以前、近藤麻理恵さん著書を読んで、仕事場の机を片づけました。
20年以上「魑魅魍魎の書類の巣」で仕事をすることを、ある意味”仕事をやっているワタシ”のあらわれだとばかりに、半ば誇りに思っていました。
しかし、仕事の責任が重くなるにつれて、「あの書類、どこだっけ?」が頻発。
「なくしものの名人」になってしまい、そのたびに若手に頭を下げるのもちょっと腹が立ちます。
それで、ある年末に本書の著者の近藤麻理恵さんの本を読んで、片づけ。
やってみて驚いたのですが、片づけがしっかりできるようになると、人生がびっくりする方向で変わりました。
まず、仕事場に出勤する時間が30分以上早くなりました。
デスクが整ってからすぐあとに、ずうっと気になっていた責任ある仕事に立候補できました。
1時間早く退勤できるようになりました。
その時読んだ本書の著者の本は『Joy at Work』。
ほんの小さな場所ながら、「ほかの人に見られてしまう場所」でもある職場のデスク。
半日もあれば何とか片付く場所でありながら、1日の起きている時間のほとんどを使う場所でもあります。
その効果は絶大で、仕事そのものがハッピーになりました。
このヨロコビある生活を、もっと広げたい!
でも、毎日疲れてあんまり頑張れない。
そこで、「イラスト」による近藤麻理恵さんの本書を手に取りました。
とてもたくさんのイラストで”見るだけ”で片づけをしたくなります。
今回私が紹介するのは、
1.プロローグ~ときめくおうち
2.こんまり流片づけの「6つの原則」
(1)片づけることを決意する
(2)理想の暮らしを考える
(3)まずは「捨てる」を終わらせる
(4)「場所別」ではなく、「モノ別」に片づける
(5)正しい順番で片づける
(6)ときめくかどうか、自分にたずねる
3.小物類はこうして片づける
です。
1・プロローグ~ときめくおうち
ワタシは近藤麻理恵さんの『Joy at Work』で、職場のデスクと自宅のデスクを片づけました。
それこそ人生が大きく変わりました。
自分の大好きなデスクに到着するのが楽しみになりました。
それが眠くて仕方なかった朝時間を、てきぱき過ごすきっかけになりました。
それから、ちょっと責任の伴う仕事に立候補することができました。
書類の紛失がなくなったことで、ちょっぴり仕事に自信がついたのです。
さらに、退勤時刻も1時間ほど早くなりました。
デスク周りが整っていると、効率的だからです。
そのあとも忙しくなると、当然机が書類やそのほかでてんこ盛りになります。
が、退勤時刻までに「原状復帰」ができるようになりました。
その方が明日から仕事に前向きに取り組める、という大きな実感を日々愉しんでいるからです。
これを、毎日使うキッチンと、狭いから片づけやすいトイレで実現してみたいと思いました。
あなたのおうちの中が、こうしたときめく場所でいっぱいになったら、スタバに行くお金も、ひょっとしたら温泉に行くお金も、浮いてしまうのかもしれません。
ワタシは少なくとも、職場のデスクという最も小さい場所の整頓だけで、お金がかなり浮いています。
昼食を食べるのも一人のときには「お気に入りのデスクの方が楽しいから、お弁当にしよう」という選択になるからです。
2.こんまり流片づけの「6つの原則」
あんまり原則に縛られるのは好きじゃないワタシです。
が、こんまり(近藤麻理恵さん)流の片づけを「おいしいところだけ」「つまみ食いで」やっていくうちに、この原則の持つ魔法の効力の偉大さを日々感じています。
こんまりさんの片づけは、「人生を変える」ためにやるもので、「お客さんが来るからとりあえず」というものではない。
自分の人生に必要なものの取捨選択の力を鍛え、人生を「ときめき」だらけにする魔法でした。
そのやりかたは、次の通りです。
(1)片づけることを決意する
近藤麻理恵さんは片づけをさまざまな著書の中で「祭り」と書いています。
それは、「一気に短期に完璧に片づけを終わらせる」のが成功の秘訣だから。
ちょびっとだけ齧ったワタシも、「デスク周りを片づけるなら半日かかる」と『Joy at Work』にあったので、みんなが休んでいる日を半日出勤してこっそり&ごっそり片づけることで成功しました。
おうちでも、1部屋ごとに半日とか「覚悟」することが大事だと思われます。
著者に言わせると「片づけはマインドが9割」。
