日本には実は豊かなほめ言葉があります。
それを積極的に使おうとしなかったのが私たちの社会です。
そこで、今日は「あなたのための」ほめ言葉をコレクションしてみませんか。
ほめ言葉を集めておいてまずはあなた自身に使います。
すると、それは広がってあなたの周りの人たちも幸せにしていくかもしれません。
昨日は、著者が推奨している「ほめ日記」の忙しい人用バージョンとして、「ほめ手帳」について読みました。
手帳のよく見る場所に、「なりたい自分象」も書き込んでおくと、とても効果的です。
「〇〇の資格をとって活躍したい」「課長に昇進したい」などの形の見える目標でもいいですし、「私は人の目を気にせず、いつも落ち着いた自分でいる」などの内面的なものでもいいのです。
さらには、もっと根本的な「私は私を好きになる」「自分で自分を肯定できる人になる」というものも、とてもいいと著者は勧めています。
手帳にはさまざまなタイプがありますが、「スケジュール以外の余白を書くスペースが数行ある」ならば、ベスト!
無理ならば大きめの付箋でスペースを増やしてもいいのです。
1日1つ、あなた自身をほめてみてください。
「話し合いがスムーズにできた。自分はなかなかできるね」
「企画書が仕上がった!自分は成長したね」
などなど。
ちょっとした手帳のスキマに始めてみませんか。
一瞬でほめ上手!「ほめ言葉リスト」
「ほめ手帳」では、単なる出来事の羅列にするのではなく、シメにほめ言葉を入れることがポイントです。
ほめ言葉は、日本語では実に多彩です。
ほめ言葉リスト
エライ! おおらかだね やればできるじゃない
よくやった! いい感じだね たいしたものだ
すばらしいよ~ うまい、うまい! 体力あるね
天才! いいぞ、いいぞ! ガッツがある
最高! VERY GOOD! いい感性を持っている
センスいいね がんばった! なかなか優秀だ
素敵 大人だね 将来有望だね
かっこいい 頼もしい 上出来
優しいね ほれぼれするね 自立しているね
ほめ言葉のバリエーションを増やして、もっと豊かなあなたを見つけてください。
ほめるタイミング
いつ自分をほめればいいか、という質問を著者はよく受けるそうです。
難しく考えず、いつでもいいそうですが、そのタイミングによって1日への影響が違うので、ご紹介します。
朝ほめ
朝起きて、前の日を振り返ってほめます。
「打ち合わせがスムーズにできた。自分はなかなかできる人間だ」
「昨日は子どもを1度も怒らなかった。えらい!」
といったように。
また、1日の始まりなので、あなたを励まして使うという方法もあります。
「今日のプレゼン、自分ならきっとうまくいくよ、大丈夫」
「今日の会合、落ち着いていられるよ。きっと知り合いも作ることができる」
なかなか自信が持てない時は、今までの「ほめ手帳」を読み返すと、「うまくいっている自分」をスムーズにイメージすることができます。
夜ほめ
夜寝る前に手帳を開いて、翌日のスケジュール確認をするタイミングでほめ言葉を書きましょう。
「朝ほめ」同様に、翌日のスケジュールに合わせて「自分への励まし」+「ほめ」を記入してもOK。
「今日は電車が遅れたのに、会社に遅刻しないで行けた。自分はたいしたものだよ!」
「明日は(苦手な)上司との外出。きっと会話もスムーズに進むから大丈夫!自分はコミュニケーション能力、アップしているよ」
といったように。
これらは、1日を俯瞰して励ましたりほめたりすることになります。
そうすることで、あなた自身の価値に気づくことになります。
昼ほめ
最後に、一番手軽な「昼ほめ」です。
「午前中に企画書を仕上げた!自分は成長しているね!」
「メールチェックがサクサクできた。いいよ、その調子!」
など、日中、1つの仕事をクリアしたときなどにその都度書いていきます。
手帳なら、仕事中に広げても不自然ではないですし。
スケジュールチェックのついでにほめコメントを書く。
会議中にほめコメントを書く。
そんなことも可能です。
日中時間の余裕のない人や、外出が多い人におすすめなのが、外出や仕事帰りにカフェに立ち寄って、一服しながら「ほめ手帳」をつける方法です。
これをすると、気持ちの整理ができた、頭の中がすっきりした、と感じる人が多いそうです。
1週間、1か月、1年でほめる
ほめ手帳を毎日書いていくタイミングができると、ほめることになれてきます。
その次の段階で、1週間、1か月、1年というように、期間を区切って振り返ってみるとより効果的です。
1週間ごとにほめる
1週間の言葉を読み返してみましょう。
日々の出来事から、あなた自身の感性がわかることや、感情をコントロールできた場面がわかります。
自分の「ほめポイント」をチェックするという気持ちで読むとよいかもしれません。
些細なことでも構わないのです。
感性と言うとわかりにくいのですが、「ほめ手帳」をつけていると、心にゆとりが出てくるので、空を見上げて夜空がきれいだと思ったり、好きな音楽をゆっくり楽しんだりするあなたになってきます。
そういうことがあれば、
「心にゆとりがあるね」
「音楽を楽しむ自分、感性豊かだね」
と振り返って褒めましょう。
感情のコントロールとしては、
「子どもにイライラしなくなったね、安定したね。」
「同僚に優しくできたね」
「自分の意見をはっきり言えた。かっこいい!」
など、ちょっとの変化も見逃さずにほめます。
1か月ごと
1か月のスパンだと、ほとんどの人が何かしら変化が出てきています。
この1か月での努力やプロセス、成果をほめ、プラスの変化をほめます。
ここで大事なのは、内面の変化に気づくことです。
例えば1か月の変化として、営業の成績が上がった、というのはわかりやすいです。
でも、大事なのは数字ではなく、
「営業の成績は悪いけれど、落ち込む回数が少なくなった」
「そのうち必ずやってやるという気持ちが芽生えた」
などの、目に見えない内面の変化です。
1年ごと
ほめ手帳では、「なりたい自分像を書く」ということを提案していました。
1年のスパンでは、「なりたい自分にどれだけ近づけたか」を見ていきましょう。
このときも、「10%も近づけていない」という見方をするのではなく、「10%も近づけたら、すごいじゃない!」と思うことです。
少しでもなりたい自分に近づいたら、区切りごとにあなた自身にご褒美のプレゼントをあげてもいいですね。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。