猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

『頭に来てもアホとは戦うな!~人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法』田村幸太郎

自分にこう問いかけてみてほしい、と著者は言います。

怒りや悩みで時間を無駄にしてはいないか?

他人の目ばかり気にしていないか?

本当にすべきことに全力を注いでいるか?

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著者が送りたいメッセージは、経営戦略に似ていて「限られた資源を無駄にするな」ということです。

あなたの時間もエネルギーもタイミングも、たった1度の人生を思い切り押下するための、限られた財産です。

それを「アホと戦う」というマイナスにしかならない使い方で浪費するなと強く訴えています。

ナイーブ(英語の本来の意味である子供っぽいという意味)で純粋でまっすぐであるがゆえに、アホな連中と無駄に戦ってしまい、心が擦り切れてしまった人たちに、前向きな成果を何も生み出さない行為に時間やエネルギーを費やすことをやめてほしいと著者は言います。

 

「アホ」というと、ある程度心当たりがあるかもしれません。

要は、むやみやたらとあなたの足を引っ張る人です。

会議でなぜかあなたの発言だけにいちゃもんをつけたり、チームメイトなのに明らかに敵意を見せつけて協力的な態度をとらなかったり、明らかにこちらの意見が正しいのに、権力を振りかざしてそれをつぶそうとしたり・・・。

そんなとき、悔しさで仕事が手につかなかった経験はないでしょうか?

なぜ自分ばかりに厳しく当たるのだろうと、くよくよしたことはないでしょうか?

はらわたが煮えくり返り、家に帰ってもなかなか怒りがおさまらなかったことはないでしょうか?

 

しかし、間違っても「やり返してやろう」などと思っていないことを著者は祈っています。

実は、そうした思考がもっとも危険なのです。

2013年に一世を風靡した流行語「倍返し」、松坂大輔がプロ入り直後に流行語にした「リベンジ」、さすが仇討文化のある我が国ならではの国民的支持です。

著者もどっぷり日本人なので、これらに共感する部分もしっかりあります。

しかし同時に「この言葉が受けてしまう日本は危ないなあ」とも思うのです。

怒りとか憤り、ましてや仕返しなど無駄で後ろ向きなことなのです。

終わったことにこだわってさらに悪循環に陥る可能性があります。

 

アホが許せないという責任感や正義感はある意味素晴らしいのですが、やはりナイーブだともいえるのです。

正義感や責任感の裏には、日本のテレビや教育、その底辺に流れる勧善懲悪という甘えがあります。

”最後に水戸黄門大岡越前が出てきて助けてくれる。

悪い奴はやっつけられる”

という信仰です。

残念ながら、勧善懲悪などなかなか起きます。

いい悪いではなく、それが人生、現実です。

 

悪い奴ほど出世します。

どうやら真理と善悪とは別です。

著者の知る限り、少なくとも成功する人は善悪ではなく真理を追求しているようです。

いい人生を送りたかったら、善悪の判断はできたほうがいいのですが、善悪、もっといえば勧善懲悪にこだわってはいけないと著者は言います。

追求すべきは「真理」。

1つの真理は、勧善懲悪を人生に期待してはいけないことだと著者は思うのです。

悔しい過去にこだわり、未来を犠牲にするか、それとも、成功するための真理に集中するのか。

過去を引きずるより、もう終わったことにする方が傷は浅いのに、悔しさを晴らそうと、さらに過去に時間とエネルギーを投資してしまう。

 

残念ながら、日本のような嫉妬社会ではアホが出世しやすいのです。

能力のある人格者は、出世する途中で多数のアホに足を引っ張られてつぶされる可能性が高いからです。

そんな事例を政界やビジネス界で著者はたくさん見てきました。

アホはアホを気持ちよく支持するのだそうです。

 

このように、権力を持っている連中のなかにアホが多いのです。

アホはやっかいな敵なのです。

そんな敵を増やした代償が、気分が晴れるということだけなんて、全く釣り合わないのです。

一度しかない貴重な人生をそんなことで無駄遣いしてほしくないのです。

 

日本社会では冷静にやるべき議論が成立せず、議論hあ個人の人格攻撃と捉えられがちなので、失うものが時間やエネルギーですまなくなることもあります。

成功者は無駄に戦いません。

戦うべき相手を選びます。

 アホと戦う無駄を知り尽くしているから成功するのだともいえるのです。

 

戦うべき相手は人間関係で「くよくよ悩む自分」「腹を立てている自分」だと思ってほしいと言います。

そして、神経をすり減らさないための第一のポイントは、あなた自身にもっと関心を持つことです。

 

そもそも、日本人は他人に関心がありすぎるのです。

お互いに他人に関心がありすぎて、相互監視社会のように感じることさえあるのです。

 

