猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

『自分ほめ~みるみる幸運体質になる!』有川真由美

新天地でスタートするとき、いつも「周りに認められていない立場ってつらいな」と思います。

ワタシは若い時は、特に「何をやっても何ゆえかネガティブな評価をもらいがち」だったので、落ち込むこともしばしばありました。

だから、恋人はいつも「ワタシを好きになってくれる人」。

でも、相手との相性よりも「自己肯定感を守ってくれる人」を選択することは、非常に後ろ向きなあり方でした。

いま、恋愛や若さゆえのバッシングから逃れた年齢になり、肩の荷が下りて自由になりました。

しかしその分、「自分の自己肯定感やご機嫌は自分で上げる」必要があることが、しみじみわかるようになりました。

同世代の中には、50代にしていまだに「周りからちやほやされたい」と思ったり、「自分のご機嫌をとってもらいたい」なんて迷惑極まりない幻想をお持ちの同僚もいます。

「これは、絶対気をつけなくちゃいけないわね」と日々心に警鐘を鳴らしながらも、「まぁ、気持ちはわかるけれどね」と思ったり。

同じような年齢の男性たちが、お金を払って女の子に話を聞いてもらったりするお店などに行くのも、「誰にも認めてもらえなくて、さぞかし寂しいんだろうな」と想像がつきます。

 

誰かにほめられたい。

認めてもらいたい。

でも、なぜそんなに自己承認を渇望するのか?

多分「自分が自分を認めていないから」でしょう。

それならば、認めてあげたらいいんじゃないかしら?

そう思って、スマホの日記アプリをダウンロードして、「自分ほめ」を帰りの電車内で書くことにしました。

これがなかなか快適。

でも、どうしてもワンパターンになりがちで飽きてしまって中断しました。

 

そこで、「自分ほめ」のプロの本。

「自分ほめ」は、「〇〇をやって、えらい」「〇〇の仕事を終らせた。よくがんばった」ばかりよりも、さらにバリエーションをつけることができます。

 

今回のもくじは、

1.「自分ほめ」の7つの効果

2.人生を「自分ほめ」で変える

3.「自分ほめ」のコツ

4.日常での「自分ほめ」

5.自分の魅力を最大限に生かす「自分ほめ」

6.イライラ・モヤモヤを癒す「自分ほめ」

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1.「自分ほめ」の7つの効果

自分ほめは自分自身に「いいね!」を出していくことです。

ほんとうの自信とは、ありのままの自分を認めること。

そして、その自分の小さな期待に1つひとつ答えることによって作られる、と著者は言います。

それは100%自分の力であり、自分を1番幸せにする選択です。

試しに1週間、「自分ほめ」を実行してみることを著者はおすすめしています。

 

これまで自分をムダに責めていたことがわかって、ものすごく気がラクになるそうです。

人生が楽しく思えて、ウキウキした気持ちになるかもしれません。

顔つきが明るくなり、目に力が出てくるはずです。

自分を認めることは、本当の自信を持つ唯一の方法なのです。

 

「自分ほめ」には、ほかにもこんな効果があります。

1.”幸運体質”になる

2.他人の評価に振り回されず、自分が満足できる生き方ができる

3.自分を信じられるので、パフォーマンスの質が上がる

4.イライラ、クヨクヨの感情に振り回されなくなる

5.自分を好きになり、さらに魅力が上がる

6.人に対するストレスが減り、人間関係が良好になる

7.つらい出来事や、後悔を人生の糧にできる

 

ここで言う「ほめる」とは、上から目線でジャッジsることではありません。

自分の中の”愛”を育てるトレーニングです。

自分に感謝すること、誇りに思うこと、励ますこと、癒すこと、労うこと・・・そんな愛のある言葉をまとめて「ほめる」なのです。

 

人の未来は、自分が今、考えていることに大きく左右されます。

現代はまわりに振り回されやすい時代であり、かつ先が不透明。

だからこそ、自分への最高のプレゼントを日々自分にあげてみませんか?

2.人生を「自分ほめ」で変える

「ほめて育てる」は自分自身に対してこそ効果絶大

あなたは人生の中で、どんなことでほめられたことがありますか?

性格や外見、試験でいい点をとったこと、仕事を頑張ったこと、親切をしたこと、おもしろかったこと、賢明だったこと・・・なんでもかまいません。

ほめられたとき、どんな気分でしたか?

