猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

デキル人のカバンは軽い~『すごい心理学 世界最先端の研究が教える」内藤誼人

デキル人は軽いカバンを持つそうです!

そうですよね・・・カバンが重いと肩がこります。

そして、重さに目線が下へ下へ・・・

重たいカバンを持ち歩いていると、気分が落ち込んだりやる気がなくなったりすることを、あなたも経験で知っていると思います。

身体を軽くしておけば、心も軽くなりますよね。

実際、起業家の人たちには「荷物を極力何も持たない」タイプの人がいますね。

何も持たずに歩くときの解放感ってすごいですよね。

アレを日ごろから習慣にしたら、発想力や決断力がつくのも、うなづけます。

 

こうした、日ごろちょっと使える心理学がたくさん詰まった本書。

ワタシが「これ、日常で使おうっと」と思ったものだけピックアップするので、面白かったらぜひ書店で手に取ってみてください。

デキル人は軽い鞄を持つ

アメリカウ”ァージニア大学デニス・プロフィットの研究です。

被験者に重い荷物がたっぷり入ったリュックサックを背負った状態と何も持たない状態で、目の前にある坂の角度を推測させる実験をしました。

 

すると、重い荷物を背負った場合、被験者たちは目の前の坂の角度を平均31度と見積もりました。

次に、荷物を持たせない状態で同じ被験者に同じ角度の別の坂を見せました。

被験者は手ぶらの場合は19度と見積もったのです。

 

とにかく身体はできるだけくつろいだ状態にすると、目の前のモノの角度が12度も違うんですね。

窮屈な服、ずっしりしたカバン。

こうしたものを少しでも軽くすること。

すると、

「これくらいの仕事なら、すぐ片付くね。やっちゃおう」

「お客さんへの訪問なんて、いつものルーティン仕事だから、楽勝」

という気分で仕事に取り組めます。

 

お客さんの衝動買いを誘う香りとは

良い香り、というのは衝動買いを促します。

ワタシ自身も家電の購入時にさんざんあちこち迷ったときに、それを感じました。

「何となくよいにおいのしたお店」で決めてしまったのです。

(見た目はどちらかというと、ほかの方の方がよかったし、条件はどこもほぼ同じ)

 

あなたも、たいしてほしいとも思わずウインドーショッピングのつもりで入ったお店の雰囲気が良くて、つい買い物をしてしまった経験があるのではないでしょうか?

ワタシは、いつもコンビニで暴力的ともいえるすてきなコーヒーの香りに、気づくと「ラテもお願いします」となってしまいます・・・。

私たちは目から入る情報だけでなく、芳しい香りをかぐと気分がよくなることが知られています。

 

カナダのショッピングモールでの実験では、とある店舗でこれの実証実験を行いました。

とある店舗を「無臭の日」と「ラベンダーとシトラスの香りの日」をを作りました。

結果、心地よい香りで満たした日の方が、お客さんからの評価も高く、商品の品質も高く評価されることが分かりました。

 

ただしミッションの結果で、もうひとつわかったこともありました。

お店が混んでいるとき、シトラスの香りを振りまくと逆効果になることが分かりました。

店が混んでイライラしているときには、シトラスは合わないようです。

どんな香りを使うかにより、お客さんは微妙に影響を受けるのです。

効果的なジョギングコースを選ぶには

人にじっとみつめられることって、たのしくない場合がほとんどではないでしょうか。

しかも知らない人ならば、なおさらです。

しかし、それも時と場合により私たちの生活向上に活用できるそうです。

 

カリフォルニア州立大学の調査では、ジョギングしている人が90ヤード走る速さを測定しました。

ただし、芝生の真ん中の45ヤードに女性が座っていて、走る人をじっと見ている、という設計にしたのです。

結果、大概の人は後半女性に見つめられていることがわかると、ペースアップしました。

 

ということはつまり、効果的なジョギングをするのであれば、なるべく人がたくさにるコースを走ることが正解です。

たしかに、ほかの人に見られていると、手を抜かずに走り切れますね。

 

もしも誰ともすれ違わない、独りでずっと走り続けるコースならば、手を抜いて走ったりしてしまうかもしれません。

他人の目を上手に使いましょう。

でも、最近はランナーが増えているので、人とぶつからないよう気を付けましょう。

普段できることが、できないとき

ふだんは簡単にできていることが、人前だとできないことがあります。

家ではすらすら弾けるピアノが、発表会で緊張してとちってしまったり。

あとからしみじみ自己嫌悪してしまうワタシです。

「ああ、自分は本番に弱いなぁ・・・」と悲しくなります。

 

しかし実は、その道のプロであっても人間みんな同じだそうです。

 

アメリフロリダ州のエッカード・カレッジの研究では、メジャーリーガー300名の打者の記録を調べました。

1989年のナショナルリーグアメリカンリーグのシーズン中の結果です。

まず、プレッシャーのかからない場面の打率を調べました。

「前半のイニングである」

「ランナーがいない」

「ノーアウト、またはワンアウト」

の場面です。

次に、プレッシャーがかかる場面の打率も調べました。

「後半のイニングである」

スコアリングポジションにランナーがいる」

「2アウト」

など。

さて、300名打者はどうなっていたのでしょうか。

調べてみると、プレッシャーのかかる場面では、どの打者も80%ほどしか実力が出せないことがわかりました。

 

