情報の波にのまれて陥る完璧主義をやめて、「結果オーライ」の達成主義になったほうが、本当に目標を達成することができます。
そのためには、あれこれ手段をネット検索して悩むよりも、「大量行動」をすること。
そうしているうちに、「リスク」に対して自然と鈍感になってきます。
大量行動によって、あなたには「行動に裏付けされた知識と経験の蓄積」ができているからです。
リスクに対して鈍感に
大量行動が習慣化されると、徐々に「リスク」に対して、鈍感になっていきます。
なぜなら、あなたには行動に裏付けられた知識と経験の蓄積ができてくるから。
このときはこうだった、と困難な場面に出くわしても、ちょっとやそっとのことでは動じなくなっていきます。
人は目の前にリスクがあると、どうしても過敏な反応を示す傾向があります。
これを「リスク過敏バイアス」と呼びます。
自分がちょうどいいと考える行動計画の10~20倍の行動量をこなせと言われると、つい過剰な拒否反応を示してしまうのです。
しかし、大量行動するうちに、客観的にリスクの度合いを把握できる知識や経験は身についてきます。
すると、何をどれくらい実施した時、何%くらいの確率でそのリスクが顕在化するのか、直感的にわかるようになります。
常に最短距離でゴールを目指したいと考える完璧主義者には得られないような経験です。
こういった経験によって蓄積されたデータは、「短期記憶」や「長期記憶」に貯まっていきます。
そうすることで、やがてリスクを恐れなくなり、どんどん高い目標を設定し、チャレンジする精神力は醸成されていきます。
このような好循環を創りだしていくことができるようになります。
過剰にリスクを恐れ、逃げ出すことなど、もうなくなるのです。
成功とは消去法の歴史そのもの
今日から、あなたに対するあなたの評価基準を変えてみませんか?
成功できる人は、決して自分を「減点方式」で評価しません。
減点方式とは、最初から自分は100点持っていると考えて、うまくいかなかったら、どんどん点数が減っていくと考える発想です。
だからこそ、リスクは冒せなくなったり、チャレンジ精神も芽生えなくなるのです。
一方、果敢に挑戦し続ける成功者は「完全加点方式」で自分を評価します。
スタートは0点なのです。
何も失うものなどないのです。
うまくいったことがあれば加点するし、失敗したとしても、そこから得た経験を学びと捉えて加点していけます。
マイナスが生じないので、「完全プラス思考」なのです。
むしろ、何もしなければあなたは0点のまま。
それこそあなたにとっての一番のリスクだと考えますから、どんどんチャレンジしようと思うわけです。
「うまくいくかどうかわからないけれど、やってみる価値はあること」
これをやっても無駄だと捉えるか、いい経験になると捉えるかが、成功する人と成功できない人との大きな分かれ目かもしれません。
さて、完全加点方式で考えられる人は、10回に1回成功した時、その1回の成功もプラスだし、失敗した9回もプラスだと考えます。
そうするとどうなるでしょうか?
行動を積み重ねるたびに、成功の精度が高まっていきます。
膨大な試行錯誤から生まれた「うまくいかなかった体験」、これは貴重な財産です。
この財産があなたを大きく成長させてくれます。
なぜこのときはうまくいって、このときはうまくいかなかったのか。
「長期記憶」に蓄えられた過去のデータと比較し、検証できるので、うまくいかなかったやり方や経験を意図的に消去しているわけです。
成功とは、あなたがどれだけ挑戦し、どれだけ失敗したのか。
その消去法の歴史そのものなのです。
「失敗を恐れずに取り組みなさい」とよく言いますが、「恐れない」自分になるためには、「恐れないぞ、恐れないぞ」と思い込む精神論ではなかったんですね。
とにかく「がむしゃら」に「大量行動」をすること。
成功も失敗もたくさん経験した内容って、確かに失敗が怖くはなくなりますね。
「失敗しても、これくらいだ」という目安もあるから、気楽にさらに高いレベルで挑戦できる。
あれこれ検討するばかりで、結局踏み出せずにいると、根性論で「失敗を恐れるな」と言われても、チャレンジはできませんもんね。
知識量の足りなさが不安の引き金になって、あれこれ挑戦する前から検討してしまうこともあります。
でも、社会に膨大な情報量があふれている今、すべてを総合して検討してからスタートしたら、誰だってぐったりしてしまいますもんね。
この時代に「たくさん経験している」人って、かえって貴重かも。
こんなときだからこそ、試行錯誤ができる人は、ものごとの本質を見抜いていけるのかもしれません。
つい減点方式で考えがちで、失敗が怖くなります。
まわりの人に減点方式で評価されてしまうことだって、たくさんあります。
挑戦を嫌う日本社会の今の雰囲気自体が、減点方式なのではないでしょうか。
社会全体が減点方式っぽい中でも、あなたの自己評価は加点方式でいきませんか。
ワタシも加点方式で考えるようにしてみたのですが、ちょっと勇気が必要というか、違和感がありました。
でも、天井が抜けるような、自由な感覚があります。
湯船が最高に気持ちいい季節になりましたね。
この時期には1日の最後に湯船で本を読むのが、とても楽しみです。
ゆっくり休んで、素敵な夢を。
では、また。