これからは、あなた自身が本当に何がしたいのか?そのために何が必要なのか?そっちに専念してみませんか?おれがわかれば、他者のことを気にする暇なんてないのです。

戦うべきなのは、”アホと戦う”なんて考えてしまう自分のみ。

彼らと戦って時間とエネルギーを無駄にしてきた最高のアホである著者だからこそ、そう言い切れると言います。

 

アホと戦わない生き方こそ、あなたがあなたらしくあることができ、あなたが目指す目標に近づけることになるのです。

大切な人生をより輝くものにするためにも彼らと戦ってはならないのです。

そんな人間は放っておくこと。

無駄に戦うことで、あなたの方が人生を大事にしない最低のアホになってしまうのです。

 

これから無駄な諍いなんて放り出し、人生を謳歌する旅に一緒に出掛けましょう。

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先日どうにも腹が立ってしまい、怒り心頭の中でこの本に出会い、抑えることができました。

落ちついて見直してみたら、そんなに腹を立てるべきところじゃないな、と。

本当にやりたいことは、全く別の次元のことなのに、目の前にあると何だかいらだってしまうんですね。

 

今日も1日お疲れさまでした。

ゆっくり休んで素敵な夢を。

では、また。

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あなたの『100の基本』の作り方~『100の基本~松浦弥太郎のベーシックノート』松浦弥太郎

あなたも暮らしの中で、好奇心をもって見つめていると小さな楽しいことを発見することがあると思います。

そこには、はっとするような、ささやかな感動や発見、思いつきとか、すてきだなぁと思うことがに気づくことが多かったりしませんか。

そんなときは、宝物をひろったような嬉しい気持ちになったりしませんか。

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それをちょっとメモしておくと、あとで見直していくと、ああ自分もこんな風になりたいなとか、こういうことを学びたいな、これを大切にしたいな、というあなた自身の本当の願いを再発見することができます。

どんなことでもいいのです。

計画、目標、習慣にしたいこと、思いつきや真似したいこと、そういったことをリスト化したら、すてきですよね。

そして、それにたまに目を通してチェックしてみて、今の自分が成長していることに気づくのも楽しそう。

 

そんな自分自身の『100の基本』。

本著は、生活のちょっとすてきなところを発見する著書がたくさんある松浦弥太郎さん。

松浦さんにとって『100の基本』は、人生と言う長い旅に必要な地図のようなものであり、日々アップデートして書き直していくものだといいます。

すべては自分の責任と思うこと。他人を責めても何も生まれない

いいこと、悪いこと、いろいろなことが起きます。

どんなことであろうと「起きることは全部自分に原因がある」と著者は思っています。

人のせいにしない、社会のせいにしない、人を責めない、社会を恨まない。

何があろうと自分で対処し、自分で責任を負いたいと思う。

大抵のことは、自己責任で解決できます。

「納得の落としどころは自分だ」と覚悟すると、人に依存せず、頼らず、自分の足で歩いていくことができます。

プライドを捨てる。何事も我慢する。

プライドとは、振りかざして武器にするものではありません。

プライドは内に秘めるくらいでちょうどよいのではないでしょうか。

プライドを捨てること。

何事も我慢すること。

この2つは尊敬する名エディターに教えていただいた、仕事を長く続ける秘訣だそう。

「いちいち腹を立てて戦っていたら、仕事は進まない。

プライドを捨てなさい。

違うと思っても我慢しなさい。

常に冷静でいなさい」と。

貴重な教えをいただいたと思っています。

シンプルに生きる。すべきことは少しでいい。

シンプルに考えて、少しの「やるべきこと」を選び抜く。

それが複雑だったら単純にして、しっかりと一生懸命にやり遂げる。

あれもこれも手を出したところで、どれも中途半端に終わるだけです。

「赤も着たい、青も着たい」と両方いっぺんに着たらちぐはぐになってしまいます。

目的を絞ることが大事です。

どれも浅くなったりしないように。

過去にうそをつかない。

うそをつかないなど、当たり前だとみんな思っています。

でも、それは今現在のことについてです。

過去の自分について、自分の都合のように脚色することがないでしょうか?

うそまでいかなくても、今の自分を正当化するための、ちょっとした調整をしていないでしょうか?

