猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

楽観主義に自分育てる「いいところ探し」の極意~『ハーバードの人生を変える授業』タル・ペン・シャハー

人には、「あら探し」が得意な人と、「いいところ探し」が得意な人がいます。

ワタシはつい「あら探し」をしてしまいます~~~。

幸せな出来事だったのに、「でも、ここがダメだった・・」とダメ出ししてしまうときがあります。

 

アメリカの思想家ヘンリー・D・ソローは「そんな人たちは、楽園にいても、何かしら欠点を見つける」と言いました。

 

一方で、楽観主義なタイプの人は、いつもどこかしら幸せそう。

「いいところ探し」の名人になることで、楽観主義になれます。

そのためには、過去をとらえ直すという作業が第一歩として必要です。

f:id:understandLove:20170610141819j:plain

他の人には無いものを持っていたり、けっこう成功していたり、幸せそうな環境にいながらも、いつも憂鬱そうにしている人たちがいます。

その一方で、何度も不運や困難に直面しながらも、人生に喜びを見出している人たちもいます。

どうしてでしょうか。

 

それは、幸福と言うものが、人生における客観的な出来事で決まるものではないからです。

幸福は、出来事をどのように解釈するかと言うごく主観的な心の働きによって決まるものです。

試合に優勝すること、試験でCの成績しか取れないこと、思わぬ大儲けをすること、恋人に振られること、人生にはいろんなことが起こりえます。

こうした出来事がどんな意味を持つかは、それをどう解釈するか、何に焦点をおくかで決まりますよね。

勝利したことや達成できたことを喜ぶのか、それを当たり前として完璧なプレイができなかったと悔やむのか。

成績が悪かったり恋人に振られて自分を責めるのか、その経験から何を学べるかに焦点を置くのか。

 

同じ出来事であるにも関わらず解釈でいみがか意味がまったく変わります。

悲しみやつらい感情に免疫がある人間はいません。

しかし、どのような状況でもそこに良い部分を見つけられる人たちがいます。

彼らは他の人成功を自分のことのように喜ぶことが出来ますし、挫折をチャンスに変えるコツを知っています。

そして、人生を楽観主義で生きています。

 

一方で、水が半分入ったコップを見て、「半分しか入っていない」と考える人たちは、幸せである理由をなかなか見つけることが出来ません。

いつも不満を抱えて生きています。

 

楽観主義者は「いいこと探しの名人」です。

暗雲の中にも光り輝く銀の一条を見いだせる人です。

人生の明るい面を観られる人。

ありきたりの表現しか使っていない、などと言って作家をけなしたりしない人。

 

一方で「あら探しの名人」は、「楽園にいても何かしら欠点を見つける」人。

あら探しをしていては、決して人は幸せにはなれないのですね。

最高の出来事が起こるのではありません。

起こった出来事を最高のものにできる人がいるのです。

あら探しをする人間は、どんなに成功しても、幸せを長く感じることはできません。

そして、失敗することで、彼らはまた自分の陰気な人生観を強化していきます。

それに対して物事のポジティブな面に焦点を置くことを学んだ人は、成功と失敗の両方から恩恵を受けることが出来ます。

彼らにとって、この世はどこを見ても成功と祝福のためのチャンスばかりなのです。

 

あなたは、「いいこと探しの名人」ですか?

「あら探しの名人」ですか?

人生のどういう分野においてなら、「いいこと探しの名人」になれるでしょうか。

アクション:過去をとらえ直す

過去の出来事に対する認識を変えることは、「いいこと探しの名人」になる第一歩です。

認識を再構築することで、失敗によるマイナスの結果を超えたその先を見ることが出来るようになるからです。

どんな辛いことがあったとしても、その経験から何を学び、どう成長することが出来るか、時間をとって考えましょう。

いままでの人生の出来事を、始めは「あら探しの名人」として、次は「いいこと探しの名人」として書き出してみましょう。

 

例えば、不合格だった試験について。

最初は「あら探しの名人」になって、どんなに動転し、どんなにつらい経験だったか書きます。

次に「いいこと探しの名人」として、そのことによりいかに謙虚になり、一所懸命に勉強することの大切さを学んだかを書きます。

 

