「周りの目を気にした人生」ではなく、
あなたが「心から納得できる人生」を始めていくためには?
それには、あなたらしさが輝くこと。
それで世界はおのずと変わると著者は言います。
私達は情報や人の目につい振り回されてしまうことがあります。
本当は自由なのに、「自分らしい人生を生きたいのに、現実はなかなか難しい」と感じてしまったり。
仕事も恋も結婚も自己実現もかなえられる時代と言いながらも、なんだか自由を感じられない。
そう感じることは、ワタシもしょっちゅうです。
「結婚すれば、幸せになれる」
「やりたい仕事ができれば、輝ける」
そんな「決まりきった理想の幸せ」や「あるべき姿」に縛られてしまう人が今、少なくない、と著者は言います。
今の時代、「これがあれば幸せ」「こうすれば幸せ」という安心できる確実な条件は、実際のところ限りなく少なくなってきています。
しかし裏を返せば、
・あなたが、過去に何をしようと、どんな学歴やキャリアであろうと
・どんな知識やスキル、資格を身に着けようと
・人から憧れられるモノ(美しさ、パートナー、お金、地位・肩書)を持っていようと
私たちの本当の幸せが、ずっと保証されるわけではない、そんな時代になったのです。
「あなたの幸せにとって、本当に大切なものだけを選択していく力」が必要なのです。
「幸せの基準」に、あなたを当てはめるのではなく、「あなたが幸せと感じること」を集めていくと、望んだ以上の幸せは、自然と手に入るようになっているからだそうです。
まるで呼吸をするのと同じくらいのことだそうです。
著者自身も、会社員時代には、人目や評価を気にして、振り回されてばかりだったそうです。
自分探しに迷い、高級車1台くらいの投資したこともあるそうです。
しかし、置かれた環境や過去がどうであろうと、すべては自分次第。
自分の考え方を変えることで、いくらでもうまくいくそうです。
つい、周りにふり回されてしまうのは、なぜ?
私たちは、気づかないうちに情報に振り回されてしまいます。
気づかないうちにテレビや雑誌、加えて無意識に見ていたネットからも、たえず「豊かなライフスタイル」や「幸せの形」の発信を受けてています。
生き方の選択肢や自由が増えたのに、無意識のうちに入ってくる情報を見ているうちに、つい、人の行動が気になってしまうのです。
特に、女性は人に共感する力がある分だけ、軸がぶれてしまうことがあります。
でも、いつも人と比べたり、人からどう思われるかを基準にすると、自分を見失ってしまいます。
あなたへの肯定度が、すべてを決める
まずは、あなたの「現在地」を確認することが大切です。
あなたは今、自分のことを、どんな風に感じていますか?
肯定度が50%以下の方は、自分に対して厳しすぎです。
欠陥や足りないものばかりに意識を向けて、過小評価しすぎているのではないでしょうか?
あなたの体は、感謝されなくても日々、あなたのために一生懸命働いてくれます。
そして、あなたも、失敗しても人生をあきらめず、乗り越えてきたからこそ、今あなたはここにいるのです。
そう思うと、誰よりもあなたのために頑張ってきたのは、ご両親でも彼でも、周りの誰でもなく、実はあなた自身です。
その自分を認めないということは、あなたに対して失礼なことです。
目に見える成果や、大きな結果だけであなたの価値を判断しないこと。
「いいところ」「ダメなところ」の両方があることを認め、そのままの自分を受け入れる習慣を身につけることが重要です。
両面あってのあなただから。
そのままのあなたを受け入れるには、「肯定する力」をつけましょう。
たとえば、
・あなたの素敵な面を見つけたら、素直に「素敵だね!」とほめてあげる
・かなえたい夢があるなら、「ムリ!」と否定せず、応援してあげる
・悲しい時は慰め、大変な時はちゃんとかばってあげる
・落ち込みそうなときは、「なんで自分はできないんだろう」と自分を責めたりせず、まずは一人になって深呼吸。そして、「そんな自分もOK」「大丈夫、大丈夫、自分なら絶対乗り越えられる」と優しく励ましてあげる
ひとつひとつの小さな積み重ねが、あなたの肯定度を上げていきます。
いい面も、悪い面も、すべて受け入れることで、「自分を肯定する力」は、高まっていくのです。
大切なのは、「人からどう思われるか」ではなく、
「あなたが自分をどう思っているか」です。
幸せは、「そのままの自分を、どれほど肯定できるか」で決まります。
なぜかモテる人の共通点
著者がコーチをしてたくさんの人とかかわる中で、不思議に思ったことがあります。
Aさんは、モデルのように美しく、キャリアにも恵まれ、どこへ行っても「美人ですね」「スタイルいいですね」とほめられます。
プライベートでもたくさん習い事をし、次々資格を取っているほどの頑張り屋さん。
でも、どこか心が満たされないのです。
いつも頑張っているのに、なぜかうまくいかなくて、素敵な出会いもありません。
一方Bさんは、ごく普通のOLさんで、容姿も能力も人並み。
それほど頑張っているようには見えないけれど、いつもニコニコ楽しそうで、いいことばかり起きます。
さらに、素敵な彼と出会い、幸せになっていくのです。
「普通、逆じゃないかな」
と著者は思うのですが、Bさんのような特別な何かを持っていなくても、幸せな人は幸せで、そういう人ほど、かえって無理せず、楽に夢をかなえていくそうです。
この二人の大きな違い、それは「今の自分を肯定しているか」「今の自分を否定しているか」。
Aさんは、頑張っているけれど、スタートが「今の自分を否定している」のです。
涙ぐましい努力をしていかないのは、そのせいです。
そして、うまくいかない中で「どうしてこんなに頑張っているのに」と疲れ、すり減ってしまうのです。
一方、Bさんは、「自分はそのままで価値のある人間」だと思っているのです。
「完璧じゃないけど、今の私もなかなかいいよね♪」と、周りの小さなものや出来事に、幸せを感じています。
だから、何もしなくても、「スペシャルな私」にふさわしいことが起こるのです。
努力の方向性
あなたの中には「幸せのタネ」がちゃんとあって、あなたが気づいてくれるのを待っています。
「自分っていいな」「本当に、自分ってすばらしい」
そうやって、あなたが自分自身を肯定していくことで、初めてそのタネは芽生えると言います。
大切なのは、努力の方向性です。
「足りないものを補う努力」や「認められる努力」ではなく、
「そのままのあなたを受け入れ、好きになる努力」です。
ワタシも昔は恥ずかしながら、恋人に「自分を丸ごと受け止めてほしい」というわけわからん甘えがありました。
年齢を重ねてくると、「そんなこと、血もつながっていない人に求めるのっておかしいよね?」と思えるようになりました。
だって、自分だって相手の「丸ごと」を受け入れているわけではなく、「ここ、直してほしいんですけど~」などと心の奥ではアレコレ思っているわけですから。
人に甘えるんじゃなく、ちゃんと「自分が自分を好きになること」。
それって、厳しいしつけを受けてきちゃった人には、けっこう難しかったりするんです。
でも、それができないと、本当の幸せにはなれないんですよ。
どんな優しい恋人を手に入れても、「丸ごと」愛してほしいのは、本当は「ほかのだれか」じゃないんですよね。
よ~く自分と対話していくと、本当に認めてほしい相手って、「自分」だったりしたんです。
まったくもう、そんなことに気づくまで40年もかかってる。
あなたは、今週もがんばったあなた自身を、たっぷり大事にしてあげてください。
ゆっくり休んで、素敵な夢を。
では、また。