猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

『最後はなぜかうまくいくイタリア人』宮嶋勲

イタリアのワインと職について日本と橋渡しをする仕事に就いている著者が、イタリアj人の時間概念と瞬発力について語る本書。

著者の身近な人たちは、”イタリア人に痛い目に遭わされた人”ほど、本書を読んで、強く共感するそうです。

そんなありがたい周囲言葉に、著者は「イタリア人に対して無性に腹立たしかったり、イライラした気持ちを言語化して客観的に見られるようになったのでは?」と推測しています(笑)。

ちなみにフランス人は全く違う感性を持っていますし、ゲルマン系ももちろんです。

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目の前のことを仕事だろうとプライベートだろうと、おおいに楽しむのがイタリア流だそうです。

時間にもちょっとルーズで、遅れることもしばしば・・・いや毎日のようで?

でも、お互いそうなので、お互いに慣れっこ。

だからこそ、最後の最後の帳尻合わせの瞬間になると、火事場の馬鹿力を出す馬力も持っている。

なぜなら、四六時中「時間が押す」ことばかりだからだそうです。

そして、最後にはうまくいってしまう。

 

人生を日々謳歌しているイタリア人の生き方を本書は楽しく軽快に紹介しています。

ちょっとうらやましいそんな考え方。

わたしも少し取り入れてみたいと思いました。

 

日本とイタリアを年中往復している著者。

そうした暮らしが始まったのは大学生のころでした。

イタリア語も少し話せるようになった著者は、日本のCM撮影に来たクルーたちと現地スタッフの通訳のバイトをしました。

CMに出演するタレントのスケジュールの関係で、撮影日は1日しかない。

ところが、当日のその瞬間になって、必要な現場の機材に足りないものがあることが判明しました。

イタリア人の責任者は、「ボローニャから持ってくるしかないから、あと2時間はかかる」という返事。

当時まだ駆け出しだった著者はそのまま日本のクルーに通訳しました。

当然日本側は怒ります。

「事前に必要なものはファックスしたはず!」

 

それをまた、イタリア語に訳して伝えると、

「ないものはないんだから、仕方ないよ。

そんなにカリカリせずに待ちなさい」。

 

それをまた、そのまま訳すと日本人クルーは怒りを募らせます。

それを往復していると、

「いま手配している機材が到着するまでどうしようもない。

いちいちうるさい」

と逆切れ状態になり、雰囲気は険悪になる一方でした。

 

見かねたイタリア側のプロデューサーが、著者を隅に呼んで話してくれました。

イサオ、よく聞け。

確かにローマで打ち合わせたことは守れなかった。私たちのミスだ。

しかし、いまこころ論じても何も生まない。

この仕事は必ずやり終える。

いままでの撮影だって、終えられなかったことはないんだ。

送れたくらいでイライラしないで、いい絵が撮れるようにリラックスするよう日本側に伝えてくれ。

絶対いい絵が撮れるようにするから」と。

 

このイタリアのプロデューサーが教えてくれたことは3つ。

不測の事態が起こることの方が普通で、慌てる必要はまったくなく、腹を立てる方がおかしいという哲学?。

第2に、そのようなことがイタリア全体で常態化している限り、不測の事態に慌てることは愚の骨頂であり、どっしりと構えて解決策を見出すこと。イライラしてもむしろ事態は悪化する。不測の事態を乗り越えた時により良い仕事を準備できることこそが、重要なのだ。

そして第3に、どんな不測の事態が起こっても、イタリア人は諦めずに、ほとんどの場合は最後になんとかする破格の能力がある、ということ。

 

すべてが緻密に準備され、計画通りに物事が進む日本とは、ずいぶん異なる仕事のやり方でしたが、まさに「最後はなんとかなるイタリア流仕事術」の最初の先例になりました。

 

「食べる、歌う、愛する」に象徴されるように、イタリア人は怠け者で働かず、女性を追いかけて、歌を歌って気楽に暮らしているように思われがちです。

でも一方で、イタリアはEUの中核を担う経済大国であり、ファッション、デザイン、車、農業、食品の分野で世界をリードしています。

そんな考え方をしていても、結局結果を残すことができる。

わたしたちは、日々細かいところまでこだわって準備をしたりします。

ちょっとしてミスにも自己嫌悪して、必死になりがち。

でも、もっとおおらかに構えたとしても、結果を得られるのではないでしょうか。

 

仕事とプライベートは、あえて分けないようにする

公私混同はいけない、というのは多くの国での考え方です。

多くの国では、オフの時間には、仕事が割り込んでくることを極端に嫌います。

ちょっとくらい、という甘えが許されません。

 

ところがイタリアでは、公私の区別があいまいなのだそうです。

公共窓口では、受付の人が携帯電話で家族か友人と無駄話をしていてサービスが停止して、長い列を作って並んでいる人が待たされたりしています。

店員がおしゃべりに夢中で、客が呼んでも気づかないことがしょっちゅう。

思い立ったらおしゃべりタイムがスタートするし、待たされている側も別に怒りだしたりしないのです。

しかし、待たされているお客たちは怒りだしたりもせず、ちゃんと並んで待っているのだとか。

 

さらにはプライベートに仕事が入り込むことにも寛容です。

家族経営の中小企業が多いこともあり、家族の食卓がいつの間にか営業会議になって、仕事の話で大いに盛り上げり、そこですばらしいアイデアが出てくることもよくあるのです。

 

また、時間の概念に著しくかけているので、自らの労働時間に関しても、権利意識が低い。

残業にも寛容で、すこしぐらい時間がずれ込んでも気にしないそうです。

12時のアポが13時にずれ込んで、昼ご飯時間にかかってしまうことも多いイタリア。

レストランが閉店時間を過ぎてしまうこともしばしばですが、レストランはたいていの場合待ってくれるそうです。

対照的なのがフランス。

アポがあろうがなかろうが、時間になったらシャッターを閉めるという考えの人が多い。

このシャッターを閉めてしまう人は特にオーナーでなく従業員に多いそうです。

もちろん遅れた方が悪いに決まっているのですが。

 

この考え方の違いは、何なのでしょうか?

著者は、銀行の窓口業務をしている人と、駄菓子屋の店先に座っているおばあさんを例に出しています。

 

銀行の窓口にいる人は、そこに「私の時間」は入り込む余地がありません。

業務時間は絶対に私用電話なんかしないし、おしゃべりもしない。

でも、終わりの時間にはきっちり終わりです。

 

駄菓子屋の店番をしているおばあちゃんも、駄菓子やメンコを売る任務を遂行しています。

ですが、同時におばあちゃんの「私の時間」であり、生きる場所でもあります。

知り合いが訪ねてくればおしゃべりもするし、子供たちと遊んだり、説教したりもする。

そのついでに駄菓子を売っているのです。

 

この違いが、イタリア人とそのほかの国の考え方の違い。

一瞬一瞬を生きながら、そのなかで仕事があり、プライベートがある。

公私混同や時間にルーズは困りますが、そういうスタンスって、わたしは自分の中にもう少しあってもいいかな、と思います。

仕事はお金を手に入れるためのもの、と割り切るのではなく、人生の楽しい時間としてカウントできるなら、1日のうちの8時間も、もっと楽しめそうです。

こことのころ、ちょっとした失敗にもびくびくする自分がいたのですが、もうすこしだけ気軽に生きてみよう、と思える1冊でした。

 

本書の後半は、けっこう「イタリア人のこまったところ」も羅列されていて、面白いです。

今週もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

 

『5キロ痩せたら100万円 「健康」は最高の節約』萩原博子

ある日著者は椅子から立ち上がろうとして、激痛が腰に走り、悲鳴を上げました。

大きなハンマーで殴りつけられたような痛みが、腰から足のつま先まで、強力な電力が流れたようになり、しばらく立ち上がれませんでした。

 

痛む足を引きずって医者に行くと、「よくいる患者だ」と医者は言わんばかりの視線。

「症状から見て、坐骨神経痛のようだね」

と、同乗のかけらもない口ぶりで告げられました。

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「まだ初期の段階ですね。

同じ姿勢で長時間のデスクワークなどが原因で、腰痛に至るのは珍しくない。

しかも萩原さんの場合『太りすぎ』も原因のひとつだと思います。

もう少し痩せないと、腰だけでなく、そのうち体のいたるところが痛んできますよ」

 

それまで1日8時間くらいパソコンに向かって原稿を書いているのは、ざらでした。

締め切りが迫れば、10時間から12時間、パソコンの前に座りっぱなし。

運動は早朝の犬との散歩だけで、仕事の合間にストレッチなどすればよいのですが、それも面倒なのでやらない。

そんな生活を68歳まで続けていたのですから、体が悲鳴をあげたのです。

おやつという名の「魔物」

原稿などを書いていると、頭が増らなくなり、行き詰ったりします。

そういうとき著者がついなんとなく、気分転換に「おやつ」を食べてしまう。

「頭の回転をスムーズにするには、甘いものが欠かせない」と言い訳をしながら。

さらに、原稿が1本仕上がると、”頑張ったご褒美”ということで、またまた甘いものを口にする。

5キロ痩せれば、寿命が1年延びる!?