プロの選手でさえ、プレッシャーがかかれば、普段できることができなくなるのが普通です。

プレッシャーでプレゼンに失敗しても、「にんげんだもの~」と自分を許してあげようと思います。

犬の落とし物を飼い主に拾わせるためには

犬のお散歩をするときには、落とし物(フン)をきちんと処理するのがマナー。

とはいえ、面倒くさがってそのまま放っておく飼い主もまれにいます。

 

アメリイリノイ州のデポール大学の研究では、飼い主が落とし物を拾うかどうか、1日5時間、7日間にわたって調査しました。

この観察では、犬の落とし物を拾う飼い主は全体の5%だったそうです(え~、イリノイ州民度が低すぎませんか?)。

「これではいかん!」と考えた研究者は、落とし物を拾わせる方法を考えました。

初めは「子どもの健康を守りましょう。きちんと落とし物をひってください」と看板を7日間張りました。

こっそり犬の散歩をしている人を観察したところ、きちんと落とし物を拾った人は6%。

 

そこで、研究者はさらに、犬の散歩をする人を見たら、付近の住民を装ったアシスタントに声をかけさせ、「こちらの使い捨て処理袋をどうぞ」と手渡すことにしました。

このやりかたは、効果てきめん。

こっそり観察したところ、82%の飼い主が落とし物を拾いました。

 

「〇〇しましょう」の呼びかけでは、人は行動を変えません。

より積極的な働きかけが必要です。

男性が見られるところ、女性が見られるところ

「しっかりと靴を磨いておきなさい。そういうところも見られていますよ」

ビジネス書には、よくそう書かれていますね。

しかし、これは半分本当だけれど、半分はウソだそうです。

男性の場合、相手によくみられるのは「顔」。

女性の場合には、相手に見られるのは「身体全体」。

アメリカリフォルニア州立大学の研究では、『タイム誌』『ニューズウィーク誌』『Ms.誌』『サンフランシスコ・クロニクル誌』『サンタクルス・センチネル誌』に出てくる男性と女性の写真を分析。

ただし、写真は一人で映っているものに限ります。

さらに身体の一部を強調することを目的とした写真もさけて調査しました。

化粧品、洋服、スポーツ、動物、自動車などの広告を排除。

すると、男性モデルの写真では65%が顔を大写しにしたものでした。

女性モデルは45%が顔を大写ししたもの。

女性は身体が映っているものの方が多いのです。

この調査では、15世紀以降の絵画でも同じ調査をしました。

やはり男性は顔を中心に描かれていましたが、女性は身体を含めて描かれている、という違いがありました。

 

男性は、とにかく顔がよく見られます。

人に会う時には、自分の顔をよく見ておくことが大切。

目ヤニ、鼻毛はもちろん、髪の毛をしっかり確認。

逆に言うなら顔だけよく見ておけば、それ以外のところは少し手を抜けます。

 

女性はそうはいかない、ということです。

身体全体に気を配ることで、清潔感や信頼感を得ることができます。

自分の行動を決める意外な基準

やらないくてはいけない、気になることがあっても、手を付けられないことが私たちはよくあるものです。

職場の人たちが みんな一所懸命にラジオ体操をしていたら、自分のホンネとしては「あまりやりたくないなぁ」と思っても、さぼれなくなったり。

でも、適当に少しだけで終わらせる、というのは実はけっこう難しいものなので、終わってみたら軽く汗をかくほどしてしまうに違いありません。

 

私たちは、自分がやりたいかどうかという基準で行動を決めているわけではありません。

実はむしろ「隣の人も同じことをやているから」ということで、自分の行動を決めています。

周りがエコバックを使い始めると、自分も始めたり。

イギリスのオックスフォード大学の研究で、被験者に見知らぬ女性と10分会話をさせる実験をしました。

女性はサクラです。

実験終了後、2人で一緒に建物を出たところで、「献血」の看板が出ていて、スタッフが声をかけてくるのです。

ある条件では、スタッフはまずサクラの女性に声を掛けました。

サクラは喜んで献血に応じることになっていました。

次にスタッフは被験者に同じように声を掛けました。

すると、目の前でサクラが献血に同意した姿を見た被験者は、27人中18人が献血に応じました。

 

もう一方の条件では、献血スタッフが、サクラの方でなく被験者の方を先に献血のお願いをしました。

しかし、この条件だと8人中2人しか応じませんでした。

 

私たちは、「ほかの人がやるなら、私も」という気持ちになることが、この実験から確認できると思います。

親しい友達でもなく、つい今しがた実験で顔を合わせた程度の人でも、私たちはそうした行動をとってしまうのです。

日照時間が短くなり、ちょっと気分が夏よりは落ち込みやすくなります。

カバンの中身を軽くして、カラダからココロを軽くさせようと思います。

うっかりすると、カバンがめちゃくちゃ重くなるんですよー。

 

今週、職場の隣の席の女性が、香りのよいハンドクリームを使ったんです。

なぜかそれだけで、その人の好感度が上がってしまいましたwww

自分も使っていこうと思います。

 

今週は、職場で人がいる部屋でできるだけ仕事を進めるようにしました。

やっぱり集中力が違いました。

「人がいると、気が散るから」と一人で使える場所にこもりやすいのです。

が、人と一緒にいる方が、結局さぼらないですね。

 

今週もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では。