「本当に大切なこと」を探してみませんか?
『星の王子さま』は、大人になってから読むべき絵本です。強烈なメッセージに目が覚めます。
こんにちは。ラブです
子供の時に、星の王子様のアニメがありました。
「サン=テクジュペリ」がかっこいい魔法の言葉か何かと勘違いしていました(恥)
作者の名前ですね。
これは、砂漠に不時着した飛行機乗りが、王子さまに出会い、彼から聞いた物語として始まります。
王子さまの住んでいた小さな惑星に、バラが咲きます。
あまりの美しさに、王子さまがバラを大事にしすぎてしまいます。
やがてけっして謙虚な性格ではないバラは、猜疑心と虚栄で王子様を苦しめるようになります。
ガラスの鉢を要求したり、とげがあるからトラなんかこわくないと言ってみたり・・。
バラを愛してやまない王子さまは、彼女を疑うようになり、バラのあまり意味のない言葉を真剣に受け止めて、つらい思いをします。
それが辛くなって、王子さまはその星から旅に出るのですが、
やがて王子さまは気が付きます。
「バラの言葉じゃなく、ふるまいで判断すればよかった。」と。
旅に出た王子さまは、星を次々めぐっていきます。
それぞれの星に、大人が一人住んでいて、それを訪ねて回しました。
一つ目の星には王様が住んでいました。一人で立派な服を着て玉座に座っていますが、
王様の大事なことは、自分の権威が尊重されることだけです。
二つ目の星には、人に賛辞をもとめるうぬぼれ男がいました。王子さまに拍手を求め、お辞儀をすることを繰り返し、崇拝されることが大好き。
酒を飲むことが恥ずかしくて、それを忘れたくて飲まずにいられない酒飲み、
忙しく星を計算して所有した気持ちになっているビジネスマン、
小さな星の街灯を休みなくつけたり消したりしている街灯夫、
ずっと机で本を書くだけでどこにも探検に行かない地理学者、
そんな大人を「へんだなぁ」なんて眺めながら、星の王子さまは地球にやってきました。
急行電車に乗っている大人たちは、自分のいる場所に満足できないでいる。
商人は、時間の短縮になる薬を開発。でも短縮した時間をどう使うのかはわかっていない。
そんな中、出会ったキツネは、王子さまに秘密をおしえてくれます。
「簡単なことなんだーものは心で見る。肝心なことは目では見えない」
時間に追われ、常識にとらわれ、忙しさの中で自分をいつも見失ったまま生きている、そんな自分自身と重ね合わせることができる作品です。
5年くらいに1回読み直したくなるので、3冊持っています。文庫は400円くらい。
読みかえすたびに、その時抱えている自分の矛盾を様々なキャラクターが教えてくれる、不思議な本ですね。
みなさんにとって、本当に一番大切なものは何ですか?
目に見えないもの、何だかモヤモヤする日には、ぜひ本屋さんでこっそり『星の王子さま』をのぞいてみてください。
ヒントがきっと隠れていると思います。
おすすめなのは、池澤夏樹・新訳です。
私の目下の悩みは、この映画を観に行くか否か?
ベイマックス、評価の割れる作品でしたからね…。
では、また。