 

おそらく、うれしく、誇らしい気持ちになって、やる気がわいたでしょう。

周囲から期待されるほど、成果を出す心理を「ピグマリオン効果」といいます。

「あなたはやればできる!」と言われて育った子供は、自分はできる子だと信じ込み、「あなたはダメな子」と言われて育てば、ダメな子として振る舞うようになります。

褒めて育てる「ピグマリオン効果」は、自分ほめにこそ有効です。

大人になると、ほめられることは減ります。

他人からの評価を無意識のうちにとても期待してしまうことがワタシはあります。

「ほめられないと不安」

「報酬がないと、やる気がわかない」

「叱られると、落ち込みを引きずる」

などの気持ちがわいてしまうと、主体的に動けなくなります。

 

そこで自分をほめ続けることで、「そうだ、私はそんなほめられる人間なのだ」と思い込んで振る舞えるようになります。

あなたが迷い、つまずきながらも進んできたこと、幸せだったこと、つらかったことなど、ずっと見てきたのはあなた自身。

一部しか見ていない他人からの評価より、もっとうれしく、説得力がある”ほめ”なのです。

「ダメな人」の呪い

ここまで読んでみて、「自分は自分を責めることが多くてダメだな」なんて気持ちになっていないですか?

実は責める必要はありません。

私たち人間は1日6万回の思考を巡らせていて、その多くはネガティブなことだと言います。

何万年もの間、人類が生き抜いていくためには、うれしいこと、楽しいことより、

「ちょっと待って。これってヤバくない?」

という問題に気をとめることが重要でした。

そのため、ネガティブな点に目が行くクセは当たり前。

でも、その点ばかりに目を向け、自分を責め続けると、「自分はダメな人なんですよ~」という呪いを自分自身にかけ、自信を自分で失い、ストレスで縮こまってしまうのです。

 

他人にほめられるより、自分ほめが圧倒的に効果がある理由

私たちの行動の9割以上は、私たちが知らずに思い込んでいる”潜在意識”によって作られます。

海面に浮かぶ氷山のように、私たちが「考えている」と思っている”顕在意識”は、行動の1割しか決めていません。

 

9割を占める潜在意識にとって、「ほめ言葉」は最高に価値ある情報です。

「いいね」「よくがんばったね」「やればできる」というプラスの言葉を自分にインプットするほど、セルフイメージは高まり、自分の目標に向かって、まるでナビゲーションするように進んでいきます。

 

他人からほめられることは、とてもうれしいこと。

女性は、恋人や夫から「きれいだよ」「かわいいね」とほめられて自身を持ったり、さらに磨きがかかったりすることがあります。

しかし、それより効果があるのが自分ほめです。

効果がある理由は、

①いつでも、どこでも、どの状況でもほめられる

②圧倒的な回数で褒められるので、潜在意識に強くインプットできる

③自分の認めてほしいポイントを知って褒められる

④自分のすべてを知っているので、「ほめ」に説得力がある

⑤ほめられる行動、自分を好きになる行動をとろうとする

 

”もう一人の自分”になって自分のことをちゃんと見ること、ほめることを意識していると、自然に「こういう自分でありたい」「こんな自分はイヤだ」と、自分の期待に応える行動をとるようになります。

ほめられる相手が他人なら、相手の目をごまかせても、自分にウソはつけません。

自分で自分を認めることは、だれにほめられるよりも自分を安心させ、よろこばせて、自尊心を高めてくれることなのです。

3.「自分ほめ」のコツ

まず「あたりまえ」にしていることをほめましょう

たとえば、「自分はほめることは何もない」と思っているなら、「朝、ちゃんと起きられた私はえらい!」から。

 

ほかにも、

「健康のことを考えて、朝ご飯を食べた私は素晴らしい」

「定時に会社についた私はえらい」

「同僚に笑顔であいさつできた私は、なんて素敵」

・・・・

そんな風に、心でつぶやくように、日々がんばっている自分をほめましょう。

はじめは、「そんなことで・・・」と思うかもしれませんが、そんなことだからこそ、ほめれれたことがうれしく、救われるものです。

「えらい」「すごい」「すばらしい」と、カンタンなほめ言葉だけでも十分です。

すると、「あたりまえ」は決してあたりまえではないことに気づくはずです。

「いいな」と思ったら、いつでも、どこでも、すぐほめる

日常生活では、1日にひとつかふたつ、いえ何十個と「よかった」ともうことがあるはず。

たとえば

「エレベーターを使わず3階まで上がった」

「すぐ食事の後片付けをした」

「ヘアスタイルがいつもよりきまった」

「ノートを最後まで使い切った」

「荷物を持ってあげた」

などの些細なことでよいのです。

「よかった」と感じた後に、そこに意識的に「私はえらい」をつけ足してみましょう。

「エレベーターを使わず3階まで上がった!よくやった!私もなかなかよくやるではないの!」とほめると、さらに気分がよくなってくるはず。

「自分ほめ」にほめすぎはありません。

「失敗した!」というときも、すぐにほめる

失敗や失言、判断ミスなど「またやってしまった!」と、どう考えてもほめられることが「ない」と思うかもしれません。

「ダメじゃないの」「いつもそうなんだから!」と自分を叱ったりなじったりしてしまうこともあるでしょう。

自分にダメ出しをするのは、自分に期待しているからです。

自分を「どうしようもないくず人間」と思っていれば、どんな暴言やミスも平気でいられるからです。

 

