猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

目標を達成には、「完璧」より「大量行動」~『成功を習慣化する3つの記憶』

あなたの目標を達成するための方法は、どんなものがありますか?

巷にはたくさんのノウハウがあふれているので、どれを選ぼうかと悩んでしまうことがありますよね。

完璧な方法を選ぼうとすると、その情報量の多さにあれこれ吟味する必要が出て、前に進めなくなります。

知らぬ間に「完璧主義」のワナに陥っているのです。

 

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「完璧主義」は選択のパラドックス

そうした「完璧主義」のワナに陥ってしまうと、とにかく目標まで「最短距離」で、しかも「効率よく」到達したいということに目がいってしまいます。

朝10時に人と会う約束があったら、「10時ちょうどに到着したいな~」なんて。

10分も15分も前に到着すると、「損をした」という感覚さえ持ってしまったり。

「出来る限り少ない労力で、目標ぴったりに達成する手段はないか?」

と、あらゆる手段を頭の中で検討するスパイラルにはまりこんでいるのです。

 

しかし完璧な手段を選ぼうとすれば、なんだかんだと検討しているうちに膨大な時間がかかります。

結局のところ、「完璧な」手段、などというものは見つからないものです。

だからこそ選択のパラドックスにハマってしまうのです。

 

目標までの効率や最短距離を突き詰めるために考えていたのに、試行ばかりに時間がかかり、結局遠回りになっていることが非常に多いのが特徴です。

どれだけ手段を考えても、期限は待ってくれない

最善策を講じようと迷っていても、いつかは「えいやっ!」と行動に移さなければならないときは来ます。

ですから大事なのは、遠回りかもしれないし、最善策ではないかもしれないけれど、「目標達成」にだけ着目していく「達成主義」でいくことが成功には大切です。

 

現代は高度情報化社会です。

その弊害として、「探せば答えがありそうな気がしてしまう」ということが挙げられます。

書店にもネットにもノウハウや成功譚があふれているので、玉石混交の情報がすぐにヒットしてきます。

もっと自分に合った答えがありそうで、どれも魅力的に見えます。

もっともらしい答えがたくさんあるので、探せば探すほど迷ってしまい、完璧主義のパラドックスにハマってしまう仕組みになっているのです。

 

しかし、夢、願望、目標、これらを達成するための手段に正しい答えなどありません。

絶対の解が存在する数学の問題とは違うのです。

いろんな行き方があってオッケーです。

この陥りやすいマインドをリセットすることで、あなたは成功することができます。

「絶対達成」で、精神的な余裕を作る

達成主義では「目標は、絶対達成するもの」と考えます。

アバウトな考え方ですが、その発想がときに必要なのです。

最初からごちゃごちゃ考えず、定められた目標と期限に対し、「難しいことはよくわからないので、とりあえず動きます」と宣言する。

100点満点のテストで、合格点の80点ぴったりを目指すのではなく、「とりあえず、最低80点を超えられるくらいには、しらみつぶしに参考書をやろう」と考えます。

朝10時の約束があったら、どんな順路でも手段でもいいから、とにかく送れないで着くことだけを考える。

到着が9時でも9時半でも、あまり気にせず、「早く着きすぎちゃったけど、送れなかったから、まぁいいか」と開き直る。

 

結果に至るまでの行動はぴったりでなくていいし、計画も完璧を目指さない。

可能性の高そうなものからどんどん手を出していく。

それで失敗しても、別に人生が終わるわけでも、世界がなくなるわけでもないのですから。

「仕方ない。今度は別のやり方でやればいいや」と思うだけです。

こういう発想ができる達成主義になると、精神的にあまり追いつめられませんし、楽観的でいられます。

常に動いているので、一喜一憂している暇もあしません。

「10回やって10回失敗したら、今度は30回やってみればいい」

この前向きさと大量行動こそ、達成主義者の精神的な余裕の秘密です。

常に行動しているからこそ、結果的には完璧主義者よりも多くのことを成し遂げられるのです。

反射的に「できない」と言わない

わたしたちが「達成主義」を身につけるには、今すぐできることがあります。

反射的に「できない」と言わない、ということです。

 

たとえば、昨年度8000万円だった会社の売り上げ目標が、今年度1億円につりあがり、社長は「絶対達成だ」と言ったとします。

「1億円なんて、いくわけないです!」

とすぐに反射的に口から飛び出すなら、それは過剰な反応です。

一瞬でも、それを達成するために何ができるかを考えたでしょうか?

「だって、うちの業界は特殊ですし、市況もわるいし・・・」

「他社ならとにかく、うちは違うし・・・」

このような言い訳を始めてしまうことがあります。

しかし、それは「本当にできない」にするための後付けのもっともらしい理由。

著者はこれを「作話」と呼んでいます。

 

こういう反射的な言葉がつい出てしまったときに、振り返ることがあります。

それは、一度でも自分の脳の「長期記憶」にアクセスしたかどうかです。

そして、「長期記憶」にアクセスしてもめぼしいアイディアが見つからなかったとき、しかるべき「外部記憶」にアクセスしようとしたかです。

条件反射的に「できない」「無理」と思いやすいクセがある人は、考える習慣を身につける必要があります。

とりあえず、すぐにできることは「できない」「無理」というネガティブワードをなくすことです。

すると自然に「長期記憶」にアクセスするきっかけが得られるようになります。

がむしゃらに大量行動することも必要

完璧主義のパラドックスにはまっていると、高い目標設定が難しくなります。

なぜなら、過去の延長線上でしかものごとを考えることができなくなるので、「工夫すればちょうど届きそうなライン」選定しかできないのです。

 

