この世界で、サラリーマンがいちばん自由で、いちばん楽しい職業。
そう断言する著者。
社畜とか、ブラック企業とか、ニュースにはそんなワードが溢れています。
著者も20代前半くらいまでは、ネガティブなイメージしかありませんでした。
それから、20年。
外資系クリエイティブ部門のトップを務めた後、独立するチャンスもありましたが、あえてまた会社に入りました。
会社で働く方がデカいことができるし、なにより「楽しい」から。
ときに世界を旅しながら、友人たちと美味しいものを食べて、好きな人と仕事をする。
仲間と力を合わせながら、立ちはだかる苦難を乗り越えていく未知なる冒険。
そして成功の暁には勝利の美酒を仲間と味わう。
組織のチカラを魔法の杖のように振り回して、やりたいことをやらせてもらえる。
自由で楽しいサラリーマンには誰だってなれるのです。
もちろん著者だって、不眠不休でキャッチコピーを書き、毎日ダメ出しされる日々もありました。
才能のなさを痛感し、もがき苦しんでいた時期は長くありました。
独立したいと願っていたころもありました。
しかし、独立してもうまくいかない人は多い。
仕事の規模が小さくなってしまったり、結局「やらされ仕事」に追われてしまったりすることもあるでしょう。
一方で、まわりを見渡してみると、サラリーマンでありながらも楽しく働いている人はたくさんいます。
ようは、心が自由なら、いつだって自由。
独立したって自由を謳歌できない人もいれば、組織にいても自由を謳歌できる人はいます。
あなたはルフィであり、会社は夢を叶える冒険島
会社には9時5時でオフィスにいなければならないとか、仕事のノルマとか、業績とか、いろいろ制約はあります。
しかし、制約の中にこそ、本当の自由は隠れています。
お金
仲間
電話やウェブとかの通信手段
アジト
人脈
その全部。
それがある場所。
それがあなたの会社です。
有能な同僚
社内で培われたノウハウ
長年かけてはぐくまれた対外的信用
便利な場所に構えられたオフィス
個人では絶対手に入らない情報
個人とは比べようがない資本力
こうしたリソースを個人の力でそろえようとしたら、とんでもないエネルギーが必要です。
うまく活用すれば、自分の能力を超えたリソースを使って、自分の想像を超えたリターンが得られる可能性だってあります。
世界を変えたいなら「会社」を使え
世界を変えたいから、独立する。フリーランスでがんばる。
素晴らしいことで、否定すべきものではまったくありません。
ただ、一方でサラリーマンだって世界を大きく変えることができます。
むしろ、サラリーマンの方が「大きく」世界を変える可能性があります。
会社はあなたの武器です。
いま、あなたが持っているものが刀だけだとしても、会社は銃であり、大砲。
そして、戦車であり、軍艦なんです。
そんなすごいものを使わない手はないのです。
やりたいことを思いっきりやるために、会社を使い倒しましょう。
仕事は、シンプルなゲームです。
戦略を練り、実行する。
部長も、専務も、社長も、あなたのアプリケーションのひとつだと思って使いこなせばいいのです。
これは、あなたの人生。
あなたの人生の主導権を取り返しましょう。
会社は仕事をやらされる場ではないです。
会社はやりたいことを実現できる場なんです。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。