ノウハウだけだとリバウンドしますので、この後述べる「ときめき」を感受する力をつけることもやっていくのだ!と決意することが大事です。
(2)理想の暮らしを考える
著者から決意をしたあなたへの課題です。
「どんなおうちで、どんな暮らしをしたいのか、理想の暮らしを考える」。
絵が得意ならイラストにしてもいいし、文字にしてみてもいい。
そんなことより手早く片づけを始めてしまいたいけど、リバウンドしないためにはここが重要。
理想の暮らしを考えたあと、どんな暮らしをしたいのか、真剣に考えてみましょう。
(3)まずは「捨てる」を終わらせる
収納グッズに頼らず、まずは「捨てる」を終わらせましょう。
そして、大事なのは「場所別・部屋別」に終わらせるのではなく、「モノ別」に終わらせることです。
つまり、同じカテゴリー別に片づけを勧めていくことです。
そして、「ときめき感度」を上げることが、リバウンドを防ぎます。
(4)場所別ではなく「モノ別」
部屋別に片づけていると、「思い出の品」や「読んでいなかった本」に足をすくわれます。
せっかく「今日は片づけをするぞ」と時間をとったのに、気づけば散らかり放題の部屋でアルバムを眺めて夕方になる・・・・なんて大惨事がワタシはよくあります。
実は、「モノ別」に、衣類、本類、書類、小物類、最後の思い出品という順番が大事。
さくさく進むし、見た目もすっきりします。
(5)正しい順番で片づける
これらの順番は、自分の「ときめき感度」を上げていくために必要です。
衣類は「ときめき感度」を上げる練習にちょうどよくて、写真などはときめきの感度が上がるまでは難しいものなのです。
(6)ときめくかどうか、自分にたずねる
捨てるモノと残すモノをきめる基準は「ときめくかどうか」です。
判断するポイントは、必ず触ること。
それも、しっかりと両手で、1つひとつのモノと対話するように触れることが鉄則です。
モノを触ったときの、自分の身体の反応を感じてみてください。
ときめくモノを触ったとき、体は「キュン!」となります。
全身の細胞が少しずつ上に上がるような感じです。
逆に、ときめかないモノを触ったとき、体は「ズン」と、重くなったような感覚を覚えます。
ここで大事なのは、「捨てるモノを選ぶ」のではなく、「残すモノを選ぶ」ということです。
ときめくモノだけ残しましょう。
そして、ときめかないモノを捨てるときには必ず「ありがとう」といってからお別れするのを忘れずに。
ご縁があってあなたのおうちにきてくれたモノたちに感謝の気持ちを込めて手放すことで、モノを大事にする心が芽生えてきます。
3.小物類はこうして片づける
片づけのしかたがものすごくたくさん本書には載っています。
すぐにできることとして、ワタシが個人的におすすめなものは、次の通り。
(1)「毎日持ち歩くモノ置き場」を作る
このイラストを見た瞬間、猛烈にやってみたくなりました。
ここのところ寒くてコートを着たりストールを使ったりするのですが、バッグとの相性がいまいちになりがちだったのです。
しかし、中身を全部毎回入れ替えると、忘れ物をしそうで怖かったのです。
そこで、無印の大きめのバッグインバッグも購入。
忘れてはいけない定期入れや財布をひとつにまとめることで、ついに「毎日持ち歩くモノ置き場」が完成しました。
ADHD気質で、忘れ物の恐怖症があるのですが、バッグインバッグに「絶対必要セット」をまとめれば、何とかなりました。
(2)書類は「全捨てが基本」である
衣類、本類、書類は、まずは家じゅうから自分の管理できるその種類のものを一か所に集め、行います。
そして、書類片づけの基本は、ずばり「全捨て」。
といても、本当にゼロにできないので、「全捨てが前提」」で、残す書類選びます。
書類はボリュームが少ないことで、つい溜めてしまいがち。
「今使っている」「しばらく必要」「ずっととっておく」など、この先の使用用途がはっきりいえる書類のみを残します。
ポイントは、必ず1枚1枚をチェックすること。
封筒にまとまっていても、広告が混ざっていることが多いので、中身を出して選びます。
ちょっぴり頭が痛くなりがちですが、大丈夫。
お水などをたまに飲みつつ、冷静にカテゴリーごとに進めていきましょう。
とりあえず、衣類をこれから片づけます。
今週も、おつかれさまでした。
いっぱいがんばったことでしょう。
自分をいっぱいいたわってくださいね。
では、また。