新しい人間関係を作るなかで、どうしても違いに目が行きますね。
違うやりかたにぶつかるときに自己肯定感がワタシは自己否定をしがちです。
「うん、新しい部署なんだから当たり前!」そう思いながらも、新しいシステムに若い人より順応が遅いので、ひとしきり落ち込んでしまいます。
そんなとき上げていきたいのが「自己肯定感」。
これは本によって微妙に解釈が違うものでもありますし、自己肯定感を上げる方法もさまざまな切り口があります。
アドラー心理学では、「自己肯定ではなく、自己受容が重要だ」とされていたりします。
ネガティブな人が、無理に肯定的な言葉を発したところで、自己肯定感が高まるわけではない、というわけです。
本著では、それらを整理してまとめられています。
自己肯定感と自己否定感
そもそも自己肯定感とはなんでしょう。
心理学事典の定義を引用すると
「自分の可能性を信じ、自分はできるんだという自信を持ち、肯定的に自己を認識すること」
と書いてあるそうです。
自己肯定感は「高い」「低い」で表現され明日が。「自己肯定感が低い」とは、わかりやすくするなら「自己否定感」と言い換えればよいでしょう。
「どうせ自分なんか」
「自分には無理」
「自分は生きる価値のない人間だ」
そんなことを考えてしまうことは、人間はよくあることではあります。
あなたもそう考えた瞬間、自己否定感を持っています。
その逆は
「自分はできる」
「自分は生きる価値がある」
「毎日が楽しい」
と思えるあなたになること。
それが自己肯定感を高めることです。
自己否定感・自己肯定感のどちら寄りの人間かによって、同じ言葉をかけられても受け取り方が違います。
たとえば人に褒められても、自己否定感が強いならば「どうせ本心じゃないし」「無理していってるんだ」とネガティブに捉えてしまいます。
ワタシは若いころはものすごく自己否定感が強かったので、周りにほめられると「でも、まだまだです」と返事をし、何ゆえか余計に暗くなっていました!
まざにウルトラド級の自己否定感を持っていました。
そうしたタイプは仕事に成功しても「たまたまうまくいっただけだ」としか思いません。
ええ、ワタシもそうでした。
うまくいっても、その夜には「次が怖い」と落ち込んでいました(笑)。
自己否定感を強く持っていると、すべての体験に「マイナス」を掛け算してしまうのです。
それでは他者から承認されても、成功体験として積みあがっていかないのです。
「自己受容」で自己否定感をリセットする方法
「自己否定の世界」の住人から「自己肯定の世界」の住人になる為には、どうしたらよいでしょうか?
そこで必要なのが「自己受容」だと著者は言います。
自己否定感をリセットするのが、「自己受容」です。
どんな人にもコンプレックスがあり、欠点があり、失敗だらけで、ネガティブです。
人間と言うのは、そういうもの。そのままで許されて存在していますよね。
だから、あなた自身にも、そうした欠点が存在してしまうことを許してあげて、そのまま受け入れてあげることです。
「今のままの自分でいい」
「ありのままの自分でいい」
「今のまま生きていい」
その感覚が「自己受容」です。
子どものころ、親から否定されたり、虐待されたりした経験を持っている人は、
「自分は生きていてはいけない存在」などと刷り込まれています。
「自己受容」というのは、「自己肯定感の世界」への「関所」です。
その「関所」を通過しない限り、「自己肯定」へ進むことは許されないようなイメージのものです。
自己否定がある人には、どんなアドバイスも意味がありません。
まずは、「自己受容」をして、自己否定の世界から抜け出すことが最優先です。
あるがままでよい、あるがままよりほかに仕方がない、
あるがままでなければならない
ToDo 1 「自己受容の4行日記」を書く
では、実際に自己否定感を持つ人が「自己受容」するためには、どんなことをすればいいのでしょうか?
著者がオススメしているのは「自己受容の4行日記」です。
先日こちらのブログでも本著の「3行ポジティブ日記」の書き方を紹介しました。
「自己受容の4行日記」では、「3行ポジティブ日記」の前に「1行ネガティブ」を書くだけです。
ネガティブなことを書いて吐き出すのは、ストレス発散になります。
そればかりだと、ネガティブう記憶やネガティブ思考が強化されてしまうので、「1行ネガティブ」を書いて、セットで「フィードバック」をすることで、自分を認めるようにするのがコツです。
(例)
仕事でミスをして上司に怒られた(1行ネガティブ)
誰でもミスをすることはある。今の自分でOK!(フィードバック)
「次回、頑張ればいい」
「いちいち気にしてもしょうがない」
と、自分を「ほめる」「応援する」「励ます」ようなフィードバックが書ける人はいいですが、それができない人もいることと思います。
ワタシもそうなんです。
そんなときは、
「今のの自分でOK!」
「それでいい」
という今を認めるフィードバックを書いてみてください。
心の中で葛藤しても良いので、書くことが大事です。
書くことだけであなたの脳の中の配線はつなぎかわります。
そこから「プチ変化」「プチ成長」が起こります。
「自己否定→自己受容→自己肯定」の階段を1歩ずつ上がっていきましょう。
そして、「1行ネガティブ」の後には必ず「3行ポジティブ」を書いてください。
ポジティブな気分で締めくくることが何より重要です。
自己肯定感と自信は、ちょっと違う
よく、「自信をもって!」なんて掛け声がありますが、ワタシは苦手です。
だって、どうやって持ったらよいのかわからないからです。
そんな迷える人に、著者は自身についてこう定義してくれています。
自己肯定感×経験=自信
自己肯定感を高め、成功体験を積むことによって、「自信」が生まれるということです。
あなたがたとえばテストでよい結果が出たとします。
あなたに自己肯定感があれば「がんばったから、結果が出た」「勉強して良かったな」「この調子で次も頑張れば、成績も上がりそう」と前向きにとらえるでしょう。
しかし、あなたが自己否定感でいっぱいだと「たまたまヤマが当たったのかな」となり、「成功体験」が自信として積みあがりません。
大事なのはあなたの「受け取り方」をどうするか?ということです。
自己肯定感をあなたが持つことのメリットは、あなたが「人生に対して新しいことにチャレンジできる人」になることです。
あなたの行動は、もっと積極的になり、自己嫌悪が減ります。劣等感も消えていきます。
やがてあなたは自分に自信を積み上げ、恋愛ができたり仕事がうまくいくようになるでしょう。
こんなまじめなことばっかり書いているブログを読んでくれるあなたへ。
きっといっぱい頑張ったことと思います。
今週もいろいろお疲れのことでしょう。
休むことは、とても大切ですよ。
休める時間には、しっかり休憩をとってくださいね。
では、また。