このままだと大変なことになると脅かされたのち、医者にこんなことも言われました。

 

「萩原さんの場合、10キロくらいは体重を減らした方がいいですが、いきなり10キロというのは体にも影響が大きいので、とりあえず、5キロ痩せましょう。

5キロ痩せれば、それだけで寿命が1年延びますよ」

本当かどうか調べてみると、2016年7月にイギリスの研究者チームが45年にわたり世界32か国で実施された239の調査をもとに、1060万人以上のデータを分析した、ランセット・メディカル・ジャーナル誌に掲載された記事を見つけました。

これによると、米国では平均寿命よりも早死にする人の5人に1人は太りすぎで、欧州ではこの割合が7人に1人だそうです。

イギリスのケンブリッジ大学のエマニュエル・アンジェラントニオ氏は

「平均的に、体重肩の人の寿命は平均寿命よりも1年ほど短く、やや肥満の人は3年短い」

と言っていて、著者にも当てはまりそうです。

 

年金受給率を考え、国民年金の受給を70歳からにしている著者。

国民年金は、もらうのを1か月先延ばしにすることで受給額が0.7%ずつ増額され、70歳からもらうと、65歳からもらえる年金が月額6万円の場合、これを70歳まで繰り下げれば、月額8万5200円になります。

しかし年金の受給は、死んだらそこで終わり。

 

ですから、もし70歳で年金をもらいはじめて、寿命が1年延びたら、もらえる年金は100万円増えることになります。

つまり、著者の場合「5キロ痩せたら100万円」。

こう考えたら、痩せるモチベーションがぐんと上がりました。

 

さらにさまざまな文献を調べているうちに、痩せると寿命だけでなく、著者のように太りすぎの人間にはそれ以上のメリットがいっぱいあることが分かってきました。

太っている人は、やっぱり医療費がかかる

あなたに質問です。

太っている人と、太っていない人、体型によって年間にかかる医療費はどれくらい変わるのでしょうか?

2010年8月に、厚生労働省がメタボと判定された人と、そうでない人を比べて、どれくらい医療費がかかるかという比較を発表しました。

 

この調査では、内臓脂肪型肥満の腹囲基準(男性85センチ以上、女性90センチ以上)に加え、脂質異常、高血圧、高血糖のうち2つ以上が重なった人を「メタボリックシンドローム」としています。

結果は予想通りで、メタボの該当者はもちろん、「メタボ予備軍」である人も、年間に支払う医療費がメタボでない人より高くなっています。

男女問わず年齢が上がるにつれ増していきますが、男性は、どの年代でも8万~10万弱、支払う医療費に差が出ています。

メタボの人とそうでない人の医療費の差が最も大きいのは男性だと40歳~44歳で、なんと9万8090円。

 

女性の場合は、40歳~55歳の医療費の差がかなり大きくなってきます。

40歳~44歳で年間17万5060円、45歳~49歳で年間18万130円、50歳~55歳で年間16万7830円と、この年代は男性の約2倍です。

 

ちなみに、これは医療報酬明細書(レセプト)の計算。

人によって負担額は1~3割なので、男性ならメタボと非メタボで、支払額は年間支払額2~3万、女性なら3~5万円の違いということです。

メタボより怖い「糖尿病」

メタボを放置して発症しがちなのは、「糖尿病」です。

糖尿病は、本人負担が3割ケースだと、年間医療費は7万4100円が平均です。

そして糖尿病が本当に怖いのは、この病気が様々な合併症を併発し、そのたびに医療費が増えていくことです。

糖尿病の3大合併症は、神経障害、網膜症、腎症です。

神経障害は、主に末梢神経と呼ばれている足の指など、体の末端に張り巡らされた神経で起きる障害。

足の裏がピリピリしたり、本来なら感じるはずの足の傷の痛みを感じなかったり、立ち上がったときにふらついたり、自律神経の乱れから便秘になったりする症状が起きます。

神経障害から血流障害がひどくなると、足が壊疽して切断しなければならないケースも出てくるようです。

 

網膜症は、視力が低下したり、白内障緑内障、角膜の炎症を引き起こす可能性があります。

ひどいケースでは、眼底出血や網膜剥離が起こり、失明することも。

 

こうした状況が5~10年続くと、腎症を発症します。

これは「肝臓の障害」です。

むくみや倦怠感、尿量の低下などが起こり、症状がさらに悪化すると人工透析が必要になる可能性があります。

さらに動脈硬化による脳梗塞や虚血性心疾患などを併発する可能性があります。

 

もちろん、メタボから発症しやすい病気は、糖尿病だけではありません。

纐纈津祥、脂質異常なども発症し、脳卒中心筋梗塞などといった病気も併発し、さらに多額の医療費がかかる可能性があります。

 

このような病気で、さまざまな薬をもらい続けていくことになると、40歳でメタボの人は、その後の約50年で、薬の自己負担額だけでも100万円~200万円かかると言われています(2017年9月時点の試算)。

家計にも大きなダメージを与えるのです。

節約の第一歩はご飯をたくことから

収入がそれほど高くない人が、健康的な食事を摂るためには、意識改革が必要です。

まず、食費にいくらかかっているか計算してみましょう。

たとえば、コンビニ弁当を買ったら飲み物も欲しくなりますから、1食500円。

仮に3食コンビニ弁当だと、1日1500円で、1か月で4万5000円、4人家族だと1か月18万円もかかることになります。

毎日スナック菓子を買うと1年で5万4000円

著者自身もそうでしたが、つい手軽にできるストレス解消方法として、スナック菓子に手が伸びてしまう、と言う人も少なくないのではないでしょうか?

スナック菓子も値上がりしましたね。

コンビニだと1袋150円くらいの出費。

ほかの家族もスナック菓子を食べるとしたら、さらに出費は多くなります。

もしこれを手作りのおにぎりに換えたらどうでしょう?

年間5万4000円の貯金ができるのです。

 

著者は、ストレス解消にスナック菓子をバンバン食べていて、その積み重ねでメタボ体質になりました。

深く反省し、今はスナック菓子との縁を切りました。

メタボ改善特効薬

とにかく「歩く」

お金持ちは、早く歩く

2016年11月にドコモ・ヘルスケアが発表した興味深いデータがあります。

年収1000万円以上の人は、平均年収の人よりも1・16倍速く歩くというのです。

同社ではさらに、早歩きの人は、ゆっくり歩いている人よりも体が引き締まっているというデータを出しています。

早歩きや走ることを苦にしない人の方が、アクティブに行動できているという結果を得ています。

続々登場「歩くアプリ」を活用する

わざわざウォーキングをするのが面倒だという人は、「歩けばポイントが貯まる」アプリがあります。

イオンで使える「リノボディ」

「スマート WAON」と連携すると、歩いただけでワオンポイントがもらえるのがリノボディ。

1日8000歩をクリアすると、ワオンポイントが1ポイント。

ワオンポイントは1ポイント=1円の電子マネーワオンとして、イオングループの買い物で使えますし、ほかのポイントへの交換もできます。

健康データを見やすいグラフにしてくれもします。

ドコモユーザーでなくてもポイントが貯まる「dヘルスケア」

毎日の歩数を記録し、目標を達成したら、抽選でdポイントがもらえる健康アプリです。

無料版と有料版(月額330円、App storeで480円)があり、有料版は目標歩数を達成すると、ハズレなしのルーレットを回せて、それに応じたポイントが貯まるので、遊び感覚で楽しめます。

『どうせ死ぬんだから』で、多少のぽっちゃりは大丈夫だと思ってはいますが、本物のメタボは本気で怖いです。

私も少ない年金をもらうので、すぐ死んだらもったいない。

歩くアプリは、ピクミンなどのゲームでもあるのだとか。

 

とりあえず、今dヘルスケアの有料版に入り、雑穀米を炊きました。

dヘルスケアが「今週のミッションは30000万歩」だとか。

やってみますね~♪

 

それから、スナック菓子がここのところ悪習慣になっていました。

悪い習慣がつくのって、あっという間です!

5万あれば、新しい服が相当購入できますもん。

コンビニの近くを歩くときは、反対側の道路を歩きます!

