著者はハワイで暮らしていますが、日本では当たり前である常識がまったく通用しないことがあります。
たとえばインターネットCATVの電話が工事に来るとき、日本なら事前に「何日の何時にお伺いします」と連絡があります。
しかし、ハワイだとせいぜい日付指定で、時間はまるでわかりません。
場合によってはその日のうちに来ないことさえあるそうです。
しかし、ここで腹を立てても仕方ないのです。
それがハワイのルールですから。
日本の細かいモノサシではなく、ハワイの大雑把なモノサシで考えるべきです。
物事の「閾値」を下げる
ラーメン屋さんに入って三ツ星レストラン並みのサービスを期待するのは、明らかに見当違い。
場所や人、物事によって、それぞれ「閾値」は変化します。
ここでの閾値とは、「満足に思うために条件」です。
特に今の日本は、電車や宅配便の到着時間、お店やホテルの接客態度などが向上しているので、私たちの閾値も気づかないうちにおのずと高まってしまっています。
そのため、本来なら見過ごしてもいいようなミスが許せなかったり、海外で不便を感じてイライラしてしまいがちです。
ですから、普段からなるべく自分の閾値を下げる意識を持ちましょう。
他者に対する期待のハードルを下げ、ある程度のレベルをクリアしてくれたらそれで十分だと思うようにしておくのです。
そうすると、相手が期待以上のサービスを提供してくれた時には大きく喜んで感謝できます。
同じサービスでも閾値をどこに設定しておくかによって喜びの度合いは大きく変わるのです。
言葉で自分を縛らない
私たちは無意識のうちに自分の発した言葉によって、自分を縛り付けてしまうことがよくあります。
その典型的なフレーズが「〇〇しなきゃ」です。
「そろそろお昼を食べなきゃ」
「今度の週末は映画にかなきゃ」
など。
いろいろな場面で使っている言葉だと思います。
それでは、この言葉のどこがいけないのでしょう?
プライベートの判断基準は「楽しいか/楽しくないか」です。
あなたが楽しいと思うこと、やりたいと思うことを自発的に選択するのが、プライベートの原則になります。
プライベートには「義務」はないのです。
ランチを食べるのも、映画を観るのも、あなたがそうしたいと思うからやることで会って、誰からも押し付けられていないこと。
ところが、「〇〇しなきゃ」という言葉を使ったとたん、それは自分を縛り付ける義務になります。
そこまできつく考えていないと思っていても、無意識のうちにあなたを縛ってしまいます。
そして、こうした自分自身による拘束が日常化すると、
「30歳までに結婚しなきゃ」
「もっと本を読んで勉強しなきゃ」
というように、あなた自身を追い込んでしまう思考回路が出来上がってしまいます。
たとえば、「英語をマスターしたい」のと、「英語をマスターしなきゃ」というのでは、ストレスやプレッシャーのレベルが全く違うことでしょう。
どんな行動にせよ、それはあなたが自発的に選んでいるんだという意識をしっかり持って、「〇〇しなきゃ」などと口にすることがないよう心がけること。
私たちの心は、かなりの部分が言葉によって支配されています。
たとえ小さな独り言でも、その言葉はあなたを縛り、ストレスを与えている可能性が高いのです。
普段自分がどんな言葉を使っているか見直して、言葉で自分自身を縛らないよう注意しましょう。
今日は少しは休めましたか?
明日からの1週間があなたにとって素敵な毎日になりますように!
では、また。