「こんな高い目標は今までなかった、無理かもしれない」

そのような「想定」できないことが怖くなるのです。

その「想定」を打ち破ることを著者は勧めています。

想像もつかないような目標や夢を前にしたら、ひるむし、途方に暮れるかもしれません。

しかし、経験したこともない目標。

その達成した姿をイメージできないのも当然なのです。

 

一度もパスしたことがない資格試験を突破するための準備をするなら、1日何時間勉強が必要なのか、いくら考えてもわかりません。

だったらもう、がむしゃらにやるしかないのです。

思い付く限りのことを、できるところまでやるしかないのです。

「これくらいがちょうどいい」と思える行動の、2~3倍。

いや、10~20倍の量の行動計画を立てましょう

専門知識を得たいのならば、1~2冊の本を読むのではなく、10~20冊読むのです。

これが本来の「がむしゃら」の意味です。

過去に経験がない行動をするのであれば、どんなに事前に綿密な計画を立てても、1~2回の行動だけで目標が達成されることはないでしょう。

運や偶然に頼ることになります。

 

「がむしゃら」と聞くと、いかにも大変そうに思えるかもしれません。

しかし完璧を目指そうとして、きっちりとした仮説や方法論を導き出そうとする時間や労力のコストまで総合すると、意外に大雑把なプランで、かつ、がむしゃらに大量行動をしたほうが、結果的には労力も時間もかからず、目標が未達成に終わるリスクも減るものです。

それに、もし目標に届かなかったとしても、このような大量行動の家庭で得た知識や経験は、今後間違いなくあなたの糧になります。

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あれこれと手段を検討しすぎると、疲れてしまって行動する気力も体力も時間も奪われていることがよくあります。

「とりあえず、動き出す」って、結局のところ一番の方法ですよね。

そのときは役に立たなかった経験も、後から「あれをやっておいて、良い経験になって今生きている」と思うことって、よくあるものですし。

 

今年も残りが1か月と半分になりましたね。

1年の目標を見直して、やりたかったけれどやり残しているものを、「とりあえずスタートする」のも良いかな、と思っています。

 

ゆっくり休んでくださいね。

明日はもっと素敵な1日になりますように。

では、また。

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脳力を高めるメモ習慣~『成功を習慣化する3つの記憶』

人の話を聞きながらメモをとる習慣はありますか?

もし「ない」のならば、早急にメモをとる習慣を身につけましょう。

それは、メモを取ることで脳の思考系が鍛えられるからです。

脳に基礎体力が付き、頭の回転が速くなるからです。

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脳力を高める メモ習慣の3ステップ

メモをとるには、3つのステップが必要になります。

①話を聞く

②話の内容を理解する

③話の内容を理解したうえで、短い文章にまとめる

この3ステップの理解を踏まないと、「話を聞いてメモをとる」ことは出来ません。

ひとつでも欠けてはならないステップです。

「聞く→理解する→まとめる」。

これは当たり前の話だと思います。

しかもこれを「紙とペン」で行うことに意味があります。

 

パソコンやスマートフォンでメモをとる人を、何年か前からよく見ようになりましたね。

高度情報化社会ならではです。

ただ、残念ながら、著者はパソコンでのメモを推奨しません。

メモしたデータを後から再利用できるから便利です。

そういう意図からパソコンでメモをするという人は結構いるでしょう。

でもそれでは、致命的なほど脳トレーニングにならないのです。

 

キーボードを打ちながらメモを取ると、どうしても耳に入ってきた情報をテキストデータに変換するので、もはや議事録になってしまうからです。

10のインプットがあったとき、2か3に絞り込んでアウトプットとして、理解しまとめることが必要なのです。

脳の長期記憶にぐぐっとアクセスする機会が増えたほうが、話の論点や本質を見抜く力も養われやすくなります。

そして、手を動かすことで五感も刺激されます。

パソコンでメモを取るにしても、まずは紙とペンでメモをするスキルをしっかり身につけてから移行した方がいいと著者は考えます。

とにかく大量に書く

そして、大事なことはメモをとる目的です。

メモは確かに形に残るし、そうなれば外部記憶としても活用できます。

しかし、メモの究極的な目的は、メモそのものではなく、ワーキングメモリにメモの内容を常駐させることです。

あなたにとって本当のメモとは、実は脳のワーキングメモリなのです。

 

特に、目標、夢、願望、それを具体化するために取ったメモは、確実に頭にインプットするようにしましょう。

みなさん、メモは残すものと思っているようですが、書いたメモをすべて取っておく必要はないのです。

人の話を聞いたり、何か別の作業をしている時、ふと何かアイデアをひらめいたり思いついたりするでしょう。

そのたびにどんどんメモをとると思いますが、それだってすぐに捨ててしまって構わないわけです。

そしてまた思い付くたび書く。

むしろ、メモをとるときに最も気をつけないといけないのは、どこかに書いてあるからと安心してしまうこと。

それが重要な情報やアイデアであればあるほど、早いうちにワーキングメモリに転送しなければいけません。

繰り返し思い出し、何度も書き出すことで、外部記憶から長期記憶へ、長期記憶からワーキングメモリへとデータが転送されていきます。

そういう意味では、夢、願望、目標といったものほど、「しかるべき場所で、しかるべきタイミングに、心を整えてからでないと書けない」という状態では、ダメなのです。

とにかく大量を書く。

真っ白な紙を前にして、暇さえあれば自分の夢や願望、目標をメモする。

これがいちばん有効です。

回数を増やすことで、ワーキングメモリにしっかりと目標が刻まれます。

それが結果的に、成功を引き寄せることにつながるのです。

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少しは今日はゆっくりできましたか?

