「動かなくちゃ!やらなくちゃ!でも、動けない・・・っ」
こんなとき、ありませんか。
そんな気持ちを体験したことがない人に言わせれば
「何を甘いこと言ってるんだ」
「そんなのは、逃げだろう」
と一蹴されるかもしれません。
けれど、著者はたくさんの人と出会ってみてわかりました。
ついには動けなくなった人は、自分が甘いことを言っていることも、このままではいけないことも、充分わかっています。
「なんとかしたい」と思い、「どうでもいいや」と人生を投げているわけでもないのです。
へこんでいる理由がわかりやすいときは、解決方法も見えやすいのですが、原因が複雑になってしまって、大きくなってしまっている。
糸が複雑に絡まっているのです。
どうして動けなくなってしまったのか。
その絡まった糸の理由としては、こんなものがあります。
①自己肯定ができない
②目標設定を間違っている
③情報過多で消化不良を起こしている
④スピードに飲まれている
絡まった糸は、もっと他にもいろいろあります。
だからこそ、現代に生きている私たちは、明らかに昔よりもふつうに頑張ることが難しくなっています。
しかし、焦ってもがいても、ますます糸が絡まるばかりです。
絡まった糸をほぐすためには「なんとかなるさ、まぁいいや」という、ゆったりとした心の在り方が必要なようです。
しかし、いくら自分に言い聞かせても、最初はなかなか「なんとかなるさ」とは思えないものです。
でも、大丈夫。
絶対にあなたの今の自分を肯定して今の状況を受け入れて、わくわく前に動くことができるようになります。
とにかく、信じて動いてみることです。
やる気が出るコツ
動けることから動き出す
あるセミナーで著者に
「どうしてもやる気が出ない時、どうしていますか」
と言う質問がありました。
著者のアドバイスとしてはまず、「とにかく動くこと」だと言います。
”動かないと余計に動けなくなる”というのが、著者が学んできたことです。
そんな話をしていたら、
「でも、仕事をする気がどうしても起きないのです」と、さらに質問が出ます。
であれば、料理でも掃除でも、スポーツでも、なんでも好きなことをやればいいのです。
なんでもいいから「動く」
著者は、よく神社に行くそうです。
いろいろ考えることが多すぎて頭一杯になったときや、何から手を付けていいのかわからなくて動けない時などには、とにかく神社に行くようにしているそうです。
それだけでもまず一歩外に出るし、神社の階段を1段ずつ上がるだけでも違います。
そのうち「自分の足で上がれるだけですごいな」と自分をほめ始め、「今日はここに来させていただき、ありがとうございます」という感謝の気持ちがむくむく湧いてきます。
とにかく動くことはとても大事です。
とにかく体を動かすと、悪い方には考えすぎないで済みます。
何が怖いのか?不安を直視する
なんでもいいから動けばいい、といっても動けない人もいます。
そこにはきっと、不安や心配があるのだと思います。
どんなにワクワクすることであっても、絶えず不安や恐れは湧いてくるものです。
ワクワクすることを見つければ、不安や恐れが無くなると思いがちですが、そうではありません。
なんとか動いていると、それらの不安がだんだん小さくなって消えていくのです。
だから、あなたが動こうとしたときに不安や心配が沸き上がって、深いブラックホールに落ちた気分になってもいいのです。
無理にそれを消そうとせず、じっくりそれと向き合ってみることが大事です。
あなたの問題を面と向かって直視した瞬間から、解決の糸口が見えてくるからです。
対面してみると、相手が良く見えてきます。
「自分は何を怖がっているのか?」
「自分は何が心配なのか?」
「自分は何から逃げているのか?」
できれば、それを書き出します。
ネガティブなことが悪いのではなく、マイナスの側面に本質が潜んでいることに気づきます。
真夜中の暗闇で浮かぶ人影を見たら、逃げてしまうしまうかもしれないけれど、明るいところで見たら狸の置物だったり。
同じように、問題に向き合って、それをはっきり見えるようにすることで、その問題が怖くなくなってきます。
だから、安心してください。
湧き上がってきた不安は必ず消えてきます。
そうすれば、やりたいことが見えてくるかもしれません。
ワクワクする感情に素直になれるかもしれません。
歩いていく道に意思があったら、避けて歩くか、拾ってよけるはずです。
暗闇だったから、あなたはつまずいて転んでしまっただけなのです。
今日、人から”ありがとう”と言ってもらえることは?
「今、こんなこと(仕事)をしていていいのか?」と前に進めない時もあります。
そんな人に「出世したいのですか?」と聞いても、「いいえ」と言います。
「独立したいのですか?」と聞いても、「いいえ」。
「じゃ、会社を辞めたいのですか?」と聞いても、「そこまでは」。
そんな風に現状に焦りを感じながらも自信が持てない時は、とにかく自分にこう聞いてみるのが効果的です。
「今日、わたしが人から”ありがとう”と言ってもらえることは何だろう?」
今から10年以上前、ニューヨークでは「ワナビー族」がたくさん生まれたと言います。
”I wanna be”。
今やっていることを否定して、「私には夢がある、私がやりたいことはこんなことじゃない」という人たちです。
レストランで働いていても、テーブルにお皿を投げるように料理を出したり、ものすごく不愛想に接客していたそうです。
みんな「ワナビー族」なので、本当の自分は今こんなことをしている人間じゃないと思っているので、目の前のことに一生懸命になれないのです。
でも、どうでしょうか?
こんな人は幸せになれるとは思えませんよね?
みんな自分は特別でありたいのです。
でも、今やっていることは普通で、特別に思えないのです。
だから、現状に不満だらけだったのです。
でも、不況になったおかげで、今仕事があるだけでありがたいという心が生まれて、最近はずいぶんプロ意識が生まれ、サービスも向上したそうです。
そうしてら、なんと、そこから本当にウエイトレスの仕事を誇りに思える人も増えてきたのです。
なぜなら、接客が向上したおかげでお客さんからの「ありがとう」がたくさんもらうことができたから。
現状に何となく不満がるときに欠乏しているのは、目標でも夢でもないのです。
その心にあるのは、「認めてほしい」と言う欲求です。
だから、お客さんに「ありがとう」と言ってもらえることは、「やりがい」になり、自信が生まれたのです。
今日、上司に「ありがとう」と言ってもらえるためには何をすればいいでしょうか?
今日、お客さんに「ありがとう」と言ってもらえるためには?
「ありがとう」をもらえると、自分に自信が持てます。
すると、自分が今持っているものや現状に少しずつ感謝することができるようになります。
まずは、そこをちょっと整理してみませんか。
それを求めて動いてみませんか。
暑さでやる気が出にくいです。
そんなとき、ちょっとだけ動いたり、周りのためになれることを探したりしてみようと思いました。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。