(吸い寄せられる日もあるかもしれませんが、それは仕方ない)

 

今週もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでください。

では、また。

 

『どうせ死ぬんだから~好きなことだけやって寿命を使いきる』和田秀樹

精神科医であり、現在高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、現在ルネクリニック東京医院長である著者。

たくさんの高齢者の終末医療に長年携わるなかで、たくさんのお年寄りたちの終わりの時間に寄り添う中で、人生の終わりの実際について臨床的に語っています。

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著者自身もがんの、しかももっとも予後の悪いがんの1つである膵臓がんの可能性を指摘されました。

このとき、2年後の死を覚悟しました。

そして下手な治療をすると残りの人生がぼろぼろになると考えて、著者は治療を受けずに残りの人生を生きることを決意しました。

手術がうまくいっても体力はかなり落ちるようだし、化学療法ではずっと寝て暮らすことになり、楽しく話したり、好きなところに動いたり、おいしいものを食べたりできなくなると考えたからです。

 

人と話すことも、移動することも、食べることも、基本的人権です。

それをコロナ自粛であれ、がんの治療であれ、簡単に捨てていいのでしょうか?

会話もできず、旅行の自由も奪われ、好きなものも食べられないなら、まるで刑務所ではないでしょうか?

著者はコロナがもっと怖がられていた時期から、開いている店を見つけては美食を続け、海外旅行は無理でも国内旅行はいままで取れない宿がとれたりして、国内旅行を相当しました。

 

ある程度の年齢になると、生活や生き方が内向きになりがちです。

しかし、ここで魔法の言葉を口にしてください。

「どうせ死ぬんだから」

すると、やりたいことをやらなきゃ損かなと思えてくるかもしれません。

 

むしろ年を取って残り少ない人生になったのだから、好きなことをなるべく我慢しないで人生を楽しんでいただきたい、というのが著者の願いです。

 

著者は209年、のどが異常に乾いて10分おきに水をのまないといられなくなり、夜中に何度もトイレに立つ日が続き、1か月で体重が5キロも減ってしまいました。

バイト先の医院長が心配して採決をしてくれたところ、血糖値が660㎎/㎗もありました。

重症の糖尿病です。

たまにしか血液検査を受けない著者ですが、そんなに血糖値が高かったことはありません。

すい臓がんの可能性が高いと言われ、検査を受けることになりました。

もうインスリンの分泌がかなり低下して、糖尿病が悪化しているような膵臓がんなら、末期といってもいい。

「ああ、私はもう死ぬのか。これまでか」

このとき、著者はまだ58歳。

血圧が高いとか、慢性の心不全になりかねないとか言われていたので、長生きできないとは思っていましたが、それでも自分にとって「死」は遠いものでした。

はっきりと自分の「死」を覚悟したのは、そのときが初めてでした。

 

どうせ死ぬんだから好きなことをやり尽くそう

当時「がん放置療法」の近藤誠先生と本を作るために何回か対談をしていたこともあり、がんが見つかっても、治療を受けないことに決めました。

手術や抗がん剤、化学療法を受けたりしたら、体力がひどく落ちて、やりたいことができなくなる。

そのころ抱えていた仕事もたくさんあったし、まだまだ書きたい本もありました。

膵臓癌と言っても最初の1年くらいはそれほど症状も出ないだろうから、とりあえず治療はなにもしないで、好きな仕事を思いっきりしよう、金を借りるだけ借りて撮りたい映画を撮ろう、というふうに思いました。

そして、延命のためにがんと闘うのえはなく、がんは放置して、残された時間を充実させようという選択をしました。

「どうせ死ぬんだから、自分の好きなことをやり尽くそう」と開き直ることができたのです。

 

結果的に、いくつか受けた検査で、がんは見つかりませんでした。

みつけられなかっただけなのかもしれませんが。

ただ、そのとき考えたことは、62歳の今も著者の人生観の中に息づいています。

今日という日の花をつもう

その話を近藤先生にしたところ、ヨーロッパの格言通りの考え方だと指摘されました。

古代ローマ時代から伝わる「メメント・モリ」は、死を意識しろと言う言葉だけれど、その対句として「カルペ・ディエム」というのがある。

それは、「今日と言う日の花を摘め」というのがある。

要するに、「死は必ず来るから、それはしかたないものだと覚悟して、いまという時を大切に、楽しくいきなさい」と言っているのだ、と。

日本人は死ぬことを恐れすぎ

コロナが流行したときにわかったことは、日本人は死ぬことを極度に恐れすぎているということです。

「そもそも人間は死ぬものなんだ」という当然のことを忘れている気がしました。

テレビにあおられて、死なないで済むならと、生きたいところへも行かず、レストランで好きなものを食べたり、会いたい人と会って話をするという基本的人権を放棄した人が大量に現れました。

データを観れば、日本のコロナによる致死率は約0.2%。

死亡者の総数は6万1281人(2020年1月以降~2023年1月12日現在)で、その80%以上が70代からです。

もっと詳しく言えば、コロナで亡くなった人の多くは高齢者のなかでもとくに弱い高齢者、つまり免疫力がかなり落ちた基礎疾患のある90歳以上や要介護5の人が多く、元気な人や若い人はほとんどなくなっていません。

コロナに限らず、高齢者の方が重症化のリスクはあるもの。

たとえば毎年インフルエンザ関連で1万人ぐらいが亡くなり、風邪をこじらせて亡くなる人も2万人います。

風呂場で亡くなる人は1万9000人いるわけです。

しかしそのほとんどが高齢者です。

つまり、年を取るのは、死ぬ確率が高くなることなのです。

死にたくないと思うほど「人生の幸福度」は下がる

膵臓がんの疑いにより死を覚悟して以来、「どうせ死ぬんだから、ジタバタしてもしょうがない。旅行を控えたり、外食を我慢したりするのはやめよう」と決めて、思った通りに行動しました。

たとえば80歳の人が、コロナが怖いからと行きたい旅行にもいかないで、そのまま亡くなることもありえるでしょう。

それで死ぬときに本当に後悔しないのだろうかと著者は思います。

コロナにかからなくても、高齢者が外出もしないで閉じこもり、会話もせず、不安をあおるテレビ番組ばかりみていたら、筋肉も脳もあっという間に衰えてしまいます。

若いうちなら回復も見込めますが、高齢者の場合、引きこもり生活が長引くと、足腰や認知機能にダメージを与えて、結果的に「フレイル」と呼ばれる心身の虚弱状態を招きます。

フレイル状態になると、身体的・精神的な活力が低下し、病気にかかりやすく、ストレス状況に弱くなるとされています。

感染が落ち着いたからといって、旅行や外食を楽しんでくださいと言われても、それがすぐにできるほど回復できる状態ではないのです。

 

高齢者を守るという理由をかかげて、「コロナ死者を1人も出さない」という無理筋な政策をおしすすめた結果、若い世代からは「高齢者は社会のお荷物」という風潮が助長されました。

自粛などしたくない高齢者も、家に引きこもらざるをえなかった。

そして3年近くも自粛を強いられて、要介護状態に陥っていくのですから、高齢者こそコロナ政策の被害者と言えます。

著者は残りの人生を楽しむヒントになればと、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)や『80歳の壁』(幻冬舎新書)など、高齢者に向けた一連の本を出してきました。

それらが多くの読者に受け入れられたのは、多少早く死んでもいいから好きに生きたいと望む人々の鬱憤が溜まっていたという要因もあるように思えてならないのです。

 

人間なんて、いつ死ぬかわかりません。

歳をとるほど、死ぬ確率は高くなる。

だから、ある年齢になったら自分を死を覚悟せざるを得ないのです。

つらいことですが、しょうがない。

いつ死ぬかわからないと思えば、生きているいまを楽しまないと損だと思うのは、著者だけではないはず。

もし、老後もケチケチ節約していて貯金が思いのほかたまっていたら、一度は運転してみたかったポルシェを買おうとか、元気なうちに夫婦で世界一周旅行に行こうとか思うでしょう。

「どうせ死ぬんだから」と思えば、好きなことができるものです。

さらに「もう死んでもいいや」と思うことができれば、人間かなり思い切ったことができます。

逆に、死にたくないと思えば思うほど、人生の充実度、幸福度が下がってしまうものです。

「死」を思うことを、以前はもっと意識していたのですが、最近忘れがちでした。

コロナ禍でも、「人にうつしては大変だ」と、一生懸命自粛してしまいました。

でも、「人に迷惑をかけることを怖がりすぎていないか?」と本書では警鐘を鳴らしています。

どうやったって、人生の最後はやってきます。

日本人のはがんで亡くなる人が多いのですが、その最後の瞬間はテレビで誇張されているような苦痛いっぱいのものではなく、思いのほか痛みもなくおだやかなものだと書いています。