明日からの1週間がすてきな毎日になりますように。

では、また。

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一流の人がするワーキングメモリの空け方~『成功を習慣化する3つの記憶』

脳のワーキングメモリは、パソコンやスマホと同じです。

定期的に不要なメモリを解放しないと、動作が極端に重くなります。

一般に、仕事ができる人や一流の人を「頭の回転が速い人」と表現したりしますが、これは文字通りのことです。

そういう人は本当に脳の処理スピードが速いのです。

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一流の人ほど体調管理を大切にする理由

仕事ができる人や一流の「頭の回転が速い人」が、脳の処理速度が速いのは、しっかりとワーキングメモリに空き領域があるからです。

いっぽう、「仕事をやりたくない」「面倒くさい」「モチベーションが上がらない」といった思考ノイズを溜め、日常生活や仕事における不平、不満、不安を感じている人は、負のスパイラルに陥っています。

これは精神面だけではありません。

体調面にも大きく影響してきます。

どんなに性格がポジティブな人でも「頭が痛い」「お腹が痛い」「寝不足で疲れがたまっている」となればおのずと思考ノイズが増えてきます。

 

体調管理で重要な三大項目は「食事」「運動」「睡眠」。

ワーキングメモリの処理能力を考えると、この三大項目はくれぐれも留意すべきです。

一流の人ほど体調管理を大切にする、は真実の一面でしかありません。

体調管理が適切になされているからこそ、ワーキングメモリに余裕が生まれ、一流のパフォーマンスが発揮できる、とも考えられるのです。

いずれも個人差があるので、自分にとってどのような状態が最適なのか把握し、常に体調管理に気を配ることが大切です。

テレビやニュースに出てくる成功事例に再現性はない

よくテレビで、型破りな経営で大成功した企業や経営者の成功談を報じる番組があります。

常識では考えられないアイディアで成功した話ですから、観ている方も面白い。

ついでに参考にしたいと思い、憧れてしまいます。

ユニークな手法で成功した人の話は、注目を集めやすいでしょう。

テレビや雑誌などでも、話題性があるので取り上げられます。

メディアの露出が増えるほど、そのユニークな手法こそが成功の条件のように見えてきます。

しかし、これも著者に言わせるとノイズです。

ノウハウを集めるタイプの人たちは、すぐに「斬新なビジネスモデル」というものに飛びついたりしますが、一方で昔から伝えられている定番的なやりかたを軽んじる傾向にあります。

でも、本当にそうなのか冷静に見ていく必要があります。

そもそもメディアがユニークな成功事例を取り上げるのは、単純に珍しいから。

 

再現性」という点において、昔ながらのメソッドほど優れているモノはありません。

目新しさは確かにありませんが、「再現性」があるからこそ、時代を超えて使われ続けているのです。

「キラキラワード」による脳の空回りに気をつける

同じ意味で「キラキラワード」も要注意です。

読みづらい名前や、常識に考え難い言葉を用いた珍しい名前は「キラキラネーム」と呼ばれます。

名前に関わらず、ビジネスから日常に至るまで、そうした「キラキラ」感覚の言葉は横行しやすいのですが、これもノイズです。

 

たとえばこんなキャッチコピーがありますね。

「頑張らなくてもうまくいく」

「楽しいと思える仕事を見つけろ」

「心の底からやりたいと思えることだけやればいい」

「1%のことを変えるだけでも成功する」

 

どれも、よく言われるセオリーとは逆説的な内容なので目を引きます。

しかし、これらはよく見ると「楽してお金儲けしたい」という気持を煽るキーワードのようなもの。

何か目標があり、それを成し遂げたい、達成させたい、そして安定的に結果を出したいなら、膨大な数の実践と試行が必要です。

仮説を立てて実行し、その行動によってどれくらいのリターンがあるか検証が求められます。

なぜなら、仮説を立てて実行しても、必ずしもうまくいかないことがありますからね。

つまり、少量の思考や短期間の実践で、あなたの仮説やプランが正しいかどうかは決めつけられないのです。

 

成功を手にした経営者もトップアスリートも、そこに至るまでに膨大な試行錯誤をした過去や歴史を持っていますよね。

その結果としてシンプルな方法に落ち着いたのです。

 

結局うまくいくためには「綺麗ごと」ではなく、「泥臭いこと」が多少なりとも必要なのです。

「がむしゃら」や「ひたむき」という言葉を叫べば、今の時代、寒々しく聞こえるかもしれません。

でも、それはいつの時代にも欠かせないことなのです。

キラキラワードに目を奪われて、脳をムダに空回りさせることが無いよう、今の時代は気を付ける必要があるのです。

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「楽して~」というワードには、ワタシもすぐ飛びついてしまいます。

でも、実際に実力や積み上げるものを得る瞬間にやっていたことは「泥臭いこと」です。

ワーキングメモリにキャパが小さめの人間なので、キラキラした言葉にメモリをとられないようにしたいものです。

 

今日は少しは休めましたか?

