著者のこれまでの人生は、思い通りにならないことの連続でした。
受験経験がそれを見事に物語っています。
子供のころは成績優秀だと思い込んでいたつもりが、実は井の中の蛙。
当時は気づかずいい気になっていましたが、高校大学競争相手も増えてきました。
結果、第一志望にはあっけなく落ち続け、高校も大学もやむなく第二志望に進んだのでした。
就職試験も同じでした。
自分を受け入れてくれる会社があるのに、不満たらたら。
同じ業界のナンバー2の会社に入ったので、いちばん入りたかった業界トップの会社の情報が嫌でも耳に入ります。
そのたびにうらやましがり、悔しがり、そして我ながらみじめになる・・・の繰り返しでした。
同じように仕事をしていても、業界の話題の中心になるのは、トップ企業ばかり。
もちろん、給料もボーナスも違います。
同僚にも同じ思いを持つ人が少なくなく、ある日昼休みに、「〇〇社はいいなぁ」とトップ企業をみんなで羨ましがっていたところ、上司がとおりかかり、著者たちの話を聞いてしまったのです!
そして、一言!
「どんなに口惜しくても、あっちでは仕事をすることができないんだ。
キミたちが仕事をする場所はここしかないんだからな」
ガーン!おっしゃる通りです。
戦うピッチはここしかないのです。
ここで勝負するほかは、不戦敗を食らうだけです。
それ以来、心を入れ替え、もう愚痴を言わなくなった、と言いたいところですが、その後も不満の火種をぶすぶすと燃やし続けるばかりでした。
やがてそこを飛び出して転職。
いまに続く仕事をスタートしたのですが、そのころになって、ナンバー2の会社にいたことは、とてもラッキーだったとわかってきたのです。
組織が小さい分、早くからいろいろな仕事を任されていたからです。
転職先では、キャリアのわりにいろいろな仕事ができると評価してもらいました。
じっさい、それなりの力もついていたようでした。
今の自分の環境に不満を持つこともあるかもしれません。
でも、いまのあなたの居場所はそこなのです。
まず、そこで全力投球することです。
全力投球で仕事をしていれば、自然に実力がついてきます。
この力は会社のものではなく、自分のもの。
人生をささえてくれるのは、この自分の力なのです。
著者はだいぶたってから、あこがれていたナンバー1の企業の仕事に参加できるようになりました。
すこし遠回りだったけれど、自分の力で勝ち得た”チャンス!”でした。
そのご縁はいまでも続いているそうです。
現在の職場に何かと不満を感じていたのですが・・・・。
そうですよね、まずはこの場所で全力投球してから。
そこから頑張ってみようと思います。
今日もお疲れさまでした。
寒くなってきたので、温かくしてくださいね。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。