そう言われれば、私の親族も皆がんがありましたが、終わりはとても静かでした。

苦痛を和らげる薬をきちんと使えばよい、というのはその通りです。

そうした痛みのない自然な最後を迎えるためには、延命治療で断るべきポイントがあるそうです。

よかったら本書を手に取ってみてください。

 

今週もお疲れさまでした。

では、また。

『自分ほめ~みるみる幸運体質になる!』有川真由美

新天地でスタートするとき、いつも「周りに認められていない立場ってつらいな」と思います。

ワタシは若い時は、特に「何をやっても何ゆえかネガティブな評価をもらいがち」だったので、落ち込むこともしばしばありました。

だから、恋人はいつも「ワタシを好きになってくれる人」。

でも、相手との相性よりも「自己肯定感を守ってくれる人」を選択することは、非常に後ろ向きなあり方でした。

いま、恋愛や若さゆえのバッシングから逃れた年齢になり、肩の荷が下りて自由になりました。

しかしその分、「自分の自己肯定感やご機嫌は自分で上げる」必要があることが、しみじみわかるようになりました。

同世代の中には、50代にしていまだに「周りからちやほやされたい」と思ったり、「自分のご機嫌をとってもらいたい」なんて迷惑極まりない幻想をお持ちの同僚もいます。

「これは、絶対気をつけなくちゃいけないわね」と日々心に警鐘を鳴らしながらも、「まぁ、気持ちはわかるけれどね」と思ったり。

同じような年齢の男性たちが、お金を払って女の子に話を聞いてもらったりするお店などに行くのも、「誰にも認めてもらえなくて、さぞかし寂しいんだろうな」と想像がつきます。

 

誰かにほめられたい。

認めてもらいたい。

でも、なぜそんなに自己承認を渇望するのか?

多分「自分が自分を認めていないから」でしょう。

それならば、認めてあげたらいいんじゃないかしら?

そう思って、スマホの日記アプリをダウンロードして、「自分ほめ」を帰りの電車内で書くことにしました。

これがなかなか快適。

でも、どうしてもワンパターンになりがちで飽きてしまって中断しました。

 

そこで、「自分ほめ」のプロの本。

「自分ほめ」は、「〇〇をやって、えらい」「〇〇の仕事を終らせた。よくがんばった」ばかりよりも、さらにバリエーションをつけることができます。

 

今回のもくじは、

1.「自分ほめ」の7つの効果

2.人生を「自分ほめ」で変える

3.「自分ほめ」のコツ

4.日常での「自分ほめ」

5.自分の魅力を最大限に生かす「自分ほめ」

6.イライラ・モヤモヤを癒す「自分ほめ」

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1.「自分ほめ」の7つの効果

自分ほめは自分自身に「いいね!」を出していくことです。

ほんとうの自信とは、ありのままの自分を認めること。

そして、その自分の小さな期待に1つひとつ答えることによって作られる、と著者は言います。

それは100%自分の力であり、自分を1番幸せにする選択です。

試しに1週間、「自分ほめ」を実行してみることを著者はおすすめしています。

 

これまで自分をムダに責めていたことがわかって、ものすごく気がラクになるそうです。

人生が楽しく思えて、ウキウキした気持ちになるかもしれません。

顔つきが明るくなり、目に力が出てくるはずです。

自分を認めることは、本当の自信を持つ唯一の方法なのです。

 

「自分ほめ」には、ほかにもこんな効果があります。

1.”幸運体質”になる

2.他人の評価に振り回されず、自分が満足できる生き方ができる

3.自分を信じられるので、パフォーマンスの質が上がる

4.イライラ、クヨクヨの感情に振り回されなくなる

5.自分を好きになり、さらに魅力が上がる

6.人に対するストレスが減り、人間関係が良好になる

7.つらい出来事や、後悔を人生の糧にできる

 

ここで言う「ほめる」とは、上から目線でジャッジsることではありません。

自分の中の”愛”を育てるトレーニングです。

自分に感謝すること、誇りに思うこと、励ますこと、癒すこと、労うこと・・・そんな愛のある言葉をまとめて「ほめる」なのです。

 

人の未来は、自分が今、考えていることに大きく左右されます。

現代はまわりに振り回されやすい時代であり、かつ先が不透明。

だからこそ、自分への最高のプレゼントを日々自分にあげてみませんか?

2.人生を「自分ほめ」で変える

「ほめて育てる」は自分自身に対してこそ効果絶大

あなたは人生の中で、どんなことでほめられたことがありますか?

性格や外見、試験でいい点をとったこと、仕事を頑張ったこと、親切をしたこと、おもしろかったこと、賢明だったこと・・・なんでもかまいません。

ほめられたとき、どんな気分でしたか?

 

おそらく、うれしく、誇らしい気持ちになって、やる気がわいたでしょう。

周囲から期待されるほど、成果を出す心理を「ピグマリオン効果」といいます。

「あなたはやればできる!」と言われて育った子供は、自分はできる子だと信じ込み、「あなたはダメな子」と言われて育てば、ダメな子として振る舞うようになります。

褒めて育てる「ピグマリオン効果」は、自分ほめにこそ有効です。

大人になると、ほめられることは減ります。

他人からの評価を無意識のうちにとても期待してしまうことがワタシはあります。

「ほめられないと不安」

「報酬がないと、やる気がわかない」

「叱られると、落ち込みを引きずる」

などの気持ちがわいてしまうと、主体的に動けなくなります。

 

そこで自分をほめ続けることで、「そうだ、私はそんなほめられる人間なのだ」と思い込んで振る舞えるようになります。

あなたが迷い、つまずきながらも進んできたこと、幸せだったこと、つらかったことなど、ずっと見てきたのはあなた自身。

一部しか見ていない他人からの評価より、もっとうれしく、説得力がある”ほめ”なのです。

「ダメな人」の呪い

ここまで読んでみて、「自分は自分を責めることが多くてダメだな」なんて気持ちになっていないですか?

実は責める必要はありません。

私たち人間は1日6万回の思考を巡らせていて、その多くはネガティブなことだと言います。

何万年もの間、人類が生き抜いていくためには、うれしいこと、楽しいことより、

「ちょっと待って。これってヤバくない?」

という問題に気をとめることが重要でした。

そのため、ネガティブな点に目が行くクセは当たり前。

でも、その点ばかりに目を向け、自分を責め続けると、「自分はダメな人なんですよ~」という呪いを自分自身にかけ、自信を自分で失い、ストレスで縮こまってしまうのです。

 

他人にほめられるより、自分ほめが圧倒的に効果がある理由

私たちの行動の9割以上は、私たちが知らずに思い込んでいる”潜在意識”によって作られます。

海面に浮かぶ氷山のように、私たちが「考えている」と思っている”顕在意識”は、行動の1割しか決めていません。

 

9割を占める潜在意識にとって、「ほめ言葉」は最高に価値ある情報です。

「いいね」「よくがんばったね」「やればできる」というプラスの言葉を自分にインプットするほど、セルフイメージは高まり、自分の目標に向かって、まるでナビゲーションするように進んでいきます。

 

他人からほめられることは、とてもうれしいこと。

女性は、恋人や夫から「きれいだよ」「かわいいね」とほめられて自身を持ったり、さらに磨きがかかったりすることがあります。

しかし、それより効果があるのが自分ほめです。

効果がある理由は、

①いつでも、どこでも、どの状況でもほめられる

②圧倒的な回数で褒められるので、潜在意識に強くインプットできる

③自分の認めてほしいポイントを知って褒められる

④自分のすべてを知っているので、「ほめ」に説得力がある

⑤ほめられる行動、自分を好きになる行動をとろうとする

 

”もう一人の自分”になって自分のことをちゃんと見ること、ほめることを意識していると、自然に「こういう自分でありたい」「こんな自分はイヤだ」と、自分の期待に応える行動をとるようになります。

ほめられる相手が他人なら、相手の目をごまかせても、自分にウソはつけません。

自分で自分を認めることは、だれにほめられるよりも自分を安心させ、よろこばせて、自尊心を高めてくれることなのです。

3.「自分ほめ」のコツ

まず「あたりまえ」にしていることをほめましょう

たとえば、「自分はほめることは何もない」と思っているなら、「朝、ちゃんと起きられた私はえらい!」から。

 

