「多動力」とは、いくともの異なることを同時にこなす力のこと。
しかし、「多動力」がある人は、次々興味が移るので、まったくをもって落ち着きがありません。
モノは忘れるし、なくすし、不注意で怪我もします。
やるべきことをしていないのに、やりたいことばかりやってしまう。
この多動力はかつてはマイナスでしかありませんでした。
「多動力」を仕事に活かす場面は少なかったと著者は言います。
おかしな人だと思われていたはずである、と。
しかし、著者が言うには、これからの時代は「多動力」こそが最も必要な能力だそうです。
著者も学生時代に会社を立ち上げ、いくつもの仕事を同時に手掛けて生きてきました。
この時代あらゆる産業のタテの壁が解けていく、かつてない時代に求められるのは、各業界を軽やかに超えていく「越境者」。
そして、「越境者」の最も必要な能力が、次々自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」です。
10年前までは転職すらも、ネガティブにとらえられていました。
節操もなく動く人は、この国では尊敬すらされない。
そんな国民性の日本人が「多動力」を身につけるためには、ある種の洗脳を解かなければならないと著者は言います。
日本人は、修行や下積み、球拾いなど、苦しいことを我慢して行う美学が好きです。
しかし、今はインターネットの時代で特定の人間だけが昔は独占していた貴重な情報も共有されています。
「石の上にも3年」と我慢し続けることを美学として、時間を無駄にしてはいけないのです。
著者は、この章ではこんな「やってみよう」の提案をしています。
・自分が手掛けているプロジェクトを紙にすべて書き出してみよう。どこかの誰かがすでに発見した技術やノウハウをわざわざ生み出そうとしていないか?
・あなたにしかできない革新的な仕事をやれているか?
・師匠や上司から教えを乞うために、下積みや修行をやっている人は、早く独り立ちしよう。
・とにかく始めてしまえば、必要な知識やノウハウはおのずと身につく。
ホリエモンの著書はいつ読んでもエネルギーがもらえます。
今週もお疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。