「一般的な人生の意味はない」
だからこそ、「人生の意味は、あなたが自分自身に与えるもの」です。
そして、困難に見舞われたときこそ前を見て「これからなにができるのか?」と考えていくことに、大きな意味があるのです。
こんばんは、ラブです。
「いま、ここ」に強烈に生きる
昨日は、「いま、ここ」に強いスポットライトを当てて生きることを勉強しました。
遠い将来に目標を設定して、いまを準備期間とカウントし、
「ほんとうはこれがしたいけれど、やるべきときがきたらやろう」
と考えるのは、人生を先延ばしにしているだけです。
過去も未来も実在しないモノです。
必要なことは、「いつかかなう」大きな目標ではありません。
「いま、ここ」をダンスするように真剣に生きることです。
深刻になる必要はありません。真剣であればいい。
たとえ「いま、ここ」で人生が終わっても不幸ではないのです。
その刹那は常に完結したもの。
人生は刹那の連続です。
その刹那の連続の人生の中で、一瞬ごとを真剣に生きているうちに、たどり着く場所があるのです。
人生はシンプルです。
一般的な人生に意味はない
人生の意味においてアドラー先生の答えは、
「一般的な人生の意味はない」
というものでした。
たとえば戦禍や天災のように、わたしたちの世界には理不尽な出来事が隣り合わせで存在しています。
命を落とした落とした子どもを前に、「人生の意味」を語ることは難しいですね。
そして、どんな人生にも一般論として語れるような意味は存在しないのです。
そうした人生の不条理は、形は違ってもあなたにも起きていることと思います。
しかしそれを目の前にして、何も行動を起こさないのは、悲劇を肯定したことと同じですよね?
大きな災害に見舞われたとき、みんな「どうしてこんなことが起こったのか?」と過去を振り返りたくなります。
しかし、それにはどんな意味があるでしょうか?
こんな時こそ「これから何ができるのか?」を考えることが大事だとアドラー先生は言っているのです。
アドラー先生は、「一般的な人生の意味はない」と語った後、
「人生の意味は、あなたがあなた自身に与えるものだ」
と述べています。
いじめを受けた経験から他の人の痛みに気づけるようになったり、何かをなくしたことで、そのありがたさに気づけたり。
人のやさしさや思いやりに気づいたなら、それがあなたの人生の意味になるのではないでしょうか。
そうした「あなたの人生の意味」は、あなた自身しかあなたに与えることができません。
あなたの挫折が与えてくれた人生の意味
ワーカホリックで、「仕事場での評価」=自分の存在意義だったワタシが、体調を崩して仕事のペースを落としたとき、今までの自分像が崩れて精神的に大きなダメージを受けました。
しかし、その休みの期間に40年以上放ったらかしだった自分自身の中のジレンマや、支えてくれているのに振り返ってこなかった家族との関係を見直すことができました。
これからは、他者の評価ではなく、自分も家族も大事にする自由を選びたいと思っています。
それがワタシの人生の意味かもしれません。
ワタシ自身がたとえ死んでも、墓が一つ増えるだけです。
まさに「一般的な人生の意味」としては、こんなものでしょう。
しかし、この挫折や経験から自分の人生のちょっとした意味を与えられるのも、ワタシだけでした。
あなたは、いままでどんな経験をしてきましたか?
辛かったことは何ですか?
そこから、何を学びましたか?
どんな人生を選んでいこうと思っていますか?
誰にも経験できない、あなただけの痛みの中で、あなたがあなたの人生に意味を自由に与えることができますね。
自由を選ぶ時の導きの星
自由を選ぶ、ということは、他者の期待や目を離れて、自分自身で選択していくこと。
楽しいことではありますが、基準に迷うことも当然多くなります。
誰の視点でもなく、自分だけの道を選ぶことになるからです。
ですからそこに、あなたという旅人が北極星を頼りにするような「導きの星」を持つことが大事なのです。
その方向にさえ向かっていれば、それさえ見失わなければ、必ず幸福があるという考え方です。
その星は「他者貢献」です。
他者貢献という星を見失わなければ、つねに幸福だし、仲間と共に歩くことができます。
そして、刹那としての「いま、ここ」を真剣に踊ること。
過去も未来も見ずに、完結した刹那を真剣に生きることです。
あなたの力は計り知れないほど大きい
あなたが変わると、「世界」は変わってしまいます。
だから、あなたの力は計り知れないほどに大きいのです。
「世界」をどう見るかは「あなた」しか変えられないからです。
長年近視だった人が、はじめて眼鏡をかけたときのような衝撃で、世界は変わります。
色鮮やかになり、輪郭が明らかになります。
アドラー先生は、述べています。
「誰かが始めなければならない。
他の人が協力的でないとしても、それはあなたに関係ない。
わたしの助言はこうだ。
あなたが始めるべきだ。
他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく」
わたしたちの世界は、少しずつ進化を見せています。
世界はシンプルで、人生もまた同じです。
自分の課題にフォーカスして、「いま、ここ」を意識する。
「他者貢献」を導きの星にする。
誰でもなく、自分を肯定して、信じて進む勇気を持つこと。
街中を歩いていると、どうしてもぶれやすいキモチです。
それをアドラー先生の教えで自分を取り戻しながら、自由で幸福な人生にする道を歩いていきたいものです。
『嫌われる勇気』の勉強は、ここまでです。
一緒に学んでくださって、ありがとうございました。
『幸せになる勇気』や『かみさまとのおしゃべり』などを次回検討中です。
また、アドラー先生の考え方を実践するにあたって具体的に使えるスキルなども勉強しようと思っています。
春ではありますが、今日は気温が低めでしたね。
あたたかくして、ゆっくり休んでくださいね。
では、また。