明日は日曜日。ゆっくり素敵な1日を。

では、また。

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「成功を引き寄せる」ワーキングメモリのための習慣~『成功を習慣化する3つの記憶』

ワーキングメモリに願望を常駐させて、「引き寄せの法則」を叶えていくことを勉強しました。

この状態は「潜在意識を味方につけている」状態だと言えます。

寝ても醒めても、歩いていても、テレビを観ていても、いつも自分が意識している「願望をかなえた姿」が意識されていますから、その実現に向けて情報が集められていきます。

この「寝ても醒めても」状態になっていないのならば、もう一度「自問自答」プロセスに戻る必要があります。

また、目先のことで頭がいっぱいになり、あなたの夢や願望をイメージしている暇がない、という状態が続くと、効果がごく薄くなってしまいます。

ワーキングメモリが現実のさまざまな雑事や願望の実現に関係のないことを直視し始めてしまうからです。

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潜在意識を味方につけることで、何が起きるか

願望をあなたの短期記憶に駐在させるには、何度も何度も、しつこいほどに、飽きるまであなた自身に問い続けることが大切です。

「自分の目標は何か?」

「叶えたい夢は何か?」

と。

 

そして、具体的イメージやプランを口に出しましょう。

メモに書きましょう。

このプロセスを惜しまないことです。

飽きずに繰り返すことで、潜在意識は味方につきます。

すると、あなたの行動も大きく変わります。

自然と身体が動くようになるのです。

「不動産の知識はそこそこあるが、海外の事情にはまだ疎いな」

となったとき、あなたの脳に空白が生まれます。

長期記憶にアクセスしても、これまでの知識や経験がないので求める答えが見つからないのです。

この「情報の空白」とでもいうべきものを目の前にしたとき、人はその空白をとにかく埋めたいと思って行動します。

海外の情報に詳しい人に直接話を聞きに行ったり、関連する講演会や勉強会にも積極的に参加するようになったりします。

関連の本をむさぼるように読むようにもなります。

これは、願望イメージがはっきりしているからこそ生まれる行動です。

なぜなら、イメージがアバウトなままだと、今の自分に何が足りていないのか、その空白までもがぼやけて見えないから。

 

この状態になると、もはや努力を努力と思わなくなります。

頑張ろうと思って頑張らなくても、信じないほどフットワークが軽くなり、今まで無理だと思っていたことすら、難なくできることになります。

この状態こそが「成功を引き寄せられる」ということ。

つまり、夢や願望が自分のほうへ引き寄せられるのではなく、ワーキングメモリに願望が常駐されたことで、自分自身がその願望イメージに引き寄せられるほど行動するようになる。

これこそが「引き寄せの法則」の真相です。

ワーキングメモリに余裕がなくなる現代人

しかし、高度情報化社会に突入した今、あまりに情報が増えすぎて、多くの人がその洪水に押し流されてしまっているのが現実です。

短期記憶にあまりに多くの「ノイズ」が蓄積されます。

よく「精神的な余裕がない人」がいますが、これはまさにそのせいです。

目の前のことにいっぱいいっぱいになってしまうのです。

実は、脳には、あるものに焦点を当て始めると、他のことに焦点が合わなくなる「脳の焦点化」という原則があります。

 

たとえば今、転職を考えているとします。

「転職したいな、転職したいな」と思っていると、「転職」というキーワードに焦点が当たります。

新聞を読んでいても求人報告に目が付きますし、書店に行くとつい転職の本が気になる。

街を歩いていても「〇〇を急募!」とポスターがいつも以上に目につくようになる。

「あれ、何だか最近転職関連の情報が増えたなぁ」

と感じるかもしれませんが、これは今迄ふつうに存在していたもの。

ワーキングメモリに「転職」という言葉が駐在し、意識されたことで、関連情報がどんどん入り、あたかも情報を「引き寄せている」錯覚を起こしただけです。

「願望を実現させること」に焦点があっていると、それに手を貸してくれるものや人たちを自分自身が引き寄せています。

いえ、引き寄せるように自分が動いているのです。

ここで大事なのは、願望実現に不必要なデータは一掃し、本当に必要な情報だけに整理することです。

常に「いっぱいいっぱい」な人が今すぐやめるべき習慣

では、この不必要な「思考ノイズ」をどうやって削除したらよいのか。

この「思考ノイズ」は、「あれもやらなければ」「これも、できていない」「これって、そもそもどうしてやる必要があったんだっけ」といった、不平、不満、不安といった類のものです。

あなたも、日常でそうしたことを口にしたり、考えたりしていませんか?

そして、そういう場合はたいてい、目の前のやらなければならない仕事を「先送り」しているのです。

やらなければならないことを先送りすると、その一瞬はそのストレスから解放された気分になります。

しかしそれは一瞬だけ。

いずれはしなければならないことですから、「いつかやらなければ」という思考ノイズがずっと頭に常駐します。

「ぐだぐだ」「ぐじぐじ」「あーだこうだ」の思考ノイズが脳の中で乱反射し、ワーキングメモリに悪影響を及ぼします。

 

逆に「すぐやる」習慣のある人は、思考ノイズが溜まりにくく、ワーキングメモリについても一定の余裕があるため、思考が適切な処理をしようとします。

「どうせいつかやるなら、今やった方が効率的」

「これなら20分で終わる。すぐやれば気分がいい」

と、理論的に考えることができます。

結果、仕事ができる人ほど、スケジュールに余裕がなくても、ワーキングメモリには余裕があるため、ストレスを溜めることなく膨大な仕事量をこなすことができるのです。

 

先送りしがちな悪しき習慣をやめ、「すぐやる習慣」を身につけること。

そうすれば、常にワーキングメモリはクリーンな状態に保つことができます。

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先送りしていると、なんだか頭の回転が悪くなる感じがするのは、ワーキングメモリをいっぱいにさせてしまうからなんですね。

