著者のコーチングに来るクライアントは、「自信をつけたい」というテーマを選ぶ人が多くいます。
たいていの人は、いつから自信を無くしたかを思い出すと、他人から言われた言葉がきっかけになっていることが多くあるそうです。
つまり、自分ではなくてほかの人の「言葉」を信じた時から、自分の言動に自信がなくなったことに気づくのです。
人は誰でも、もともとは自信満々だった
「自信のない赤ちゃん」が居ないように、誰でも生まれてすぐ自信に満ち溢れています。
そして、立ち上がることから始まり、歩けるようになり、自転車に乗れるようになったのも、何度も何度もチャレンジした結果です。
あなたは最初は自信満々で生まれてきたのです。
つまり、自信がなくなったのはたいていの場合、他者の言葉で脳が影響を受けた結果です。
だとしたら、刷り込みたい言葉や理想の自分は「自分で選択する」ことにしませんか?
ありがたいアドバイスも、リーダー的存在の人が放つ強力なメッセージも、あなたがメンターと慕う人の名言もうのみにする必要はまったくありません。
全てはあなたが選択できるのです。
プロカメラマンがモデルの写真を撮るときに「いいね~」「あ、かわいい!」「もっと笑って、うんすごくいいよ」と恥ずかしくなる言葉をいっぱい言うのは、最初の緊張した顔よりも、後半の誉め言葉になれた表情が断然生き生きするから。
言葉というのは、こんなにも影響力が強いのです。
それは自分のみならず他人にも同じ。
人の話を聞いて、自分の主観で「間違っているよ」とジャッジしたり、相手から考える余地や力を奪ったりしないように慎重になりたいものです。
プラスのクチグセで生き方を変える
「つらい」と言ってばかりいると、ますます体力が落ちて疲れが重くのしかかってくるのを感じることがあると思います。
しかし、著者でさえも人生で一番つらかった時期はありました。
出口の見えない長いトンネルのようで、言うつもりがなくても愚痴や不満が口から常にあふれている状況に。
当時は言葉のコントロール方法を知らなかったのです。
上司に対しても落ち度ばかりが目につき、「社長として失格」などと同僚と話していたことも。
まるで感謝の念がなかったのです。
働き先がある、給料が支払われる、それがどんなにありがたいことか。
不幸のどん底と思っていたが故、自分以外の何も見えていなかったと著者は思い返しています。
自分が発している言葉は、脳に影響を与え、結果的に現実を左右します。
当時著者は社長とトラブルがあり、「やめてやる!」と退職。
自分の負の感情を乗せた言葉通りに職を失ったわけです。
傲慢だった、と振り返っています。
その時は「ここをやめても、仕事なんてたくさんある!」と思っていました。
しかし、その後は正社員にこだわらない待遇で、営業の経験者で実績もあったのに、なぜか仕事はまったくみつかりません。
面接でもどんどん落ちて、心折れる感覚で数か月を過ごしました。
一人暮らしで車も維持していたし、離婚したばかりで実家にも帰れなかったし、生活費はかかるし・・・。
そのあとは、「生きるってラクじゃない」「人生ってつらいものなのね」と何度も思い、何度もそのネガティブな言葉を実際に言っていました。
ネガティブなクチグセありませんか?
こんなふうに、愚痴や不満を言うことが「知らずにクセ」になっているのが一番危険です。
「知らずに」とか「無意識に」というのは、行動の、ひいては人生の9割以上を占めています。
ですから、まずは自分にどんなクチグセがあるかを知ることから始めてみましょう。
そのあとは、意識的に愚痴をやめてみる。意識的にマイナスの言葉をプラスの言葉に変えて発してみる、というトレーニングをしてみることを著者は提案しいます。
性格がネガティブでも、暗くても、クチグセを変えるだけで人格も人生も変えられます。
最近なんだかうまくいかないと感じているなら、自分が発している言葉に原因があるかもしれません。
ただ、愚痴には浄化作用もあります。
「つかれた~」と言葉に出したり、誰かに聞いてもらうことで、心理学用語でいうカタルシス(浄化)されます。
ず~っと愚痴ばかり、というのは心にも体にもよくないのですが、たまには発散してしまいたい時があります。
そんなときには、ネガティブな言葉を出した後、プラスの言葉で終わること。
「はあ~疲れた。でも、頑張った自分はえらい!」
「つかれた・・・。でも、楽しかった!」
脳は感情が入っている言葉を敏感にキャッチします。
ぜひ、最期のポジティブな言葉に感情を乗せましょう。
誰かに自分のたまったものを吐き出した後は、それを受け取ってくれた相手の気が重くなることが内容配慮すること。
他の人にネガティブな話をした際も鉄則です。
話は元気に明るくポジティブに終わること。
それは、お互いのためでもあり、その話を聞いてくれた相手に対する敬意でもあるのです。
早めにお日様が落ちる季節になると、どうしても話の内容は下降気味になったり。
そうした時期でも、明るい話ができる人ってステキですよね。
話の最後を今日から明るくする!と決めました。
新人たちに指導する内容があっても、上司の欠点にげんなりする日があっても、それを明るく「でも、ここがイイところだから、きっと大丈夫だよ!」って言って終わりたいです。
今日も1日お疲れさまでした。
あともうすこしで週末。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。
ラテアート作りたいなぁ。
ハートくらいだったら、簡単かな。