「いいこと探しの名人」として書く彩、つねに物事は最良のこととして起こるとか、または何かが起きようとも幸福であると考える必要はありません。

むしろ、起こったことをあるがままに受け止め、それを最大限に利用しようと考えてください。

 

イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルは、こう言っていたそうです。

「悲観論者はあらゆるチャンスに困難を見いだす。

楽観主義者はあらゆる困難にチャンスを見いだす」。

f:id:understandLove:20170610145954j:plain

先日またしても夫婦喧嘩をしたホヤホヤなので、早速その事例を使って考えてみました。

昨日はいつもの悲観主義全開でしたから、

「人の気持ちがわからない人と結婚し、離婚しなかった自分が悪い」

「こんな相手を選んでしまった自分は、本当に馬鹿だ。自分が悪い」

「早く今回の人生が終わってほしい」

と本気で思って泣いていました。

今日はそこから、いいところ探しをしてみました。

「彼のおかげで子どもを授かった」

「優しい人と一緒ではなかったからこそ、人一倍仕事に全力で没頭するエネルギーができた」

「子どもたちは、父親の性格がイマイチだったからこそ、精神的に早く大人になってくれた」

「義父母も『あんな息子で申し訳ない。何かあったら、逃げてこい』と味方になってくれている」

「人に傷つけられる痛みを知ることで、傷ついた人にうわべではない共感ができるようになり、仕事で腕を上げることが出来た」

「仕事場は評価してくれるから、楽しくて仕方がない」

 

考えてみると、いいところ尽くめでした。

 

・・・・でも、ケンカの原因は「夕飯にワタシが作った麻婆豆腐の片栗粉の濃さについて」です(恥)!!

「疲れながら頑張って作ったんだから、そんなことに文句言うなよ!」

という話ですよ。

 

犬も食いませぬ。

お騒がせしました!

 

今日も、お疲れさまでした。

暑い日が続いていますね~。

バランスよく食べて、今年の夏も楽しくご機嫌に過ごしましょうね。

あなたが今夜も素敵な夢が見られますように。

では、また。

f:id:understandLove:20170610152339j:plain

 

f:id:understandLove:20170528233246j:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貢献感で自分を最高に幸せにするアクション~『ハーバードの人生を変える授業』タル・ペン・シャハー

「自分が誰かにちょこっと良いことができたかも?」という日は、ありませんか。

この満足感は、自販機で釣銭が多く残っていようと、何かを50%オフで購入できようと、1日の終わりにお風呂に入りながら思い出したりするのは、このちょっとした満足感ではないでしょうか。

 

日ごろから親切な行動を心がけていれば、その報酬として、幸せと言う「究極の通貨」をつねに得ることが出来るといいます。

f:id:understandLove:20170610130718j:plain

親切な行動をする

人の幸せに貢献すると、人間は大きな恩恵を受けています。

 

幸福は尽きることのない無限の資源です。

決められた配分はありません。

ひとりの人間が、いくら幸福を手に入れようとも、他の人の取り分が減るということはありません。

心の寛容さを持つこと、つまり、他人と分かち合う生き方をすることは、無限に蓄えられた「精神と感情の富」を引き出す最良の方法なのです。

寛容さから得られる精神的、感情的な報酬は、「与える」ことそのものからもたらされます。

 

周りの人と多くのものを分かち合い、他の人の人生に貢献すること以上に満足感を得られる行為はありません。

それは、私たちの持って生まれた性質なのです。

その証拠に、誰かに手を差し伸べた時、または誰かの人生にポジティブな変化を与えた時のことを思い出してください。

物理的な見返りとは関係なく、与えるという行為そのものから生じる満足感が限りなく大きいということに気が付くことでしょう。

 

最近、いつ人の手助けをしましたか?