「ひどいことを言ってしまった」は、

「・・・ということに気づけた私はえらい!」

「次は優しい言葉をかけようとしている私はもっとえらい!」へ。

自分を責めるだけでも、正当化するだけでも、前に進めません。

「よく気づけたね」

「次は大丈夫だよ」

とほめなおしてあげましょう。

 

ほかにも、

・他人との比較をしないでほめる

・”結果”より”プロセス”をほめる

・些細な変化を見つけてほめる

・自分への「ありがとう」は最高のほめ言葉

・人にほめられたら、一緒に自分をほめる

・1歩でも進んだら、大いにほめる

・マイナスのことをプラス言葉に変換してほめる

・迷ったら「そうなりたい自分」を先取りしてほめる

などがあります。

4.日常での「自分ほめ」

さらに具体的に、どんな言葉が日常で自分にかけてあげることができるでしょう?

本書では、1つずつの言葉に具体的に説明がついていますが、ここでは一部を言葉で紹介します。

ぜひ使えるシーンがあったら自分に言ってあげてください。

・「ちゃんと7時に起きた。私はえらい!」

・「ご飯がおいしいって、最高じゃない?ありがとう、私」

・「季節、自然を感じられる私は、感受性が豊か」

・「笑顔でにっこり挨拶。私はなんて、さわやかなんだろう」

・「〇〇に夢中になっている私は、かっこいい」

・「よし、1つ終わった。ばっちり!」

・「面倒なこと、気が向かないことも丁寧にやろうとする私。感心、感心」

・「間違いに気づいた私は、またひとつ賢くなった!」

・「小さな約束もちゃんと守れた。それが信用になる」

・「たとえ目立たなくても、縁の下の力持ちになれる私は素晴らしい」

・「30分で〇〇ができた。やるじゃないの」

・「いいモノを選んだ。アンテナが冴えてるね」

・「ちょうどよかった。私、ついてる!」

・「新しいものに挑戦する私は、どんどん進化している!」

・「よく投げ出さなかったね。やり遂げた私は底力がある!」

5.自分の魅力を最大限に生かす「自分ほめ」

ほかの人にほめられると、とてもうれしいけれど、そうほめてはもらえるチャンスがないのが、「自分の良さ」や「自分の魅力」。

だから人は、外見や分かりやすいスキル磨きに終始して、ほかの人にほめられようとするのかもしれません。

しかし、自分の魅力は”身につけること”、ではなく”気づくこと”。

自分の魅力を認識している人は、自然体で生きていて、自信があるようにみえます。

自分のよさを人のために活かそうとしています。

 

他人から褒められて嬉しいのは、

①持ち物

②見た目

③行動、経験

④内面や習慣

⑤価値観や生き方

で、①→⑤と数字が大きくなるほど、その人の本質に近づき、うれしくなるものです。

自分ほめでも、この順番を意識してみましょう。

では、実践的にはこんな言葉があります。

 

・「〇〇という名前で得している」

・「なかなか素敵な顔じゃないの。笑顔はもっと素敵」

・「私のからだ、ありがとう。生きようとする力は立派です」

・「おおらかに笑って済ませる性格って、素敵」

・「〇〇について、よく知っているね。探求心が素晴らしい」

・「10年前より魅力的。〇〇歳になっているとき、どんな自分か楽しみ」

・「あのときはがんばった。つくづくよくやったと思う」

・「あのどん底を通り抜けたから、大丈夫」

・「バカなこともしたけど、あれはあれでよかった。これまで何とかいきてこれた」

6.イライラ・モヤモヤを癒す「自分ほめ」

日々のちょっとしたイライラやモヤモヤ。

こんな言葉で自分を癒してあげるのは、とても効果がありそうです。

・「まぁ、あるかもね。しょうがない・・と、現実を認める私は賢明!」

・「これだけできれば、じゅうぶんじゃない?」

・「志は高く、目標は低く。1歩1歩進んでいる」

・「時には孤独も必要。ちゃんと自分と向き合える」

・「とりあえず、〇〇できればいい。普通にやれば、何とかなる」

・「罪悪感があるのは、やさしいから。でも、そろそろ手放さない?」

今週もおつかれさまでした。

少しでも、あなた自分をいやせますように。

では、また。