「今でしょ」には、こうした理由があったのかもしれません。

 

今週もお疲れさまでした。

よい週末になりますように。

では、また。

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ワーキングメモリーを使った引き寄せの法則~『成功を習慣化する3つの記憶』横山信弘

引き寄せの法則」を使うと、「念ずれば叶う」という言葉が「本当にそうなるもの」になってきます。

その再現性を強めるための鍵は、脳の記憶装置である「ワーキングメモリ」にあります。

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意識を司る「短期記憶(ワーキングメモリ)」

人は普段から、3つの記憶装置を使って情報を処理します。

1つ目は「短期記憶」、2つ目は「長期記憶」、3つ目は「外部記憶」です。

まず、1つ目の「短期記憶」、別名ワーキングメモリー

脳という記憶装置が情報を処理するとき、処理するためのデータが必要です。

そのデータの中でも、よく使うデータはいつも近くに置いておいた方が便利です。

そのいつも使いたいデータを格納しておく場所こそ、短期記憶です。

何かを見たり、聴いたり、人と話したりと言ったときに、考えなくとも、パッと言葉や回答が出てくることがあります。

それは、そのデータがしょっちゅう使うものであり、短期記憶に常駐しているからです。

キッチンで言うならば、料理の時によく使う包丁やまな板、フライパンといった調理器具はすぐ使えるところに置いてあるといったような。

一方、中華なべなどは本格的な中華料理を作るときぐらいだから、表にあると邪魔なのでちょっと奥の方に収納されていたり。

調味料も同じです。

塩コショウ、醤油や酒などは近くにあっても、オイスターソースなどは、たまにしか使わなかったりすると、少し奥まったところにあったり。

何でもかんでも近くにあると、かえって手元がごちゃついてしまいますからね。

 

記憶も同じで、すぐにアクセスしたり処理したりする必要性のあるデータは短期記憶に格納されます。

しかも、そこに入っているデータは、いつも近くにあるわけですから、あなたは常にそれを意識することになります。

「あなたの名前は?」「生年月日は?」「家族は何人?」と尋ねられたら、あなたが即答できるのは、まさに「ワーキング」でその情報が処理されているからです。

このように、常に意識し、常に処理されるデータの置き場所が「短期記憶」、つまり「ワーキングメモリー」なのです。

考えるための知識を蓄積する「長期記憶」

2つ目の長期記憶は、長い歳月をかけて蓄積してきた知識の図書館のようなものです。

人は何か情報を処理しようとするとき、真っ先に一番近場の短期記憶にアクセスしようとします。

そこに答えが入っていれば万事解決なのですが、もしそこに求めているデータや答えが入っていないとき、次にアクセスするのは、自分の過去の体験や知識が詰まった「長期記憶」です。

「考える」とは、この長期記憶にアクセスするプロセスを示します。

先ほどのキッチンの話の通り、もし中華料理を作ることになったとき、奥か中華鍋をどこにしまっていたかを思い出さなければなりません。

オイスターソースの場所も記憶をたどりながら探します。

同じように、ある仕事を片付けようとしたとき、すぐに思いつけばいいのですが、具体的なやり方が出なかった場合、

「どうすればよかったのだろう?」

「確かこういうやり方があったのではないか?」

とぐぐっと考える。これが長期記憶の役割です。

ただし、長期記憶は、脳の中でも深部に位置しているため、どこか海と似ています。

蓄積しているデータは膨大ですが、いかんせん広いし深い。

短期記憶のようにすぐには見つかりません。

長期記憶で大事なのは「切り口」です。

たとえばダイエットをするとき、「ただ痩せたい」と思っているだけでは、何もいい方法は思いつきませんよね。

ここで切り口を与えます。

食事、運動、睡眠、ストレスなど、いろいろな切り口を思い付くでしょう。

試しにこの中から「食事」という切り口を与えてみたとします。

「えーっと、食事では何に気を付けるべきだっけ?

以前に読んだ本に、たんぱく質がいいと書いてあったな」

漠然と「痩せたい」と思っていた時より、具体的な切り口があることで、よりピンポイントにデータを引っ張り出せるようになりました。

この切り口は、具体的で絞られているほど効果的です。

いわば、細い管を水の入ったタンクに差し込むのと同じ原理です。

管が細いほど、水はピユッと勢いよく飛び出します。遠くまで飛んでいきます。

逆に感が太くなるほど、流れる水はダラーッとして勢いがなくなり、求める答えまでたどりつけなくなってしまうのです。

つまり、短期記憶は、他人から言われなくても勝手にアクセスし、処理されるデータの置き場所だとすれば、長期記憶は切り口を与えられることで、ぐぐっと考え、ほしいデータをとりにいく場所なのです。