大きいことでも、ちょっとしたことでも構いません。

あなたがしたことで、他の人の気分が少しでも明るくなった時、あなたはどう感じたでしょうか。

 

アクション:5つの親切をする

心理学者のソニア・リイュボミルスキーは、いくつかのグループに、1週間、意識的に親切な行為をしてもらうという実験を行いました。

親切をするのは、知っている人に対してでも、知らない人に対してでもいいですし、みんなに知らせても内緒でしても、おもいついたその場でしても、あらかじめ計画してもいいことにしました。

 

結果的に、この実験の参加者たちは以前よりも、もっと健康的で充実した生活を送ることが出来るようになりました。

最も効果が上がったのは、毎回違った種類の親切をするよう言われたグループと、週全体にわたって小さな親切を分散して行うのではなく、特定の1日に親切な行動を集中して行うように言われたグループでした。

 

そこで今週は、1日どこか日を決めて、普段より5つ多く親切な行動をしてみましょう。

もちろん、世界平和のために貢献できればすばらしいですが、そんな大げさなものでなくても構いません。

たとえば洗濯を手伝う。

コンビニとか、いいなと思える活動をしている団体にちょっと寄付する。

知らない人のために、ドアを開ける。

礼状を書く。献血をする。

そうしたことで十分です。

あなたのノートや手帳に、何をしたか、そして来週は何をするつもりか書き出してみましょう。

 

仏陀の言葉からの引用がありました。

「1本のろうそくから、何千本ものろうそくに火をつけることが出来る。

かといって、それで最初のろうそくの寿命が短くなることはない。

幸福は、分かち合うことで決して減らない」。

f:id:understandLove:20170610133925j:plain

ちょっと先ほど家の中で「5つの親切」をやってみました。

エアコンの気温を聞いて切るとか、お茶を淹れるとか、昼食にちょっといいご飯を用意するとか、ちょっと話を聞く時間をとるとか(まだ4つだ)。

気恥ずかしいですが、結構気分がアガりました!!

気が落ちてしょうがないときにも、入り口でドアを開けてあげるなどの小さな「5つの親切」作戦をしてみようと思います!

 

今日は、少しは休めましたか?

夜はゆっくり休んでくださいね。

では、また。

f:id:understandLove:20170610140156j:plain

f:id:understandLove:20170528233246j:plain

 

 

 

 

 

 

 

15分で自信を育てる方法!最高の瞬間を再体験する~『ハーバードの人生を変える授業』タル・ペン・シャハー

先週も仕事と家事で失敗。

ダメ出しが繰り返されると、自信がまったくなくなってしまいますよね~~。

「自信を持たなくちゃ!」「元気を出さなくっちゃ!」

と、自分を鼓舞しても・・・自信も元気も湧いてきません・・・・。

そんなとき、こっそり自分で自信を育てる方法があるのです。

 

あなたの人生で一番幸せな瞬間を、何とか1つ思い出してみましょう。

ワタシは仕事で最高にうまくいった瞬間や、家族との時間でした。

心理学者のアブラハム・マズローはこうした瞬間を「ピーク・エクスペリエンス」と定義しました。

f:id:understandLove:20170610122219j:plain

最高の瞬間をつかむ

こうした最高の瞬間は、「やったー!!」と大歓喜する割には長続きしませんよね~。

しかし、この瞬間を体験することで、私たちは長期にわたって影響されます。

この体験から私たちが得られることは、2つ。

1つ目は、自分が何者で、これから何をしようとしているのかという洞察。

そして2つ目は、将来の困難を切り抜けるための自信です。

 

また、今まで決してしようとも思っていなかったことをするきっかけも与えてくれます。

より幸せになるだけでなく、失敗から立ち直りやsクモなります。

 

あなたが経験したピーク・エクスペリエンスを1つか2つ、思い出してみてください。

生活の中でもっとピーク・エクスペリエンスを体験するためには、どうしたらいいと思いますか?