ほかにも、

「健康のことを考えて、朝ご飯を食べた私は素晴らしい」

「定時に会社についた私はえらい」

「同僚に笑顔であいさつできた私は、なんて素敵」

・・・・

そんな風に、心でつぶやくように、日々がんばっている自分をほめましょう。

はじめは、「そんなことで・・・」と思うかもしれませんが、そんなことだからこそ、ほめれれたことがうれしく、救われるものです。

「えらい」「すごい」「すばらしい」と、カンタンなほめ言葉だけでも十分です。

すると、「あたりまえ」は決してあたりまえではないことに気づくはずです。

「いいな」と思ったら、いつでも、どこでも、すぐほめる

日常生活では、1日にひとつかふたつ、いえ何十個と「よかった」ともうことがあるはず。

たとえば

「エレベーターを使わず3階まで上がった」

「すぐ食事の後片付けをした」

「ヘアスタイルがいつもよりきまった」

「ノートを最後まで使い切った」

「荷物を持ってあげた」

などの些細なことでよいのです。

「よかった」と感じた後に、そこに意識的に「私はえらい」をつけ足してみましょう。

「エレベーターを使わず3階まで上がった!よくやった!私もなかなかよくやるではないの!」とほめると、さらに気分がよくなってくるはず。

「自分ほめ」にほめすぎはありません。

「失敗した!」というときも、すぐにほめる

失敗や失言、判断ミスなど「またやってしまった!」と、どう考えてもほめられることが「ない」と思うかもしれません。

「ダメじゃないの」「いつもそうなんだから!」と自分を叱ったりなじったりしてしまうこともあるでしょう。

自分にダメ出しをするのは、自分に期待しているからです。

自分を「どうしようもないくず人間」と思っていれば、どんな暴言やミスも平気でいられるからです。

 

「ひどいことを言ってしまった」は、

「・・・ということに気づけた私はえらい!」

「次は優しい言葉をかけようとしている私はもっとえらい!」へ。

自分を責めるだけでも、正当化するだけでも、前に進めません。

「よく気づけたね」

「次は大丈夫だよ」

とほめなおしてあげましょう。

 

ほかにも、

・他人との比較をしないでほめる

・”結果”より”プロセス”をほめる

・些細な変化を見つけてほめる

・自分への「ありがとう」は最高のほめ言葉

・人にほめられたら、一緒に自分をほめる

・1歩でも進んだら、大いにほめる

・マイナスのことをプラス言葉に変換してほめる

・迷ったら「そうなりたい自分」を先取りしてほめる

などがあります。

4.日常での「自分ほめ」

さらに具体的に、どんな言葉が日常で自分にかけてあげることができるでしょう?

本書では、1つずつの言葉に具体的に説明がついていますが、ここでは一部を言葉で紹介します。

ぜひ使えるシーンがあったら自分に言ってあげてください。

・「ちゃんと7時に起きた。私はえらい!」

・「ご飯がおいしいって、最高じゃない?ありがとう、私」

・「季節、自然を感じられる私は、感受性が豊か」

・「笑顔でにっこり挨拶。私はなんて、さわやかなんだろう」

・「〇〇に夢中になっている私は、かっこいい」

・「よし、1つ終わった。ばっちり!」

・「面倒なこと、気が向かないことも丁寧にやろうとする私。感心、感心」

・「間違いに気づいた私は、またひとつ賢くなった!」

・「小さな約束もちゃんと守れた。それが信用になる」

・「たとえ目立たなくても、縁の下の力持ちになれる私は素晴らしい」

・「30分で〇〇ができた。やるじゃないの」

・「いいモノを選んだ。アンテナが冴えてるね」

・「ちょうどよかった。私、ついてる!」

・「新しいものに挑戦する私は、どんどん進化している!」

・「よく投げ出さなかったね。やり遂げた私は底力がある!」

5.自分の魅力を最大限に生かす「自分ほめ」

ほかの人にほめられると、とてもうれしいけれど、そうほめてはもらえるチャンスがないのが、「自分の良さ」や「自分の魅力」。

だから人は、外見や分かりやすいスキル磨きに終始して、ほかの人にほめられようとするのかもしれません。

しかし、自分の魅力は”身につけること”、ではなく”気づくこと”。

自分の魅力を認識している人は、自然体で生きていて、自信があるようにみえます。

自分のよさを人のために活かそうとしています。

 

他人から褒められて嬉しいのは、

①持ち物

②見た目

③行動、経験

④内面や習慣

⑤価値観や生き方

で、①→⑤と数字が大きくなるほど、その人の本質に近づき、うれしくなるものです。

自分ほめでも、この順番を意識してみましょう。

では、実践的にはこんな言葉があります。

 

・「〇〇という名前で得している」

・「なかなか素敵な顔じゃないの。笑顔はもっと素敵」

・「私のからだ、ありがとう。生きようとする力は立派です」

・「おおらかに笑って済ませる性格って、素敵」

・「〇〇について、よく知っているね。探求心が素晴らしい」

・「10年前より魅力的。〇〇歳になっているとき、どんな自分か楽しみ」

・「あのときはがんばった。つくづくよくやったと思う」

・「あのどん底を通り抜けたから、大丈夫」

・「バカなこともしたけど、あれはあれでよかった。これまで何とかいきてこれた」

6.イライラ・モヤモヤを癒す「自分ほめ」

日々のちょっとしたイライラやモヤモヤ。

こんな言葉で自分を癒してあげるのは、とても効果がありそうです。

・「まぁ、あるかもね。しょうがない・・と、現実を認める私は賢明!」

・「これだけできれば、じゅうぶんじゃない?」

・「志は高く、目標は低く。1歩1歩進んでいる」

・「時には孤独も必要。ちゃんと自分と向き合える」

・「とりあえず、〇〇できればいい。普通にやれば、何とかなる」

・「罪悪感があるのは、やさしいから。でも、そろそろ手放さない?」

今週もおつかれさまでした。

少しでも、あなた自分をいやせますように。

では、また。

『イラストでときめく片づけの魔法』近藤麻理恵

以前、近藤麻理恵さん著書を読んで、仕事場の机を片づけました。

20年以上「魑魅魍魎の書類の巣」で仕事をすることを、ある意味”仕事をやっているワタシ”のあらわれだとばかりに、半ば誇りに思っていました。

しかし、仕事の責任が重くなるにつれて、「あの書類、どこだっけ?」が頻発。

「なくしものの名人」になってしまい、そのたびに若手に頭を下げるのもちょっと腹が立ちます。

それで、ある年末に本書の著者の近藤麻理恵さんの本を読んで、片づけ。

やってみて驚いたのですが、片づけがしっかりできるようになると、人生がびっくりする方向で変わりました。

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まず、仕事場に出勤する時間が30分以上早くなりました。

デスクが整ってからすぐあとに、ずうっと気になっていた責任ある仕事に立候補できました。

1時間早く退勤できるようになりました。

 

その時読んだ本書の著者の本は『Joy at  Work』。

ほんの小さな場所ながら、「ほかの人に見られてしまう場所」でもある職場のデスク。

半日もあれば何とか片付く場所でありながら、1日の起きている時間のほとんどを使う場所でもあります。

その効果は絶大で、仕事そのものがハッピーになりました。

 

understandlove.hatenablog.com

このヨロコビある生活を、もっと広げたい!

でも、毎日疲れてあんまり頑張れない。

そこで、「イラスト」による近藤麻理恵さんの本書を手に取りました。

とてもたくさんのイラストで”見るだけ”で片づけをしたくなります。

今回私が紹介するのは、

1.プロローグ~ときめくおうち

2.こんまり流片づけの「6つの原則」

(1)片づけることを決意する

(2)理想の暮らしを考える

(3)まずは「捨てる」を終わらせる

(4)「場所別」ではなく、「モノ別」に片づける

(5)正しい順番で片づける

(6)ときめくかどうか、自分にたずねる

3.小物類はこうして片づける

です。

1・プロローグ~ときめくおうち

ワタシは近藤麻理恵さんの『Joy at  Work』で、職場のデスクと自宅のデスクを片づけました。

それこそ人生が大きく変わりました。

自分の大好きなデスクに到着するのが楽しみになりました。

それが眠くて仕方なかった朝時間を、てきぱき過ごすきっかけになりました。

それから、ちょっと責任の伴う仕事に立候補することができました。

書類の紛失がなくなったことで、ちょっぴり仕事に自信がついたのです。

さらに、退勤時刻も1時間ほど早くなりました。

デスク周りが整っていると、効率的だからです。

そのあとも忙しくなると、当然机が書類やそのほかでてんこ盛りになります。

が、退勤時刻までに「原状復帰」ができるようになりました。

その方が明日から仕事に前向きに取り組める、という大きな実感を日々愉しんでいるからです。

 

これを、毎日使うキッチンと、狭いから片づけやすいトイレで実現してみたいと思いました。

 

