人生は逆境においてこそ、自分の本質や潜在意識にある「本当にやりたいこと」がはっきり見えてきます。
逆境に出会えたことで、あなたは「自分はどう在りたいのか」という根源的でシンプルな力強いビジョンを生み出すことができるのです。
夢を抱き、自らの人生をいかに生きるかという意志の力をもって、あなたの潜在意識の中の「want」を見出してみませんか?
こんばんは、ラブです。
「自分を信じる勇気」で逆境を立ち上がる
著者は、高校生の時に父の会社の倒産により、進もうとしていた進路を経済的な理由からあきらめざるを得なくなりました。
突然の出来事によって、夢に見てきた将来のあらゆる選択肢が消え、当時の著者にはすべてを失ったように思えました。
姉妹は「こんなことになったのは、父のせい・・」と嘆いていました。
けれど、著者は事実だけを受け止め、心を切り替えたのです。
「状況は変わった。さぁ、どうする」。
これは、人生からの問いかけで、それにどうこたえていくかを今、自分はためされているのだ、と著者は考えました。
ふつうに考えれば、これは逆境です。
しかし、そのとき救ってくれたのは自分の本質=潜在意識にある「want」でした。
目の前の状況について目を背けずに受け止めること、そしてそれがたとえ逆境だとしても、決してマイナスに捉えずに、これは「転機」であり自分自身を試すチャンスとして捉えてみる。
逆境の中、未来は自分次第だと心を決めた著者。
考え方1つ、捉え方1つで挫折感を味わうか、希望を抱けるかの分かれ道があります。
自分の人生においては、何が起きてもすべてを肯定的に受け入れていかなければ、人生の試練に負けてしまいます。
どんな場合にでも、「私の人生は変わったんだ」と受け入れ、その変化を誰かの生にするのではなく、自分に与えられたかくことのできない”プロセス”として捉える。
逆境やコンプレックスこそ自分を変えるチャンスです。
何かを掴もう、そして生きようとする「want」が強まるからです。
〈マインドの法則〉
幼少期には、かなりの恥ずかしがりやだった著者。
伝えたい気持ちが伝わらない、というコンプレックスを強く持ち、もどかしさが余計にプレッシャーになったと言います。
そのときには、頑丈な壁が内側と外側の世界に立ちはだかっている感じで、この「行き場のない思い」を外に放っていきたいと切実に思っていました。
持て余すほどのコンプレックス。
しかし、これこそが人を強くすることを彼女自身が証明していきます。
著者は上京してからプロのモデルとして活躍した後、メンタルトレーナーとして1万人以上のクライアントたちと向き合ってきました。
大企業の経営者もアスリートも、始めの1歩はみんなと同じだったそうです。
でも、心を上手に使いこなすコツをつかむことで、さらに成功を掴んでいったのです。
著者がすすめているのは、潜在する能力を存分に発揮することです。
人間の能力は90%以上が眠ったままです。
あなたの「メンタル(心)」に秘められた可能性を見出すこと。
そしていかにして人生に活用していくかという、心の操縦技術を高めていくこと。
それによって、逆境をものともしない強いマインドを作っていくことができるのです。
心に変革を起こす
たとえば「火事場の馬鹿力」という言葉がある通り、人間はいざというときに普段では考えらえないような能力を発揮する場合があります。
これは、危機的状況に際して、どうにかしたいという強い意志が、無意識に自分の潜在意識にアクセスして、必要な力を発揮するのです。
その力こそが、他でもないあなた自身が潜在的に持つ「マインドの力」なのです。
ただ、その能力に普段は気づかず、眠らせたままになっているのです。
このメンタルトレーニングでは、「火事場の・・・」といった外部からの圧力ではなく、自発的に意識的に潜在意識にアクセスして、どんな状況でもあなたの力を十分に発揮できるように導きます。
人生には、どうにもならないことがいくらでも起きえます。
普段の力ではどうにもならない逆境に向き合い、それを乗り越えるには、潜在意識の中から生まれてくる「わたしはこう在りたい」といった強い原動力によって、自分自身の手で改革をもたらさなければならないのです。
人生をより豊かにできるかどうかは、この意思をあなた自身がいかにコントロールするか、にかかっているのです。
3つのプロセス
あなたを突き動かす「~したい」といった意志のことを〈マインドの法則〉で「want」
と呼んでいます。
この原動力になる「want」を見出すことが、〈マインドの法則〉の3つのプロセスの1つです。
潜在意識にアクセスするための3つのプロセス
1 「want」原動力
