今年の夏は、旅行もしなかったし、大したことは何一つできませんでした!
そこで、この寂しい夏の終わりに(お金のあまりかからないこと限定で)「はじめての〇〇」にチャレンジしております。
昨日は、「初めて文芸春秋を買う」。
今まで、ちょっとした場所でペロッと眺めたりはしていました。
しかし、今回は「子どもの頃のように、ファンタジーを楽しめるようになりたい」という野望もあり、1000円近くも出費して今月号の文芸春秋、買ってみました。
今回の芥川賞受賞作『影裏(えいり)』。
著者の沼田真佑さんは、一作目の投稿で受賞したとかで。
結論から言うなら、とにかく最高でした!
風景の描写や心理の描き方の美しさ。
『火花』は、まぁ面白い作品だなぁという感想でした。
今回も、同じようなページ数(?)だと思うんですが、本当に読みごたえがありました。
ちなみに、昨日読んでいた「このミステリーがすごい!」の作品ですが、読みかけの癖に「あまり好きじゃないかも」と生意気な論評じみたことを書きましたが・・・撤回します~!!
実は読んでいたのは、長岡弘樹さんの『教場』。
警官になるための厳しい学校での訓練や、そのギリギリの毎日が舞台になっているので、読んでいて息をのみます。
ハッキリ言って、「こんなにきつい訓練って、必要!?」と憤りまで感じちゃう。
8割がた読みながら(すでにワタシがそれだけ読めていることが、引き込まれている証拠なんですけど)、「訓練生の苦労の描写はすごく迫るものがあるんだけど、(誰も死なないから)いまいちミステリーとしてのビビットさに欠ける?」ように思えていました。
しかし、ラストで変化があります・・・。
「このミステリーがすごい」は、やっぱりすごい。
『文芸春秋』も買ったことがないなんて恥ずかしいかな、ってアップしてから思いました。
でも、あの分厚さに何となく躊躇しちゃっていたんですね。
他の記事には、松居一代と船越英一郎の顛末だとか、女優のエッセイだとか、そんな軽いものもあって、(もちろんガッツリ国策についての話なんかもたくさんありますけど)、いまさらながらもっと前から読んでおけばよかったな~と思ったり。
「しゃべってみたら、結構うちとけやすい人だった」
「やってみたら、思ったよりも簡単にできた」
そんなことって、いっぱいあるのに、日常の中にはまだまだ「失敗が許せなくて、手を出せない」ってことがたくさんあります。
自分で自分のリミッターを決めてしまっているんでしょうね。
そのリミッターをほんの少しずつ外してみるには、この季節はちょっとイイかな?と思います。
夏が過ぎるっていうのに、何だか何もなかったような気がするので。
その焦りを使って、自分をちょっぴり進化(?)させられたら。
明日は、家のハーブで生ハーブのハーブティーを作ります。
ずっと生やすばかりでお茶にしていなかったのです。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。