過去の話は誰も確かめられません。

小さなうそが暴かれることもありません。

だからこそ罪深いし、ついてはいけないのが「過去についてのうそ」だと著者は思うのです。

お金に好かれる働き方、暮らし方。

自分がされて嫌なことは、相手にもしない。

これは人に対しても、お金に対しても同じです。

仕事をするにも暮らしていくにも、お金は必要です。

常に自分を助けてくれる、友達のような存在です。

だから財布を開くたびに、自分の胸に聞いてみること。

「これはお金に嫌われる使い方か、お金が喜んでくれる使い方か」と。

この問いを基準に、お金に好かれる働き方、使い方を模索してみるのも面白いかもしれません。

第一の仕事は、規則正しい生活と健康管理

文筆業、『COW BOOKS』の経営、『暮らしの手帳』の編集長、すべてにおいて、自分の健康管理が第一の仕事であり、働いてくれる社員やスタッフの健康を守ることが第二の仕事だと著者は考えています。

規則正しく生活する。

残業をしない、させない。

たくさん仕事を抱えて眠れないような人がいたら、手をさしのべる。

健康でないといい仕事ができないのは、すべての人に言えることです。

先手、段取り、用意周到、念入り

仕事のほとんどは準備です。

準備でほとんどが達成されます。

先手を打ち、段取りをし、早めのスタートを切れば、落ち着けます。

用意周到、かつ念入りに準備すれば、たいていのことはうまくいきます。

少し難しいのは、先手を打つタイミング。

遅ければ先手にならないし、早すぎても困ります。

経験を積むのが一番ですが、「そろそろやらなきゃいけないな」というときはちょっと遅すぎていることが多いものです。

コミュニケーションとは愛情を伝えること。

仕事でも暮らしでも、あらゆる場面でコミュニケーション能力は必要です。

プレゼンテーションにしても人に何かを説明するにしても、大事な人とのきずなを深めるにも、欠かせないことです。

だからこそ、ちゃんと知っておくこと。

コミュニケーションは、愛情を伝えるものだということです。

仕事への愛情、人への愛情、ものに対する愛情、プロジェクトに対する愛情。

コミュニケーションの目的は愛情なのです。

孤独は人間の条件と知る。

孤独は人間として生きている条件のひとつです。

仕事でも生活でも孤独感は襲ってきますが、そこからは逃げられないし、逃げれば逃げるほど、孤独は影のごとく追いかけてくるもの。

「人間は孤独である」と受け入れ、「孤独こそ自分が生きているあかしだ」と理解する。

これが大人になることかもしれません。

それで人は幸せになるのかと考える

何かをするときは、どんな小さなことでも「これは自分ではなく人を幸せにすることか?」と自問してみること。

この習慣はたいそう重要です。

仕事ぶりにも表れます。

日常の1分1秒を、「それで人は幸せになるのか?」という自問に使うこと。

これをトレーニングにしてみるのも、いいかもしれません。

スタッフ同士で仕事を助け合う。常にその気配りをする。

たやすい仕事と言うのはありません。

みんなそれぞれに忙しく、それぞれに大変です。

だからこそ、一緒に働いているスタッフが、今どういう状況なのか関心を持ち、観察し、知っておくことが大切です。

一人でできる仕事はほとんどありません。

自分も何かしら助けてもらっているはずです。

まずは、自分が人の手助けをしましょう。

いつかは自分も助けてもらうことがあるでしょう。

あなたの『100の基本』の作り方

どんなことでもよいので、いいなと思うことを書いてみてはどうでしょうか。

他人に見せるものではないので、照れずに文字にしてみましょう。

些細なこと、思いつきでもいいのです。

一度で完成させようと思わずに、頭と心に隅っこにまで光を当てて、おもうままに。

100という数を意識しないことが大切です。

 

書き出したら、できるだけ1日1回目を通します。

気の向くままに書き直したり、減らしたり、増やしたりしていきます。

1日1回目を通すので、無意識にそれについて考えるようになります。

あなたにとっての人生のお守りになるかもしれませんよ。

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自分の反省を込めたものばかりをチョイスしてしまいました・・・。

 

今日もお疲れさまでした。

ゆっくり休んで素敵な夢を。

では、また。

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『感謝で始まる幸せの習慣』小林正観

ある人が引っ越しをしたら、部屋の空気がよどんで重たかったので、「ありがとう」と言いながら掃除を始めたそうです。

すると、部屋の中でプチプチと音がし始め、音の方向を見ると、プチッというたびに光っている。

何百回か言い終わったら音がしなくなって、部屋の空気が雰囲気になり、気持ちよく練られるようになったそうです。

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「ありがとう」は、万能薬。魂まで鎮めてくれる。

ありがとうという言葉で、何か霊体が消えていったのです。

この言葉は魂を静める言葉でもあるのです。

 

もともと、「ありがたし」というのは釈迦が言った言葉で、サンスクリット語で「めったい存在しないことである。だからありがたし」という意味でした。

 

釈迦の言葉ですから、宇宙と通じる言葉でもあり、本来は神仏に使う言葉で、人間に向かって言う言葉ではありませんでした。

空を見上げた時には、ぜひ「ありがとう」と一言。

きっと届くはずだと著者は言います。

心がこもっていなくても「ありがとう」と言うと神様の疲れが吹っ飛ぶ

親は子に何かをしてあげるときに、見返りが歩かないかは関係ありません。

いくらでもしてあげます。

でも、子どもがそれを当たり前という態度を続けていると、親はむなしさ、悲しさ、疲れを感じるようになります。

そんなとき子どもが一言でも「ありがとう」と言ってくれると、疲れが吹っ飛ぶだけでなく、「もっとしてあげよう」という意欲がわきます。

心がこもっていなくても、口先だけでも、邪心があっても。

 

