どんなにがんばっても、自分のマイナス面ばかりきになってしまったり。
資格を取っても、業績を上げても、何だかわからない何かに「もっと頑張らなければ!」と追いたてられる。
自分を好きになれない。
だから、自分を認めてくれるものにしがみついてしまう。
でも、何かに頼って立っていようとしても、結局は倒れてしまいます。
自分の足で立ち上がりたい。
自分の心のぽっかり開いたままの部分を、あなた自身で埋めていくスキル。
今回は、自分に自信のない人限定の本です。
自分を好きにる最初の一歩、「たったひとつでいいから、自分の体の好きな部分を見つける」
いろいろな自己啓発本では、「ありのままの自分」を認めましょう、とあります。
しかし、そんなことがサラッとできたら、人生をこじらせてません。
著者は何をしても両親に誉めてもらえず、否定ばかりされてきた人でした。
頭のなかに思い描いた「理想の自分像」にとらわれて、それ以外自分を受け入れられなかったとか。
学生時代、自分の殻を破ろうと、スペインに留学しました。
そこで出会ったジプシーのおばあちゃんと一緒に暮らしていたとき、もう80歳だというのに、彼女が自分をとても愛していたことに驚きます。
それは愛しそうに指先の手入れをしたり、いつも上機嫌で鼻歌を歌いながら化粧を始めるのです。
その様子は、20代の女性の持つ雰囲気となんら変わらず、老いなどまったく意識していないかのようでした。
「自分を好きになれない」
著者がそう話したら、おばあちゃんは言いました。
「たったひとつでいいから、自分の体の中で好きな部分をあげてごらん。
今まで誰かに誉められたところは?」
著者は長く考えてから、
「髪かな?
安いシャンプーを使っているけれど、さらさらしてとってもきれいねって言われたことがある」
と答えました。
おばあちゃんは満面の笑みを浮かべ、
「本当にお前の髪は美しい」
と頭をそっと撫でてくれました。
「誰かと比べて劣るところや嫌いなところばかり探してはいけないよ。
声が魅力的、首筋がセクシー、小指の爪だけは自信がある、姿勢がすごくいい。
自分を丸ごと認められなくても、どこか好きなところは探せるだろう?
そこを思いっきり愛するんだよ」
そうすると、心の中にある「好きを感じる」センサーが働き始めるそうです。その感覚に慣れることがまず第一歩。
少しずつ自分の好きなところを見つけ、感じていくことで、いつの間にか「好きなところ」が増えていき、「今の自分が大好き」になっていくのだとか。
さそんな話を聞きながら著者も髪を触っていたら、自分の髪が前よりちょっとだけ好きになりました。
すぐに全部解決!とはいかないけれど、完全に閉ざされていた心の扉がほんの少し開いて、希望の光が差してきた気がしました。
まだ気づいていないだけで、あなたにもそんな「大好きなところ」があるはずです。
一緒に探してみませんか?
今日も暑いなか、1日お疲れ様でした。
ゆっくり休んで素敵な夢をたくさんみられますように!
では、また。