アクション:ピーク・エクスペリエンスを体験する

ピーク・エクスペリエンスとは、変化を引き起こし、人生を全く別のものにしてしまう可能性もあるものです。

そして、ピーク・エクスペリエンスの効果を一時的な気持ちの効用以上のものとするために、心理学者のチャド・バートンらは実験を行いました。

 

この研究の被験者たちは、3日間、1日15分間、自分のピーク・エクスペリエンスを書き出す作業をしました。

その結果、この作業を行わなかったグループに比べ、心も体も非常に良い状態を示すようになりました。

 

被験者が出された指示は、次のようなものです。

「人生で最も素晴らしい体験を考えてみてください。

最高に幸福な瞬間や、恍惚や至福を感じた時間のことです。

それは、恋愛しているときや、音楽を聴いているとき、または本や絵画に衝撃的な感動を覚えた瞬間や何かをつくりだしている時間かもしれません。そのうちのひとつを選び、その時感じた感覚や心の動きに意識を向けながら、もう一度その瞬間にいるかのようにイメージしてみてください。

そのあとで、感覚や考え、感情を含めて、できるだけ詳しくその経験を書き出してみましょう。

できるだけ感情を再体験してください」

 

今週、一緒に毎日ちょっと時間を見つけてこのワークをしてみませんか?

ノートなどに好きなだけ書き出せばよいそうです。

2日目、3日目も初日と同じ経験を書いてもよいそうですし、別の体験を書いてもよいそうですよ。

 

心理学者のウィリアム・ジェイムズは言っているそうです。

「自分と言う人間について考える最良の方法は、どんな精神的、道義的考え方をしたときに、いちばんいきいきと生きていることを実感できるかを探ることだと思う。

人はそうした瞬間、心の中の声が聞こえる。

これこそが本当の自分だ、と」。

f:id:understandLove:20170610125111j:plain

ワタシもやってみましたが(目を閉じて、「最高の瞬間」を思い浮かべただけですが)、確かに「最高の時間」を感情丸ごと再体験してみる時間を持つと、「こんな自分なら、きっと何でも出来そう」という気持ちに不思議となってきます。

毎日繰り返したら、確かに何か自分の「核」の部分が強くコーティングされていきそうです。

 

あなたは、土日も忙しいのかもしれません。

頑張りすぎると、この暑さにやられてしまいますから、せめて夜は一休みしてくださいね。

自分を大切に。

 

素敵な夢が見られますように。

では、また。

f:id:understandLove:20170610125539j:plain

f:id:understandLove:20170528233246j:plain

 

 

 

自己信頼感を上げるためのスキル「一貫性」~『ハーバードの人生を変える授業』タル・ペン・シャハー

「言行一致」とは、「言っていることとやっていることに相違がない」こと。

ワタシはちょくちょく「言行不一致」です・・・。

先日も仕事で約束を忘れ、子どもの漢字検定の日時を勘違いし・・・。

 

「言行一致」は、一般的には、政治家が公約を任期中に実行したり、友人との約束を守ったりするときに、使いますね。

完璧な人などいないのですが、問題は、その人が自分の言ったことをすべて実行しているか、ではなくどの程度実行しているか、ということが大事です。

f:id:understandLove:20170604102635j:plain

一貫性を持つ

人はみんな「完璧に実行している」と「まったく実行していない」の間のどこかに位置しています。

片方の端に、言ったことを大切にして約束を果たす人がいて、もう一方の端に、自分がした約束を「口から出た雑音程度」にしか思っていない人がいるわけです。

どの位置にいるかによって、人から尊敬される度合いが決まります。

ここで重要なことは、「その位置によって自分で自分をどれくらい評価できるかも決まる」ということです。

 

約束を守るとき、あなたは他人だけでなく自分自身に対しても重要なメッセージを送っています。

言葉は、その人自身の表出ですから、自分の発言を尊重することは、自分自身を尊重することになるのです。

 

自己信頼感の研究の祖とされる心理学者のナサニエル・ブランデンは、自分の言ったことを実行することは、自己信頼感を支える本質的な柱のひとつだとしています。

そしてブランデンや他の研究者は、「言ったことを実行する」ことと「自己信頼感」は相関性があるとしています。

口に出したことを実行していけば、自然と自己信頼感は高まります。

そして、自己信頼感が高まれば、口に出したことをもっと実行できるようになるのです。

 

約束を必ず守っている人を思いつきますか?生活の中のどの部分であなたは自分の言ったことを必ず実行していきたいと思いますか?