親子関係は神様と人との関係と同じだそうですね。

神様は私たちへ、好意や善意の雨をシャワーのごとく振らせています。

見返りや報酬がなくても、いくらでもあたえてくれます。

それが神様の当たり前です。

でも、感謝せず、それが自分ですべてやっていると思っていたら、神様も疲れを感じるかもしれません。

神様に向かって「ありがとう」と言ってみる。

そうしたら、神様も疲れが吹っ飛んで、「もっとしてあげよう」と思うかもしれません。

あなたを批判する人たちは、「批判する」役割をしてくださっている味方

たとえたった一人からだとしても、厳しい言葉を言われると落ち込むものです。

人間だれしも、人から好かれ、わかってもらいたい、ほめてもらいたいと思っているものです。

でも、すべての人から「あなたは正しい、立派だ」とほめられると、あなたはうぬぼれてしまいます。

逆に、すべての人が「お前はダメだ、間違っている」と言ったとすると、あなたは自信や意欲を失って、成長を止めてしまうでしょう。

 

人を最も効率よく成長させるのは、賞賛と批判を50%で与えることです。

私たちは、生まれる前に根性で出会うすべての人にどちらかの役割をお願いしあっています。

その結果みんなみごとな「賞賛50%、批判50%」の人生を送っています。

 

批判50%の人たちも、「批判する」役割をしてくださっている、あなたの味方です。

そう思うと、ちょっと批判する相手にも感謝の気持ちが出てくるかもしれません。

感謝する相手が増えるかもしれません。

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小林正観さんの本は、心が洗われます~!

今日も1日お疲れさまでした。

ゆっくり休んで素敵な夢を。

では、また。

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『自分をどう元気づけるか』和田秀樹

日本人はまじめで思いつめやすい傾向があります。

そうした性質に合った「こころの健康法」のひとつとして、森田療法があります。

西洋の考え方をベースにした精神分析は、よほどうまく作用しないと日本人にすっきりこないからです。

森田療法の最終目的は、「あるがまま」になること、「純な心」になることであり、これは治療法を超えて「生き方」そのものへのアドバイスになっています。

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著者も、小さなことに悩むタイプの完璧主義者だったのですが、「森田的生き方」で、ずいぶんよくなったそうです。

悩みや不安のない人はいない

悩まない秘訣は「気にしないことだ」と言う人がいます。

「他人にどう思われるかなんて、気にしなければいい」。

では、これで悩みは無くなるでしょうか?

「自分の可能性を信じよう」という言い方もあります。

しかし、目の前の現実は、少しぐらい頑張ってみても変化が無いものです。

そして、「がんばらなくてもいいんだよ」というものもあります。

しかし、これも、誰に言われるかによって違います。

ライバルや嫌いな人間だったら、受け止めかたも変わってしまいます。

 

ここまでは、著者の個人的感想ではあります。

これらの言葉は、一時的に不安や悩みを消してくれますが、またすぐに元に戻ることがあるのではないでしょうか。

 

誰でも、こころの奥にはかならずなにかの悩みや不安は持っています。

問いかければきっと「わたしもいろいろあるのよ」と答えるはずです。

それでも元気にやっているということです。

つまり、こころの健康な人は、ふだんの状態が元気で朗らかなのです。

だからたまに落ち込んでもすぐにもとに戻ります。

一方の悩みや不安につかまりやすい人は、ふだんの状態がクヨクヨと悩んだり神経質になったり、自信を持てないままに過ごしています。

だからたまに悩みや不安から抜け出したとしても、またすぐ元に戻ってしまいます。

悩むのは、人間として自然なことだと気づこう

著者は精神科の臨床医として、おもに精神分析学にもとづくカウンセリング療法と森田療法を学んできました。

カウンセリングでは、ひとりひとりに合わせてフロイトコフート精神分析をあてはめることもあれば、森田療法を試みることもあります。

森田療法が日本人に合っているという理由は2つです。

 

1つ目は、いまの時代が「悩まない生き方」や「他人とうまくやっていく方法」を求めるあまり、不自然なかたちで自分の悩みや不安を閉じ込めているから。

私たちが不安を感じるのはごく当然で、どの時代でも人間は悩みを抱え、不安と向き合ってきました。

「みんな悩んで大きくなった」ものなのです。

「気にするな」「今の自分のままでいい」と言うのは、悩みや不安を押さえよう、忘れようとする生き方になります。

それでうまくいくならいいのですが、実際は逆です。

私たちが悩んだり不安になったりするのは、自然なこと。

むしろ生きていくためには、必要なことだと考えるのです。

けっしてそれを取り除こうとはしません。

いわば、悩みや不安を抱えながら、それでも元気に生きていくのです。

 

