日常のちょっとしたこと。それらをシンプルにゼロベースで考えてみること。
そこから糸口が見えてくるのかもしれません。
例えばあなたが一流のサッカー選手だったとします。
ペナルティーキックを決めさえすれば優勝です。
敵のキーパーが睨みつけてくる中、あなたはどのコースを狙ってシュートを打ちますか?
実はゴールの真ん中を狙えば成功率は実は一番上がります。
キーパーは左右どちらかに動く確率の方が高いからです。
しかし、真ん中を狙うなんて、大観衆を前にすると、なかなかできない選択です。
特にワールドカップみたいな大一番で、それは難しい。
なぜなら、恥をかきたくないからという心理が働くからです。
ど真ん中を狙って、キーパーにとめられたら?
恥ずかしくて目も当てられない!
サイドにけりこんだら、キーパーが読みを当てて止めるかもしれない?
でも、果敢なトライに阻まれても、ど真ん中を狙った挙句に止められ、恥ずかしさのあまり国外逃亡の必要はなくなるわけです。
時として人生には、ど真ん中を狙うのがいちばん勇敢、ということもあるのです。
人は「みんなの利益」より「自分の利益」を優先する
「自分の利益とみんなの利益が相反するとき、どうする?」
この問いに対して
「自分の利益だよ!」
と白状する人はまずいません。
しかし、たいていの人がみんなの利益より自分の利益を優先することは、歴史がはっきり証明しています。
それが人間というものです。
でも貧困撲滅とか行政改善とか公害を減らすとかこどものけんかをやめさせるとかみたいに、いざ自分だけの小さな成功を超えた、大きな望みをかなえようとすると、とたんに人間の利己的なインセンティブに悩まされることになります。
みんな好き勝手ばらばらに動いているとき、同じ方向に向かわせるには、どうしたらいいのでしょうか?
そのための答えとして、著者はこの本を書いています。
これから、少しずつ一緒に読んでいただけたら嬉しいです。
今日もお疲れ様でした。
ゆっくり休んでよい夢を。
では、また。