いざという時のインデックス「外部記憶」

3つ目の記憶装置である「外部記憶」は、あなたの脳の外側いあるものすべて。

短期記憶にデータがない、長期記憶にアクセスしても見つからない。

こうなると、誰かに相談したり、勉強したりするなどの行動に出ます。

スペイン料理を食べたくなったとします。

それならば、本やネットで作り方を調べたり、スペイン料理に詳しい友達に聞く。

この本もネットも友達も、外部記憶です。

全てを体験するのは大変ですし、すべての知識を身につけるのは大変です。

しかし、記録があればそれを参照できる。

つまり、すべてを知っておく必要はないのです。

外部記憶は、探したときにすぐに見つかる状態であることが極めて重要です。

大切なメモはいつも目にするデスクの前に貼っておく、自分が体験したことがない経験を持つ人にはすぐ連絡をとれるようにしておく。

このように、自分のおっする情報がすぐ手に入る環境を、常日頃から整えておくことが大切です。

外部記憶として願望をアウトプットする

では、「引き寄せの法則」に戻ります。

引き寄せの法則」を体現する第一歩として、まず実現したい願望を紙などに書き出してみましょう。

ここで重要なのは、できるだけ詳しく書き出すこと。

書いたものを口に出すなど、五感をフルに使って表現すればなお良いです。

「とりあえず、お金持ちになりたい」では、「引き寄せの法則」は発動しません。

「私の願望は、年収1億円の状態を10年以上続けることです。

5年以内に年収1億円までは達成し、それから海外のどこかで不動産を購入します。

現在年収300万円の24歳会社員がそんな願望を語ったら、どうでしょうか。

「馬鹿なことを言っていないで、現実を見ろ」

「世間知らずのくせに、青い夢など語るな」

このような言葉を浴びせられるかもしれません。

著者はこのような人たちを「ドリームキラー」と呼んでいます。

彼らは願望の障害以外のなにものでもありません。

こうした障害物には、あなたの願望のメモを見せないようにしましょう。

 

引き寄せの法則」では、実現したい願望を具体化することから始まります。

これが最初のステップです。

そして、この願望を細かく書き出したメモが、あなたの外部記憶になります。

 

長期記憶への願望のデータを転送する

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あなたの願望は今、外部記憶として目の前に格納されています。

でも、このままでは、この願望は外部記憶のままです。

あなた自身の脳では処理されません。

そこで、次にすべきなのは長期記憶にこのデータを転送すること。

つまり、メモを見なくても書き出した願望をいつでも抽出できるようにすることです。

「あなたの実現したい願望は何ですか?」と聞かれたとき、

「ええと・・・、何だっけ。メモを見ればわかります」と、最初はメモを見ることで、思い出します。

これを繰り返すうちに、メモを見なくても言えるようになってきます。

「ええと・・・、私の願いは、年収を1億以上にして、不動産取引をします。それは、5年後のことで・・・」

いったん長期記憶に格納されれば、「願望」という切り口を与えることで、メモを見なくても考えながら口にできるようになります。

これが、長期記憶へデータの転送が完了した合図です。

 

ただ、この状態でもまだ、「引き寄せの法則」には足りません。

長期記憶に転送したデータを常に処理状態にするため、今度はワーキングメモリに転送する必要があるのです。

 

ワーキングメモリに願望を常駐させる

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今のあなたは、「実現したい願望は何ですか?」と聞かれたときに、

「ええっとですね・・・」と考えながら口にしている状態です。

問われるたびに長期記憶にぐぐっとアクセスし、引っ張り出そうとしています。

つまり、意識的に自問自答しているわけです。

この自問自答こそが、「願望」という名のデータを長期記憶からワーキングメモリである短期記憶に転送する手助けをしてくれます。これは非常に重要なポイントです。

ワーキングメモリにデータの転送が完了すると、質問にも即答できるようになります。

長期記憶にアクセスする必要がなくなるからです。

「稼ぐ年収は1億が目標。海外不動産投資をし、3か国語を話して、地元の恵まれない人たちのために尽くしたい」

条件反射のように出てきます。

もちろんこの自問自答、一度やったぐらいでは短期記憶にとどめることはできません。

「私はどんな願望を持っているのか?」

「どんな夢を実現したいのか?」

1日に1回程度の自問自答では1か月くらいかかります。

1日に10回、20回と、誰かに話したりメモに書いたりすれば、1週間ぐらいでいいかもしれません。

重要なのは、何度も何度も、しつこいぐらいに、飽きるぐらいに問い続けることです。

そうするうちに、いつしか目的のデータがワーキングメモリ内に「常駐」するのです。

いったんワーキングメモリにデータが常駐すればしめたもの。

常にそのデータを想起して、脳が処理しようとし始めます。

まさに脳が、願望実現に向けて「意識し始める」状態。

引き寄せの法則」は、この状態になって初めて発動するのです。

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今日もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでよい夢を。

では、また。

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プレッシャーと落ち込みへの処方箋~『「やる気」が出るコツ、続くコツ』

プレッシャーにかからない唯一の方法があります。

期待を一切かけられないことです。

信用されることを、求めないこと。

でも、そんな生き方では存在意義がわからないくなってしまいます。

 

モチベーションをキープすることの天才の著者による、「キツいプレッシャー」や「落ち込み」の対処方法です。

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プレッシャーは「絞り機」のようなもの

「私は、プレッシャーに弱いんです」という人はとても多いもの。

だから、なかなかコミットできない、と著者は言います。

「〇〇を達成します」と言うと周囲の期待を背負ってしまい、さらなるプレッシャーにつぶされそうになるのが怖いのです。

でも、政治家だって国民に終始コミットしていますが、なかなか達成できないのですから、私たちだってコミットしても達成できないことはあって当然です。

ただ、「期待というプレッシャーに負ける」のはカッコ悪い。

どんどん成長して成果を出していけば、当然ながら周囲はあなたを評価するし、期待します。

すると目の前の目標がもはやあなた一人のものではなく、周囲の人のものであり、しかもそれを追うのは自分一人ということにもなり、ますますきつくなります。

 

また、私たちの生きている現代社会には、他にもさまざまなプレッシャーがあります。

売り上げ目標、タイトな納期、家庭を持つこと、上司であること、受験、試合など・・・。

だからこそ、私たちがそれらのプレッシャーにどれくらい強くなれるかで、やる気の維持も、実際の結果も、勝敗も決まってきます。

ですから著者は、プレッシャーに強くなってくださいといつも言います。

 