森田療法の2つ目の特徴は、自分で学んで実行できることです。

森田療法の考え方、悩みや不安の受け止め方、日常生活で心がけることを学び、こころの健康を取り戻した人も大勢います。

この療法には資格はないので、だれでもエッセンスをつかめば誰もが試すことができます。

以前よりもたくましくて健康なこころを取り戻し、肯定的な人生観を身につけることができます。

愛されたい、好かれたいから悩みが生まれる

悩みを肯定的に受け止める考えから、説明がされています。

私たちは、さまざまな悩みを抱えますが、悩んでいるときには、そのことで頭がいっぱいになり、他のことが考えられなくなります。

 

たとえば、

「わたしは人前に出ると顔が赤くなって、何も言えばくなる」

と悩む人がいます。

では、なぜ顔が赤くなると困るのでしょうか。

「変に思われるから」。

では、変に思われると、なぜ困るのでしょうか?

 

悩みの理由を問い詰めていくと、結局根底には「愛されたい」「好かれたい」「わかってもらいたい」という欲望があるのです。

容姿の悩みも同じです。

生きたいという願望が、悩みの根源にある

病気への不安や悩みにも同じことが言えます。

「医者は異常はないというけれど、この息苦しさは、きっと何か原因があるはず」

そんな不安い取りつかれると、つぎつぎに悪い想像が浮かんでしまいます。

でも、誤解しないでください。

ここもやはり同じで、病気への不安や悩みもまた、生きたいという健全な欲望があるから生まれてくるのです。

 

将来への不安、いまの自分への不満、あるいは過去の自分を悔いたり悩んだりすることも、すべて同じです。

生きたい、できれば充実した人生を送りたいと考えるから悩んだり不安になったりすます。

つまり、悩みや不安は少しも不健全なことではなく、健全なこころがあるから生まれてくる当然の感情に過ぎないのです。

 

その悩みから目をそらしたり、不安を紛らしたりしても、生きたいという根本的願望や、あるいは人に好かれたい、わかってもらいたい、認められたいといった健全な欲望が消えてなくなることはありません。

そうなったら、困るのです。

 

受験生が成績が上がらず、悩んだとします。

いくら努力しても結果が出ない。

だから、志望校をぐっと下げて楽な生き方をすれば、楽な気持ちになるかと言うと、これは本当の自分の願望を否定したことになるだけです。

悩まない生き方を求めることで、より大きくて深い悩みにつかまってしまうのです。

些事に悩まず、大事に悩む

「思うように成績が伸びない。どうすれば合格ラインに行けるか」

そう思い悩むことは、勝ちがあります。

勉強法を見直す、細切れ時間の活用、得意科目や苦手科目の目標設定、過去問を10年さかのぼる、得意分野を確実に固める・・・・いくつかの答えが出てくるからです。

やってみても、そう簡単に結果は出ないし、試行錯誤もあるでしょう。

でも、その悩みは方向性として間違っていません。

 

それに比べて、「勉強に向いていないんじゃないか」「不合格になったら、みんなにバカにされる」と言った悩みは、どんなに悩んでも答えが出てきません。

たとえ答えが出ても「どうすれば合格できるか」という悩みに対しては何の答えにも名ていないのです。

 

人前での発表で顔が赤くなる人が、「だから私はだれとも付き合えないし、うまくやっていけない」と悩んでいたとしたら、どうでしょうか。

赤くならなければ、対人関係がうまくいくわけではないですよね?

つまりこの場合も、赤面することではなく、対人関係をうまくいかせるためにはどうしたらよいか悩めばいいのです。

 

悩み方が下手であったんだと気づくだけでもいい

些事に悩むことは、方向違いではあります。

しかし、悩み自体は健全な欲望から生まれてきているので、恥じることはありません。

ただ、悩み方が下手だったんだと気づくだけでいいのです。

ここで、つまらないことで悩む自分自身を否定したり、悩みを忘れるために気を紛らわすことだけ考えるようになると、せっかくの健全な欲望をごまかしてしまいます。

 

デリケートで思いやりのある人は、繊細な感受性があるがゆえに、人とのかかわりで悩みが出てしまうものなのです。

ちょっとした他人のしぐさに気づくので、悩んでしまうのです。

鈍感な人なら、捕まることのないちょっとした行き違いにも、悩んでしまう。

つまり、小さなことで悩むのは、その人の長所や魅力が裏目に出ているだけなのです。

 

