用事があって、千葉ポートタワーに行った帰り道。
千葉県立美術館で、一般市民による一般市民の元気いっぱい・生命力を炸裂させた写真展を開いていました。
ちょっとした画廊とか、カフェなどでも、小さな写真展を開いていることがあります。
プロの撮った自然物とかの写真集は、イマイチ興味がなかったワタシでしたが、アマチュアカメラマンの写真に開眼しました!
被写体との気持ちの交流がビシバシ伝わるのです!
エネルギー溢れる写真たち。
そして受賞したアマチュアカメラマンのおじいちゃん・おばあちゃんたちの活気!
若者にも働き盛りの中年たちにもない、元気はつらつな世界に、パワーをもらいます。
同じ美術館内では、デザイン絵画展覧会もともに無料!
フィギュア展だけ、有料!
おしい!
他の用事のついでに立ち寄った、公共美術館。
入場料無料で、県内のアマチュア写真展をしていました。
「時間が余っているし、まぁ、ちょっと覗いてみるか」と足を運びました。
入口からすぐに、写真展の文字が踊ります。
大きめの会場では、入り口におじいちゃん・おばあちゃんたちが係員のしるしをつけて、何やら授賞式の用意をしています。
みんなウキウキと楽しそうに忙しく働いています。
打ちっぱなしの壁に飾られている写真の半分くらいは、地元ならではの祭りや、小さな子ども、里山の自然や渡り鳥たちを写したもの。
一般の写真集は空間を上手にあけているものを見かけますが、この会の趣旨がそうなのか、ど真ん中にけっこう大きめに被写体が映っています。
祭りや自然、子たちの顔の色がとても美しく、しかも1枚1枚に迫力がものすごくあって驚きました。
多くはカメラマンたちの「身内」を被写体にしたもののようです。
笑い声が聞こえてきそうな幼い子ども。
成人の日を迎えて嬉しげな笑顔で友達と喋っている女のコ。
お囃子の音が聴こえるような祭りの衣装を着て、幼い息子を抱き上げる若い男性。
被写体の表情が、笑顔が違うんです。
レンズ越しにカメラマンであるおじいちゃんに向かって、笑っている被写体。
感謝とか、愛情とか、そんな眼差しがいっぱい!!見ていて泣きたくなります。
プロカメラマンとは全く違います。
被写体との日常での距離の近さが、写真からガンガン伝わってくるんです!
やがて、場内にアナウンスがかかりました。
「入賞された方は、授賞式をしますので、入り口の方へ・・・。」
先程までワタシの隣で熱心に写真を見ていた初老の男性が、小さな孫らしき子に袖を引っ張られました。
「おじいちゃん、行くんでしょ?」
会場入り口で行われるらしい、おじいちゃんのささやかな授賞式に、親子三代でやって来たようです。
おじいちゃんは瞬く間に、親せきに取り囲まれました。
おばあちゃんや娘夫婦に何だかんだと言われながら、照れつつも授賞式へ小走りで向かって行きました。
地元の自然を扱った作品も臨場感いっぱい!
野鳥たちもたくさんモデルをつとめています。
野鳥なのに、カメラマンの存在に気づいていそうな視線なのは、アマチュアならではの楽しさです!
野鳥たちの
「じいさん、また俺を撮りに来たのか?
暇だな。
しゃうがねーな。付き合いも長いし。
ちょっと協力してやるよ」
という野鳥の心の声が聴こえてくるショットがいっぱい(笑)。
だって、野鳥の視線がこっちって、絶対ふしぎだもの。
デザイン絵画の作品展もありました。
中学生や高校生などの美術部の学生さんたちの作品などですが、若い子ならではの「青い感じ」な作風。
自分も若い頃、ちょっと尖った作品を描いた記憶があり、何故かテレます。
紙皿をいろんなモチーフ、作者が描いたものを集めた作品も、すてき。
部屋の飾りつけもこんな風な雑多な感じにしたいな~なんて思いました。
ハガキ大、という土俵で揃えながら、さまざまな感性を出していくのもすてきです。
フィギュア展も開催してました。
こちらは、ガチの人たちのものだし、有料だから(この理由が大きい!)ご遠慮。
でも、実寸大で美しいから、入口だけ。
近所の美術館だからといって、馬鹿にできないな~と勉強させてもらいました。
秋の夜長、のんびり過ごされますように。
では、また。