「こんなことをしたい!」というプランを立てるときに、大切なことがあります。
あなたは理性に頼ってはいけません。
計画の初期段階、まずは「うまくいく姿を思い浮かべる」ことが大事。
その瞬間は、完全に「想像力」だけを働かせるだけ。
これは非常に重要なことです。
想像できるものは、必ず実現できる
想像力とは文字通り、人間が思いついたあらゆるものを具体化していく工作室です。
人間が想像できるものは、必ず実現できるといわれています。
この50年に人類は、想像力を使ってそれまでの人類の歴史の中で成し遂げてきた以上のものを達成してきました。
空を飛び、太陽を分析し、そして人間は今時速1000キロ以上で移動することが当たり前になってしまいました。
その人間にとっての1つの限界は、その想像力をどこまで開発し、利用できるか、ということです。
まだ人間は創造力を意識的には十分に使いこなしておらず、まだまだ初歩的なものにすぎません。
想像力には、2つの型があります。
1つは、よく知られた「改良的想像力」で、もう一つは「独創的想像力」です。
改良的想像力は、古くからある概念やアイデア、計画を再構築したて新しく作り出したものです。
発明家はたいていこの創造力で発明していますし、多くの難問はこれによって解決しています。
独創的想像力は、ヒラメキやインスピレーションを生み出す力です。
独創的想像力は、自動的に働きます。
ワクワクしたりしていると、その力は発揮され、使うほど磨きがかかります。
工場や金融などのビジネスでの偉大な指導者や、芸術家、音楽家、詩人、作家など、その道で成功した人は、この独創的想像力の開発に成功した人たちです。
改良的想像力も、独創的想像力も、磨くほど鋭敏になり、筋肉のような性質を持っています。
いま、あなたの想像力は弱っているかもしれません。
でも、訓練でよみがえらせることは可能です。
さまざまな想像を日頃から働かせることが、その訓練になります。
良いアイデアがよみがえるのを感じるまで、想像することを楽しく続けてください。
集中力を強化する
ここでは、さらに集中力を効果的に活用して想像力を豊かにすることについて考えます。
以前ご紹介した「願望を実現するための6カ条」の1番に、「あなたの望んでいるものを明確にすること」がありました。
金銭を例にとってみましょう。
その場合、その金額が現実の札束として目に浮かぶまで、注意のすべてを集中させます。
そして、それを手に入れた時の自分の姿を思い浮かべます。
それから、これらのことを潜在意識に伝えます。
潜在意識が完全に指示を理解するまで、繰り返すのです。
そのときのちょっとしたテクニックとしては、あなたが思い浮かべている金額を「必ず手に入る」とあなた自身で信じることです。
願望をお金に転換するには、それを心に思い描く想像力が必要です。
しかし、明確なプランが出来上がるまで待つ必要はありません。
あなたが思い描いているお金を得るためにどんな仕事をしなければならないか、はここではまだ考える必要はありません。
ただ、手始めに自分がお金を所有している姿を思い描くことです。そのときのあなたは、「潜在意識が作るプラン」に期待をかけてよいのです。
そうすると、インスピレーションという形であなたの第六感にひらめくことがあります。
ヒラメキがあったら、それを大事にし、行動に移すのです。
「願望実現のための6カ条」の4番目には、願望を現実にするためのプランを実行に移すように指示しています。
この指示には、従ってください。
願望設定のプランを立てるときには、理性は必要ありません。
なぜなら、あなたの習性が怠惰かもしれないのです。
どこかで「めんどくさい」という感情が「もっともらしい理由」を連れてきて、あなたにブレーキをかけてしまう可能性があるのです。
理性に頼らず、目標が達成された嬉しそうなあなたの姿を思い浮かべる、想像する、それだけでいいのです。
深層自己説得の力を効果的に発揮させる
では、実際にどうやってそうした力をつけていったらよいのでしょうか。
著者はこんなやり方を提案しています。
1.誰にも邪魔されない、静かな場所を選んでください。
さしずめ就寝前のベッドなど。
たとえば、あなたが貯めたいと思っている金額とか、いつまでに貯めるかについて書いたものを読み上げます。
自分で自分の声を聴きます。
そして、すでにお金を手にした自分の姿をありありと思い浮かべます。
2.あなたが貯めようとする金額が目に見えてくるまで、つまりこの暗示の言葉が心の中で本当に自分のものになるまで、毎朝毎晩繰り返します。
3.その宣言文は、見えるところに貼っておく。寝る前と、起床時に読みます。
潜在意識は、感情を込めた自己説得にしか従わない性質を持っています。
特に感情の中でも、信念を持つことが重要です。
信念は感情の中で最も建設的なものです。
毎日の中で繰り返し訓練して、力をつけていきましょう。
週末になりますね!今週もお疲れさまでした。
明日は、著者の別訳『成功哲学』から、思考の現実化について、お付き合いください。
もう少し具体的になります。
明日は、休めますか?
せめて今夜はのんびりしてくださいね。
では、また。