あなたのおうちの中が、こうしたときめく場所でいっぱいになったら、スタバに行くお金も、ひょっとしたら温泉に行くお金も、浮いてしまうのかもしれません。

ワタシは少なくとも、職場のデスクという最も小さい場所の整頓だけで、お金がかなり浮いています。

昼食を食べるのも一人のときには「お気に入りのデスクの方が楽しいから、お弁当にしよう」という選択になるからです。

 

2.こんまり流片づけの「6つの原則」

あんまり原則に縛られるのは好きじゃないワタシです。

が、こんまり(近藤麻理恵さん)流の片づけを「おいしいところだけ」「つまみ食いで」やっていくうちに、この原則の持つ魔法の効力の偉大さを日々感じています。

 

こんまりさんの片づけは、「人生を変える」ためにやるもので、「お客さんが来るからとりあえず」というものではない。

自分の人生に必要なものの取捨選択の力を鍛え、人生を「ときめき」だらけにする魔法でした。

そのやりかたは、次の通りです。

(1)片づけることを決意する

近藤麻理恵さんは片づけをさまざまな著書の中で「祭り」と書いています。

それは、「一気に短期に完璧に片づけを終わらせる」のが成功の秘訣だから。

ちょびっとだけ齧ったワタシも、「デスク周りを片づけるなら半日かかる」と『Joy at  Work』にあったので、みんなが休んでいる日を半日出勤してこっそり&ごっそり片づけることで成功しました。

おうちでも、1部屋ごとに半日とか「覚悟」することが大事だと思われます。

著者に言わせると「片づけはマインドが9割」

ノウハウだけだとリバウンドしますので、この後述べる「ときめき」を感受する力をつけることもやっていくのだ!と決意することが大事です。

(2)理想の暮らしを考える

著者から決意をしたあなたへの課題です。

「どんなおうちで、どんな暮らしをしたいのか、理想の暮らしを考える」。

絵が得意ならイラストにしてもいいし、文字にしてみてもいい。

そんなことより手早く片づけを始めてしまいたいけど、リバウンドしないためにはここが重要。

理想の暮らしを考えたあと、どんな暮らしをしたいのか、真剣に考えてみましょう。

(3)まずは「捨てる」を終わらせる

収納グッズに頼らず、まずは「捨てる」を終わらせましょう。

そして、大事なのは「場所別・部屋別」に終わらせるのではなく、「モノ別」に終わらせることです。

つまり、同じカテゴリー別に片づけを勧めていくことです。

そして、「ときめき感度」を上げることが、リバウンドを防ぎます。

(4)場所別ではなく「モノ別」

部屋別に片づけていると、「思い出の品」や「読んでいなかった本」に足をすくわれます。

せっかく「今日は片づけをするぞ」と時間をとったのに、気づけば散らかり放題の部屋でアルバムを眺めて夕方になる・・・・なんて大惨事がワタシはよくあります。

実は、「モノ別」に、衣類、本類、書類、小物類、最後の思い出品という順番が大事。

さくさく進むし、見た目もすっきりします。

(5)正しい順番で片づける

これらの順番は、自分の「ときめき感度」を上げていくために必要です。

衣類は「ときめき感度」を上げる練習にちょうどよくて、写真などはときめきの感度が上がるまでは難しいものなのです。

(6)ときめくかどうか、自分にたずねる

捨てるモノと残すモノをきめる基準は「ときめくかどうか」です。

判断するポイントは、必ず触ること。

それも、しっかりと両手で、1つひとつのモノと対話するように触れることが鉄則です。

モノを触ったときの、自分の身体の反応を感じてみてください。

ときめくモノを触ったとき、体は「キュン!」となります。

全身の細胞が少しずつ上に上がるような感じです。

逆に、ときめかないモノを触ったとき、体は「ズン」と、重くなったような感覚を覚えます。

ここで大事なのは、「捨てるモノを選ぶ」のではなく、「残すモノを選ぶ」ということです。

ときめくモノだけ残しましょう。

そして、ときめかないモノを捨てるときには必ず「ありがとう」といってからお別れするのを忘れずに。

ご縁があってあなたのおうちにきてくれたモノたちに感謝の気持ちを込めて手放すことで、モノを大事にする心が芽生えてきます。

 

3.小物類はこうして片づける

片づけのしかたがものすごくたくさん本書には載っています。

すぐにできることとして、ワタシが個人的におすすめなものは、次の通り。

(1)「毎日持ち歩くモノ置き場」を作る

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このイラストを見た瞬間、猛烈にやってみたくなりました。

ここのところ寒くてコートを着たりストールを使ったりするのですが、バッグとの相性がいまいちになりがちだったのです。

しかし、中身を全部毎回入れ替えると、忘れ物をしそうで怖かったのです。

そこで、無印の大きめのバッグインバッグも購入。

忘れてはいけない定期入れや財布をひとつにまとめることで、ついに「毎日持ち歩くモノ置き場」が完成しました。

ADHD気質で、忘れ物の恐怖症があるのですが、バッグインバッグに「絶対必要セット」をまとめれば、何とかなりました。

(2)書類は「全捨てが基本」である

衣類、本類、書類は、まずは家じゅうから自分の管理できるその種類のものを一か所に集め、行います。

そして、書類片づけの基本は、ずばり「全捨て」。

といても、本当にゼロにできないので、「全捨てが前提」」で、残す書類選びます。

書類はボリュームが少ないことで、つい溜めてしまいがち。

「今使っている」「しばらく必要」「ずっととっておく」など、この先の使用用途がはっきりいえる書類のみを残します。

ポイントは、必ず1枚1枚をチェックすること。

封筒にまとまっていても、広告が混ざっていることが多いので、中身を出して選びます。

ちょっぴり頭が痛くなりがちですが、大丈夫。

お水などをたまに飲みつつ、冷静にカテゴリーごとに進めていきましょう。

とりあえず、衣類をこれから片づけます。

今週も、おつかれさまでした。

いっぱいがんばったことでしょう。

自分をいっぱいいたわってくださいね。

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

『「老けない人」の習慣、ぜんぶ集めました。』ホームライフ取材班

日ごろの生活の仕方がカラダや顔に本当に出てくるのが、50代でした。

ワタシも同窓会で同級生を眺めると、見た目年齢が40台前半の人と50代後半?いや60代にも見えてしまう人がいました。

特に・・・・若いころは、ルックスが上位だった人が、明らかに「緩い性格」により(若いころは、その緩さも魅力だったのに)、ウエスト周り、あごのライン、肌にそのまま出てしまったりすると、非常にもったいない。

そして、自分は・・・?

 

今日は、あなたを歳を重ねても年齢不詳のすてきな大人にするための、ごく小さな習慣をご紹介します。

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ワタシも20代よりも5キロ太りました。

この夏あたりにあるだろう仲間の集まりに向け、あと半年でアンチエイジングを本気で取り組みたいと思います。

そのために取り組むべき項目をピックアップしました。

あなたの周りにいる人たちも、生活習慣によって「年齢不詳の人」もいれば、「年相応もしくはちょっと老けて見える人」もいることでしょう。

この時代、生活を整えていれば同じ50代も全然違う人生ですよね。

 

50代になったあなたが、「足が痛い」「どこの調子が悪い」という病気自慢になるのか、「次はこれに挑戦したい」という憧れられる人生のベテランになるのか。

 

本書は、「老けない人」の習慣を116項目集めています。

自己啓発本や最新の健康に関する本に載っている内容そのものが、「老けない秘密」だった、というものも多数ありました。

やっぱり若く見える人は、結局のところ、知った知識に対しての実践力が違うんだなぁと思いました。

今回のご紹介では、ほかの本で記されている内容はあまりにかぶるので控えています。

ここでは、本当に身近な人が実際実践している内容をそのまま取り出しているので、実にスモールステップです。

あなたが、ひとつでもやってみたいと思う習慣が見つかったらうれしいです。

 

本日ご紹介する項目は、

1.週2回限定ダイエット

2.15分以上時間をかけて食べる人は老化もゆっくり

3.減塩を心がけていた人は、顔がスベスベでシワしらずだった

4.「ベジファースト」

5.カテキンは2~3時間あける

6.納豆やオクラの水溶性食物繊維

7.オリーブオイル

8.キムチは熟成発酵タイプ

 

 

です。

1.週2回限定ダイエット

「毎食腹八分」がよい、とはされていますが、なかなか現実的にはむずかしいもの。

もちろん、腹八分は健康に好影響を与ええます。

でも、毎食満腹まで食べると、とたんにワタシも体重が一気に増加します。

 