アクション:約束を果たす

自己信頼感を高めるには、口に出したことを実行する努力をすること。

これから1週間、すべての会議に遅刻しないことから始めるのも良いでしょう。

かかってきた友人からの電話にかけなおすとか、同僚の仕事を手伝うとか、子どもと映画に行くといった約束を書き出し、確実に実行しましょう。

1週間に3回運動するとか、週のうち6日は健康的な食事をする、でもいいでしょう。

 

1週間の終わりに、書き出したことを振り返り、きちんと実行できたかを考えましょう。

家庭生活や職場で、約束を守るのが難しい場面がありましたか?

守れないのは、どんな約束でしたか?

最初から、できない約束をしていなかったでしょうか?

もしそうなら、今後どうやって断ればいいでしょうか?

その週に気づいたことをまとめ、さらにもう1週間、約束を守ることを心がけてください。

 

このワークは徐々に行ってください。

トレーニングにあたり、いきなり15㎞のランニングから始めないのと同じです。

一夜にして、言ったことすべて実行できるようになると期待してはいけません。

それができるようにあるには、時間が必要です。

そして、つねに進歩していくためには、一生を通しての努力が必要だということを覚えておきましょう。

自己信頼感が高まり、人から尊敬されるようになったときづくまで2週間はかからない、と著者は言います。

一方で、言ったことは必ず実行するという生活信条を第二の天性や生き方そのものまで高めるには、数か月、時には何年もの意識的な努力が必要となります。

 

f:id:understandLove:20170604104126j:plain

ワスレナグサです。

ワタシは、この1週間「こどもの塾の時間までに食事が間に合うように、余裕をもって帰宅する」をしたいと思います!!

どうして守れないか、と言うと帰り際に同僚に相談されることが多いから。

なぜ、帰り際に相談となるかと言うと、その時間まで集中できる作業室にこもってしまっているから。

帰る間際に相談や報告を受けることを想定しなければならないんですね。

勤務時間内の仕事配分を総チェックして、「ママ、もう塾の時間なんだけど、ご飯は!?」と言われる毎日を返上します!

先日勉強した「1日のTODOリストを作る」を継続しているのですが、これで仕事効率がかなり上がったので、帰宅時間からの逆算も徹底したいと思います。

 

understandlove.hatenablog.com

 

今週もお疲れさまでした。

やっと週末ですね。

ちょっとは、休めますか?

寒暖の差が激しい1週間でしたから、よく休んでくださいね。

では、また。

f:id:understandLove:20170604104930p:plain

f:id:understandLove:20170528233246j:plain

 

 

 

 

20%の時間で期待する80%の結果は得られる~『ハーバードの人生を変える授業』タル・ペン・シャハー

「80対20の法則」は、イタリアの経済学者ヴィルフレード・パレートが提唱したもの。

「ある国の総人口の20%の人がその国の80%の富を所有している」とか

「ある会社の顧客の20%が会社の収益の80%を生み出している」

といった、別名「パレードの法則」としても知られています。

 

リチャード・コッチらによると、これは時間管理にも応用できるそうです。

f:id:understandLove:20170604092837j:plain

彼らは、「20%の時間に努力を注ぐことで、期待する80%の結果はえられるであろう、それにより時間をもっと有効に使えるようになる」と説いています。

価値ある行動をする

これは例えば、完璧なレポートを書くのに2、3週間かけるのであれば、30分で及第するレポートを書くことが出来るのではないか、というものです。

 

学生時代、著者は教授たちが出す課題図書をすべて一字一句読むといった完璧主義者でした。

しかし、ある時点でこれを止めて、「パレードの法則」を取り入れ始めました。

大部分の課題図書を拾い読みし、その中でも最も「努力に見合う価値がある」20%の本を選び、集中することにしました。

「いい成績を修めたい」という著者の思いが変わったわけではありません。

変わったのは「A以外の成績はあり得ない」という完璧主義な考え方。

 

最初のうちは成績は少しばかり下がりましたが、スカッシュをしたり、人前で話す能力を磨いたり、友達と過ごしたりと言った、学業以外の大切な活動に以前より多くの時間を使えるようになりました。

 

その結果、それまでの2年間よりずっと幸せを感じただけでなく、成績と言う狭い視点ではなく、その期間を人生の中で全体的にとらえた場合の「成功度」を高めることが出来たのです。

 

この「80対20の法則」に基づいて時間配分を考えてみましょう。

あなたはどの行動を減らすことが出来ますか?