つまり、頑張り屋さんは執着心が強かったり、頑固だったりするので、思うように仕事が進まずに悩んだり。

チャランポランな人なら、何も悩みませんよね。

自分のことばが他人を傷つけた悩む人も同じです。

「嫌われてもいい」と考えるのは、その人の長所や魅力を否定することになります。

だから、悩んでしまうのです。

そういう自分を恥じたり、否定する必要は全くないのです。

悩みを持ったまま、あるがままに生きる

悩みに対する森田療法の基本的な考え方は、「あるがままに生きる」こと。

悩みや不安を解消しようとか、取り除こうとかするのではなく、それを持ったまま生きることです。

どんな悩みにも、その根源には私たちの健全な欲望や願望があります。

「よりよくいきたい」と願うから、私たちは悩み、生きている限り不安が生まれます。

否定する必要は全くないのです。

 

問題は、悩み方です。

どんな悩みかたをするかによって、私たちは成長できなかったり、こころの健康を保てなかったりします。

解決できない、答えの出ないことで悩むのはちょっとお休みです。

たとえば、「試験に落ちたらどうしよう」「みんなからバカにされる」は、下手な悩み方です。

「どうやったら合格できるか」と悩むのが、建設的な悩み方です。

 

だから、あなたが今、悩みや不安に取りつかれて悲観的な気持ちになっているとしも、気にすることはありません。

どうか、悩んでいるあなたを嫌ったり、大切な夢や希望を捨てたりしないでください。

悩み方を間違えて、ほんのちょっとうろうろしているだけなのです。

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今週もお疲れさまでした。

暑い日が続いていますね。

ゆっくり休んで素敵な夢を。

では、また。

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ダメな自分に落ち込んでしまうとき~『自分を好きになれないキミへ』石井裕之

あなたが自信を無くしてしまうときは、どんなときでしょうか。

みんなも同じくらい勉強や仕事で失敗していたり、ルックスのレベルが同じくらいだったら?

たぶんそんな落ち込むことはないと思います。

あなたは、「周りの人と自分を比べたりするとき」に、あなたよりできる人と比較してしまうから、自分をダメだと感じてしまうのです。

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なぜ自信を無くしてしまうのか?

「人と比べなくていいんだよ」と生ぬるいことを著者は言うのではありません。

自分と人を比べるのは、必要なことです。

それで自分が見えてくるのだし、自分を成長させるために必要なことです。

無人島に住んでいるのではない限り、周りと自分を比較しないで生活はできません。

著者が言いたいのは、「人と比べてもいいけれど、それで腐ってちゃダメだ」ということです。

 しかし、どうして人と自分を比べて落ち込むことが、悪いことなのでしょうか?

人と比べて落ち込む心の正体

それは、「自分よりもデキる人と自分を比べてがっかりする」という心の在り方は、「自分よりもデキない人を馬鹿にして見下す心の在り方と同じこと」です。

 

だから、「みんなスゴいのに、自分だけダメだ」と落ち込む人は、自分よりもダメな人の集まりの中に入ったら、「こいつらはみんなダメだななぁ」とバカにする鼻持ちならない人になってしまうに違いないのです。

 

人と比べて自分の価値に対する気分を決める習慣が、知らないうちに染みついてしまっているのです。

「人と比べて自分はダメだ」と落ち込むのは、決して謙虚は心の在り方ではありません。

むしろ傲慢な姿勢と言ってもいいのです。

 

世間には、自分はひとつも成長しようとせず、自分より劣っている人たちを嘲笑することで自己満足に浸っている人たちがたくさんいます。

あんたは、そんな連中と一緒になっていいはずがありません。

 

ダメな自分を乗り越えていくことがあなたの課題なのに、あなたではなくて、周りの人を引きずり下ろすことで自分の気持ちを良くしようというのなら、それは、「剥げて額が広くなってきたから、眉毛を上の方に描いて額を狭くしよう」と言っているのと同じくらい、愚かなことです。

あなたが成長しなくては、何の意味もないですが。

周りの人が優秀であろうと劣っていようと、あなたの価値にはまったく関係がないのです。

あなたの周りは宝物がいっぱい

周りと比べて、自分より優れていると思える人がいたら、「ああ、自分はダメだ」としょげてしまうのではなく、「この人から教えてもらおう」と思えばいいのです。

もちろん、実際にアドバイスを求めたり指導してもらったりしても、その人をこっそり観察して、そこからヒントを盗めばいいのです。

 

そうすると、デキる人はどういうことをやっているのかがわかってきます。

その中から、ほんのちょっとだけでも自分で実践できそうなことを見つけてみるのです。

たとえば、

どんなふうに人をほめているか?

ミスをしたり、叱られたりしたときにどういう態度をとっているか?

どういう風に人の話を聞いているか?

どんな服を着ているか?

どんな本を読んでいるか?

