アルバート・エリス博士によれば、昨日読んだ【B】(信念)には、2種類あるとのこと。
①ラショナル・ビリーフ(合理的な信念)
②イラショナル・ビリーフ(非合理的な信念)
この2つです。
多くに人は、非合理的信念があるから、落ち込みます。
「イラショナル・ビリーフ」を捨てると、前向きになれる
たとえば多くの人は、「好きな人にふられた」というAがあると、「自分に魅力がなかったんだ」というイラショナル・ビリーフ(非合理的な信念)を信じ込んでしまい、へこんでしまいます。
しかし、「自分に魅力がないからフラれた」というのは、100%合理的に正しいのでしょうか?
たまたま、相手にすでに恋人がいたのかもしれません。
来週、結婚式を迎えている人だったのかもしれません。
仕事にイライラしているときに告白されて、それどころではなかったのかもしれません。
相手に見る目がなかっただけかもしれません。
以前著者の友人がプロ野球選手と合コンして、一目ぼれされ、出会った当日に
「結婚を前提に付き合ってほしい」
と言われたそうです。
ですが彼女は、
「どうせ2軍選手なんでしょ?
1軍選手が合コンに来るわけないし。
あなたとなんか、付き合うはずがないじゃないの」
と言って、その日に断ってしまいました。
翌日プロ野球選手名鑑を見ると、彼はバリバリの1軍選手で、年俸3億円と書いてありました。
「どうしたら、やり直せるのかしら」
と後悔しましたが、結局連絡が取れないまま、彼はほかの女性と結婚しました。
お金で男性を判断する傾向の強い、ゲンキンな女性ではありましたが、彼女のイラショナル・ビリーフはこういうものです。
「年俸3億円の選手が、私の目の前に現れて突然『結婚してくれ』と言ってくるわけがない」
「合コンに来るようなプロ野球選手は、2軍だけだ」
という【B】(信念)です。
「世の中、何が起きてもおかしくない」
という【B】(信念)を持っていれば、相手の連絡先くらいは聞いていたはずです。
「男は年収だ」という信念もイラショナル・ビリーフです。
いまお金持ちでも、10年後には破産しているかもしれませんし、今貧乏でも10年後には大金持ちになっているかもしれません。
決めつけ癖をなくすには
「財布は、落とさないものだ」
と思っていて、財布を落としたら、落ち込みます。
「財布は落とすものだ。
だから、キャッシュカードとクレジットカードと現金は、別のところに入れておけば、落とした時に落ち込みが緩和される」
と思っていれば、ショックは少なくて済みます。
「会社は定年まで勤めあげるものだ」
と決めつけていると、会社の倒産があると落ち込みます。
「会社の寿命は、定年まで持たないだろう。
だからこそ、いつでも起業できるように準備をしておくべきだ」
と考えていれば、リストラされても落ち込みは軽減されます。
「老後は、夫婦水入らずで過ごしたい」
と思っていたら、定年と同時に離婚届を出される熟年離婚は
「離婚届は出されないはずだ」
という決めつけが原因で、激しく落ち込みます。そうした人は、熟年離婚をされないための対策を、新婚のときからしていたのでしょうか?
子どもが生まれる1か月前は、毎日妻に付き添っていたのか。
出産に立ち会っていたのか。
子どもが3歳になるまで、週2回以上お風呂に入れていたのか。
それらを聞くと、熟年離婚された男性の大半は、していないそうです。
悪くなる原因がたくさんあったのに、良い結果しかあるはずがないと決めつけていると、悪い結果が出た時に、その落差に落ち込みます。
常日頃から、
「そうかもしれないが、そうではないかもしれない」
と考える習慣を持つことで、落ち込み癖はなくなります。
決めつけ癖があると、裏切られる結果ばかりが目の前に現れてしまうのです。
思い込みは強いワタシなので、何かと落ち込んでいたんだなぁと思いました。
今日も寒い1日を、おつかれさまでした。
ビタミンをたくさんとって、冬を楽しみましょうね~。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。