どのっ分にもっと時間を使いたいですか?

アクション:「大事な2割」を知る

あなたにとって最も意義深く、楽しいこと、あなたを最高に幸せにしてくれることのリストを作ってください。

例えば、家族との時間、運動、音楽を聴く、世界規模の人権擁護活動に参加するなどがあげられるでしょう。

リストの各項目のとなりには、毎週または毎月どれくらいの時間をその活動に使っているかを書き出します。

 

あなたは、あなたが大切にしている価値観に基づいて生きているか、考えてみましょう。

パートナーや子どもたちと価値ある時間を過ごしていますか?

週3回は運動していますか?(出勤のときに意識して階段を使う、などもOKです)

人の役に立つことをしてみたり、自宅で音楽を聴いたり、コンサートに行くための時間をとっていますか?

 

次に、そのリストに80対20の法則をどのように応用できるかを考えてみましょう。

優先順位をつけ、80%の満足を与えてくれる20%を選んでください。

このワークは私たちの人生を映し出します。

価値を置いていることと実際の生き方が一致しているか、一貫性があるかどうかを判断する手助けとなります。

一貫性の度合いが高まれば、幸福感も高まります。

 

スティーブン・コーヴィーは、著書『7つの習慣』で、こう言っています。

「未来を予測する最良の方法は、自らそれを創造することである」。

f:id:understandLove:20170604094538j:plain

仕事上での完璧主義を手放すのに、昨日はずいぶん抵抗を感じていましたが、今日のところを読んで、手放したいと本気で思えました。

つい「仕事の業績」という超狭い視野にとらわれがちなワタシです。

しかし、心の片隅に合った「人生の中で『いつかやりたいこと』リスト」を思い出したとき、「今、うっかり死んだら後悔するだろうなぁ」と思いました。

 

ワタシのリストは、

・家族との時間を大切に過ごす

・仕事先に本質的な(自分の評価を上げるためではない)貢献をする

・7時間以上の睡眠

・食欲に基づいた(ストレスによるドカ食いではない)食生活

・週1回の自分時間

です。

あなたのリストは、何ですか?

 

今日もお疲れさまでした。

あと1日で、週末ですね。

ゆっくり休んで、すてきな夢を。では、また。

f:id:understandLove:20170604100314j:plain

f:id:understandLove:20170528233246j:plain

 

不器用だから全力投球しがちなあなたへ。上手に力を抜く方法 ”最善主義”~『ハーバードの人生を変える授業』タル・ペン・シャハー

元から器用な人は、うまい力の抜き方を知っています。

けれど、不器用な人生を送ってきた人(ワタシもその一員でーす!)は、仕事はとにかく100%を出さないと心配だったりしませんか。

ちょっとした内輪向けのプレゼン資料でさえ、休日出勤して完璧を目指しちゃったり。

残業して頑張っちゃったり。

だって、学生の頃失敗ばっかりだったけど、社会人になれば時間をかけて完璧な仕事だと褒めてもらえるから、うれしくて・・・。

しかし!これを就職して何年もやって習慣化していると、不器用さんこそ「完璧主義者」になっているんです。

完璧主義にはまることは、「現実」に対する視野を失うことでもあります。

f:id:understandLove:20170603172756j:plain

完璧主義者になってしまうと、目標としているところが「現実」ではなくて「完璧な未来の空想」に気づかないうちに、移行しています。

目指している場所が「美しい空想世界」であるために、「失敗」というものを想定できなくなるのです。

そうなってくると、「完璧」ではない現実に対して、欲求不満にいつも悩まされてしまいますし、何かにつけて不全感を感じることになります。

完璧主義を手放す方法

完璧主義だと、失敗が許せなくなり、物事がうまく運ばないと、イライラしてうまく対処できません。

そこで、目指したいのが”最善主義”です。

それは、「現実の制約の中で最善を尽くそう」という考えかたをします。

現実の制約」と「最善」をしっかり見つめていくことがポイントです。

 

