「自分だけの時間」を増やすために、まず考えるべきこと。
それは生活リズムを調えることだそうです。
「時間が無い」「忙しい」「残業続き」という方の多くは残業を前提とした生活リズムが習慣化している、と著者は指摘します。
少しずつ、生活リズムを変えていきましょう。
そこでまず、著者がオススメしているのが「前業」。
1日10分の「前業」で人生が加速する!
前業をオススメする3つの理由
まず、定時(終業)以降の時間は、職場に拘束されない自分自身の時間です。
そして2つ目、「前業」は「残業」より少ない時間で効率よく仕事ができます。
訪問客も電話もなく、仕事が進みやすいことと、心や身体の疲労度が低いからです。
そして何よりも「始業までに〇〇をやる」と時間に限りがあることを強く意識するので、残業よりもだらけにくく、その分仕事が早く終わります。
3つ目は、職場の人たちや顧客に先駆けて仕事することで、1日を自分のペースで送ることが可能になる、ということです。
残業続きでも大丈夫!日常を変える3ステップ
無理なく続けられる、前業のやり方です。
ステップ1
まずは始業15~20分前に出勤し、メール処理など、相手に先駆け「先手を打つ」ことに、時間を使ってみましょう。
ステップ2
前業になれて来たら、1週間~1か月ごとに15分ずつ、前業時間を増やしていきましょう。
1時間以上のまとまった時間を確保できるようになったら、企画書を書くなど、他に惑わされず集中したいクリエイティブ系の仕事に朝の時間を当てるようにしましょう。
前業時間を増やしていくごとに、同じ時間だけ、夜の残業を減らしていきましょう。
ステップ3
2時間程度の早出が習慣化できるようになったところで、試しに始発に乗って6時頃に職場に着くようにしてみてください。
ガラガラ電車は病みつきになりますよ。
そして夜の残業は、この時点でバッサリ切り捨てるようにしましょう。
今まで残業でこなしていたことは翌朝やるよう、ここでシフトチェンジです。
いかがでしょうか。
最初から「1時間早く起きよう!」と気負わず、10分~20分ぐらい早起きすることから始めてください。
「前業する→仕事が進む→楽しい→続けたい」というループに入ることが最優先です。
残業をやめるためのマインド作り
しかし、残業が多い職場で定時退社するには勇気が必要です。
実行にあたっては、大きく分けて2つの精神的障壁があります。
それは「周囲の目」と「働き方に対する考え方」です。
周囲の目とは、「みんな残業しているのに、自分だけ先に帰るなんて・・・」という遠慮ともいえます。
ただこの問題は、実は克服しやすいのです。
なぜなら多くの人が「残業したくない」「早く帰りたい」という気持ちを奥底では抱えているからです。
ただ、「お先に失礼します」と、先に言い出しにくいだけなのです。
ではどうすれば、気まずくならずに、定時退社できるのでしょうか。
ポイントは2つ。
「与えられた仕事はきっちり終わらせる」「前業を習慣化し『あいつは朝早くから仕事をしている』という印象を与える」。
ここを押さえておけば、最初は白い目で見られていたとしても、じきに理解され、賛同者は必ず現れます。
しかし、ワタシの場合「早起き」そのものが大きな問題です・・・。
そこにも著者はこんな方法を提案してくれていました!
ムリなく続けられる早起きのポイントは「強制力」
早起きを習慣化するには「強制力」を自分に働かせるのが早道です。
ポイントは3つあります。
①あえて、早上がりをする
まず私は、早起きを定着させるために「早上がり」を利用しました。
みなさん、旅行に行くのに「朝6時の新幹線に乗らなくてはいけない!」と思えば、どんなに眠くてもがんばっておきますよね。その力を利用するのです。
まず、「明日の朝までにやらなくてはならない」という仕事がある場合、残業したいという気持ちをグッと抑えて、「よし帰ろう!」と試しに早上がりをしてみてください。
そして、その日はできるだけ早く寝ます。
そして次の日の朝、早出して、その仕事をやるようにしてみてください。
きっと、どうしても起きずにはいられないはずです。
このように「強制力」を借りれば、必ず目は覚めます。
ただ、慣れないうちに重要すぎる仕事を朝の時間にもってきてしまうと、期限に間に合わず大変なことになりますので、ある程度読める仕事から試してみてください。
②仕事を持ち帰らない
保険をかける意味で「家で仕事を少しやろう」「土日やろう」と持ち帰ってはいけません。
「強制力」が働かなくなります。
早起きの習慣をつけるためには、家で仕事をしたくなっても、そこはグッとこらえましょう。
③就寝時間が遅くなっても、翌朝早起きする
急な仕事で帰りが遅くなる。
公私の飲み会などで、いつもより就寝時間が遅くなる。
社会人としては避けられないことですね。
ちなみに私は21時以降には極力予定を入れないようにしています。
例えば、私の趣味はプロ野球観戦ですが、試合が終わると「祝勝会」と称して、観戦仲間との飲み会が始まるのですが、この会への参加は5試合のうち4試合は断るようにしています。
それは、観戦が終わったらすぐに家に直行し眠るためです。
とはいえ、5試合に1試合は気分が良くなり、会に参加するわけです。
また仕事でも、納期を守るために、月に1回程度のペースで、現在も23時ぐらいまで仕事をすることがあります。
このように夜遅くなった時も、起床時間を遅らせることはしません。
就寝時間が遅くなった翌朝に早起きすれば、その日の夜は、逆に早い時間帯に「コトン」と深い眠りにつくことができるからです。
そしてその次の朝には、総会に早起きすることができます。
早起きが楽しくなるモチベーションアップ法
早起きの1番のモチベーションになるのは「夜やりたいことを見つける」ことです。
私は学生の頃に趣味だった野球観戦に、久しぶりに友人に誘われて球場に行ったことで情熱が再燃しました。
「18時のプレイボールには、球場に行けるような生活を取り戻したい」。
これが朝型生活を維持する大きなモチベーションになりました。
こうした素敵な終業後の時間を手に入れるために、著者がほかにも勧めていること。
・眠りの質を上げる工夫をする(アロマテラピーや足を高くするなど)
・太陽の力を借りて最高の目覚めを手に入れる
・「戦略的息抜き」(徹底して休みの日に「休んでいるんだ」と意識して休む)
・超リアルで、超具体的な目標を決める
・仕事の優先順位は「締め切り日順」でやる
・毎週日曜日の夜などに、週単位で「やるべきこと」をしっかり確認する
・「自分締め切り」を作り、仕事を追いかける
・1日の最初と最後の15分で片づけを行う
・「1日1捨」を行う
などが、紹介されています。
春は新しい部署についたり、周囲のメンバーが変わったりする時期ですから、ここで「前業」に切り替えるにはよいタイミングかもしれません。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。