著者は、国内外の俳優やアーティスト、政治家などの著名人のヘアメイクを手掛け、コスメブランドのプロデュースなどを手掛けるTAkAKOさん。
男女問わず、外面と内面を美しくすることをモットーとするビューティークリエーターです。
大病や東日本大震災の経験を経て、「生きる時間」をどう過ごして、どう終えられるかについて、考えました。
思い切り心が喜ぶ「今」を喜び、幸せな人生の地図を描く方法について、提案しています。
心が笑っていないと気づいたら、「初めて」を楽しもう!
心が笑っていない、と感じる時は「知らないこと」「初体験」を導入するのがおすすめです。
①何でもいいから、ひとつ「初めて」をしてみる。
最も気軽に初体験を楽しめるのは「食」かもしれません。
コンビニでもちょっとした新製品はありますし、クックパッドで新しいレシピを試してみたり、新しい店に入ってみてもいいですね。
ちょっとした「初体験」は、心のセンサーの精度を上げていきます。
②「美味しい!楽しい!」とそこにいる人に伝えるのも初体験のひとつ
「美味しいですね」と話すときは、誰もが満面の笑顔になっているもの。
お店の人やシェフと話すことで、新しい情報がゲットできたり、安心してくつろげる場所になったりしますよね。
近所の花屋さんで、草花を手に取ってちょっとしたコツを聞いてみるのも、楽しいことです。
③ドキドキの初体験は、死ぬまでに何回できるかわかりません!
「いいや、面倒くさいし」なんて言っている暇はありません。
今日死ぬかもしれないのですよ?
死ぬ瞬間に笑っているためにも、笑顔になる初体験を楽しみましょう。
まずは、近所の知らない道を歩くだけでもいいのです。
あなたの自信につながる、小さな「できる」のミルフィーユ
「いつもパワーがみなぎっているね」と言われることの多い著者でも、朝のベッドの中では、「苦しい」「辛い」「思い」「痛い」という思いで目が覚めることがあるそうです。
何日もそんな日が続くと、精神的にも不安定になり、「もう、どん底」という気分に。
何をしても上手くいかないような人生の壁にぶつかったとき、人はどうしても他人のせいにしたり、自己否定したり、過去の栄光にしがみついたりして、「今」というときをなくしたがります。
たった今直面している苦悩を置き去りにして、「ああすればよかった」「こうすればよかった」と、過ぎ去りし日の後悔に思いを巡らすか、もしくは「これからどうなるんだろう」と、明日への不安を気にします。
しかし、実際に現実を生きるうえで、人生の巻き戻しをして解決するのは不可能です。
過去の映像を見て立ち止まっているだけでは、一歩たりとも前には進めません。
あなた自身のコントローラーを手にしているのは、あなただけです。
過去の映像はもう十分見たのではないでしょうか?
反省したのではないでしょうか?
さあ、停止ボタンを押しましょう!
「できなかった」「できないかも」と悩むよりも、「できる」ことに焦点を合わせてください。
まずは、「早起きできた」「朝食を食べた」「おいしいお茶を淹れられた」など、日常の小さな「できる」に「エライ!」と自分自身を褒めてあげることが大切です。
この小さな「できる」の積み重ねが、自信へとつながっていきます。
苦しい時ほど、一変させるような無理は禁物。
リハビリのように、ひとつずつ小さな「できる」を確認し、褒めて自信を取り戻し、過去から今へ心の時間を連れ戻すことが先決なのです。
心のスイーツ手帳
目標や夢を、「諦めない」ためにも、「めげない」ためにも、この2つの言葉の頭文字をとって「あめ=キャンディー」のような、あなた自身を応援する甘い言葉、「褒めエール」を綴る、心の「スイーツ手帳」を作りませんか。
①あなたが毎日続けたくなる、お気に入りのノートやメモを用意。
携帯で環やスマホのノート機能やメモアプリもOK。
②どんな些細な、小さな「できた」でもいいので、自分を褒めたくなることが見つかったら、忘れずに書く。
例:今日はドーナッツを我慢して、ダイエットできた
電車で席を譲った
いつもなら怒るところをこらえた
褒める基準は、あなたの自由です。
③最低でも3以上は見つけて書くこと。多いほど、自信がつきます。
「ダメだ」と思うことがあったときこそ、「心のスイーツ手帳」と向き合います。
あなたの「できた」をを褒めることに集中します。
自己卑下する時間は、マイナスをイメージすることで、マイナスの出来事を呼び寄せます。
回避するべく「褒めエール」で、自分自身を応援し、どんどんプラスの出来事を増やしていきましょう。
褒めるために小さな「できる」を積み重ねれば、大きな夢が叶います。
どんなに辛くても光をともし続ければ、闇の先が見えてくる
著者がパニック症候群に陥ったころを思い出すと、霧の中で生きているような感じだったそうです。
景色にモヤがかかり、鮮明にものごとを見ることができませんでした。
「老人以下のエネルギーで、よく生きてこられたね」とそのころの先生に言われていました。
実際パニック症候群の末期には、長年使ってきたメイクブラシを持つ手が動かなくなるくらい身体が硬直したものでした。
まるで長くて真っ暗なトンネルを、毎日走っているようだったそうです。
でも、いつかきっと抜け出せることを信じて、病院に通い、薬を飲み続けました。
不安を解消するために、アロマやオーラソーマ、フラワーレメディ、ハーブ、ヨガ、散歩、土いじりと五感をフル活用して、あの手この手でその闇に光をともし続けていたそうです。
「あれ?山がいつもより、イキイキして見えるぞ!」
ある日、自然の中で椅子に腰かけているときにパッと霧が晴れ始めました。
どれで回復したかは、いまだに定かではないそうです。
でも、気持がよくなるものはすべて試した結果、以前のような健康な身体の著者に戻れたのです。
試行錯誤した光の積み重ねにより、闇は薄れていき、いつしか晴れやかに輝き出しました。
最近の自殺の最も多い原因が「健康の問題」だそうです。
健康でいられることは尊いことなのです。
だからこそ、今の状況がどんなに辛くても、諦めないで光を自分自身にともし続けてほしいと著者は言います。
方法は必ずあると、希望を原動力に動いてみましょう。
「出口のないトンネルはない!」
必ずトンネルの先には、幸せが待っています。
仕事がうまくいかず、体調も崩して、ワタシ自身もずっとトンネルの中にいました。
仕事を休んでしまうことになり、家の中に一人でいると、過去ばかり思い出されて余計にウツウツとしてしまう日々でした。
ちょっと身体を動かすことを始めてみたり、窓際で草花を育ててみたり、パソコン教室に通ってみたり、いろいろトライしましたが、一番効果が高かったのが、こちらのブログを続けさせてもらったことです。
おかげさまで職場にも復帰しました。
まだ、以前のようにバリバリ働くことはできません。
が、そんな自分を許すことができるようになれたのは、人生の中でとても大きな出来事でした。
「自分を楽しませることをやる」というのは、じわじわと自尊心とか自信を育てていきます。
また、「自分の『できた』ことを書き出す」というワークは、視点をぐいっと「今」に修正してくれる作業でした。
今日は勤労感謝の日。
いつも頑張っているあなた自身をいたわってあげてくださいね。
では、また。