そこで取り入れたいのが、「5対2ダイエット」です。

週のうち5日は腹八分を気にしないで、通常の食生活。

そして2日だけ摂取カロリーを通常の4分の1に減らす。

男性なら1日600㎉程度、女性なら1日500㎉程度です。

これは、空腹時間を作るために行います。

近年研究により、軽い断食によって体内の老廃物や有害物質を分解・リサイクルする「オートファジー」が促されることが分かっています。

あなたの生活サイクルを使って、オートファジーを発動させる時間をとるのもよいかもしれません。

2.15分以上時間をかけて食べる人は老化もゆっくり

早食いすると、「血糖値スパイク」という危険な状態になります。

糖質は、血中ブドウ糖を増やし、血糖値が上昇します。

これは血管に負担がかかるので、すい臓からインスリンが出され、その働きで血糖値が下がります。

 

ゆっくり食べると、血糖値はゆるやかに上昇・下降しますが、早食いするとそうはいかないのです。

血管にダメージを与え、動脈硬化など、さまざまな生活習慣病につながります。

年齢が上がっても、お腹が出ていない人は、日ごろからゆっくり食べている人が多いはず。

脳が満腹感を感じるまで、食べてから15分~20分かかることもありますから、無駄なく食べるにはゆっくり食べることです。

 

3.減塩を心がけていた人は、顔がスベスベでシワ知らずだった

年齢の割にシワが少なく、顔や手足がむくんでいる様子がない。

こうした人は、日ごろから塩分控えめの食事を摂っています。

減塩は、高血圧を予防するだけでなく、シワ、むくみを抑えて若々しい見た目を保ちます。

むくみはその重さで垂れ下がりやすいため、シワの原因になります。

血中塩分濃度を下げようとするとき、体は皮膚の細胞からも水分をもっていくので、肌が乾燥して一層シワができやすくなるのです。

 

4.「ベジファースト」

食後の急激な血糖値上昇の防止に、とても効果があるのがベジファースト。

糖質豊富な主食よりも、食物繊維がたっぷり含まれる野菜を先に食べ、糖の書かと九州を緩やかにしようという食べ方です。

ベジファーストとを心掛けると、「糖化」の抑制にもなります。

糖化とは、余分な糖がタンパク質と結びつく現象です。

「AGEs」と呼ばれ、老化の原因になります。

 

5.カテキンは2~3時間あける

緑茶の有効成分のポリフェノールの一種である「カテキン」。

老化原因の酸化を抑えます。

抗菌・抗ウイルス、肥満予防、認知症予防効果があります。

ただ、このカテキンは効果が長続きしないし、1~2時間後に排泄され、4時間たつと働かないので、2~3時間のインターバルを空けて、こまめに飲みましょう。

 

6.納豆やオクラの水溶性食物繊維

朝ご飯の納豆、夏野菜のオクラ、モズクやメカブといった海藻、長芋などのネバネバしたもの。

これらが好きな人は、精力的で元気いっぱいというイメージがありますが、実際にその通りなことが多くあります。

納豆やオクラなどのネバネバの正体は、水溶性食物繊維。

 

7.オリーブオイル

香りが高く、健康にもよいオリーブオイルは大人気。

オイルは加熱に弱いタイプもあるので、ドレッシングで我が家も使っていましたが、それは間違いだったようです。

アンチエイジングを意識する人は、オリーブオイルは、炒め物にも使っていました。

オリーブオイルの成分の4分の3を占める「オレイン酸」。

これは健康効果が高い不飽和脂肪酸で、善玉コレステロールを減らすことなく、悪玉コレステロールだけ減らす、という離れ技を持っています。

加熱しても健康効果を失いません。

サラダ油から切り替えることを今、決めました。

味噌汁に足すと、つや肌に変身できるそう。

若見えする人は、朝食でオリーブオイルをかけたトマトを食べていたりするそうです。

ちなみに、かたいトマトを買ってしまったら、おいておいてしっかり赤くなるまで待つと、リコピンが増えます。

傷のある安売りのナスやトマトなど、傷物の野菜や果物は、とても「買い」。

傷がある分だけ、これ以上腐らないように抗酸化作用がその野菜や果物から出るからです。

それにより、さらに健康効果がアップするのです。

 

8.キムチは熟成発酵タイプ

スーパーで「ヨーグルトとキムチは発酵食品♪」といそいそとかごの中に入れていました。

しかし、ヨーグルトは動物性発酵食品。

その乳酸菌は胃の中を再現した実験によると、3時間後にはほとんど死滅したそうです。

では、植物性発酵食品であるキムチなら?

実は多くの市販キムチには、乳酸菌がほとんど含まれていない商品があるのです。

漬物を浅漬けして、調味料を混ぜたもの、という作り方であることが多いのだとか。

多くのスーパーのキムチは、そんな感じ。

本場韓国産の熟成発酵したものが、本当に健康効果があるのだそうです。

いっそ家にぬか床を用意して、新鮮な野菜をぬか漬けした方が、いちばん乳酸菌を口にすることができるでしょう。

見た目年齢、って結局体内年齢。

本当に侮れない。

同じ50代でも、「膝が痛い」とこぼしている人もいれば、テニスを楽しんでいる人もいた同窓会。

次回は絶対後者のグループに入ってやるんですのよ。

 

 

今週も、寒い中おつかれさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

 

 

 

『自分をよろこばせる習慣』田中克成

本書は、元気がたくさんもらえる本です。

 

あなたを幸せにするシンプルな習慣をつくってみませんか?

本書の幸せのためのキーワードは「悦(えつ)る」

まずは、次の質問に答えてみてください。

・子どものころにやりたかった職業は?

・昔から好きなことは何でしょう?

・ずっとハマってやっていることはありますか?

・あなたが「自分、いけてる!」と思う瞬間はどんなときですか?

・お気に入りのものは何ですか?

・誰にも気づかれない、ちょっとしたこだわりは何ですか?

・あなたが習慣にしているのはどんなことですか?

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この質問の答えに”あなたの悦”が隠されています。

ご満悦な人生を送るちょっとした毎日のヒント。

本書にはそんなスキルがたくさん詰め込まれています。

「嫌いな自分でいる時間を減らして、

好きな自分でいられる時間を増やす」

それだけが大事な意識すべきこと。

 

好きなことを仕事にすることでもありません。

「好きな自分でいること」で、仕事もどんどん好きになるからです。

仕事が好きになれば、収入も上がり、自然と「自分は運がいい」と思うようになり、コミュニケーション能力も上がります。

すると、あなたにいい情報をみんながささやいてくれるようになります。

苦手な人もいなくなり、あなたは自尊心を取り戻します。

 

そのために大切なことはひとつだけ。

まず、「自分の悦び」を探すこと。

人は、自分の悦びを探すだけで、幸せな人生を手に入れることができるのです。

今回、ワタシがいいなあと思った悦る習慣は、

1.コントロールできることをコントロールする

2.最高の1日を始めるために

3.今日の終わり方をプロデュースする

4.自宅をパワースポットにする

5.落ちている「幸運」を拾おう

6.「アファーメーション」で自分自身に悦る

7.思い込みの力を利用する

8.プチ旅行で人生の幅を広げる

9.明るいところに、人も幸運も集まってくる

 

です。

 

1.コントロールできることをコントロールする

コントロールできることをコントロールする。

コントロールできないことをコントロールしようとしないこと。

幸せになるには、たったこれだけが大原則です。

でも、この当たり前のことを人は見失ってしまいがちです。

私たちは、いつも身の回りのコントロールできない出来事に一喜一憂したり、期待したり、すがったりしてしまいがち。

それは、人生の主導権を見失うことです。

 

幸せになることは、大きな成功や名声を得ることではありません。

特に本書で伝えたい幸せの方法は、もっと身近でいますぐ手に入る、「あなたが」幸せになる方法です。

あなた自身の「悦び」を見つけなければ、本当の「幸せ」は得られないからです。

多くの人によって、明日、人生に劇的変化は起こりません。

だから、今ある普通の生活を”悦れる毎日”にすることができれば、あなたの人生は幸せそのものです。

あなたが自分でコントロール可能な日常にある普段の「悦」に囲まれるようにすること。

そうすれば、あなたらしくあるほど、あなたの周りにも笑顔が増えてきます。

本書は、本当の自分の幸せや、自分らしさを見つけたいと思っている、そんなあなたにぴったりの1冊です。。

2.最高の1日を始めるために

自分が心地よくなれる朝の習慣と、寝る前にリラックスできる習慣を持つことで、1日の始まりと終わりをコントロールできます。

昼間は気を張って仕事をしなければならない状況ですので、朝と夜に心地よい習慣を持つことが、最高の1日をつくるためにも大切です。

多くの成功者が、自分を「悦る」時間を朝に持っています。

リッツ・カールトンの初代日本支社長の高野登さんは、40年間、独自の体操を寝起きにやっているそうです。

「不良牧師」として知られ、有名アーティストやトップアスリート、各業界リーダーにメンターとして慕われるアーサー・ホーランドさんは、毎朝5分間「神様とデートする時間」と称して、聖書を数ページ味わいながら読むそうです。

ジョギングや瞑想もそうです。

大切なことは、その主観をするあなたが、ひとりでも悦れること。

朝から”自分をよろこばせる習慣”を持てば、その日がご満悦な1日になります。

3.今日の終わり方をプロデュースする

夜、寝る前にも悦ることを著者はすすめています。

 

著者の寝る前の「悦」は、アマゾンプライムやネットフリックスでお気に入りの海外ドラマを観ることです。

ハイボールをつくって、ゆったりした気分でリラックスしながら鑑賞します。

一般的には寝る前のブルーライトはだめだ、興奮する映画はだめだ、アルコールはだめだ、と言われます。

でも、著者は今のところ熟睡できています。

 

あなたは、寝る前の「悦る習慣」を持つなら、どんなことをしますか?