「~したい」といった熱意や意志などの内的エネルギー
2 「イマジネーション」創造性
「想像」が「創造」を生む、生産的でオリジナルな発想力
3 「マインドビューポイント」心の視点
自分を高みに上げ、俯瞰して可視化する心の視野
この3つのうち1つが動き始めると、それぞれが相互作用しあうことで中央の潜在意識が自己発電を始めます。
そして互いが加速し合うことで、さらに高次の意識にアクセスできるのです。
逆境が「want」を強くする
父親が失業した当時、物理的にも精神的にも親を頼りにしていた著者ですが、学校生活も家族も、我が家も、当たり前にあったもの全てが揺らぎました。
しかし、別の側面から見ると、自立するための環境が整ってしまったとも言えました。
外側の環境が揺らいでも、自分が揺らがないでいることがいかに重要であるか気づくことになりました。
「他人軸」ではいられない、物理的にも精神的にも「自分軸」にシフトするきっかけとなったのです。
何より大切なのは、逆境から目を背けて運命にゆだねたりせず、その状況に対して自らが意思決定を下すことだと著者は言います。
叔父と母親が著者の進学のための金銭問題を話し合っているのを聞いて、著者は
「ここにいても迷惑をかけるだけだ。アルバイトでためたお金で、東京へ行こう」
と決意します。
そのときに未来に対するネガティブな感情は一切残さなかったそうです。
それは、「諦めることを明らめた」から。
つまり「諦めなければならないこと」という目の前の障壁にしり込みするような感情を、「明らめる」という”捨てる決断”に切り替えたのです。
どうにもならなくなった瞬間に、心の視点を変えて、未来に意識を向けたのです。
身1つで上京することに、上手くいく根拠など何もありませんでしたが、「自分を信じる勇気」を持つことができたからこそ、心の視点を変えて、逆境に打ち勝ったのです。逆境やコンプレックスこそ、自分を変えるチャンスであるのは、それが生きようとする「want」を強めるからであると著者は言います。
「want」と「イマジネーション」が潜在力を引き出す
転機が訪れ、著者は自分の「want」によって進むべき道を決めました。
すると潜在意識が発動し、すぐ新幹線に飛び乗り、単身東京に向かいました。
人脈の全くないところから真っ向勝負。
3社のモデル事務所の面接を受け、1社から正式オファーがきました。
自らの「want」により、東京でプロのモデルとして活動すると決めてからわずか1か月。
潜在意識が動き出すと、驚くほどのスピードで人生が回り始めます。
こうした経験が、著者に〈マインドの法則〉を掴む大きなきっかけになるのです。
「今、私は自由になった。この先あんなことも、こんなこともできる」
と『未来の記憶』を作っていきました。
上京する前から、著者にはイメージがありました。
未来にこうありたいというビジョンが明確にあったのです。
何もなかったからこそ、過去や現実にとらわれずに未来を思い描けたのだと言います。
「イマジネーション」の働きかけによって、現実的な人生も未来もいくらでも変革できるのです。
人生に起こったことは、全て意味をなしています。
未来は誰にもわかりません。
そして、起きてしまった過去の現実に固執することは無意味であることを著者の人生は示しています。
この先の未来をどう在りたいのか、そして私たちが常に人生で問われているのは、「その時自分がどういう態度をとるのか」だと著者は言います。
イマジネーションを高めて潜在意識を加速させる
上京前に地元名古屋でファッションショーがあり、パリコレに出演したトップモデルの姿に魅了された著者。
トップモデルと同じステージを歩いている自分をイメージすることで、「イマジネーション」を高め、存在意識がさらに加速して動き始めました。
イメージが明確になることで、原動力である「want」が一層強まるのです。
このように「イマジネーション」を使って未来のビジョンを設定るると、いつもワクワクした気持ちになれます。
心に躍動感あふれるエネルギーが湧いてくるのです。
そして、「want」と「イマジネーション」を連動させることにより、大きな潜在的な力を引き出せるのです。
どんな試練があったとしても、この「want」と「イマジネーション」を駆使すれば、答えは必ず導き出せるのです。
すみません。
具体的な方策は次回からになってしまいました。
逆境の両耳をがっちり捕まえて、踏み台にしていく方法をこれから一緒に読んで行っていただけたら嬉しいです。
木々の緑が深くなり、気温も上がってきましたね。
明日もあなたにとって、楽しい1日になりますように。
では、また。