「最善」でオッケーにすることで、余力ができますから、自然と視野が広がります。

失敗も人生の自然な一部分であり、成功につながる欠かせない要素だと理解できるのです。

望みの職に就けなかったり、パートナーと喧嘩したりすることも、満ち足りた人生の一部だととらえることができます。

 

なんでも完璧を求めてしまうと、がんばりすぎちゃった分だけ、どうしても現実を否定してしまいます。

しかし、現実は失敗の可能性が常にありますよね~?

頑張りすぎてしまうと、その無理した頑張りの分だけ未来に期待しすぎてしまいますから、失敗を否定します。

すると、常に不安にさいなまされます。

さらに、完璧主義なだけにそんな不快な感情を拒否するので、かえってその感情をもっともっと増幅させ、かなりの辛さを感じることになるのです。

 

現実の制約の中で最善を尽くすことを考えていくこと。

そうすることで、失敗を楽しむまではできないにしても、自然なこととして受け入れ、心配をあまりせずに活動を楽しめるようになります。

”最善”で止めておけば、「生きている限り辛い感情はあって当然かもね~」と思うことが出来ます。

ですから、抑え込んでネガティブな感情を増幅させることもありません。

つらい感情を味わいながらも、そこから学び、そして動き出すことが出来るのです。

アクション:最善主義を身につける=現実の自分を見てみよう

次の対比表を見て、自分の生活の中でしたことで、「完璧主義」と「最善主義」のどちらの考え方にしたがって行動したかを思い出しましょう。

それを書き出してみてください。

自分のやり方を変えることはできるでしょうか。

もし完璧主義者のような態度をとっていたときがあるなら、そのとき最善主義者のように考えていたとしたら、どういった行動がとれていたでしょうか。

 

対比表

「完璧主義者」

・失敗を拒否する

・つらい感情を拒否する

・成功を拒否する

・現実を拒否する

 

「最善主義者」

・失敗を受け入れる

・つらい感情を受け入れる

・成功を受け入れる

・現実を受け入れる

 

対比表の最後に著者曰く、「現実を拒否していると、永久に幸せになれない」

f:id:understandLove:20170603175155j:plain

うっかり者を自称する自分としては、「言われなくても”最善主義”だな」と思っていましたが、よ~~く考えてみると、仕事に関しては多くが完璧主義者でした。

しかも、失敗を認められない!うわー、うざいわ。

”最善主義”なのは、家事と子育て・・・。

でも、ワタシが子どもの頃のこと。

友達の家はいつもきれいなのに、自分の家は掃除の甘さが各所に出ており、友達を呼べない状態でした。

しかし、フルタイムの仕事を楽しそうにしている母が、ちょっぴり誇らしかった。

「自分の母親は、眉をひそめながら家をぴっかぴかに磨き上げている母親よりも、毎日ニコニコ笑ってる母親でよかった」

と思ったり。

(実際、もうちょっと掃除した方がよいタイプの人ではありましたが・・・)

 

いまの自分も掃除が甘いです。

(ワタシも、もうちょっとだけ、掃除をがんばっておこう、と静かに反省)

でも、疲れた体にムチ打って掃除機をかけるよりも、子どもの「今日学校で起こったオモシロ話」を一緒にげらげら笑えた時間は貴重だったと、子育て終盤になった今、思います。

 

仕事は・・・完璧を目指しすぎた故に、確かに失敗を認められず・・・それゆえの大失敗を起こしました。

かえって、”最善主義”でゆるく取り組んでいる同僚に出世で追い抜かれる始末です!!

ナニソレ!?ありえないんですけどー!

悔しい!本当はいまだに悔しい!!直視したくない事実です!!