 

などなど、例を挙げていったらきりがないです。

すぐに宝さがしに漕ぎ出してみませんか?

「周りはデキる人ばかりだ」ということは、あなたにとってこの上なく幸せなことです。

あなたの周りには、成長のための学びがたくさんあるということですから。

 

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日々落ち込んでしまう自分に対する戒めで書きました。

日々、まだまだ精進が必要なことだらけです。

でも、自分がダメだと思うなら、学ぶチャンスだと切り替えていこうと思います。

 

今日も1日お疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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感情の起伏をどうにかする方法~『自分を好きになれないキミへ』石井裕之

テレビの報道番組などで、ある事件について、弁護士や医者、大学教授がコメントするVTRが流れることがあります。

「専門家の意見」というやつです。

そういった先生のシーンでは例外なく、背景に本棚やパソコンが映っていますよね。

別にアイドルのポスターであっても構わないはずなのに、それだと何か説得力が無くなってしまうのです。

背景と話の内容が一致しないことに違和感を感じ、映像を見ている人には、潜在的にアイドルのポスターの印象が入ってしまうのです。

 

たとえばあなたの外出中に、誰かがあなたの部屋の中のものをちょっと動かしたとしましょう。

あなたは部屋に帰ってくるなり、「あれ、何か変だな」と感じるはずです。

意識ではわからなくても、潜在意識は感じ取るのです。

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私たちは、気が付かないうちに、潜在意識に忍び込んでくる印象に左右されてしまっているのです。

潜在意識の栄養

最近では、食べ物にみんな注意するようになったので、生産者の顔が見える工夫をしたりしています。

また、ウツの問題も深刻になっているので、読むものや聞くものなど、心のに入るものに気を配るようになりました。

ネット情報にフィルタリングをかけて、子どもの心に悪栄養を及ぼさないように対策されたりしています。

しかし、まだ潜在意識に入ってくるものには無頓着です。

つまり「背景」として私たちの心に忍び込んでくる印象の重要さに気づく人は少ないのです。

 

低周波音被害」と呼ばれているものがあります。

向上や交通機関などから発せられる、ほとんど耳には聞こえない低周波が、心や体に重大な影響を与えている可能性があるのだそうです。

低周波は、測定することができます。

でも、背景として潜在意識に入ってくる印象hあ、心が感受する問題なので計測できません。

そうなると、自分の心は、自分で守るしかありません。

私たちは、自分の心に与える栄養にも自分で責任を持つ必要があるのです。

 

何だかちょっとヘビーな話ですが、じつはとってもシンプルです。

掃除すると運気が上がる

部屋の掃除で運気が上がるという話は有名ですが、確かにぼんやりしていてもあなたの潜在意識にあなたの部屋の印象は「背景」となって、あなたの潜在意識に入っています。

だから、部屋が散らかっていると、あなたの潜在意識は「散らかった印象」が入り込むわけです。

もちろん部屋が散らかっているのはいつものことですから、あまり気にならないかもしれませんが、意識に停めないからこそ、潜在意識には「散らかった印象」がよりつよく 影響を与えます。

 

何となくイライラしたり、考えがまとまらなかったり、不安になったり、落ち着かなかったとするなら、潜在意識のなかの「散らかった印象」がぽこぽこと浮かび上がっているのかもしれません。

ひとつの可能性ではありますが。

感情はコントロールしようとすると逆効果

お風呂に張ったお湯をかき回して、その波を一生懸命鎮めようと押さえてみてください。

しかし水面は鎮めようとするほど乱れます。

感情も同じです。

 

感情をコントロールするのは、なかなか難しいことで、うまくいかない方が多いのです。

思い通りに抑制しようとするほど、かえって悪循環に陥りがちです。

 

感情は、潜在意識に入り込んだ印象から生まれるものだと考えてみてください。

そうすると、感情の起伏が激しいからと言って、抑えることは不可能なのが分かります。

感情が噴出したときには、もう手遅れです。

潜在意識に入ってくる印象の方を何とかしなければならないのです。

 

たとえば、「散らかった部屋の印象」というのがそのひとつだとすると、話は簡単です。

掃除をすればいいのです。

感情のコントロールは難しいですが、掃除は誰にでもできます。

部屋を掃除することで、間接的に自分の感情をコントロールできるのですから、ずっと簡単です。

 

そんなふうに、ほんのすこしだけあなたの周りの環境を整えてみる。

もちろん、全部を変えようだなんて無理する必要はありません。

あなたの潜在意識に入り込んでくる「背景」の印象を少しずつでも心地よいものにしていくことにより、あなたの感情も次第にさわやかなものになっていくのです。

 

感情が乱れた時には、何か1つだけ整理をしてみましょう。

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今日も1日お疲れ様でした。

あなたが夢の中で、大好きな人に会えますように。

では、また。

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誹謗中傷に負けないために~『自分を好きになれないキミへ』石井裕之

