも24時間のジムがあって、朝から賑わっていました。
まず、脳は朝起きてから2、3時間を経過したあたりが、一番活発に活動することが分かっています。
だからこの時間にクリエイティブな仕事や、最重要事項にあたるようなタスクをこなすとスムーズに進みます。
また、読書などのインプットに朝の時間を活用することも有効ですよね。
何より、朝は誰にも邪魔されない時間を確保できるというのがメリットです。
1日の中でも非常に価値が高く、せっかく頭が一番働く時間帯に、雑務であなたの時間を無駄遣いするのはもったいないですよね?
あなたの朝の1時間の使い方は、あなたの1日の使い方を決めると言ってもいいのです。
また、ストレッチや10分程度の軽いジョギングやウォーキングを行うことで、さらに脳は活性化することもわかっています。
著者はそのあとの時間を読書に当てていますし、集中力やクリエイティブティを必要とするタスクに時間をあててもいいでしょう。
驚くほど脳がすっきりした状態なので、どんどん前向きな行動を起こすことができます。
朝の時間を効率的に使えると、非常に気持ちがすっきりとします。
朝の充実感はあなたの1日にさらなる活力を与えてくれます。
さらにうれしいことに、朝時間への活用への意識を持っておけば、夜は早めにすっきりと仕事を終えることができます。
そうすれば、仕事のあとの時間も自然と有効に活用できることでしょう。
2.すぐやる人は腹8分目まで食べ、やれない人は満腹になるまで食べる
お腹いっぱいで眠い。もう動きたくない。
まさにワタシがこれを書きながら今、思っていることです。
朝の食事を多くとりすぎました・・・。腹10分目まで食べた結果ですよ・・・。
満腹になると脳内物質セロトニンが分泌されます。
このセロトニンはさらに睡眠導入効果があるメラトニンの分泌を促進し、眠気を強める効果を発揮します。
ワタシの周りの「期限に遅れないで文書を提出できる」「仕事を早めに終えてさっと帰宅できる」という人は、みんなめいっぱい食べたりしていません。
そういう「すぐできる人」は、ワタシの周りを見る限り、みんなちょっとスリムです!
著者曰く、腹八分目にすることで、急激な血糖値の上昇を防ぎ、胃腸への負担を減らし、眠気に悩まされずに仕事に集中できるのだそうです。
「脳内のワーキングスペースをいっぱいにしない。思いついたことはメモなどに書き出すことで余白をつくる」とは、いろんな本で書かれていること。
同様にお腹にも余白を残しておくことを心がけると、集中できるのです。
さらに言うならば、「すぐやる人」は、量よりも質にこだわった食事をすることで、心を満たしていることが多いですよね。
職場のスリムな人たちも、実はお気に入りのレストランや食べ物がたくさんあったりして、実は食いしん坊たちです。
しかし、自分からお菓子をまわりに振舞う回数も少ない。
他の人から差し出されたものをすべて口にするでもなく、好みではないものは笑顔で受け取った後、そっと引き出しに入れたりしています。
ちなみにワタシはもれなく食べちゃって、満腹になり、夕飯が入らなくて後悔しています!
食べたいだけ食べ、欲しいだけ抱え込む、などという考え方ではなく、自分の必要な数や量がどの程度かを見きわめて、それ以上欲を出さない生き方。
「すぐやる人」は「足る」ということの重要性を理解しているのです。
3.すぐやる人は戦略的に睡眠を活用し、やれない人はなんとなく睡眠をとる
「すぐやる人」は朝の時間をフル活用していることが書かれていました。
ただ、朝の時間をフル活用するためのカギを握っているものがあります。
それは、睡眠です。
私たちは自分の睡眠パターンを理解しているでしょうか?
次の日にすっきり脳がフル回転できる状態で1日を迎えるための「睡眠の勝ちパターン」を今一度おさらいして、しっかり手に入れてみませんか?
一般的に6時間以上の睡眠を確保するのが必要ですが、自分にとっての睡眠時間の長さは、そこから多少前後するので、あなたのベストな長さを探す必要があります。
(ワタシは7時間です)
一般的に6時間未満の睡眠は意志力の回復を妨げ、誘惑に負けてしまう可能性が高くなります。
あなたにとっての最適な睡眠を確保することさえできれば、誘惑に負けないように前頭前野がうまくコントロールしてくれるようになるのです。
俳優の哀川翔さんは、言っています。
「みんな朝早くに起きられないっていうけど、答えは簡単だよ。早く寝ないからでしょう。早く寝られないっていうのは、早く起きてないからだよね。『早寝早起き』っていう言葉は間違い。『早起き早寝』が正解でしょ」
とにかく早起きを徹底して始めてしまうと、自然と夜は眠くなる時間が早くなっていきます。
著者は23時にベッドに入り、朝5時に起床すると、脳がすっきりした1日に臨むことができているそうです。
週末の朝、起きる時間を遅くしたくなりますが、体内時計が狂って月曜の朝がつらくなります。
睡眠リズムに戦略を持って習慣化すると、あなたは朝をさらにコントロールすることができるようになります。
4.すぐやる人は次の日の準備をし、やれない人は流れで1日を終える
「すぐやる人」は、1日のスタートダッシュは前日の夜に決まり、1週間のスタートダッシュは先週末に決まると考えています。
なぜなら、朝の脳が活発な時間帯に最優先タスクをこなせば1日にはずみがつくので、この時間帯をフル活用することで自分の人生をコントロールできているように感じられるからです。
ワタシの場合、予定を考えずに、毎日思いつき、目に留まった順で仕事を片付けがちですが、「あれを忘れていた!」ということがしばしば起こってしまいます。
ふと重要な仕事を忘れていたと気づいたときには、大パニックです。
「あれも、これも、やらなくちゃ!」
と脳内のワーキングメモリーいっぱいになってしまいます。
結果的にミスが起きやすくなります。
仕事の優先順位や手順の整理ができないまま始めるからなんですよねぇ。
しかも遅い時間に重い仕事がスタートされるせいで、エネルギーを切らしやる気も落ちて(そこでエナジードリンクを投入するも、あまり効果はなく)、気づくと夜遅くになっています。
それを反省して一念発起し、翌日の朝に30分早く出社し、「今日のToDo」を書くこともあるのです。
が、「あの書類、間に合うかな?」「これ、やらなくちゃ!忘れてた。ちょっと今手を付けて忘れないようにしよう」などとやっていると、軽く30分が過ぎます。
そしてToDoリストを書き終えないうちに電話が鳴りだすということがあります。
(本当は、ほぼ毎日コレですよ。ToDoが全く欠けないままスタートすることの方が多いのです・・・早めに出社しているのに。)
「すぐやる人」は、1日の終わりが翌日の始まりだと考えているので、帰宅前に資料の整理をしたり、机上整理をしたりしています。
そして、やることリストを作成し優先順位をつけて、翌日の流れを30分単位で予定を調整し、書き出します。
これで、翌日の朝一番から取り掛かれるように頭と心で準備ができます。
この習慣を持つと、仕事の効率を高められるのです。
コレ、大事ですね。
今週末からスタートします。
今週もお疲れさまでした。
ゆっくり休んで、オンオフをつけることも、本書で大切だとされています。
今週末をしっかり休んでくださいね。
では、また。