ハーブ入りのお風呂でリラックスするとか、橙色の明かりの下で読書する優雅なひとときもいいですね。

著者のマーケティングの先生は、1年の半分をキャンプしながら暮らし、そこに企業の経営者や幹部を招いて研修やミーティングを行っています。

月明かりや焚火をバックに寝る前にバーボンを飲む先生の写真がSNSにアップされると、

「よし、仕事を頑張って俺もまたあそこに悦りにいくぞ!」

と著者の意欲も増すのだとか。

最高の「悦る環境」と「悦る空間」を自分自身でプロデュースして1日を終える。

素敵な人生だと思いませんか?

4.自宅をパワースポットにする

一生のうち半分以上の時間を過ごすことになるあなたの自宅は、心地よい空間になっていますか?

「悦る習慣」とは、あなたの心がよろこぶ時間をプロデュースするということでもあります。

 

まず寝具、快適なものを使っていますか?

カーテンは、テンション上がりますか?

著者の場合、起きてすぐの便器をきれいにしておくことで、せっかくの朝を台無しにしないようにしています。

床に毛やほこりが落ちていても、もったいないですね。

歯ブラシをお気に入りの物にすると、うれしいですよね。

洗面台がぴかぴかだと、朝から気持ちよく過ごせますね。

もっと快適にするにはどうしたらいいか?

そんなふうに、ご自宅のパワースポット化計画を、一度じっくり考えてみるのもいかがでしょうか?

 

5.落ちている「幸運」を拾おう

著者はマンションに住んでいるのですが、よく共有部にゴミが落ちているのを目にします。

商業ビルや電車のなかでもゴミが落ちている光景をよく見かけます。

そうしたゴミを見つけたとき、「幸運、見っけ!」と心の中で叫んで拾うようにしています。

そのゴミをしかるべき場所(ゴミ箱)まで運んであげると”1運気”獲得です。

 

運気をたくさん貯めると、素敵な人とのご縁という形で還元され、その価値は1万円をはるかにしのぎます。

 

6.「アファーメーション」で自分自身に悦る

著者はいつも、自分の頭の中で

「かっちゃん、いいやつ!かっちゃん、すげえ!」

と妄想しています。

自分で自分に言っている、というよりは、みんながそうウワサしていると勝手に思い込んで妄想しています。

意識し始めたのは、幼稚園のころから。

堰堤を猛スピードで走っている自分に、クラス中がそうウワサしていることを妄想しながら走っていました。

あなたも、子供のころにそんな経験ありませんか?

憧れのヒーローになりきって「俺、かっこいい」、大好きなヒロインになりきって「あたし、カワイイ」。

これは”アファーメーション”といって、「自分は言葉通りの人間だ」と脳に思い込ませる効果抜群のテクニックです。

「俺、かっこいいなぁ。今日もイケてるわぁ」

「あたし、今日も超かわいいじゃん!またモテモテね」

こんな風に鏡に向かって、自分を賞賛してみてください。

はじめはバカバカしく感じるかもしれませんが、そのうち

「そんな自分もイケてる♪」

と、思えてきますよ。

 

7.思い込みの力を利用する

思い込みの力を利用すると、常識では考えられないような「臨んだ結果」をつくりだすことができます。

著者の友人の経営者は、高校生の時に

「私は一生お金に困らない」

「私は一生お腹がぽっこりしない」

と決めたそうです。

30年たった今でも、一度もお金で困ったことはなく、不摂生をしてもお腹がぽっこりしたことはないそうです。

別の友人は中学生の時に

「ケーキを食べても太らない」

と思い込み、それ以来、1日3個のケーキを食べることを日課にしていますが、まったく太っていません。

別の友人は白血病と診断され、余命宣告までされましたが、

「私のがん細胞は悪さをしない」

と思い込み、以降20年、薬も飲まず発症もしていない(数値はいまだに異常値を示す)だそうです。

 

著者は、思い込みの力を利用して、自分の”出会い運”をプロデュース。

「必ず会う」とだけ決めていると、お互い必要としているタイミングで、最適な出会いが起こるのだそう。

『人は話し方が9割』の永松茂久さんや、『前祝いの法則』の大島啓介さんなどのベストセラー作家の皆さんとご縁をいただいたそうです。

 

自分の都合のいいように思い込むことで、人は誰でも思い通りの自分をつくることができます。

なぜなら、私たちの脳は、必要なものを自動的にサーチするようにできているからです。

一度だけ思い込んだら、もう忘れて大丈夫。

思い込むだけなので、負担もリスクも少ないので、おすすめの習慣です。

 

8.プチ旅行で人生の幅を広げる

月1回、日帰りや1泊2日でプチ旅行をする習慣をもつこともおすすめです。

わざわざ遠出をしなくても、普段いかない近所の観光名所やキャンプ場でも構いません。

幸せな成功者の多くは行動範囲が広く、選択肢に自由があります。

一方で、なかなか自分の殻を破れない人の多くは、行動範囲がいつも同じで生活に変化や刺激がありません。

著者に相談に来た人に、以前「行ってみたいところはありますか?」と聞いたことがあるそうです。

「京都に行ってみたい」

とその女性は答えましたが、

「職場と家庭の往復で、主人の帰りも遅く、子育て中で時間は全く取れない。

できるとしたら、子供が独立してから・・・」

といけない理由を一生懸命並べていました。

著者は、

「直近の休日に、ご主人かご両親に頼んで時間を作り、日帰りで京都に言ってきてください。いつ行けますか?」

と再度伝えました。

彼女は困惑していましたが、最終的には著者の提案を受け入れ、翌週に実行。

そのたった1回の成功体験で、彼女の行動範囲と選択肢は格段に広がりました。

その翌月には、以前から学びたかった講座を受講するため、毎月新幹線に乗って名古屋まで泊りで通うようになりました。

人生を変えたいなら、内面を変えようと頑張るより、まずは行動を変えてしまった方が圧倒的にスピーディ。

コロナの時期には動けなかった著者は、その時期仕事も停滞気味でした。

ここからは行動を変えるとき。

著者の場合は、どんどん海外に出て、アフリカも「近所」と呼べるくらい人生の幅を広げようと思っています。

 

9.明るいところに、人も幸運も集まってくる

どの習慣を取り入れたいか迷ったら、とりあえず「笑顔」でいることが著者のおすすめです。

笑顔でいることは、自ら輝きを放つ恒星のような存在になるイメージです。

恒星はまわりの惑星や星々を照らし、私たち生命に温かさを与えてくれます。

それと同じように笑顔は多くの人を和ませ、気持ちを明るくします。

笑顔でまわりを明るくしてくれる人はみんなに好かれますし、笑顔で温かく寄り添ってくれる人は多くの人に慕われます。

「笑う門には福来る」といいます。

お祭りのにぎやかさが多くの人を惹きつけ呼び集めるように、笑顔や笑い声が飛び交う場所には、人がたくさん集まってきます。

人がたくさん集まってくるところが「人気(ひとけ)がある」と言います。

人がたくさん集まってくる人のことを「人気(にんき)がある」と言います。

人気があるところで、経済は活性化します。

よい情報が集まり、その場所で人生がよくなる人たちが増えます。

 

人も、お金も、情報も、運までも、すべては明るいところに集まってくるのです。

 

笑顔は、あなた自身をパワースポット化してくれます。

ちつも笑顔でいることは、幸せな人生をつくるうえで欠かせない「悦る習慣」です。

そのほかにも、

目標はコロコロ変えていい

宣言してみる

などなど、たくさんの悦る習慣が詰まった本書。

本当に読んでいて元気がもらえます。

ぜひご覧になってください。

 

今週も、おつかれさまでした。

では、また。