猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

フィンランドコーチから聞いた「やらないこと」でメンタルを強くする方法~『40歳を過ぎて最高の結果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方』葛西紀明

ジャンプ競技をする人は、メンタルが強く見えます。

しかし、著者である葛西紀明選手自身は、もともとメンタルが強い方ではなかったといいます。

本番は力を発揮できない「典型的なメンタルの弱さ」。

20代のころにそれは顕著でした。

「これ以上できない」と過酷なトレーニングを積み、「肉体面」での理想に近づいて、ベストコンディションで臨んだソルトレークシティー

しかし、結果は期待とかけ離れた悪い成績でまさに惨敗。

「あれほど努力したのに・・・」と愕然としました。

 

今の「がむしゃらな」方法では、どうにもならない。

長い選手生活を続けていくために、本格的な「メンタル強化」に取り組み始めたきっかけでした。

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フィンランド人コーチから学んだ「やらないこと」の大切さ

失意のどん底で、這い上がるヒントをくれたのはフィンランド人のコーチでした。

それまでは「ひたむきに頑張れば、ストレスなんて感じる暇がない」と自分を鼓舞し、トレーニングのつらさを感じるのは、メンタルが弱いせいだと、とにかくトレーニングを重ねてきました。

 

しかし、その方法は自分で抱えきれないストレスを発生させ、身をむしばむものであると今はわかるのだそうです。

 

フィンランド人コーチは、真逆のやり方を指導しました。

「がむしゃらさ」ではなく、「ストレスの緩和」に重点を置いたのです。

 

コーチの練習時間はびっくりするほど短く、不安になるほどでした。

しかし、藁にも縋る思いであった著者は「トレーニングのやり方を変えるチャンスだ」と言い聞かせ、コーチに従いました。

その結果、練習中も自然と笑顔が増え、前向きな気持ちになることも多くなりました。

成績が順調に上がっていったのみならず、メンタル面でもずっと強くなれたのです。

 

コーチの指導は、ジャンプ技術だけでなく「いま持っている技術をいかに効果的に発揮するか」。

休養日はコーチと一緒にバギーや犬ぞりを楽しみました。

それまでは四六時中、ジャンプが頭を離れなかったのですが、その時間はジャンプを忘れて楽しむことに集中できました。

 

そうした息抜きの遊びは、著者の成績向上だけでなく、「やらないこと」の大切さを学ぶきっかけになりました。

いまでこそわかるようになったと著者は言いますが、向き合う時間と比例して成績が上がるのは、若い時だけ。

「年齢を重ねるごとに、効率的な休暇も大切にしなければならない」と確信しているのです。

ストレスマネジメント

いくつになっても「折れない心」を作る方法として、著者はストレスマネジメントを大切にしています。

あなたは、結果に結びつかない理由を「努力が足りないからだ」と思っていませんか?

年齢を重ねるごとに、部下への教育などのマネジメントの仕事が加わり、責任は重くなります。

日々、考えることもやるべきことも増えているのではないでしょうか。

脳はいつも考えている状態です。

それが、どれほどのストレスで、心身をむしばんでいるか、そのことを実感し、軽減させる方法があります。

脳を疲れさせない5つの方法

①日ごろから仕事しすぎない 

30代から大きくトレーニング方法を変え、「疲れない体」を手に入れてきた著者。

それは「脳を休める」ことで得られた結果でした。

具体的には、徹底的に無駄を省き、トレーニング時間を短縮しました。

まずは、日ごろから仕事しすぎず、無駄を省くことです。

②本番直前はとくに仕事しすぎない

スキージャンプは思う以上に脳を使います。

ですから、著者は本番前の「試技」「予選」はあえて跳ばず、いきなり本戦にのぞむことも多々あるそうです。

1本でも減らして「脳を休ませる」。

あなたも直前まで、最後のチェックや趣味レーションをして脳を動かしていないでしょうか?

ワタシは、必死でそれをやる方です!

大事な場面こそ、時間の許す限り、脳を休めて次回はトライしてみませんか?

③「仕事のことは一切考えない時間を作る」

休みの日だからといって、ゴロゴロしているとかえってどうしても仕事のことが頭をよぎってしまいます。

趣味に没頭したり、誰かと出かけたりするなど、仕事と関係ない場所に積極的に身を置いてみるのは、とても有効。

スポーツやサウナなど「体を動かして汗をかく」のもリフレッシュになります。

④日常の中にも「楽しみ」を取り入れる

脳の疲れを蓄積しないため、著者は日常の中にも意識的に楽しみを入れます。

「楽しい」という感情があると、脳の疲れ方に差が出ると感じているからです。

著者は、日常のトレーニングの中に、ビーチバレーやサッカー、スラックライン(綱渡り)などをあえて取り入れ、笑顔で頑張れる「辛くない練習」を増やしています。

⑤苦手な人とは付き合わない

私たちを悩ませるのが人間関係。

これはかなり脳に「疲れ」を蓄積させます。

著者はテレビで見る限りすごく対人関係が上手そうな雰囲気を持っているのですが、苦手な人はもちろん、初対面でも「合わなさそう」と感じた人にはできるだけ近づかないようにしているそうです。

職業柄直観力があるため、たいがい初対面で見たときのカンは当たっていると感じているそうです。

できるだけ楽しく過ごせる人と一緒にいることは、脳だけでなく心を疲れさせないためにも重要なのです。

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今日も、お疲れさまでした。

4月は何かと疲れやすいですね。

無理しないで、早く休んでくださいね。

 

ゆっくり休んで、あなたが楽しい夢が見られますように。

では、また。

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