本当に一生プレッシャーから逃げる方法は、「期待を一切受けないこと」です。

一見ラクそうですが、この方法は、実は周囲からあきらめられてしまうということです。

自分の存在意義も見えなくなってしまうと、ますますやる気などは無くなっていましますよね。

 

営業成績が上がったりすると、自分の能力以上の期待をされてプレッシャーを抱えることがあります。

最初は苦しくて、「やればやるほど、重りを自分につけているような気分」を感じたり。

けれど、やっぱり期待されないよりは期待された方が楽しいですね。

 

著者は子どものころ、何でもできる姉といつも比較されて育って劣等感の塊でした。

営業を通じて初めて周囲に期待されました。

期待されることは、自分の自尊心を育てます。

期待されるということは、本当に人を輝かせるのです。

 

プレッシャーはバーのカウンターにあるフルーツのプレスマシーンのようなものだと考えてみるのも1つの方法です。

絞って出てくるフレッシュなフルーツジュース。あなた自身。

そうイメージするのも、プレッシャーを良い方向に使う方法のひとつです。

つまりプレスの圧力は「期待」であり、プレッシャーをかけられて出てくるのは、「本当のあなた」。

絞られた本物の自分ならば、強くありたいものですね。

踏ん張れる自分であるために!

たとえその出てきたものが、期待に添えないことがあるかもしれません。

それでも、自分を責めないで、プレッシャーと仲良くしたいもの。

その方法を本著は、他にもいろいろ紹介しています。

 

成功失敗の判断を急がない

著者には宮司さんの知り合いがいるそうです。

最近は、宮司さんに祈祷を頼んでから1年もしない間に「効き目がなかった」とクレームを言う人が、増えてきているそうです。

たしかに今の時代、結果を早く求めがちな人が増えているかも。

しかしそれは、結果を焦りすぎているかもしれません。

必要ないことならば、やめてしまう勇気も必要です。

しかし、あまりにも「ちょっとやってみてすぐに結果を急ぎすぎる」のも、もったいないことではあります。

ずっと長い間関わってしつこくがんばることが必要な場合も、そうでない場合も確かにあります。

「諦めポイント」を見極めることも大事です。

 

でも、「はやくはやく」とせっかちになると、気持ばかりがせいて身体がついていかないのです。

あなた自身を成長させるためにかかる時間も大事にとっておきましょう。

短いスパンで見たら失敗でも、長い目で見たら、成長過程の1ステップになります。

過去は変えられるから後悔しない

「僕は学生の頃、授業さぼって留年し、それで就職活動も熱心にしなかったんです。

そのせいで、なんとなく営業に。

友達がみんな有名企業に入社したのに、自分の人生を振り返ると、あのときもっと勉強していたら、大きな会社で海外勤務とかしていたかと思うと、悔やまれます」

と言う人がいました。

悔やんでも終わったことだから仕方ないのに、なんで何年も前のことを未だに悔やんでいるのだろう、もったいないと著者は思いました。

 

著者自身は、もっと就活で失敗しています。

大学受験でも推薦で行けると高をくくっていてあっけなく落ち、慌てて女子大に進学して周りも自分もびっくりしたり。

入社した会社もなくなってしまったり。

でも、悔やまないと著者は言います。

 

相談してきた彼は、現在そこそこ友人も彼女もいて楽しくやっているのに、なぜ?

「じゃあ、過去に戻れたとして、ちゃんと勉強して、留年しなくて、有名企業に就職して・・・それはいいことだけど、留年しなかったら、今の友達や彼女と仕事がすっかりなくなっちゃってもいいの?」

と著者が聞くと

「はい・・・いえ、よくないです」の返事です。

失敗のおかげで、今の人生がありますよね。

それを悔やむことは、後の人生を全部否定することになります。

そのあとの出会った人も、経験も全部否定してしまうのです。

でも、今のそれを大切と感じるならば、悔やむ必要はないのです。

 

「あれは人生の大きな失敗で、後悔のしこりのようになっていて、ずっと悔やんでいるんですけど。

失敗じゃないんですか?」

と質問する彼は言いました。

その時は失敗に見えても、それは単なる分岐点だったと著者は言います。

レールをはずれたことによって、旅先や道が変わっていっただけ。

でも、それは悪い結果ではなく、もっと深くていろいろなことを学べる道だったのです。

 

その過去と今はつながっているから、それを否定すれば、今を否定していることになります。

今のもの、すべて。

ですから、失敗ではないのです。

今の人生も最高なのです。

 

大きな失敗をしでかしてしまうと、失敗の瞬間から現在まで続いていた「失敗の連続」という認識を持ち続けてしまうことがあります。

しかし、その失敗はただの「分岐点」です。

 

過去の出来事は視点を変えることによって、書き換えることができます。

 

しでかした出来事に対して、煮詰まったまま落ち込んでいたら、「やりがい」も「やる気」も「感謝」も生まれません。

過去の失敗は見方を変えることで、あなたを解放させることが必要です。

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「仕事でのの大きい失敗があるから、今こんななんだよな」とか

 「結婚相手のチョイスが微妙だったから、我慢ならないことが多いな」とか

そんなことをワタシも考えがちですが、だからこそある「今」は、よく考えればとてもハッピーです。

「失敗」ではなく「分岐点」だと思うと、目の前に明るいレールが見えてきた気がしました。

 