褒めることは、とても難しいことです。

たとえば、一番に出勤してきて、窓を開けて空気の入れ替えをしてくれている人が仕事先にいたとします。

あなたが

「毎朝の〇〇さんの気遣いのおかげで、いつもみんな笑顔で気持ちよく仕事ができます。

私もそうなりたいな」

と声をかけてあげたとします。

その人にとってまさにツボにはまったさいこうのほめ言葉だったのでしょうか。

あなたの言葉は、極上のその人の笑顔を引き出しました。

 

そういうほめ方ができるのは、あなたが相手に気持ちを向けたからです。

興味を持ってあげたからです。

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けなすことは、あっけないくらい簡単です。

工夫なんかいりません。

どんなに頭が悪い人でも、他人をけなすことなら簡単にできます。

誹謗中傷とクリエいティビリティ

あなたが不愉快な思いをしたり、傷ついたりするような誹謗中傷をする人がいたとします。

その言葉を目にしたとき、あなたはひどくショックを受けることでしょう。

その言葉の中に少しは真実があるかもしれません。

でも、あなたを思っての苦言であれば、同じ内容でも、それほど傷つきはしないはずです。

あなたを傷つけるのは、その内容ではなくその言葉に込められた「悪意」ではないでしょうか。

 

かっこいい白い服は、ほかの色の服に比べて汚れが目立ちます。。

同じように、あなたのような優しい人は、誰かたったひとりから悪意を向けられただけでも、まるで世界中から自分が憎まれているような錯覚に陥って、大きなショックを受けてしまうのです。

だから、心ない中傷に純粋なあなたが傷つくのは、無理からぬこと。

韓国の有名女優がネットで中傷されたことを苦にして自殺したこともありました。

そんな時代だから、私たちは、心ない悪意から自分の心を守る方法を知っていなければなりません。

誹謗中傷好きな人とは

人をほめるのには、創造力や観察力や頭の良さが求められます。

しかし、人をけなすのにはセンスも何もいりません。

その人は、鬼の首をとったかのようにあなたのことを批判し、あなたを傷つける言葉を得意げにばらまきますが、それらは、その人が発想した言葉ではないのです。

どこからかもってきた言葉なのです。

誰かの真似で合ったり、何かで読んだセリフなのです。

なぜなら、誹謗中傷が好きな人と言うのは、自分でオリジナルの言葉を考える創造力、クリエイティビティがないからです。

 

本当にクリエイティブな人は、人を批判するような言葉をほとんど口にしません。

なぜなら、「けなす言葉には創造性がない」ということを良く知っているからです。

 

だから、けなす言葉はどこか似たり寄ったりしています。

最初こそショックを受けますが、繰り返されるうちに免疫がついてきます。

そして、こちらが黙っていたり、ネットでの中傷を見ないようにしていると、そのうち相手の方が息が切れてきます。

言葉を創造することができないので、ネタが尽きてしまうのです。

悪口を言う人の心の正体

実は、一番人間がつらいのは、無視されることです。

子どもでも、親の注意を自分に向けるために、わざとトラブルを起こしたりすることがあります。

恋人同士ても、相手の気持ちに対して不安になったとき、あえて悪態をついて嫌われることをしたり。

それほど、人から相手にされないことは辛いのです。

 

この「ほめてもらえないなら、せめて悪口を言われたい」という心理をひっくり返して考えてみると、他人を中傷する人の心の正体が見えてきます。

人をほめるだけのクリエイティビティが自分にないことを知っているから、せめてどぎつい悪口で他人を不愉快にすることで、自分の存在を主張したいのです。

 

悪口に独創性はなく、本当は「疑似クリエイティビティ」ですが、誹謗中傷を口にしているときは、あたかも自分が想像力のある人間だと錯覚できます。

だから、他人を批判ばかりしている人も、心の深いところでは、「自分もクリエイティブでありたい」と望んでいるのです。

しかし、他人の欠点を責める態度の中には、創造性は決して宿りません。

 

自分への悪口は、心が騒ぐものです。

しかし、自分に対する誹謗中傷には耳を貸さないという覚悟を決めることです。

そして、そのぶん人をけなすよりずっと難しい「人をほめる」ということにあなたのエネルギーを注いでください。

それがあなたのクリエイティビティを高めてくれます。

それは、向けられた悪意を、自分の中で善意に変容させることになります。

つまり、受け取った悪意を、悪意のまま別の人へと連鎖させていくのではなくて、悪意(中傷)をあなたのなかでいわば「浄化」し、善意の言葉に変えて、人に広めていくということ。

これ以上にクリエイティブな心の在り方があるでしょうか。

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今日も1日お疲れさまでした。

ゆっくり休んで素敵な夢を。

では、また。

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