しかし「現実を拒否していると、永久に幸せに離れない」とタル・ペン・シャハーさんはきつい一言を添えているし!くそ。

 

しかし、思い返すに仕事上で完璧主義でなかったら・・・、最善主義であったら・・・、確かに起きなかった事故がありました。

 

「失敗することもあるさ」「欠かせない要素なんだ」と自分をゆるめて(仕事上はこれが最もムズカシイ!)いくことを意識・・・してみようと・・・思います・・・!

 

次回は、「20%の時間に努力を注ぐことで、期待する80%の結果はえられるんじゃないか」ということについて。

よく言われる「80対20の法則」です。

力の抜き方をもう一歩進めて勉強したいと思います。

 

今日もお疲れさまでした。

素敵な夢が見られますように。

ワタシはいろいろ思い出しちゃって、自分に腹が立ち始めたので、今夜は瞑想して、ヨガやって、酒飲んで寝ます(↑全然納得できてないしwwwこの本を実践できてるんだろうか・・・)。

では、また。

f:id:understandLove:20170603182750j:plain

 

f:id:understandLove:20170528233246j:plain

 

 

 

 

 

 

すべてをシンプルにする~『ハーバードの人生を変える授業』タル・ペン・シャハー

誰もが時間に追われている現代。

うつ病が増えている主な原因ともいわれているとか。

著者も大学院時代に、学生をサポートするチューターとして、学生が履歴書を書く手伝いを6年やりました。

毎年毎年、学生の業績が、少なくとも紙面の上では、前の学生より立派になっていることに驚きました。

はじめは感銘を受けました。

しかし、気づいたのです。

より小さなフォントを使い、より派手な見出しに業績にした見出しを作るために、みんなどれほど大きな精神的代償を払っていることか、と。

f:id:understandLove:20170603165511j:plain

私たちは、たくさんの活動を日々の生活に押し込むことによって、忙しくなりすぎています。

その結果、私たちの周りにある、幸せと言う「究極の通貨」となりうるものに気づくことなく過ごしているのです。

仕事、授業、一曲の音楽、素晴らしい景色、親友、もしくは子供の素晴らしささえ、見失っています。

私たちの多くが、この多忙な競争社会の中で暮らしています。

ではその中で、どうしたら生活をより楽しむことができるでしょう。

 

これについては、残念な事実とうれしい事実があります。

残念な事実は、解決する特効薬はないということ。

私たちは生活を簡素化し、テンポを遅くするしかありません。

そして、嬉しい事実とは、するべきことを減らして生活をシンプルにしても、成功は妨げらえるわけではない、ということです。

 

どのような分野や活動において時間に追われることが、あなたの幸福を阻害しているでしょうか。

アクション:時間の使い方を見直す

過去1~2週間の行動を書き出してみましょう。

そのリストを見ながら、次の質問に答えてください。

・どの部分を簡素化できますか?

・何をやめられますか?

・インターネットやテレビを見るのに時間を使いすぎていませんか?

・仕事の会議の回数や時間を減らすことはできますか?

・断れることを引き受けていませんか?

 

「意義」と「楽しみ」の両方を感じられる活動に没頭する時間を定期的にとるようにしましょう。

例えば、家族と一緒居過ごす、ガーデニングをする、ひとつのプロジェクトに集中する、瞑想する、映画を観る、などです。

作家のヘンリー・D・ソローは言っています。

「シンプルに!シンプルに!シンプルに!

することを2つか3つに絞るのです。

100や1000では多すぎます。

100万ではなく、半ダースで十分です」。

f:id:understandLove:20170603170749j:plain

ついつい「あれをやるついでに、これも・・・」「あれも、やっておきたいな」と仕事を増やしがちな毎日です。

ついでに、仕事も引き受けがち!

そうして「今日のやることリスト」がメモパッドからはみ出したり。

頑張れば出来ちゃうけれど、そんな毎日をすごしてしまうと、大事なことを必ず見落としていきますね。

シンプルに!

 

今日もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

f:id:understandLove:20170603171310j:plain

f:id:understandLove:20170528233246j:plain