誰もが時間に追われている現代。
うつ病が増えている主な原因ともいわれているとか。
著者も大学院時代に、学生をサポートするチューターとして、学生が履歴書を書く手伝いを6年やりました。
毎年毎年、学生の業績が、少なくとも紙面の上では、前の学生より立派になっていることに驚きました。
はじめは感銘を受けました。
しかし、気づいたのです。
より小さなフォントを使い、より派手な見出しに業績にした見出しを作るために、みんなどれほど大きな精神的代償を払っていることか、と。
私たちは、たくさんの活動を日々の生活に押し込むことによって、忙しくなりすぎています。
その結果、私たちの周りにある、幸せと言う「究極の通貨」となりうるものに気づくことなく過ごしているのです。
仕事、授業、一曲の音楽、素晴らしい景色、親友、もしくは子供の素晴らしささえ、見失っています。
私たちの多くが、この多忙な競争社会の中で暮らしています。
ではその中で、どうしたら生活をより楽しむことができるでしょう。
これについては、残念な事実とうれしい事実があります。
残念な事実は、解決する特効薬はないということ。
私たちは生活を簡素化し、テンポを遅くするしかありません。
そして、嬉しい事実とは、するべきことを減らして生活をシンプルにしても、成功は妨げらえるわけではない、ということです。
どのような分野や活動において時間に追われることが、あなたの幸福を阻害しているでしょうか。
アクション:時間の使い方を見直す
過去1~2週間の行動を書き出してみましょう。
そのリストを見ながら、次の質問に答えてください。
・どの部分を簡素化できますか?
・何をやめられますか?
・インターネットやテレビを見るのに時間を使いすぎていませんか?
・仕事の会議の回数や時間を減らすことはできますか?
・断れることを引き受けていませんか?
「意義」と「楽しみ」の両方を感じられる活動に没頭する時間を定期的にとるようにしましょう。
例えば、家族と一緒居過ごす、ガーデニングをする、ひとつのプロジェクトに集中する、瞑想する、映画を観る、などです。
作家のヘンリー・D・ソローは言っています。
「シンプルに!シンプルに!シンプルに!
することを2つか3つに絞るのです。
100や1000では多すぎます。
100万ではなく、半ダースで十分です」。
ついつい「あれをやるついでに、これも・・・」「あれも、やっておきたいな」と仕事を増やしがちな毎日です。
ついでに、仕事も引き受けがち!
そうして「今日のやることリスト」がメモパッドからはみ出したり。
頑張れば出来ちゃうけれど、そんな毎日をすごしてしまうと、大事なことを必ず見落としていきますね。
シンプルに!
今日もお疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。