人の話を聞きながらメモをとる習慣はありますか?
もし「ない」のならば、早急にメモをとる習慣を身につけましょう。
それは、メモを取ることで脳の思考系が鍛えられるからです。
脳に基礎体力が付き、頭の回転が速くなるからです。
脳力を高める メモ習慣の3ステップ
メモをとるには、3つのステップが必要になります。
①話を聞く
②話の内容を理解する
③話の内容を理解したうえで、短い文章にまとめる
この3ステップの理解を踏まないと、「話を聞いてメモをとる」ことは出来ません。
ひとつでも欠けてはならないステップです。
「聞く→理解する→まとめる」。
これは当たり前の話だと思います。
しかもこれを「紙とペン」で行うことに意味があります。
パソコンやスマートフォンでメモをとる人を、何年か前からよく見ようになりましたね。
高度情報化社会ならではです。
ただ、残念ながら、著者はパソコンでのメモを推奨しません。
メモしたデータを後から再利用できるから便利です。
そういう意図からパソコンでメモをするという人は結構いるでしょう。
でもそれでは、致命的なほど脳トレーニングにならないのです。
キーボードを打ちながらメモを取ると、どうしても耳に入ってきた情報をテキストデータに変換するので、もはや議事録になってしまうからです。
10のインプットがあったとき、2か3に絞り込んでアウトプットとして、理解しまとめることが必要なのです。
脳の長期記憶にぐぐっとアクセスする機会が増えたほうが、話の論点や本質を見抜く力も養われやすくなります。
そして、手を動かすことで五感も刺激されます。
パソコンでメモを取るにしても、まずは紙とペンでメモをするスキルをしっかり身につけてから移行した方がいいと著者は考えます。
とにかく大量に書く
そして、大事なことはメモをとる目的です。
メモは確かに形に残るし、そうなれば外部記憶としても活用できます。
しかし、メモの究極的な目的は、メモそのものではなく、ワーキングメモリにメモの内容を常駐させることです。
あなたにとって本当のメモとは、実は脳のワーキングメモリなのです。
特に、目標、夢、願望、それを具体化するために取ったメモは、確実に頭にインプットするようにしましょう。
みなさん、メモは残すものと思っているようですが、書いたメモをすべて取っておく必要はないのです。
人の話を聞いたり、何か別の作業をしている時、ふと何かアイデアをひらめいたり思いついたりするでしょう。
そのたびにどんどんメモをとると思いますが、それだってすぐに捨ててしまって構わないわけです。
そしてまた思い付くたび書く。
むしろ、メモをとるときに最も気をつけないといけないのは、どこかに書いてあるからと安心してしまうこと。
それが重要な情報やアイデアであればあるほど、早いうちにワーキングメモリに転送しなければいけません。
繰り返し思い出し、何度も書き出すことで、外部記憶から長期記憶へ、長期記憶からワーキングメモリへとデータが転送されていきます。
そういう意味では、夢、願望、目標といったものほど、「しかるべき場所で、しかるべきタイミングに、心を整えてからでないと書けない」という状態では、ダメなのです。
とにかく大量を書く。
真っ白な紙を前にして、暇さえあれば自分の夢や願望、目標をメモする。
これがいちばん有効です。
回数を増やすことで、ワーキングメモリにしっかりと目標が刻まれます。
それが結果的に、成功を引き寄せることにつながるのです。
少しは今日はゆっくりできましたか?
明日からの1週間がすてきな毎日になりますように。
では、また。