前回は「脳を疲れさせない」ようにすることで、ストレスマネジメントができるということを読みました。
本著のタイトルでもある「折れない心のつくり方」には、この「脳を疲れさせない」と「笑顔と言葉でプラス思考」と「ワクワク感」が3本の柱になります。
脳を疲れさせないためには、
①日ごろから練習(仕事)をしすぎない
②本番直前は、とくに練習(仕事)をしすぎない
③「競技(仕事)のことは一切考えない時間」を作る
④日常の中にも「楽しみ」を取り入れる
⑤苦手な人とは付き合わない
ということが葛西選手自身が実践の中でチョイスしてきた方法でした。
2つの方法で「よいスパイラル」をつくり出す
「脳を疲れさせない」ようにしてストレスマネジメントができてくると、自然と気持ちが上向き、前向きになってくるといいます。
次のステップは、意識的に「プラス思考」へと脳を変えていくことです。
著者が実践している手っ取り早く「プラス思考」を手に入れる方法は、次の2つです。
①笑顔を絶やさない
著者である葛西紀明選手は、「どんなときでも笑顔を心がける」ようにしているそうです。
そういえば、テレビで見る限り確かにいつも笑ってますね!
「笑う門には福来る」というのは、本当にそのとおりであると著者は断言します。
落ち込んでいるときでも、顔を上げて笑顔を作ってみると、なんとなく気分が上昇してくるそうです。
笑顔には、思っている以上に多くのことをプラスに変えてくれるパワーがあるそうです。
著者自身は、昔は笑顔が苦手だったそうです(!?)。
それどころか、周囲には「鉄仮面」とさえ呼ばれることがありました。
あるとき、「これではいけない」と思い、無理にでも笑顔を増やしていくと、そこからいろいろなことがプラスに働くようになっていったように思うといいます。
②一言でも多く「プラスの言葉」を使って、頭から「マイナス思考」を消す
もうひとつ「プラス思考」を生み出すのが、一言でも多く「プラス言葉」を使って、「マイナス思考を消す」方法。
著者がとくに気を付けているのは「ダメだ」「どうせ」「疲れた」という3つの言葉をなるべく使わないこと。
これが口癖になっている人は要注意。
「もうダメだ」という言葉を言うと、失敗する気がしてしまうもの。
代わりに、「大丈夫、できる」「なんとかなる」「がんばった」の言葉を使うようにしているそうです。
「大丈夫、できる」を口にすると成功に近づき、「自分なら何とかなる」口にすると努力が報われる気がしてくるのです。
「今日もがんばった」と口にすれば、明日への活力がわいてきます。
もっと言うなら、「いや」「やだ」「違う」など、あらゆるマイナス言葉をできるだけ使わないように心掛けているそうです。
マイナス言葉を使ってしまうと、頭の仲もマイナス思考に無意識に引きずられてしまうからです。
これは、他人に対しての言葉でも同じだそうです。
他人に対して「ダメだ」「どうせ」と否定的な言葉ばかり投げかけていると、自分自身のプラス思考からも遠のきます。
あなたのまわりのそうした人も、周囲のサポートを受けるチャンスも減って、結果として損をしてしまうばかりではないでしょうか。
著者は同じく、「他人を批判しすぎる人」にも近づかないようにしているそうです。
せっかく手に入れたプラス思考も、他人の言葉でマイナスに引っ張られてしまうからです。
今週もおつかれさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。