今日も1日、お疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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わくわくしたら、3時間以内に動く!~『「やる気」が出るコツ、続くコツ』

やる気が出る瞬間があっても、そのやる気を継続させるためのスキルを本著はいくつも紹介しています。

1つは、「わくわくしたら、3時間以内に動く」こと。

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一番モチベーションが高いうちに、行動する

自己啓発の本を読んだり、講演を聞きに行ったりした直後は、エネルギーを注入された感じで、『よし、自分も頑張るぞ!』という思いが出ますね。

でも、しばらくするとそれが無くなってきます。

同様に、海外に行った直後は、『絶対に英会話をマスターするぞ』と思ったり(笑)。

 

著者は、「本当にわくわくすることに関しては、もう絶対にすぐにやる」ことにしているそうです。

モチベーションが下がらないうちに、というよりは、一番モチベーションが高いときである、話を聞いたり本を読んだりしたあとの少なくとも3時間以内に、「なんらかのアクション」をしてしまう。

たとえば、

本を買う。

インターネットで見て調べる。

チケットを買う。

電話する。

 

わくわくしているときは、とにかく「まだ起こっていない未来」を肯定的にとらえている状態です。

これは、なにかを「やってみよう!」と思った瞬間のこと。

この瞬間に動くことができると、決断が早くなり動ける体質に変わってきます。

しかし、このわくわくした瞬間はあまり持続しません。

人によってまちまちですが、早い人だと数秒で不安がなだれこんできてしまい、わくわくがあっという間にしぼんでしまいます。

 

慎重であることは否定することではありません。

なかには「じっくり考えてから行動した方がいい」と言いながら、いろいんなことに挑戦して夢を叶えている人もいます。

しかし、そういう人たちは、どんなマイナスイメージが浮かんできても、その底には失敗を恐れない態度と、自分の未来をわくわくと信じることができる確固たる自信を持っている人たちです。

要は、わくわくの持続がとても長い人たちです。

けれど、自分への自信がまだ不安定で失敗を恐れている人は、ワクワクの持続が短いので、不安を増長させてしまうと、なかなかさっきまであったわくわくした状態に戻れなくなってしまいます。

 

だから、わくわくしたらすぐ動く。

著者もとにかく動いています。自分の心に素直に従って生きています。

この「わくわく」のメッセージを逃さないことが、最高の人生をつくる秘訣だと体験的にわかってきたと言います。

確認しない(振り返らない)

世間一般の常識でいうと、「自分の成果を確認する」ことでどんどん成長することができます。

スポーツ選手が自分のフォームをビデオで撮影し確認することも、芸能人が自分の出演した番組を見て自分の演技やリアクションを改善していくことも、とても大切です。

だから、著者も人をトレーニングさせてもらうときは、「笑顔」や「話し方」を撮影し、確認してもらい、悪いところを改善していきます。

しかし、その分やのプロでない場合や、その分野ではかなりの素人だということであれば、著者はあえて自分のできばえをいっさい確認しないという方法でモチベーションを維持し、継続しています。

例えば、ラジオ番組のパーソナリティを5年継続した著者。

まったくの素人としてスタートしましたが、ひどいときはそれを確認しなくても反省点がよくわかっているので、確認しないそうです。

そのひどさをもう一度自分で聞いたら、「もう、ラジオはやめる。自信ない」と言っていたはずだから。

また、上手くいって自画自賛したくなる日も、やっぱり確認しないそうです。

その方がモチベーションが維持されるから。

最高の出来栄えと思っても、実際聞いてみたらがっかりするものです。

 

だから、振り返らないということは大切なのです。

確認して伸ばすことも大事ですが、自信をキープすることはもっと大事です。

思い切って捨てる

「食べてまずいと思ったら、はき出せばいい」というのが、著者のモットーです。

やってだめだなと思う時や、自分が無理しているなと思う時は、一度手にかけてしまったものでも、えいやっと切り捨ててしまうのです。

こう言うと潔い、または冷たい人間のように見えますが、自分が優柔不断な性格だと知っているから、そうするのです。

あえて「捨てる」という選択を自分に許していきてきたのだと言います。

 

実はたいていの人はやる気が出ないとき、とても優柔不断になります。

ことごとく決断ができなくなってしまうものなのです。

決断するということが「前に動く」きっかけになるのですから「決められない」ということは、前にも後ろにも行けない状態に陥る原因でもあるのです。

そんなときに、

「まぁ、捨ててもいいじゃないか。

捨てることは悪いことではなくて、本当に大事なものを残すためにする行動だよ」

と自分に言えたら、すごくラクになると言います。

 

夢を捨てたり、目標を捨てたりしろと言うのではありません。

よく考えたら、今どうしてもやらなければならなくても良いことや、絶対に必要でないものを捨ててほしいのです。

抱え込んで苦しんでいることがあるからです。

そういうものは責任感を感じずに、いったん「ゴミ箱」へ。

悩みがすーっと消えていきます。

 

ちなみに著者は、育ててきた組織、積み上げてきたキャリア、貸したお金、車の運転、動き出してきた企画、しんどい人間関係、もちろん履かなくなった靴など、捨ててきたものがたくさんあるそうです。

「どうしよう」と悩む荷物がなくなると、足取りが軽く前に進めたそうです。

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わくわくする瞬間はあっても、なかなか持続しなかったり。

でも、その瞬間のモチベーションをモノにできたら、絶対もっと楽しくなれますよね。

 

今日も1日お疲れさまでした。

ゆっくり休んで、楽しい夢がいっぱい見られますように。

では、また。

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